
みんカラをご覧のみなさんこんにちは!
DIY初心者の方に基礎情報を発信しています私、エーモンの しーです。
今回は、配線コードの基礎の基礎についてお話しさせていただきます。
クルマの電装DIYにおける「配線コード」は、端子などと同じく必ず使う基本的なパーツですが意外とわからないことも多いと思います。
「配線コードは太くても細くても何色でも電気を通すだけだからどれでもいいんでしょ?」
って言う方はいないと思いますが、いろいろ種類があるからどれを選んだらいいか迷うのは事実。
(色はともかく
太さは重要デス!)
このブログを見ていただき、ご理解とご使用の参考にしていただければ幸いです。
今日は【前編】
「配線コードの太さについて」 の巻です。
自動車専用の配線コード・・・なの??
純正や後付けに関わらず、車の中をはっている電気部品や電装品のコードには、
規格としての <自動車用低圧電線> が使われています。
12Vや24Vの電圧で、直流電流に使う専用の配線コードです。
例えば身近なコードとして家庭のコンセントに差す電化製品のコードと比べると、一般的な自動車用低圧電線は芯線も細く被覆も薄いため、相対的に細いことが言えます。
↑
注:あくまで太さの比較です。
根本的に電気が違い規格が全く別なので、 違うのは当然とのご認識でお願いいたします。
また、自動車用の配線コードでも大電流用のコードは太いです。
念のためですが。。。
エーモンの配線コードのラインアップは、もちろん
車用の規格品(自動車用低圧電線)です。
太さの単位って? 何って呼べばいいの??
当社製品の配線コード単体や配線コードを使用している製品には、太さの単位が必ず「○○sq」と表記されています。
「sq」は自動車用低圧電線の太さの単位で、
コード芯線(素線が数本集まった「より線」)
の断面積です。
正式には「square(mm) → スクエア(ミリメートル)」
平方ミリ(㎟)のことで、この頭の2文字の「sq」がそれです。
「sq」 は通称として 「スケア」 と呼ばれています。
そして「○○スケ」 と略して呼ぶことも多いです。
例えば 「0.50 sq」 なら 「れいてんごスケ」 と言うと呼びやすくコナレてる感もありますヨ !
「コンマごスケ」 なんて言うとさらに技術力が上がった気になれます(^^)
純正配線などsq表示が無い場合が多いですが、同じ規格のコードであれば、被覆込みの外径サイズや、
測定は難しいので 当社の配線コードと見た目の外観で太さを比較することで「sq」の目安にできます。
配線コネクターを使う時などは、接触不良を防ぐためコードの太さの把握が重要となります。
また、同じく電線の規格ですが「○○ゲージ」という呼び方を聞かれたことがある方もいらっしゃると思います。
これはアメリカの規格で、「AWG-エーダブリュジー(アメリカンワイヤーゲージ)」 の通称 「ゲージ」
ほぼ近いサイズが「sq」でも代用できますので、上の表をご参照ください。
(例:24ゲージは0.2スケア相当) (ゲージは sqとは逆で数値が小さいほど太くなる)
※ただし、AWG線は芯線径サイズが近くても被覆の厚みに違いがあるものもありますので、被覆込み外径の比較の判断にはご注意ください。
※ゲージには数種類ありますが、この度はAWGでのご説明とさせていただきます。
どの太さのコードを選ぶかは、その先に付いている電装品の消費電流が決め手となり、その電流に見合った太さの配線コードを選びます。
配線コードの使用可能電流につきましては次回説明しますが、配線コードの中に流れる電流の大小は電装品によって決まるとお考えください。
つまり、大きな電流を流せる太いコードでも、電装品が微弱な消費電流のものなら、その微弱な電流しか流れませんので、太すぎるコードが無駄になります。
かといって、逆に大きな電流のところに細いコードを使うことはダメ!ぜったい!
↓
どうダメかは次回説明します。
このように配線コードは、まずは太さの理解から 始まります。
それでは次回【後編】ではコードの使用可能電流についてご説明します。
どうぞお楽しみに!
Posted at 2019/01/29 20:07:59 | |
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