柳ヶ瀬線（旧北陸本線）跡をたどる　その１

木之本を出た線路は余呉の手前で新旧分岐。
柳ヶ瀬線は今は国道３６５号
最初の駅は中之郷で、写真は駅の跡です。

この区間のサミットにある柳ヶ瀬トンネル。
急勾配で断面積が狭い初期の規格のままで、乗務員の窒息事故が起こる難所だったそうです。

トンネル外部の側面。
これは後年、排煙装置を作った時に延長されたものかと思われます。
中央に見えるコンクリート基礎は、トンネル上にあった雁ヶ谷排煙所の鉄骨の基礎のようです。

入り口上部の排煙口
ここは、後年、列車通過後に幕を閉めるなどの構造を取り入れて、少しでも煙から逃れようとしたそうです。
敦賀式集煙装置が生まれるのもこんな環境があったからでしょうか。

木之本側にはこんな碑があります。

敦賀側にはこんな碑があります。

これは刀根トンネルの要石。
トンネルは、廃線後は道路として使用されていましたが、北陸道の工事に合わせて、拡張する際に取り外され、地元の方がきちんと保存されておられました。

こちらは小刀根トンネル。
しっかりとした形で保存されています。