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2008年04月24日

「百瀬語録」全文。

「百瀬語録」全文。










(2019.12.18:追記)今日の虎ノ門ニュースの東芝の解説から出典元を漁ってたらプレジデントオンラインでスバル関係の連載コラムがあるコトを知り、全部は追っかけてない上にいつまで残ってるか分かりませんが記載しておきます。直接見た記事はコレですalt

(追記:スバル360とスバル1000のCM動画を追加)
(更に追記:関連情報URLに「art random」様のコンテンツ「- 人生のセイムスケール -」の百瀬晋六氏の項へのリンクを入れました)
(04/25:追記 エピソード集の12.の「心のこり」…の試作画像を追加しました)
(05/06:追記 語録の「日常会話から」に1つ追加)
(05/07:追記 「今年のロボット」大賞2007のインタビューで触れられていたので追加)
(08/04:改訂 「art random」様のコンテンツ「- 人生のセイムスケール -」の百瀬晋六氏の項へのリンクのアドレスのマーカーが廃止になったせいか、404エラーになっていたのを修正…コチラの下の方…もしくはページ内検索で探してくださいませ)
(12/25:改訂 「art random」様のコンテンツ「- 人生のセイムスケール -」の百瀬晋六氏の項へのリンクのアドレスのマーカーが変更になったのを確認しました。分割されたようで、関連情報URLのリンクを修正しました。また文中リンクがアドレス変更になっていたため修正&Web魚拓しました。また、一部文中リンクがおかしかったのを修正しました)
(09/05/12:追記 「SUBARU BLOG」内カテゴリ「LEGACY 20th」の記事「LEGACY 20th物語 Vol.4 ドライバーズカーへの自信」の紹介を追加)
(13/03/30:改訂 リンク切れしていたスバル1000のCMを別動画リンク/埋め込みに差し替え)
(13/05/07:追記 SubaruGlobalTVの動画を追加)
(14/08/12:改訂 08/05/07分の追記分の「今年のロボット」大賞2007のリンクを貼りなおしました。
(14/08/14:追記 「SUBARU ON TUBE」の動画を追加)
(16/11/30:追記「- 人生のセイムスケール -」コンテンツが消失しているのを確認したので「関連情報URL」をWayBackMachineのアーカイブアドレスに変更しました)
(17/08/05:改訂 日本自動車殿堂さまのリンクが変更になったのを反映して文中リンクを貼り直しました)
(20/09/25:改訂 公式ブログ消失してるのを失念していたんでリンクは貼ったまま打ち消し処理、自動車アセスメントグランプリ ’07/’08の記事が、公式では消失していたので、SUBARU公式サイトのプレスリリースのリンクに差し替えました。また「スバル360を創った男―飛行機屋百瀬晋六の自動車開発物語」…ワタシが入手した当時は1,260円だったんですが、今はソコソコ落ち着いているようですがそれでも高騰しているのだと知って、ブラウザの拡張機能のKeepa使用してレート拝見したら直近3ヶ月でも20,000円とか付いてたらしい(驚)なスクショ添付)
(21/05/17:追記 「スバルは何を創ったか」から、ロールオーバー試験のページを引用)

#百瀬氏の肖像は「日本自動車殿堂」様より拝借いたしました。
百瀬氏は2004年に殿堂入りされています。詳細記事の方でも、ワタシが知らなかった百瀬氏のエピソードがあったので、コチラも必見かも?

 初心者坊主様より、「百瀬語録」の全文を拝見したい…とリクエスト頂きましたので、確かに検索しても全文は見れませんので…敢えて挙げたいと思います。


 以前、当方の該当エントリ「今こそ「百瀬語録」を…。」でコメントくださった、アリ・マキネンさんの言ではないですが…、



今の産業に欠けている物
全てがここに有ります。


 と言われるだけの「金言」揃いだと思いますし。
 というコトで、全文を引用します。
#チェックしたつもりですが、誤植があれば随時訂正します
#また、専門用語/社内用語等…すべてフォローし切れませんので、文中リンクは貼っておりませんし、ワタシに聞かれても答えられませんのでご容赦下さい

