よごれちまった悲しみのオイル交換

RANDYが旅立ち、いつまでもクヨクヨめそめそしている私を見かねた嫁が、気分転換にと背中を押してくれたため、ハンカチとティッシュ箱を抱えながらF20のもとへ。
納車時に、エンジン内部をリフレッシュすべくオイル交換と同時に、エンジンオイルには遅効性のeクリーンプラスを、そしてガソリンにはPerfectCleanを満タンごとに都合3本を添加済み。
その後、1ヶ月と1,600㎞を走り切り、eクリーンプラスの効果が発揮されたであろう絶好のタイミングでの作業と相成りました。

レベルゲージから上抜き方式で吸出しを開始。
チューブを流れるオイルは、納車時にレベルゲージで確認した時には、確かに新油だったのに、1,600㎞どころか、今まで無交換だったのかぐらいの黒さ、、、

タービン奥のフィルターを36㎜ソケットで回し取ると、粘度もほぼ失われ、オイルであることすら怪しい、禍々しいほどにドス黒い液体が。

古いフィルターは変形し、機能を果たすどころか、余計に汚れを循環させているんじゃないかぐらいの劣化ぶり。
固着しており、プライヤーで力任せに引きちぎりながら脱着。

廃油も、あまりの汚れっぷりに一周したのか、もはや原油の状態。それでも、嫌な臭いや変なスラッジはなく、内部の状態も良好のようで、1,600㎞でこれなら、添加剤がちゃんと機能していた証と推測。
都合、４L超を抜き取り。

新油で選んだのは、GT-Rの指定銘柄でもあり、高い信頼と実績、そしてF80とスイフトに入れた際に、非常にタフでフィーリングの良かったMobil１のUltimaPerformanceの0w-40を4.5L注入。
アイドリング後、レベルゲージで確認し、作業終了。

添加剤の洗浄効果も相まって、交換後のエンジンフィールは激変。
どこか薄ぼんやりとしていた回り方が、輪郭とメリハリあるものへと、さらに、ピックアップの良さに加え、ブーストの掛かり出しが早くなり、N13のポテンシャルをうかがい知ることができました。
Mobil1の洗浄性能にも期待。

次回交換：38,000㎞

その後、気分が幾分良くなり、F80のフロアマットを掃除しようとした時、後部座席にRANDYの柔らかい体毛を見つけた途端、すぐに悲しみがぶり返し、廃油のごとく黒く淀んだ意識下へと沈んでいくのでした。