ということで、MINIカントリーマンの街乗りから高速、多少のワインディングを走ることが出来たのであくまでも個人的な感想を。
結論から率直に言うと、U25カントリーマンはかなりポテンシャルの高いクルマだったということ。
前車MINIクロスオーバーcooperD Norfolk Editionとの比較になりますが、『スレート・ブルー』はカントリーマンDでディーゼルエンジンは同じということでほぼ似たようなスペック。
1.低速域でのステアフィール U25カントリーマン < F60クロスオーバー
2.アクセルレスポンス U25カントリーマン > F60クロスオーバー
3.高速域での直進安定性 U25カントリーマン > F60クロスオーバー
4.ワインディング U25カントリーマン > F60クロスオーバー
5.室内の質感 U25カントリーマン < F60クロスオーバー
6.アクティブクルーズコントロールのスムーズさ U25カントリーマン > F60クロスオーバー
7.燃費 U25カントリーマン > F60クロスオーバー
と言ったところでしょうか。
見た目の質感はF60クロスオーバーですが、走りはU25カントリーマンが凌駕してるかと思います。
街乗りではステアリングが軽く、その辺のファミリーカーみたいな印象は今でも変わらず。そもそも太過ぎるステアリングは握る気にならないのも変わらず。
コツは分かったけど、オートホールド復帰からDCTの接続によるギクシャク感から発進は苦手。
なので、どこかでF60クロスオーバーは良かったなーとすれ違うたびに目が追ってしまってました。旅行中も結構見かけましたし。
が、今回高速やワインディングでU25カントリーマンの印象が激変。
まず福井県敦賀市に向かう際に新東名高速を利用。大きな声で言えませんが、高速走行中F60クロスオーバーよりもスピードを感じにくく、制限速度120kmで走っていたつもりが138km出てました。それを後部座席にいた娘に指摘され、慌てて減速。それだけ直進安定性が良かったし、クルマに頑張ってる感がない。
また、ここでのステアフィールがかなり重めになり、F60クロスオーバーでは曖昧だったセンター位置がしっかりしてること。一瞬ですが、試しに手放ししてみても120km程度ではそれができてしまう。
しかもF60クロスオーバーよりも重心が低く感じ、地面に張り付いて走る感覚がありました。これは車重のせいなのか、タイヤのせいなのか、はたまたアダプティブサスペンションのせいなのかは分かりませんが。
ワインディングではRが緩やかなコーナーでのステアフィールが好印象で、今まで乗ってきたMINIと同じような感覚に顔がニヤケました。ここでも微妙にU25カントリーマンのほうがロールを抑えて走る感じなので腰高感がない。
さらに、足回りの動きがとても上品でショックアブソーバーがしっとりと収縮するところ、ボディがワイドで剛性感が半端なく、DCTだからかアクセルレスポンスも良く重量もあるのに軽やかに身をこなす感じ。
このグレードの比較だけで言うと、かなりハイレベルなところでF60クロスオーバーとの差を見せつけられたような気がします。
とはいえ、F60クロスオーバーも走りがいいからこそ、制限速度60km程度の一般道の試乗では差が分からんて。だから、人によって走った場所次第でインプレにバラつきがあるんじゃないかと。
正直ステアリングの太さはどうしても気に食わないけど、それ以外であればU25カントリーマンをとても気に入りました。明らかに走りがいいことが分かったので。
おかげで節約のため当分旅行はなんて思ってたのに、すでにまたどこかに行きたくなってます。なんならスイスポがあるのにU25カントリーマンで峠を走りたい。
ちなみに、まだ慣らし運転なので旅行中はグリーン(エコ)モードで走ってたんですが、平均燃費はなんと22.3km。結構踏んだときもあったのにかなり燃費がいい。
これでF60クロスオーバーから心残りなく吹っ切れます。