 百瀬語録 昭和56年6月20日 スバル技術本部朋和会有志

 日常指摘された言葉
 1."問題"そのことを言っているんじゃないんだ。どう処置するかが問題なのだ。
  今の処置の考え方は全然おかしいじゃないか。
 2.設計も商売せよ。
 3.すべてを数値化して考えよ。
 4.ものをよくみろよ。
  机上検討だけではだめだ(物、不具合、現象~)
 5.専門家の意見を聞け。
 6.司々の問題だよ。
 7.設計は足でするもの。
 8.行動をおこす前に、考えて考えて考え抜け。
  行動をおこしたら自分の信念でつらぬけ。
 9.みんなで考えるんだ。
  部長も課長もない、担当者迄考えるときは平等だ。
 10.自分の言った仕事は、誰にも負けない自信を持て。
 11.若い人は基礎的な学問が不足している。教育をせねばいかん。
 12.商品は成長期は若干悪くても、目につかず売れるが安定期を如何に維持するかが難しいのだ。
 13.管理者は、関連部門を調整するのに必要な専門知識をもて。
 14.一つの情報を"うのみ"にするな。
 15.コストもさることながら、まず品質に自信があるものをだし、それから改善してゆけ。
 16.問題の本質はなにか。
  そこを充分考えろ。
 17.設計は基本である。
  どの様な思想で設計しているか、理論的にどうなっているか、つめて持って来い。
 18.上に立つものは手をよごせ。
 19.まずいと感じたら、直ぐ直すのが本当の技術者だ。
 20.技本という立場を踏まえて物事を判断せよ。
 21.代用特性で評価せよ。
  実車では期間が掛る。定性的に答えが出せる筈だ。
 22.数多く作ってテストして一番良いものえらんで決めるのは誰でもできる。
  如何にして効率を上げ、数少なく判断し、良い結論を出すかは管理者だ。
 23.具体案を出せ。
 24.ものを考えるときは強度計算を先にするものじゃあない。
  先に絵を書け。感じのいい絵は良い品物になる。
 25.調べて行けば判る問題だ。
  訳の分からない問題でも話しを組み立てていけば分かる。
  技術の問題は調べていく方法が必ずある。
 26.ものごとは簡単に決め付けてはいけない。
 27.板金は飴細工と同じだ。
 28.なんとかできるはずだ、不可能はない。
 29.一ヶ所だけでなく、全体を見よ。
 30.関係部署とよく連絡をとれ。
 31.人を育てろ。人が育たなければ良い車は造れない。
 32.走ることは極力機械にさせよ。
  それで浮いた工数は人を減らすのではなく、物事を考える時間にあてろ。
 33.若い人に生きがいを持って仕事をしてもらわねばならないし、伸びてもらわなければならない。

