新年度になったばかりですが休みを取り、デミオの聖都広島市へ一泊二日の旅に出かけました。
といっても、クルマとは関係のない旅なんです。スミマセンー。
一泊二日はさすがに長くなりすぎるので2つに分けることにしました。今回は前編をお送りします。


写真をクリックしますとFlickrへ飛んで大きな画像をご覧になれます。どのカメラで写したものかわかります。
一日目は期待もむなしくずーーーーっと雨。週間天気予報でこの日が雨なのは知ってましたけどね、こんなに降るとは。
広島県民になりきって路面電車を使いつつも、傘は手離せなかったし、すごく寒い一日でしたよ。なんだかシマネみたいだなあ。

広島に来て最初の食事は、パルコの近くの並木通りのにあるこのお店。
おひとり様でもグループでも入りやすくて、午後5時までランチをやっているので、ランチはだいたいここに決めています。2時前後のすいてる時間を狙っていきます。

定番のパスタランチはけっこうボリュームあって、たいてい誰と行っても「おなかいっぱい~」って言います。
この日は好みのパスタでなかったので(残念!)、季節のスープのランチにしました。


スープは具だくさんのブイヤベース、野菜のてんこ盛りのサラダ。生の春菊とシーザードレッシングって意外と合うんですね。
いっこうに止む気配のない、雨の午後。そのまま本通りで少しショッピングをして、八丁堀あたりの予約ずみのホテルにチェックイン。
荷物は極力シンプルにしてきたつもりだったのに、長時間抱えているとずっしりくるんですよ。肩が痛くてつらかった…。
このあと行く会場には絶好調で到着したかったので、夕食の時間までひとまず部屋で休憩を取ります (´-ω-`)フウ
実は、この旅の最大の目的はライブに行くこと! だったんです。

子どもの頃から好きだったミュージシャン「Y氏」のライブ。
全盛期のときはバンドを組んでいらっしゃったんですが、何年か前からじっくりとソロ活動を始められたそうで、たまーにこうやって地方の小さなお店にやってきてくれたりします。
私は今回で2回目です。だから面識はあるんですよ。なーんて(笑)。

このライブ会場、ヤバいんです (๑•̀ㅂ•́;)
何がヤバいのかと、まずこのちょっと怪しい入口にやられます笑。地元の方はご存知かもしれませんが、初めて訪れたときはドアを開けるのにいささか勇気がね。


周りに人がいて、微妙に手ブレをしております。
意を決して階段を上がった先に、このレトロなピアノ(怖)。この左にもう一つドアがあり、そこが会場になります。
下の写真がステージです。なんと最前列をゲット(マジか?)。開演前にそそくさとLUMIXで撮りましたので、構図もへったくれもありません。

近すぎでしょ!笑
会場が狭いってこともあるんですが、この近さには度肝を抜かれます。
私よりも一回り以上歳上なのに、その日再会したときもY氏はやはり歳を取らない人ですね(年齢不詳とも言う)。
厳かにピアノに向かい、軽やかに鍵盤に指を走らせます。そう、最初はピアノの弾き語りでした。Y氏はギターもお上手ですが。
柔らかそうなんだけど、しっかりとした美しい手をしていらっしゃる。その指が奏でる甘い音色が部屋いっぱいに響いて一気に彼の音楽の世界に引き込まれます。……あいかわらず伸びやかで艶やかな歌声、年を追うごとに磨きがかかっているようでしたね。
人気絶頂期のころは私は本当にまだ子どもだったからライブに行ったことがなかったけれど、ずっとこういう感じだったんだろうかとふと思うのです。
ピアノに映り込むY氏の表情は、音楽家であり、芸術家であり、また表現者そのもの。
悲しい曲は憂いをおびて映り、明るい曲では打って変わって弾むように楽しげに微笑んで、そんな豊かな表現力を持った歌い方をする人だったんですね。2回目にして、やっとそれがわかる余裕ができた私です。
やっぱりライブはいい。録音されたものを聴くのとはまるで違うクオリティの高さでした。

ライブが終わったあと、Y氏の作品が置かれているブースへ。
なんと直接Y氏とお話ができます。
芸能人に会うはずがないと思って生きている田舎者の私に、これは一大事、オオゴトです。しかも子どもの頃からのあこがれの人ですからね。3年前に初めてお会いしたときは、自分の名前すらまともに言えないくらいガチガチに緊張しましたよ。
シマネのお客というのが珍しかったらしく、少し前にY氏のご本を事務所を通して買ったのを覚えていらっしゃって恐縮してしまったのを記憶しています。ああ、うれしい! シマネでよかったわ、ほんと。

「お、最前列の。」
と気軽に話しかけてくださるようなお人で(よく見てるわ)、手を伸ばせば届くほどすぐ近くでお話ができるんですよ。
でもそこには、おいそれとは近づけない見えない距離が存在しているんです。
目を合わせて話すときの口調も、几帳面な立ち居振る舞いも、決してプロとしての立ち位置を崩さない方です。
近づきすぎず、遠ざからず、無駄なことはおしゃべりにならないんですが、こちらのアプローチには、ぽんっと的確に、そして誠実にリアクションを返してくださる。
ステージを降りても、歌を歌っていないときでも、ヤナチャンはヤナチャンなんだ。

これってすごく大事なことだと思います。かっこいい人だなあ。
あこがれの人というのは、がっかりさせない人のことです。
私がY氏のファンになったのはきっと、こういうプロ意識のしっかりした彼のことを子ども心に感じ取ってたからなんじゃないかな、なんて考えてしまいます。いや、そうに違いない。これだけ長いあいだファンでいるということは、彼のやっていることは間違っていないということなんだ。
熱狂を乗り越えて落ち着いたこのタイミングに、お会いできたことを幸運に思っています。

こんなようなことを、ひとつひとつ思い出しては悦に入っている私です。
何年たとうと、ヤナチャンはサイコー!
永遠に私のあこがれの人です。
それにしても……、いいかげんあんまり緊張しすぎないようにしないとね。迷惑かけてスミマセンでした、ヤナチャン。
さて、次回の後編は……

ここです。わかりますか?
二の丸の御門橋を写しているんですが。ここの素敵な建造物を撮る旅の続きへ。
長々綴るブログを最後まで読んでくださって、感謝<(_ _)>