

SUVのカスタムといえばリフトアップ、というイメージを持つ人は多い。T33も各メーカーがデモカーを出しているが、同じ仕様を商品化してはいない。それはなぜか。T33型エクストレイルに関しては、リフトアップは構造上のデメリットが大きく、積極的には勧められないというのが結論である。理由を順に整理する。
T33は大型ブレーキキャリパーを採用しているため、18インチ未満のホイールへのインチダウンができない。オフロード系カスタムの定番である「インチダウンして外径の大きなタイヤを履かせる」という手法がまず使えない。加えてタイヤハウス前後のクリアランスも狭く、仮にインチダウンできたとしても純正外径から大きく外れるタイヤは干渉リスクが高く、実例による検証もされていない。
幅についても、AUTECHグレード等ですでに255幅が純正採用されており、これが実質的な上限となる。265幅以上になると、外径・ホイール径は変えずに幅だけ太くする場合でも、フルステア時に車体内側と干渉するリスクが高い。実際、T33オーナーの整備手帳では、265/50R20にワイドトレッドスペーサーとインナーフェンダーのカット加工まで行ったにもかかわらず、特定の切角で車両姿勢が変化すると干渉が残ったという報告がある。
なお、この制約は純正フェンダーに収まる範囲のホイールインセットを前提とした話である。ロードハウスはオーバーフェンダーも製品化しており、これを使えばタイヤ幅を太くできる可能性はある。一方、JAOSの「フェンダーガーニッシュ type-X」はドレスアップ目的で、タイヤ幅を稼ぐための製品ではない。
つまりT33は、純正の範囲内ではタイヤを大きくすることが難しい。車高を上げた分だけタイヤ上部の隙間が広がるだけで、かえって足元が貧弱に見えやすくなる。
日産公式の注意事項には、プロパイロットが正常に機能しない条件として「最低地上高が極端に高い車両」「純正品以外のサスペンション部品を使用している場合」が明記されている。具体的な許容誤差(mm単位の数値)は公表されていないため、リフトアップ後の実際の動作可否は個体差やディーラーの判断による自己責任領域となる。
車高を上げるとドライブシャフトの作動角が増え、等速ジョイントやブーツへの負担が増える。これはドライブシャフトを介して駆動する車軸全般に共通する物理的傾向であり、リフトアップ量が大きいほどこのリスクは高まる。
車高アップ量を公式スペックとして明示している製品を整理すると、以下のようになる。
| メーカー | 製品 | タイプ | アップ量 |
|---|---|---|---|
| JAOS | BATTLEZ リフトアップセット VFA | スプリング+ショック | 前後20-25mm |
| タナベ | デバイドUP210 | スプリング単体 | 前後24mm |
| TEIN | STREET ADVANCE Z4 | 車高調(1インチアップ仕様) | 約25mm |
| ロードハウス | KADDIS アップコイル | スプリング単体 | 約25mm |
| agesus | アゲサス リフトアップスプリング | スプリング単体 | 約30mm |
| ReadyLift | 1.5インチ リフトキット | スペーサー | 約38mm |
| ACC | EAZY-UP | スペーサー | 約38mm |
ラインナップを見ると、20〜25mm帯(JAOS・タナベ・TEIN・ロードハウス)と、38mm=1.5インチ帯(ReadyLift・ACC EAZY-UP)に二極化していることが分かる。agesusの約30mmはその中間、1インチをわずかに超えた領域に位置する。
興味深いのは、ロードハウス自身のデモカーでは約35mmのリフトアップが行われていた一方、実際に販売している製品は25mmに抑えられている点である。市販されているT33向けリフトアップ製品は、独立した複数メーカー(JAOS・タナベ・TEIN・ロードハウス)がいずれも20〜25mm程度に収まっており、この数値の差が「量産・販売できる範囲」と「デモ/特殊仕様の範囲」の境界を示している可能性がある(メーカーが公式に理由を説明しているわけではなく、あくまで状況証拠からの推測)。
なお、RS-R「Best☆i」は全長調整式車高調であり、構造上は車高を上げることも可能だが、アップ側の上限mm数は製品スペックとして公表されていない。RS-Rについては、T33向けの固定式「アップサス単体」製品は今回の調査では確認できなかった。
T33はブレーキキャリパーの大きさとタイヤハウスの狭さから、リフトアップしても足元のサイズは一切変わらず、車高だけが浮いて隙間が目立つ。加えて日産自身が「純正品以外のサスペンション部品使用時」をプロパイロット非対応条件として明記しており、車高変更は保証外領域に踏み込む行為となる。見た目のメリットが薄い割にリスクが大きく、T33エクストレイルにリフトアップは積極的には勧められない。
どうしても上げたい場合、比較的リフト量が小さい20〜25mm程度までに抑えるという考え方はできる。agesus(約30mm)はこの帯をわずかに超えている。ReadyLiftやACC EAZY-UPの38mm帯に至っては、タイヤサイズを変えられない以上見た目のメリットも薄く、リスクに見合わない。
T33エクストレイルの点検の待ち時間に新型キックスの試乗をしてきました。|
日産(純正) エクストレイルT31モデルカー カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2014/03/22 09:54:30 |
![]() |
|
ピカキュウ デイライト カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2014/03/19 12:48:32 |
![]() |
|
キャンプに三菱は絵になりますね カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2013/07/13 22:15:45 |
![]() |
![]() |
日産 エクストレイル パーツは基本自分で取り付けや、塗装して楽しんでます(*´ω`*) 違法改造(車検時SW切 ... |
![]() |
日産 エクストレイル 2024年3月にT33へ乗り換え。 お世話になっているディーラーの方がこの車を気に入って ... |