
モータージャーナリストの三本和彦が亡くなられました。
享年91歳。老衰とのこと。
三本和彦と言えば、テレビ神奈川の新車情報という番組。
テレビ神奈川から予算がかからない番組をと相談され、新車の発表会ではどうかと言われてこの番組になったそうです。
スポンサーも曙ブレーキを筆頭に、ニッパツ、関西ペイントなど、車好きでないとわからない渋いメーカーがズラリ。
曙ブレーキやニッパツのテレビCMは多分この番組でしか見れないレアなものでした。
番組で取り上げる車も、高級車やスポーツカー、コンパクトカーや軽自動車、外車や商業車まで幅広く取り上げていました。
番組は前半、スタジオにて車の紹介。
その後、自らハンドルを握り、東名高速、そして箱根のいわゆる「いつもの山坂道」で走らせ、ハンドリングやブレーキ、乗り味、そして騒音測定まで。
ユーザー目線で分かりやすく解説していました。
番組後半は、メーカーの人間を交えて、車を実際に見てドアの開口、エンジン、そして醍醐味の不躾棒によるトランクの測定。
トランクの測定は、普段使いのユーザーには注目すべきところなので、これは良かったと思います。
メーカーの人間も車のいいところしか言わない、よくありがちな広報や営業ではなく、開発に携わった人や時には、開発を指揮したお偉いさんの主査が出てくるなど、車のことを第一に考えた人の話が聞けました。
時には、歯に衣着せぬ質問でメーカーの人がタジタジすることもよくありました。
また、見ている側として聞きたいこともズバズバ聞いてくれたりなど、本当に車を買おうという人の痒いところに手が届く質問は見ていて勉強になりました。
これで、よく言っていたのが、セダンの開口部のアーム。あれってけっこう邪魔くさいもので、せっかくの荷物が入らなくなるので、よく文句言ってました。
そのお陰か、一部車種ではアームではなくダンパーにしている車が登場しています。
また、アンテナもそれまでは、Aピラーに付いていたものが、デザイン性のため、初代ヴィッツや初代プリウスのように、フロント屋根の中央部にする車が増え始めた時は、「これって、洗車機入れるときに、ユーザー取り外しにくいでしょ。なら後部でしかも左右どちらかにして、届きやすいようにすれば?」とよく言っていましたが、その後、リアサイドにアンテナを配置する車が多くなるなど、この番組で三本さんが言ってたことをメーカーが改善していたものも多々あり、少なからず、影響があったようです。
番組最後は、視聴者からの質問に答えるコーナー。
真面目な質問には真摯に向き合って答えたり、変な質問には愚問だと言って、説教始めたりなど、本当に車と向き合っていました。
今となっては、このような方いないですね。
本当に残念です。
あと少し長生きして、今度出たクラウンの評価聞きたかったですね。
安らかにお休みください。
Posted at 2022/07/17 22:27:58 | |
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