バルブクリアランス調整

以前から気になっていた
走行中減速時のエンスト病…
TR、エストレヤの定番の不具合ですが
我がTRも発生していました
今回は時間もあるので治しました
エンジンは冷えている状態ですので
まずはバルブにアクセスするのに邪魔な
シート、タンクの順に外します
そして次は、エンジン左側のクランク軸心
にあるバルブアジャスティングキャップを
外します（オイルが少しこぼれるので注意）
またこのキャップは樹脂で出来ているので
大きなマイナスドライバーか硬貨を使って
回せば良いです
そして次はプラグを外しておきます
クランク軸を回す際に力がいらないので
その次はバルブアジャスティングキャップを
給排気両方共に外します
自分のバイクはイグニッションコイルも
邪魔なので外しました
次は位置合わせです
圧縮上死点に合わせなければならないので
オルタネーターローターボルトに
ボックスレンチをかけて反時計方向に
回します
吸気バルブが開いて閉じた後に少し回して
ローターのTマークとオルタネーターカバーのタイミングマークの突起があった位置が
圧縮上死点です
この位置に合わせたら給排気両方の
バルブクリアランスをシックネスゲージを
使って測定します
シックネスゲージは1枚で測定できるものも
ありますが全部の厚みが無くても
2枚重ねれば全てまかなえます
今回自分のバイクは下限方向にあり
排気側は既定値を超えていたので
調子が悪いのは当然でした
TRは長いマイナスドライバーと
普通のメガネレンチで調整可能でした
整備性は良いと思います
以前のCB250RSZは専用の工具が無いと
届かないし当たるしと整備性が悪かった
記憶があります
シックネスゲージ、レンチ、ドライバーを
使って狙い値に合わせて調整します
狙い値は別ページに記します
あとは外したのとは逆の順番で組付けます
バルブアジャスティングキャップは
方向性があるのでキャップに記載されている
UPを上にして組付けますが
その際にキャップに組みつけてある
ラバーパッキンにタイミングプラグ穴から
少し溢れたオイルを塗っておくと良いと
思います

自分のバイクはイグニッションコイルが
変わっているので邪魔なのでずらします

タイミング点検プラグを外したところ
ローターのTマークとオルタネーターカバーの突起を合わせたところ
4サイクルエンジンは1工程に2回この位置に
来るので、圧縮上死点の位置で合わせます
回転方向は反時計回りで、吸気バルブが
開いて閉じた位置から更に少し回したいちで上記の合い位置が圧縮上死点です
この垂れてるオイルは
バルブアジャスティングキャップを
組み付ける際に合わせ面ラバーに塗ると
良いと思います

インテーク側のバルブ
バルブクリアランスは
0.12~0.17が規定値
測定値は0.12で下限ギリギリ
狙い0.15に合わせて調整完了

クリアランスが狭くなっていた…
ということはバルブシートが磨耗している？
ということは熱膨張すると圧縮が
逃げる方向なる？そこまで膨張するかは？

8/10追記
ロッカーアームシャフトの締め付けトルク
を前回あまり考えずに締め付けてしまい
気になっていたのでトルクレンチで
締め付けしたいと思ってましたが
12Nm に設定出来るトルクレンチなど
持ってなく仕方ないのでレンチの
100mm位置で120N(約12kgf)になるように
手加減して増し締めすることにしました
アバウトですがこんなものでしょう
再度クリアランス測定すると前回設定した
値のままだったので安心して増し締め実施
それ程回ることもなくまたクリアランスも
狭まることもなく上手く設定値に調整
出来ました

エキゾースト側のバルブ
バルブクリアランスは
0.17~0.22が規定値
測定値は0.15で下限を0.02mm外れている
狙い0.20に合わせて調整完了
こちらも狭くなっていたということは
バルブシートが磨耗しているということか？
ということは熱膨張すると圧縮が
逃げる方向なる？そこまで膨張するかは？

8/10追記
ロッカーアームシャフトの締め付けトルク
を前回あまり考えずに締め付けてしまい
気になっていたのでトルクレンチで
締め付けしたいと思ってましたが
12Nm に設定出来るトルクレンチなど
持ってなく仕方ないのでレンチの
100mm位置で120N(約12kgf)になるように
手加減して増し締めすることにしました
アバウトですがこんなものでしょう
再度クリアランス測定すると前回設定した
値のままだったので安心して増し締め実施
それ程回ることもなくまたクリアランスも
狭まることもなく上手く設定値に調整
出来ました

3893km時です