この夏、お盆で父を自宅に預けている間に命の洗濯をしに東北一周の旅をしてきました。
ざっとですが旅行の概要レポートです。
画像は枚数が多いのでフォトアルバムに纏めました。
8/12
松本を朝2時過ぎに出発。キャンピングカーの製作に協力してくれた友人がバイクで同行。
小谷、能生、うみてらす名立の道の駅に寄って休憩。
道の駅「うみてらす名立」で朝食に1階のお店の海鮮丼を食す。
ここで友人は日帰りなので離脱。
道の駅「越後出雲崎 天領の里」で午後3時の休憩。アイスクリームを食べる。
寺泊に夕方4時過ぎに到着。
海岸に駐車してまずは魚市場で買い食いに走る。
夜は海岸で車中泊。周りは一面本格的キャンピングカーとテントだらけ。
300円のベニズワイガニを買って焼きガニにする。その他練り物などを
つまみにビールが進む~
8/13
あまりの暑さに夕方までターフを張って海岸でのんびり。
事務椅子を引っ張り出して雰囲気台無しだがターフの下で足を伸ばしてゆるりと。
海水浴場なので泳がないけど上半身裸でビーチ気分満喫w
夕方4時頃出発して海岸沿いに走るが、ガス欠になりそうで内陸部に戻る。
国道116号線の西浦付近のスタンドで給油。
116号線を北上して国道7号線バイパスにある豊栄パーキングエリアで休憩。
トイレに行って帰ってきたらバイク旅の兄ちゃんがうちの軽キャンパーの写真を
撮影しまくっていたので遠くからニヨニヨ見てました。
その後、国道113号線に入り沿岸部を北上。
山形県鶴岡市の道の駅「あつみ」に夜遅く到着、車中泊。
8/14
道の駅のイベントの遊覧ヘリの離着陸を見てみた。
あの辺りの道の駅で流行っているらしいw ちなみに体験料金4~7千円ぐらいらしい。
鶴岡市へ移動。お客様のお店に挨拶ついでに無料メンテ。
最上川沿いに東へ入り道の駅「とざわ」で昼食に蕎麦を茹でる。
黒い軽キャンパーで旅行中の老夫婦と話し込んでゆっくり出発。
荷ヒモを掛けて車体に固定するボルトナットは蝶ナットにしないと
山形県警がうるさいとの情報あり。
梅干しの砂糖漬けをいただく。
新庄市のホームセンターで白い荷ヒモを10m分購入。フラットな荷ヒモに比べて
風に煽られてバタバタしないので良い感じ。
新庄市を通過して瀬見温泉の外湯に入りに寄る。
古い鄙びた建物が多く風情のある温泉です。卓球温泉が好きな人にお勧め。
外湯が新しくなり倍の400円に値上げ。(要100円玉×4枚)
温泉街の盆踊りの日で夕方7時から外湯の前で見学。
宿泊できていた富岡の会社の会長さんと見学しながら色々とお話しした。
旅は色々な出会いがあって面白い。ちなみに会長さんの末の娘さん超美人でした~
その後、台上で太鼓叩いていたおじさんがバチを落として「そこの兄ちゃん拾ってくれ!」から
踊りに巻き込まれて踊ってビールを飲んで鉢巻きと団扇とあんパンを貰う。
当然ながら外湯の駐車場で車中泊。
8/15
道の駅 「あ・ら・伊達な道の駅」で昼食。
宮城県 南方町の道の駅「みなみかた もっこりの里」で休憩。雨が降ってくる。
ここで泊まろうかと思ったが、さらに東へ走る。
宮城県登米市の道の駅「林林館」に到着して、ここで車中泊。
台風の針路が太平洋岸に接近するようで予定を変えるか考える。
8/16
台風を避けて一関から盛岡方面へ移動することにした。
一関のIC近くの出光で給油。
一関を過ぎて平泉前沢の奥州街道で白煙モウモウのワゴンRを発見。
JAFを呼んでる間、三角反射板を道路においてお付き合い。
板金屋さんの家族旅行で幼児を含めて5人乗り!高速に乗った途端
モクモク・カラカラと音がしたそうでタービンが逝ったかピストンの
棚落ちっぽい。エンジンオイルはスッカラカンだったのでシリンダーに傷入ってそう。
夕方岩手県盛岡市の道の駅「にしね」に到着、すぐ強めの雨になったので
仮眠休憩。夜8時頃出発。
