記録映画「つばめを動かす人たち」
投稿日 : 2015年11月09日
1
滋賀県長浜市にある長浜鉄道スクエア。
館内で上映されていた この記録映画・・・聴こえて来たBGMは間違いなく伊福部節(ぶし)!!なので思わず画面に吸い寄せられてしまいました。
元は1954年に旧国鉄が企画した記録映画ですが、特典映像を加えたDVDが受付で売られています。
ネット上での解説・・・
『時は昭和29年、新幹線はおろか、電車特急の登場以前にスピード時代の幕を開いた特急「つばめ」。
東京-大阪間を電気機関車と蒸気機関車のリレーで駆け抜けたこの列車は、実に多くのスタッフの「手間」によって運行されていました。 (中略)
音楽は「ゴジラ」の伊福部昭。特典映像として「新しい鉄道動力」を全編収録しています。』
僕は決して「鉄ちゃん」では有りませんが、旧国鉄の遺構とか建造物に興味もあるので即買いしました。
2
左上下:入念な運行前点検。EF型牽引機に「つばめ」のマークが取り付けられます。
機関士や車掌はもちろんの事、整備士やつばめガールと呼ばれた女性乗務員、窓拭き係も含めて一本の列車を動かすのに実に多くの人がかかわっています。
右上:東京駅を発車した直後、ビルの上の丸いのは「森永チョコレート看板」でしょう、なので銀座?
右下:どの辺か分かりませんが、前方の踏み切りにトラックが立ち往生すると言うアクシデントも。
当時、都市部の踏み切りに国鉄職員が常駐していたのかどうか知りませんが(交通量の割りに遮断機や警報装置の備えが不充分だった?)、機関士は通過ごと 彼らに敬礼するのを忘れません。
勤務地や所属・業務内容は違えど、一本の列車を安全に走らせる為の「仲間同志」の連帯感がイイ。
良く路線バスの運転手さんが、同じ会社のバスとすれ違いざまに挨拶をしてますが 僕はあの光景を目にするのが大好きなんですよねぇ・・・
この時代、9時の東京発から17時の大阪着まで 特急と言えどもほぼ日なか 掛かっています。
3
左上:沼津で機関士が交代します。インパネ(笑)には「東芝」のエンブレムが誇らしく輝いています!
左下:交代要員をホームで見送る機関士、カッコいいです。
右上:いつでもシッカリ「指差し呼称」を忘れません。当たり前の事でしょうけど、二人は常に前方を注視していて私語など一切しないって感じです。
列車は方向を変える事が出来ませんが、自由に速度と方向を変えられる車の運転は!!?
よそ見・飲食・オーディオ操作・スピード超過・安全不確認・淫行・・・
反省すべき点が多々あります(汗
右下:浜松駅ホーム、尾根遺産がカゴを持ってチョコレートを売りに来ます。カゴには
(ヤマハ フレンドー ハーモニカ)?違う?
の文字が・・・検索してもこんな商品名は出て来ませんが、浜松らしいですね。
最初、カゴにハーモニカ入れて売ってるのかと思ったんですが(笑)
線路沿いを歩く子供が、列車に向かって手を振るシーンなど 「貧乏でも素直だった」日本人の姿が映し出されています。
そして列車はいわば花形だったのかも。
携帯電話など無い時代、乗客に電報が届いたと言うアナウンスまで!
4
左上下:当時は名古屋以西が電化されておらず(!)、名古屋からは牽引機が蒸気機関車に換えられます。このC62型と言うのも結構有名らしいです。
全編を通じて、最初に述べた伊福部節がBGMとして流れていますが、アレンジは違うものの 曲はまさに「サンダ対ガイラ」で66式メーサー車が登場した時に使われたものですから、堪りません。
右上:米原駅、北陸本線への のりば案内。
右下:大阪到着。
「つばめ」は「こだま」や「ひかり」「のぞみ」の先輩にあたるそうですね。
線路網・運行システム・設備・技術・人員・・・
やっぱり旧国鉄って凄い。
関連リンク
[PR]Yahoo!オークション
[PR]Yahoo!ショッピング