世の中はGW。私は普通に土日休日。新緑が青空に映える季節になってきました。
早いですね、ついこのあいだ寒い寒い言っていたのに。
もうサンダルはいてますからね👡
今日のブログの内容は。
はてさて、話してよいものか‥‥‥まあたぶんここでしか話せないでしょう、クロニクルと銘を打ったブログなので、あとから確認できる記録として綴ろうと思います。
あまりに突然で、非常にびっくりした出来事。
最近、こういうの多い気がしますね。
前々回のブログで書きました通り、鬼上司の元で働く毎日ですが、GW前にちょっとお休みが取れたので、しばらく猫を預かってもらおうと実家に帰っていたときのことです。
地元のお友達と会ったあとデミオさんに乗って家に戻ってきましたら、あるミニバンが私の家の前にすっと横づけしてきました。
父のお友達かなと何気なく見ていたら、なんと出てきたのはうちの会社のS課長だったんですよ。
私とは課は違いますが、同じフロアにいるので面識はあります。
なんでS課長が? わざわざ私の実家に。エンジンを切るのも忘れ、私はただただ驚いて車から出てお迎えしました。
S課長はえらく緊張した面持ちでこちらにやってきました。
「こんな遠くまでどうされたんです? 何か、あったのでしょうか?」
「‥‥‥‥いえ、そういう話じゃないんです。」
どうやら仕事の話ではないようです。しかも言いにくいことなのか、何だかしどろもどろになってらっしゃいます。
S課長とは一緒にお仕事をしたことはないですが、かなり優秀なお方で、うちの鬼上司同様、近い将来間違いなくうちの会社をリードしていく人間のお一人だと思います。
その方がこんなにガチガチに緊張して我が家に来るという、普通のことではないでしょう。
そしてその課長がその後におっしゃったことを、できるだけ正確に思い出しながら書きますね。
「とても言いにくいんですけど、あの、実は、ずっとですね、あなたのことがその、気になってしまって。」
「何ですって?」
「正直にはっきり言うと、Tさん(私の苗字)が好きなんです。」
「‥‥‥‥えええ??」
私、本気でマスオさんのような声を出してしまいました。目が点になって思わず笑いがもれてしまいましたよ。
いや、これ、嘘じゃなくガチな話なんですよ。あまりにネタがなくて作り話をしているのではありませんので、笑。
いろんな意味でびっくりしすぎて、一瞬気が遠くなるっていうんですかね、とっさに状況が理解できなかったです。
試練の年なんでしょうか。
今でもいっぱいいっぱいで仕事をしていて、私は一体いくつストレスを抱えたらいいのだろうと。もう逃げ出したくてヒリヒリします。
同時に怒りがこみ上げてきましたよ。
こっちは毎日ヘトヘトで仕事しているのに、この人の頭の中は春ボケしてるのかと、なんて呑気な人なんだ!という怒り。まさかそんな人だったのか、S課長は。
ずっと気になってとおっしゃってたけど、いつから? お互い世間話をするような間柄でもありませんし、まるで接点がないんです。何がきっかけだったんだろう??
いや、そもそもS課長は妻子のいらっしゃる方で、それで他の女性に言い寄るというのが問題です。
どう対処したらいいのやら。私がどこの課の人間か知っているでしょうに、もし私が鬼上司であるY氏に報告したら、かなりのペナルティになります(ライバルは蹴落としたいでしょうから)。
ほんの一瞬のあいだに、そんな思いが走馬灯のように駆け巡って行きました。
「何考えてんだ、この色ぼけオヤジが。」
と斬って捨てるのは簡単ですよ(いや、簡単じゃないか💦)。お相手は課長クラスですから、ここは上手いこと対処しないといけません。
私はまず、取り乱してマスオさんのような声を上げたこと、課長の告白に吹き出してしまった失礼を謝りました。とりあえず相手にも冷静になってほしいのです。
「お気持ちは嬉しいです。ありがとうございます。でも私には。」
「知ってます。僕のほうこそ、こういうことを言うべきじゃない立場なのはわかっています。」
私の目を真っ直ぐに見て、S課長は言いました。
「ただ、もうずっと仕事が手につかなくなってしまったので、勝手な言い分ですけど、今日はどうしても気持ちをスッキリさせたかったんです。」
ホンマに勝手な言い分ですよね。それだけなんですと、そんなようなことをおっしゃって、軽く頭を下げられたあと、そそくさとご自分の車のほうへ歩いて行かれました。
そのまま課長は振り返らず、車を出して去ってしまいました。立ち尽くす私を残して。
家に入ってからも、しばらく何も手につかず、悶々と考え込んでしまいました。
言いたいことはわかりますよ。スッキリさせたいというのはね。でも大人の男性として、ちょっと理解できないですね。
一方的に自分の思いを告白して「けり」を付ける(中学生かい)。言われた私は全然スッキリしないですけどね。巻き込まんといてほしいというのが、本音です。どうしたらよかったのでしょうね。
あの人はこれで本当にスッキリしたのかしら。そこが気になりますね。
無性に断捨離したくなって、自分の部屋を掃除ながらふと思う。
仕事が手につかなくなるくらいに、人を好きになったことある?
社会的立場も忘れ、犠牲もいとわず、相手の家に押しかけてでも自分の気持ちを打ち明ける。それくらい自分を見失ってしまうほど、人を好きになったことがあるかなと。
社会人になってから、もう何年もないな、私は。
信用が第一ですもの。そんな勇気はない。
そうだったんですね。
恋をしていらっしゃったんですね、S課長。何だかうらやましいかもしれません。まあちょっぴりですけど。
そのお気持ちだけ、頂いておきます。想いは届きましたので、また丁寧でバリバリと仕事をこなすいつもの課長に戻っていただきたいです。
今日の写真はけっこう以前に撮ったものをアップしてます。
いろいろと見ていましたら、前のほうがいいもの撮ってるなと思えて。
その「想い」がなくてもそれなりにいいものは撮れるけど、あるのとないのとでは映る世界は違って見える。普段の生活も同じで、それがなくてもやっていける。でもたまには思い出してもいいのかもしれない。
それは情熱。
いつも疲れ顔でいる女を好きになってくださったS課長。
そして今日も最後まで読んでくださった方に感謝。どうもありがとう。
撮影機材
Nikon D5300
AF-S DX Nikkor 35mm f/1.8G
AF-S DX Nikkor 18.0-55.0 mm f/3.5-5.6
Ricoh IMAGING COMPANY, LTD. GR 18.3 mm f/2.8
iPhone 5s back camera 4.12mm f/2.2