道の駅 いかりがせき 津軽「関の庄」に夜遅く到着、コンビニでビールを買い込んで
駐車して水平出しをした途端に土砂降り。
水平出しは、ラダーレールという三角のプラスチックの踏み台にタイヤに載せて調整します。
気泡管水準器という気泡が入った水パイプの機器で泡が中央にくるようにタイヤを下ろしていきます。
傾斜した駐車場でも頭に血が上らず寝やすくなります。
8/17
自転車で埼玉から走ってきた19歳のツーリングの青年と話してから
道の駅裏手の関の庄温泉に入る。350円で安い。
昭和初期の弘前市に金看板で有名な薬局があったとかねて聞いていたので探してみた。
弘前市立博物館に電話をして薬局の金看板を閲覧したいと聞いてみるが
倉庫に仕舞ってあって見れないそう。企画展の展示の時の写真があるという事で
写真の閲覧予約。
午後2時過ぎに博物館に到着。写真を見せて貰う。
21枚あった金看板の内、薬局名の入ったもの以外が商店街の拡幅整理の際に
市に寄贈されたとの事。ほとんどは「大学目薬」とか商品名の金看板だそう。
昭和初期の漢方薬などの名前が彫られていて、今でもある薬の名前がチラホラ。
「壮眼水」「克快丸」「妙布」「ぢの薬」「猫イラズ」「中将湯」「大學目薬」
「大木五臓圓」「胃活」「ヘルプ」「寶丹」「腦病新薬」「浅田飴」「健康」
「快通丸」「春の代」「六神丸」「小児せき一包」「三光丸」「救命丸」
堅い木を彫って出来ており金箔を貼ってある構造で非常に重い為、倒れると大怪我を
するので危険物扱いだそう。
今年のねぶた祭のイラストも展示されていました。(撮影可)
市立図書館の裏手にミニチュアの建物が展示されているということで見学に行く。
現在の薬局はビルだが交差点に面した角の2階の壁にガラスケースに
入れられて金看板が展示されている。
キャンピングユニットのドアの下のL字のガードが割れてしまったので
ホームセンターで変わりの品を買うが黒色が無くて茶色で我慢。
M10のステンレスの蝶ナットを発見したので4個購入、確かに蝶ナットの方が
取り外しが簡単です。工具いらないし。
スーパーでお弁当を買って道の駅「なみおか」へ移動して夕食に。
下北半島の道の駅「よこはま 菜の花プラザ」まで移動。途中は下北半島の西海岸を
ひたすら70キロ毎時でまっすぐ突っ走るだけで大型トラックに追いかけられつつ
夜11時ぐらいに到着。
取りあえずビールを飲んで寝ます。
8/18
朝スーパーカブ族の若者達とおしゃべり。
恐山に向かう。途中のカルデラの外輪山がきつい峠になっていて2速で這うように
登る。
カルデラ湖のほとりに恐山の霊場はあるが思ったよりは普通。
途中に太鼓橋がありお地蔵様とかざぐるまがあって不気味な雰囲気を醸し出している。
橋から湖へ一直線に橋か桟橋の跡があり木の杭が水面に点々と出ている。
(追記:調べてみたところ発電所の導水路跡のようです)
入場料は500円なり。日差しが強いのでお遍路笠を買って被って行く。風も通って意外と実用的。
笠の上に「恐山」と大きく墨書きされている。
参道脇の左右に小屋があり温泉の湯屋で無料で入れる。
窓から女性にも覗かれるので注意。(おばさんにしっかり覗かれたw)
かざぐるまも多数カラカラと回っているが怖いほどではない。
賽の河原は草も少ししか生えないような殺伐をした雰囲気。
ほとんどが水子地蔵関係っぽい。
極楽浜は綺麗でした。
地獄巡り後にもう一度温泉に入るが、最初と違って無茶熱い。水でうめないと
1分と入ってられない感じ。
後から入ってきた人に聞いて宿坊の裏にある穴場の湯屋に行ってまた入る。
ちなみにこちらは混浴です。
合計3回入浴、500円とはお得です。
周りの道路脇に陥没穴があってボコボコと泥と硫黄と共に温泉が湧いていて
殺伐とした雰囲気を醸し出しているのも良し。
その後は今年で閉ってしまう薬研温泉の側を下りていき、大間港に向う。
有名な浜寿司はお休みでした、残念。
