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宮崎県警の包囲を3度も突破した犯人。

しかし、猟銃は奪われ、車も破損したり、リアタイヤは銃撃でパンク。
犯人も相当なダメージを受けましたが、それでも、爆走するパジェロを見ると、本当にすごい車だなぁ…と思います。

そんな中、宮崎県警は先程の包囲が突破され、混乱が続き、犯人を包囲できないでいました。

宮崎市の手前に高鍋町というところがあり、そこの所轄である高鍋警察署。
事件を聞きつけ、この高鍋にも犯人が通過するだろう…
ということで、県警とは別に独自に道路を封鎖して待ち受けていました。

犯人も疲れていましたし、損害も大きい。しかも武器の猟銃もない状態。
高鍋町でパトカーによるバリケードが目につきます。
最後の力を振り絞り、パトカーに体当たり。
パトカーは潰れてしまいますが、犯人側も相当なダメージ。
その後、横に二重に車両を配置したバリケードがあり、ついにパジェロが力尽き、バリケードでついに止まりました。
警察が駆け付け、犯人を車から引きずり落として逮捕。

6時間半にもわたるカーチェイスが幕を閉じるのでした…


これが、日本の犯罪史上、最大のカーチェイス事件でした。

ちなみに、このニュース。カーチェイスの本場アメリカで注目され、特別番組が組まれるほどだったらしい…

ちなみに、一部ですが、事件の状況が某YouTubeで公開されています。
もっと詳しいことは、ウィッキペティアに掲載されているので、そちらをご覧ください。

それにしても、すごい事件でした。
三菱パジェロのタフさがわかる事件でもありました(爆)

延岡の包囲を抜け出し、国道10号を南下。宮崎市を目指して逃走します。
その時、幹線道路をひたすら走り続けた犯人。
しかし、幹線道路なので、道路封鎖が出来ず、何時間にもわたり、一般車が気付かずに走っていたそうで(￣▽￣;)
猟銃を持った殺人犯が道路を走っているのに、なぜ封鎖しなかったんだ(￣▽￣;)
それを知らずにすれ違った方々も多かったようで…
今考えれば、犯人が関係ない人へ発砲したらどうなるやら…
今考えたらゾッとしますね…

それはともかく、2度にわたり、犯人を包囲しながら逃走させた宮崎県警。
これ以上の失態は見せられないとして、今度は県警捜査第一課長自ら陣頭指揮をとり、延岡と宮崎の中間点の都農町の都農神社前にバリケードを築きます。
ここは、国道10号本線と旧道が別れている地域なので、国道10号を完全封鎖しないで済む。
先程の延岡と同じ状態。
しかし、先程と違い、今度は本線と旧道の分岐に旧道側を封鎖。
犯人は必然的に本線を進み、バリケードのある都農神社前へ誘き寄せることに成功。
バリケード前では、前後を塞いでいます。
仮に車から降りて逃走したときを考えて、捜査員を多数配置。
また、狙撃もできるように、狙撃班もスタンバイ。
しかも、この場所は、土手が3メートル。道路もガードレールがあり、普通は逃げられない状態。
もし仮に、犯人がガードレールを突き破っても、土手の角度が45°ある。
もしも、この土手を下った場合、どうなるか…
県警は三菱自動車に確認し、それだけの角度ならば、横転する確率が高いとの話。
そのため、横転したときのことを考えて、土手の下にも多数配置。
県警としては、万全の態勢を敷いて犯人を迎え撃ちました。

犯人が案の定。バリケードに気付いて停車。後ろもパトカーで塞いで、犯人は袋小路。

徐々に詰めていきますが、犯人は猟銃を持って乱射。
近付けない状態。
しかも、狙撃班もいながら、捜査第一課長は狙撃命令を出せなかった。
それは、犯人のすぐ側には、いつも子供がおり、迂闊に狙撃できない。
県警からの命令で、子供の前で射殺してはならない…という配慮から、なかなか手が出せない…

すると、犯人は逃げ道を画策して、ロープを使って、車でガードレールを引き倒そうとしたり、今度は車をそのままガードレールにぶつけた。
徐々にガードレールが壊れ始めた。
ガードレールの状況を犯人が確認のために、子供から離れた…
その瞬間、狙撃班が犯人の大腿部を狙って狙撃。
しかし、命中するものの、犯人は倒れることなく、足を引きづりながら車へ…
狙撃の合図とともに、捜査員が突撃。
しかし、犯人も抵抗のため、発砲しますが、自ら突撃した捜査第一課長が犯人の猟銃を奪い取ることに成功。
しかし、犯人は車を急発進させ、ガードレールを突き破って逃走。
犯人が車を急発進させるとき、猟銃を奪い取った捜査第一課長は足をひかれて負傷。

