朝からけっこう気温が上がっていて、こういうものが恋しくなってきました。きれいなグリーンのパッケージに惹かれて衝動買い。

巷ではもっぱら北陸新幹線の開通や、シマネでは尾道と松江をつなぐ中国横断自動車道尾道松江線全線開通の話題でわいています。
これまではとても短時間では行けなかった場所と場所とが一本の道でつながるのはうれしいことですね。
県外の人同士がたくさん行き来できて、お互いに発展していければなおよしです。

Nikon D5300
本日の写真は、暖かな春の猛威(花粉&黄砂)からガードするために、マスク、ゴーグル、ウィンドブレーカー着用のヤバすぎる出で立ちで撮影してきたもの。
それほど人に遭遇しないですむ田舎だからできることですね (笑)
ちらほら桜が開いてきましたが、まだまだシマネでは梅が幅をきかせています。
なので今回は桜よりもどこからか暖かな風を感じるような緑の風景を撮ってみました。

これらの開通に便乗してですね、私としては通勤路の途中の総工費100億円をかけて造られたある国道バイパスの全線開通のほうを話題にしようと思います。
この区間は呉市と島根の県央部とを結ぶ幹線道路であり、通勤や通学だけではなく、物流や石見銀山等観光地へのアクセスなど、圏域の生活や産業を支える『重要な交通路』を担っています。
島根県公式HPより抜粋


この通行路は幅員が狭く急カーブの続く交通の難所となっていたにもかかわらず開発が後回しにされており(需要がない?)、石見銀山の世界遺産を目指すようになった平成8年からようやく整備が進められたところです。
シマネの西部に住んでいる私には職場の異動さえなければ、ほとんど利用することもない道でぴんとこない話題だったでしょう。
でも今はあの道が自宅と勤務地との往復に避けては通れない道で、生活に直結するまさに『重要な交通路』となっています。


いやはや、私の通勤時に通過するトンネルは、とうとうこれで合計8本となりました。
山陰とはよくいったもので、いかに多くの山々が連なっている地域かよくわかりますね。

そびえ立つ山並みを突っ切って走るのは最高に気持ちいいです。
ハイウェイのごとくの高架道路からは絶景が広がります。
さえぎるものは何もない。トンネルを抜けるたび、マイナスイオンであふれる清々しい山林と河川のきらめきの中を、風のようになったデミオと一気に走り抜けていくのです。
「しまなみ」もいいいけど「やまなみ」もいいよねと、最初は感じていました。

そんな思いとは裏腹に、複雑な気持ちもあります。
交通路を整備してもらっておいてなんですが、巨額の資金を投じて無理やり自然に大穴を開けるような開発の進め方もどうかしらと思ってしまうんです。
田舎に住んでいると、都市部の生活ではありえないような、「んなアホな」っていうシンドイことはいくらでもあります。限界集落の多いシマネは特にそうです。
でもそのウンザリする不便さを前提としても、有り余るほどの価値があることもまた事実なんです。


毎日当たり前に吸っているきれいな空気、飲んでいる水、朝起きてすぐに目に入る美しい自然も、お金ではとうてい買えない宝物です。
昔のままの故郷の良さを守りたいというのもあり、そして同時に利便性の充実も大事な課題。そういうことはよくわかっているつもりなんです、地方の人間としては。
だから何とか自然と開発とを共存できる道を探しているんですよ。
非常に便利で快適になった通勤路を走って、ちょっと考えさせられた話題でした。


LUMIX LX-5 接写
ところで。
Nikon D5300とPanasonicのLUMIX LX-5を撮り比べてみたりしてますが、なかなかおもしろい。
うちの家にある枝垂れ桜がいくつか花を咲かせたので逆光で撮ってみると、Nikonのほうは可憐で軽やかな光と色を再現をしているのとは対照的に、LUMIXのほうはどっしりとしたコントラストと力強い色の描写をしています。
どちらが好みでしょう?

これもLUMIX
Posted at 2015/03/29 17:28:13 |
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