北海道行きの大間フェリーと漁船。
大間崎に移動して近くにあった本州最北端の食堂「魚喰いの大間んぞく」に入ってまぐ唐定食を注文。
何せ刺身定食が3000円近いので節約で950円の唐揚げにしましたがこの調理方法もまた美味しい。
会計の時に大間マグロのステッカーをいただいてしまいました。丁寧に日付入りです。
後部窓の上部に貼ってみました。
大間崎には無料のキャンプ場があり炊事棟も完備されていたので
排水タンクの中身を捨てて洗浄。排水を捨てられる場所ってほとんど無いのですよ。
数日に一回はキャンプ場に泊まって生ゴミの始末もしたいところ。
8/19
大間崎キャンプ場にもスーパーカブ族が。(笑)
台風のせいで日程がきつくなってきたので一気に岩手県陸前高田市を目指して南下。
六ヶ所村の核再処理工場の脇を通り、三沢基地を過ぎ、八戸市を通過。
沿岸部の国道の脇に所々仮設住宅があり、まだまだ復興には至っていないのを実感しました。
途中の久慈の道の駅で人気の「漁師なげこみ丼」で昼食に。
NHKの朝ドラ「あまちゃん」で有名みたいで、食堂の店員さんが海女さんの衣装でしたよ。
(この後の台風10号でこの辺り堤防が決壊して浸水したようです)
釜石の道の駅で北海道の道の駅のステッカーや道の駅制覇のシールが貼りまくってある
軽バンを発見、見ていたらオーナーが戻ってきて色々話し込んでしまいましたよ。
津波で乗っていた普通乗用車を流されて今は軽オーナーだそうですが、一昨年去年と北海道を
軽バンで旅して2年連続で道の駅を制覇してきたとの事。
今年は草刈りを頼まれて行かれないと言っておりました。
陸前高田市付近で安全に車中泊出来るようなキャンプ場などないか聞いたところ
碁石海岸キャンプ場の駐車場が広くてトイレも綺麗でお勧めとのこと。早速向かいます。
国道から碁石海岸までの道がグネグネしてアップダウンが厳しくて大変ですが
キャンプ場は岬の上にあり津波も半分の高さまでしか来なかったそう。
(当時広田半島が孤立しているとは聞いていましたが、途中の漁港などが壊滅していて
更地になっていました)
ここにもまだ仮設住宅が残っています。
キャンプ場の駐車場は広くて多少傾斜していますが、キャンプ場管理棟のトイレが
24時間使えて快適。今回の旅行では一番綺麗だったと。
この日はほぼ走行距離400キロ弱。
大小のキャンピングカー4台の先客がおり、トイレついでに挨拶したところ
古いキャンピングカークラブの面々だそうで自作もされていたという大先輩方でした。
おまけに1台は同じ松本ナンバーで白馬の方だそう。
陸前高田市の普門寺で「未来への記憶」プロジェクトと言って2013年より五百羅漢を
彫る慰霊の企画が続けられているそうで、毎年彫りに集まっているとのこと。
20日も雨のようなので暇つぶしに見学に行く事に。
8/20
朝8時には他のキャンピングカーは移動してしまい、寝坊した自分は
それから朝食を作って食べて10時頃にお寺へ。
津波が来ない内陸部の結構キツイ坂を登ったところにある奥州三十三観音霊場第29番札所
になっている由緒ある曹洞宗のお寺で、エンジンが悲鳴を上げるようなところでした。
見ているうちに早い人なら4時間で彫れると言われ、ついつい参加申し込み。
参加費が3000円とは知らず薄くなっていた財布に大ダメージ。
石を選んでいると額の丸いカーブがきれいに出せそうな石を見つけ額フェチの自分として
それを選びました。石は珊瑚の化石の石で抗火石(こうかせき)というもので彫りやすく
風化には強くて500年持つそうです。ただし脆いので強くノミを叩くとパカッと割れて
しまうので細心の注意が必要とのこと。
石彫りは初体験ですが、粘土で何度か頭部像を造った経験があったせいか割と
きちんとデッサンが狂わず彫れたような気が。
ずいぶん手の甲をハンマーで叩いて痛い思いをしましたがw
昼間飯盒でご飯を炊いてカレーのつもりが、参加者から焼き魚やサラダなど
