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ホンダのＳ８００である。

　このテールとビートとを並べてみるとその配置がよく似ている。
端部ををフルＲでとった形状と上下２分割のターン/ブレーキランプのコンビ。
そしてうち目よりの目ン玉見たいなバックランプが２つ。
きっとビートのデザインをするときにこの点を意識したんだろう。
Ｓにはクーペもあったけどやっぱりオープンのほうがいい。
すっきりした後姿だが、ヘッドレスト無しのシートに２点式シートベルト、
（このシートベルトがなんとも遊園地のジェットコースター風味なのだ）
頼りなげなＡピラーも、薄いドアもビートと比べて時代を感じる。
ビートもこれぐらい割り切って軽量化してればもっと楽しいのに。

車重は同じ７００ｋｇ台、
出力はＳが７０ｐｓ・８０００ｒｐｍ
ビートが６４ｐｓ・８１００ｒｐｍ
カタログ上のスペックは大きく変わらないけど、
乗ってみるとなにより４気筒のＤＯＨＣに
４キャブの全開加速はスンバらしい音である。
乗ってても、走りすぎるのを聴いてても心地よい。
行き届いたメンテのおかげで特別な儀式は必要なく
エンジンはかかるし、前向いて走る分にはそう困らない。

維持管理にかかるお金・メンテの手間・実用性とを考えたら
こういう趣味の車を持つのは相当な思い入れが必要である。
自分はスバルＲ－２に乗ってみたいなーと興味があるけど
ここまでの覚悟はできないな・・・当分。