
ついに開幕した2010年シーズン。開幕戦は大井松田カートランドで開催されたオートスポーツ東日本シリーズ第一戦に参加してきました。
チームは、今年結成した「新・湘南新宿 feat. fuu」。カートのオーナーであるfuuraibouさんをはじめ、ながせ よしてる氏、ナミ・マツネン氏という強力なドライバーを擁したチームです。
さらには、ピットクルーに、GPAN+のコメルトン氏、さらには、途中から
みのすけ氏にもサポートを頂き、非常に強力な布陣で臨むことができました。
私、くわっちも、ドライバー、ならびに事務、広報担当として参加させて頂きました。
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練習走行では堂々のトップタイム。さらには、コメルトン氏の無欲の勝利で
抽選によるポールポジションもゲットします。
そして、いよいよレーススタート。ポールポジションからスタートしたナミ・
マツネン氏。北欧出身の(?)ドライビングセンスで、後続との差をどんどん
広げていきます。
そして、最初のセーフティーカーでピットストップ。しかし、給油エリアは
枠が埋まっており、急遽、給油を断念。しかし、自チームピットで装備を
完了していたながせ よしてる氏にバトンタッチ。マツネン氏、ながせ氏の
好判断で、ほぼロスなくコースへ復帰します。
ながせ氏の走りは恐ろしく速く、また恐ろしく安定した、いつもどおりの
走りで、さらに後続との差を広げていきます。コース上ではGT2車両との
混走により、かなりのオーバーテイクが発生しているのですが、ながせ氏
は危なげなく、また、ロスなくスムーズにこなして走り切ります。
ここで、そろそろ、燃料が底を尽きそう、ということで、私、くわっちの
出番となります。「ショートスティントでいいよー」とは言ってみたものの、
エースドライバー二人の負担をできるだけ軽減したいので、それなりの走行
時間を走らせてもらうことができました。
走行中は、とにかく安定したラップを刻むこと、燃費をできるだけ良くする
こと、そして、とにかく接触やコースアウト、ペナルティを回避することを
念頭に走りました。タイム的にも、エース二人にははるか及ばないものの、
一応、GT1車両として、恥ずかしくないタイムで走れたこと、また、大きな
ミスなく走れたことは良かったかと思います。
そして、何とか無事、担当スティントを走り終え、カートのオーナーである
fuuraibouさんにスイッチします。
fuuraibouさんは、今回のレースに至る車両のセットアップ走行では、車両
整備とセットアップに専念してくれたおかげで、自分自身ではほとんど走る
機会を持つことができませんでした。
そういったハンデを跳ね返して、fuuraibouさんもコース上で安定したラップを
重ねます。
が、ここで、20号車「Green Espresso Rasing」が猛烈な追い上げをかけてきます。
そして、ついに、このスティントで首位を奪われてしまいます。
しかし、諦めず、また慌てずに、再びマツネン氏に交代します。
ここで、ピット側では、ガソリン残量の確認と燃費の再計算を行い、その
結果、残りは無給油で走れることを確認。優勝の可能性が見えてきました。
そして、このスティントのマツネン氏の追い上げはすさまじく、給油ピットで
大きく開いた20号車との差を、どんどん縮めていきます。そして、首位を奪い
返した後も、さらにどんどん差を広げていき、マージンを稼いでいきます。
と、そのとき、なんと20号車がGT2車両と接触、GT2車両が20号車に乗り上げ、
しばらくそのまま走るというとんでもないアクシデントが発生。20号車は
バンパーが大きく破損してしまい、オレンジボールで緊急ピットイン。これで
状況はかなり有利になりました。
そして、残り45分というところで、ながせ氏に交代。最終スティントを
任せます。かなり有利な状況になったとはいえ、こちらの車両もガソリンが
きついという状況です。
が、さすがは、湘南新宿を背負うエースドライバー。ピットから伝達される
残り時間を勘案して燃費を完全にコントロールし、さらには、燃料が十分
足りると判断した後は、とんでもないラップタイムを記録して、車両とドライバー
の実力を見せつけます。このスティントでは、二度のセーフティーカーにも
助けられ、何とかガス欠にもならず、トップでチェッカー!!
最後は初めての大井松田の表彰台でシャンパンファイト。最高の瞬間でした。
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今回のレースでは、車両、ドライバー、そして、チーム力がそれぞれに高い
レベルであることを確認できました。また、しっかりと準備をしてきたことが
きちんと結果に結びついたということでも、非常に意味のある一勝だったと
思います。
また、一方で、改善すべき点もいくつか確認でき、この勝利に浮かれ過ぎず、
より完成度の高いチームに育っていきたいと思います。
参加されたすべてのチーム、ドライバーの皆さん、お疲れ様でした。
また、大井松田KLのスタッフならびに、レース運営スタッフの皆さん、誠に
ありがとうございました。今年一年、どうぞよろしくお願いします。
そして、チームのメンバー、サポートして頂いたクルーのみんな、本当に
ありがとう。この調子で、結果だけではなく、プロセスを楽しみながら、
最高のシーズンにしましょう。(^^)/