大量に分けていただきおかず代が浮いてラッキー。
この日は結局完成せずもう一泊して行くことに。
夕方は大船渡温泉に入り、地元スーパーのマイヤに行って肉とビールを調達。
キャンプ場に戻ると他のメンバーに誘われて色々ご馳走に。
8/21
なんとこの日で今夏の「未来への記憶」プロジェクトは終了だそうで午後3時から
入魂式(開眼法要)だそう。
という訳で早めにお寺に移動して9時過ぎから作業開始。
最初に背面に「鎮魂」と文字を彫りましたが借りたノミでは細かい文字が彫れない
ので車に積んでいたマイナスドライバーとゴム槌で彫りました。(何でも積んでるw)
とどめは反則のマッキーで墨入れw 砂岩みたいなので彫りが判りづらいのが理由。
何とか2時過ぎに完成させ、参道の緑の苔の絨毯の上に並べて設置。
完成番号はNo.413、本体の石が不安定で自立しなかったのでもう一個の石を貰って
立てかける台をつけて結構大きい作品になってしまった。
五百羅漢が500体完成すると各地から寄贈された仏像と併せて1500人と言われる
陸前高田市の津波での死者の数に届くそう。500体あると1つは故人に似た石仏が
あって魂が宿るとか言われているらしい。
自分の死後もずっと彫った石仏が500年も後世に残ると思うと達成感があります!
もちろん一彫り毎に被災者の方に慰霊の思いを込めて刃を入れて彫りました。
入魂式はお坊さんが大きな筆を持ち空中に円を描いたり文字を書き、石仏に魂を入れる
という儀式でした。せっかくなのでタブレットで動画を撮ってきました。
(レクサス乗ってるお坊さんです・・)
https://www.facebook.com/500.rakan.rikuzentakata/
リンク先の8/22 開眼法要の写真に自分の軽キャンピングカーしっかり写ってますw
デカいから目立つw
妙に達成感があって雑念が消えたと言うか、なんかこの旅は石仏を彫る運命だったのかもと・・。
夕方4時頃にお寺を出発、陸前高田市の高田小学校の辺りで何年も同じ位置からの
写真を撮影。
年々片付いてきていましたが今年は土地の嵩上げ工事で風景が
全く変わってしまってしまい広大な造成地に変わってしまいました。
仮設の道の駅(奇跡の一本松の駐車場)の売店で「がんばっぺ陸前高田」のステッカーを
購入し、リアの窓上部に追加。
次に2011/4月にサポートに伺った気仙沼の写真館のお客様のお店に寄って
数枚プリントしてもらい、挨拶をしてしばらく話しをして18時過ぎに退散。
その後は遅れを取り戻すべく朝3時まで突っ走って新潟の道の駅ふるさと村まで
一気に走破。350キロぐらい走ったかも。
8/22
朝9時頃出発したものの国道116号線は酷い渋滞、新潟の暑く湿度が高いモワッと
した空気に耐えかねて苦手なエアコン全開。
午後1時にようやく柏崎に入り、ガストに転がり込んでランチタイム休憩。
その先は糸魚川目指して海岸線を走り、15時頃に能生の道の駅に到着。
石川産のブリの切り身が安かったので家へのお土産に購入。
糸魚川でヒスイ海岸をぶらついてから白馬方面へ大糸線に沿って南下。
道の駅白馬に午後7時過ぎに付いたモノの途中の峠道で疲れてしまってゴール手前で
もう一泊という事に。
コンビニが歩いて数分のところにあったのでビールとつまみを買って
安眠しました。
8/23
朝7時半頃に出発信濃松川の道の駅に8時半前に到着、朝市の地物野菜を
買ってから穂高の自宅に到着。
預けていたネコが家に帰ってこなくて夕方まで待つ羽目に。
預けて11日間、一度しか家の中に入らず玄関の外で餌だけ食べて出掛ける
ピットストップ生活だったそうw
なんとか夕方松本に帰還した次第。
帰宅後の車内の様子。ぐちゃぐちゃです。(汗)
ポケットコイルスプリングの三つ折りマットレスがかさばって大変でした。
もうちょっと薄いので良いかも~。