水素・燃料電池戦略ロードマップ 2014/6/24
18頁に、Well to Wheel 算出結果が載っていました。(^O^)v
が、しかし、
よーっく見ると、ウソが書いてあった。(T_T)
この結果だと、
燃料電池車のCO2排出量が、都市ガスのオンサイト改質やオフサイト改質が、
EV(電気自動車)の12年度の電源構成と殆ど同じ量と出ている。
何がおかしいか?
燃料電池車に水素を充填する電気ポンプの電力消費が、計算に入っていない!
水素を高圧にして充填しなければ、FCEVは走れないのだから、計算に入っていないとイケない!
これは、どういうことか?
水素を70MPa(700気圧)で、約150リットルを充填するのに、
20kWh以上の電力を消費する。
※乱暴な計算だが(^^;)
この電気量は、ピュアEVが約200kmを走行可能とする電気量だから、
ピュアEVのCO2排出量が上乗せされていないといけない。
その分が、乗っていないのだ。
だから、オフサイト改質の場合、(79+77)g-CO2/kmで、156g-CO2/kmとなり、
ガソリン車よりも悪くなる。
しかも、
700気圧に常温で水素を圧縮すると、水素タンクが高温になる。
従って、水素ガスをマイナス40℃に冷やす『プレクール』も、行われる。
この『プレクール』にも、電力が不可欠だ。
つまり、156g-CO2/kmでは済まない計算になる。
仮に、
化石燃料を改質するのではなく、環境省が勧める様に電気分解で水素を発生するにしても、
(14+77)g-CO2/kmだから、91g-CO2/kmとなり、ようやくハイブリッド車並みになる。
高圧水素タンクでの走行距離問題を、圧力を倍にするという力業で対処するから、
『無理を通して道理が曲がってしまった』のだ。
このツケは、
石油業界が払う、水素ステーションの設置コストと、
700気圧の風船タンクの上に家族や友人を乗せることにまわっている。(T_T)
経済産業省さん、計算間違いはマズいでしょ!ヾ(^^ )
Posted at 2014/08/26 22:06:18 | |
トラックバック(0) |
FCV | ニュース