土手は急角度であるから、車が横転するかと思いきや、横転せず、そのまま走り続ける車。
捜査員は横転するかと突撃しますが、車がそのまま走り続ける。
車が横転しなかった場合の対策を考えていなかったので、指揮系統が大混乱。
突撃するはいいが、車が突っ込んできたので、捜査員は逃げ惑うしかなかった(￣▽￣;)

指揮が乱れ、混乱する中、捜査員の一人が犯人を追いかけるために、勝手に脇道を封鎖していたバスを動かしてしまった…
そこに犯人がUターンして、空いた脇道からバリケードをすり抜け、国道10号を走って逃走を図りました。
その際、負傷した捜査第一課長が、追い掛け、至近距離から後輪へ向けて発砲。
命中はするものの、車はそのまま逃走しました。
県警が総力を挙げて包囲したものの、逃げられた(￣▽￣;)


これも報道で見ていましたが、陣頭指揮を採る捜査第一課長。
自ら突撃して犯人の武器を取り上げたり、車の後輪に拳銃を発砲するなど…
なかなかできないですよね。
この捜査第一課長はすごい人です。

それ以上にすごかったのが、犯人のパジェロ。
ガードレールを壊すことができ、しかも急斜面でも横転しない。
最後には、拳銃の弾をくらいながらも、走り続ける…
伊達にパリダカを走った車だけあって、タフな車だと思いました(爆)

つづく

さて、ガソリンスタンドでの包囲を切り抜け、夫と子供はパトカーを先導に宮崎市まで向かいます。

ところが、宮崎県警本部長より、犯人を通過点の延岡市内から出すなという指令が…

警察も何せず、犯人に屈伏したようでは、警察のメンツ丸潰れ。
そこで、一般車が通る一般道では難しいですが、延岡にはバイパスが通っているので、片側を封鎖して、交通の混乱を最小限に食い止めて、バイパスにて犯人を止める作戦を決行。
しかし、この作戦…犯人にはバレバレだったようで、封鎖されているバイパスを通らず、本線を直進(爆)

慌てて、バイパス出口と本線合流地点にバスを置いて、本線を封鎖。
犯人がバスに気付いて慌ててバック。
しかし、後ろを追尾したパトカーに体当たり。
警察も予定外の作戦で態勢が整わず、隙間から通り抜けられて、包囲を突破されました(爆)

で、警察、何やってんだよ…
と思いますが、包囲をすり抜けた犯人にアッパレ(爆)

まさに、本当に西部警察の世界が現実に起こっていました(爆)

ちなみに、当時は警察はもちろん、クラウンやセドリック。
犯人はどんな車か？



三菱パジェロ
パジェロでも最も販売台数が多かった2代目です。
そりゃ並大抵の車では、ここまでするのは無理ですね。
事件の年代はまだゴロゴロ走っていましたね…
この事件でパジェロの凄さを見るのでした…

つづく

日本の犯罪史上、最大のカーチェイス…
西部署の…
というのはドラマのお話。
日本の事件で派手なカーチェイスなんてそう起こりませんが、実際にあったカーチェイスが行われた事件を覚えていますか？

事件は、1996年10月17日。
宮崎県北方町で起きました。

夫婦と小さな子供がいるごく普通の家庭。
しかし、夫は妻に対して繰り返し暴力を振るっていました。
妻は、夫の暴力に耐え兼ね、近くの知人宅に逃げ込んでいました。

夫は趣味で持っていた猟銃を持ち出し、妻が逃げ込んでいる知人宅に押し掛けてきました。
仲裁に入った知人を猟銃で殺害。
その後、夫は家に帰り、2人の子供を連れて、車で逃走します。

というのが、この事件の始まりです。
何だか西部警察でありそうな展開です。

夫は、車で近くのガソリンスタンドに向かいます。
まだ早朝だったため、営業前の準備中だった経営者を猟銃で脅して、給油させます。

そこに、ようやく警察が駆け付け、ガソリンスタンドを包囲します。

警察は、自首するように呼び掛けますが応じません。
それどころか、子供を妻の実家のある宮崎市まで連れていくから、警察に先導させるように要求。
警察がそんな要求を聞き入れるはずもなく、膠着状態が続きます。

すると、しびれを切らした夫が、丸腰で説得をしている警察官3人に発砲。
警察官が重症を負います。

私も当時の映像を見ましたが、手を上げて説得する警察官に向けて発砲。血を流して倒れる映像をみ見ました。
本当に現実か!?とびっくりしました。

警察は、ここでの逮捕は無理と判断して、一時夫の車を先導することになります…

本当に西部警察のような世界が現実として起こっていることに、驚きました。

つづく…

今日は、手術前検査でとくにネタがないので、ストックネタより…


キャッスルオイル(爆)
いつの時代のだ？というオイルです。
キャッスルというくらいですから、お城の絵が書かれていますね。
個人的には、このお城マーク好きです。
今でも使ってくれないかなぁ…

ちなみに、このお城マークのモデルは、やはり名古屋城なんだろうか…