タペットカバー(エンジンヘッドカバー)交換(解決と顛末編)
1
3月中旬のある日、アイドリング中にギェーーーーーン♪のような甲高く大きな機械音が突然エンジンルームあたりから聞こえてきた。何か機械が擦れあっているような異音には違いないが発生源を特定し難かった。
ディーラーに点検に持ち込むまでの走行中には音は収まったが、再現はしづらかった。温度とか何かの要因があるかも知れないと思われた。
ディーラーに車を預け、後日に冷間始動した過程で再発が確認された。
エンジンタペットカバー接合部からのオイル漏れもあり、ブローバイガスの排出がうまく出来なくなっていてエンジン内圧が高まり、PCVバルブから笛を吹くように大きな音を発するとわかった。ちなみにオイルゲージを抜くと鳴り止むので原因はまちがいなかろう。走行距離36000km、5000km毎にオイル交換。
今夏には初車検を予定しており、シールからのオイル漏れはNG なのでどのみち修理を要するのであるが、このエンジンのPCVバルブはタペットカバーと一体構造になっているらしい。ということでカバー自体の交換修理になるのだが、ディーラーが照会したところではあいにく部品在庫がなくて、フランス本国ではバックオーダーを抱えている状況!だそうだ。因みに部品の入荷予定はなんと!4ヶ月後の7月中旬の見込みらしい。部品入荷時期が早まることを期待するのみ。もしかすると何らかの不具合改良でもしていて時間を要しているのだろうかと疑いたくもなる。
2
という事で、通勤やら仕事に毎日乗っていた愛車が入院してはどうにもならないから、修理完了までディーラーから代車を貸していただくことになった。
白き助っ人登場。ホワイトパールの508 GT FPK。ディーゼル車は愛車納車前にも代車で長らく乗っていたので運転の慣れには問題無い。60km/hまでは吹かすとうるさいが、加速力は十分であり1500rpm辺りで高速巡行すれば静かかつ高燃費でもあり、ロングドライブ向き。強いて言うならば、頭の取り回しが重いか。
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因みに、かつて308CC RGが急逝してから愛車納車まで代役を務めていただいたのがこちらの紅の影武者508 GT FPK。
はからずも508FBのトリコロールに乗る羽目になってしまった。国旗じゃあるまいし、フランスだとかロシアだとかは言わないが・・。
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晴天の霹靂:
代車として貸していただいた白き助っ人の508 GT FPKであるが、まだ走行12,000kmにも満たぬ新車同然だというのに排気システムエラーが突然点灯。晴天の霹靂だ。
プジョーのみならず欧州製ディーゼル車にはあるあるの、AdBlueのタンクとポンプに関わる有名な不具合が早くも訪れたのかと思った。一部の車両ではリコール案件となっており、AdBlueタンクアッセンブリー交換になると良く知られている故障ではないか?と脳裏に推測がよぎる。
ともかく、本日早朝からの行動予定がこれでキャンセルになってしまった。
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システム情報では、Ad Blueの液量は足りているもよう。ポンプか噴射系かと思っていた処に・・・
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引き続いて、排気システム故障→エンジン故障:要修理 にエラー表示が変わった。いよいよアブナイのかも。
急ぎディーラーに連絡すると共に車両を朝一番に持ち込んだ。
ここでエンジンを停止すると再始動出来るかどうか分からなかったので、エンジンはかけたままで対処。だが、このエラー表示以外には不具合的な兆候は体感出来ていなかったのだが・・・。
ディーラーにて早速診断器を繋いでみると、どうもエンジン制御コンピューターが誤報を発信しているもよう。まさかコンピューター基板の故障か?表示されたAdBlueシステムの故障なのかどうかは実際に関連部分を分解してみて確認してみないと即断は出来ないという。
この状態では安心安全に乗り続けられないので、急遽新な代車を用意していただくことになった。
(追記) やはりコンピューターの故障であったそうだ。レアケースかも。
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・・・かくなる顛末で、白き助っ人508GT FPKの代役として次なる相棒になってくれたのはまだ真新しい3008 GT Hybrid4の試乗車。例の髭デザインの新顔でまだ2,000km程度走行の車である。
感触としては、走行用バッテリーが十分使えるうちは出足も加速も俊足だが、電池が使えなくなると2t近い重さが仇になりただの重いガソリン車然と化してしまう。臨時の代車ゆえ、自家環境では充電できない。街乗りと高速走行取り混ぜて平均燃費は実績13km/Lくらいか。充電が普通充電と幾ばくかの回生充電のみに頼るPHEVは、ホームベースの近場走行ユースに適する車だと感じ入った次第である。ただ、発進時のモーター走行出足はスムースかつ力強い。
それにしても我が蒼き剣508 GT Lineのご帰還はいつのことになるのやら・・・。
未確認情報だが、生産国ではエンジンヘッド関連パーツのサプライヤーを変えている最中にあって時間を要しているのだろう・・・という噂も聞こえてきたりする。何とも運が悪いというか、あと二ヶ月くらいは部品到着を待つ覚悟が必要なようだ。
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【サプライズ】
ディーラーから連絡があり、突然にくだんの部品が入荷したので即部品交換作業を進め、走行テストを終えて引き渡せる段階に至ったとのこと。エンジンヘッドカバーのリニューアル(photo)。
4ヶ月の部品待ちを告げられていたところが2ヶ月チョイで済んだのだからこれは有難い。それはそれでいいのだが、部品納期が四󠄀ヶ月待ちとか二月待ちとか予告なく変わるのはフランスのお国柄というだけで片付けられるものだろうかとふと思う。
歴代代車群の強トルクやモーターアシストによる出足の俊足さに最近は慣れてしまっているのでガソリン車の初動加速感はレトロにさえ感じられるが、運転している感と回頭のしやすさと地面にへばりついて走る感はやはりこの車の持ち味である。ただ、最新型車両を代わる代わる貸していただいて静音加速環境に慣れたせいかも知れないが、修理上がりのエンジン低音ビートがかつてよりも大きく聞こえるのは気のせい?或いは交換されたヘッドカバーの共鳴特性の変化かも?
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