 日常会話から

 1.エート。あれはどうなっているかネ?
  (あれってなんですか?)
  ほれ、あれだよ、例の雑音だよ。
 2.(電話で「○○が用意できましたが」)
  ヨシ。どこへ行ったらよいかい。
  どこでやってるんだい。
 3.どうして、言った通りやらないんだ!
 4.ソリャー、あんたが決めればいいんだよ!
 5.お前もカンジニア(エンジニア)だナ。
  俺もだが、(おまえもカンでやる方だナ)
 6.どうして、俺に知らせないんだ!
  俺は聞いてないゾ!
 7.ウーンと、具体的なのがイイネ!
 8.ドーカネ、こんなのは。(とマンガを描く)
 9.ソレ、本当かネ。
  (ブシャールジョイントの説明に対して)
 10.この部品はとれないかネ!
  (他の部品で代用できないかの意)
 11.その辺をよく考えてもらいテーナー。
 12.これでいけるだろう、エー、○○君。
 13.君が空気だったら、どこを通るのかネ。
  (ダクトの面積がとれないんです。)
  そんなことを聞いているんじゃあない。どこを通るかだ!
 14.オイ、俺も仕事は大嫌いだ!
 15.チョット、図面を持ってこいよ。
  どうなってるのかネ。
  (以前は担当者の机の上の図面を前に黙って座っていた)
 16.そんなことは何年もやっていることだから分かってる事だろう!
 17.言葉じゃあだめだ。図面を良くかいて持って来い。
 18.うまくいっとるかネ。
  (説明すると)
  いや、その話じゃあネーンダヨ。
 19.オ!アリガトウ。
  ヨシ、わかった。
 20.結論を云えよ。
  まわりくどくいうなよ。
  そんなことを聞いているんじゃネェー。
  結論を聞いているんだ!
 21.設計にゴミみたいな仕事をさせるなよ。
  それをするのがあんたらだ。
 22.専門家として余り深く掘り下げると車全体のことが分からなくなりませんか。
  それでいいんだよ。そこに専門家のヨロコビがあるんだ。
 23.1日に1人で1件処理すれば1年に何件処理できるか。
  (○○件です。)
  ならば1人300件できるはずだ!
 24.特許係は出願の可否を判断するだけじゃあだめだよ。
  どうすれば出願できるかを考えろ!
 25.R-2のステアリングハンドルは感じが良い。デザイナーが変えたいと言って来ても変えるなよな!
  (R-2初期Sハンドル)
 26.スポークと粘土を持って佐々木事務所に行って来い。
  (K-11初期Sハンドル)
 27.ステアリングをずっとやる気があるなら、根本的によくつめろよ!
 28.やって見なけりゃ、わからないじゃないか。
 29.できネーと言うことはやる気がネーからだ!
 30.あたり図と言うもんは、周辺の全領域にわたって書き込まれていなきゃ、あたり図とはイエネェヨ!
 31.まてヨ……!こうゆうのはどうだい。
 32.言い訳はいらないよ……。
 33.だめなら、だめの説明をしてみろ。
  (エ、エ、あの、その……)
  今日はイネーから、明日一番に来い!
 34.それができないんです
  何故できないんだ!
  最初からきめつけネーで、もっとやりようを考えろよ!
 35.発技が~、本社が、決めネーからとか言わネーで、こちらで決心せにゃーいけない問題もあるだろう。
  車技としてどうするか考えろよ!
 36.設計だけでなく研実でちゃんと確認してもらえよ!
 37.材料が同じならば自動車は寸法の4乗で重くなる。
 38.今までなにをやってたんだ!
  今までの不具合を整理してみろ!
 39.言いたかあネーが、俺に言われる様じゃシャーネーナ!
 40.通りいっぺんの考えじゃ面白くねーだろう。
  面白いことをやろうや…!
 41.小さく『オウ……』
  (説明、検討、その他すべて終了の合図)
 42.デザインじゃないよ!手の問題だよ!
(05/06:追記)
 (#)43.「君は時間など気にせずにいいものをデザインすればいいんだよ。時間の心配は僕の仕事だよ。」
(#)43.のみ、出典は「スバル360を創った男―飛行機屋百瀬晋六の自動車開発物語」のP152より引用・追加しました。

 エピソード集

 1.キャリーオーバー
  (これは口癖)
 2.良いインパネ、とは灰皿のでかいやつのこと
 3.色々話を伺ったが、真意らしきものは3日たって分かった。
  (LUS担当者)
 4.(明日はどうしますか?)
  オー、明日も見よう。
  (63A振動試験は定時后から12時までストロボをたきながら実施し、問題点を摘出しては昼間対策し又夜テストを実施)
  (結局「オー明日も見よう」が一週間続いた)
 5.スバル1000は戦艦シュッペー号に似ているが、同じでは困る。
  (極秘に装置されたシュペー号は情報がキャッチされ報道陣、敵が見守る中で自爆した)
 6.サンバーの由来を聞いたら或る人が「百瀬さんに似ているからだ」と教えてくれ、以来そうだと信じているが、本当ですか。
 7.昔は分からないことばかりだったが、皆で良く考えたなぁ。
  今は分かっていることがどうしてできないか。
 8.ご苦労様、ご苦労様、コーヒーでも飲もう。
  (E・P・A。査察完了后)
 9.これ直しておけよ。
  (プシャールジョイントのフィーリングをお願いし、百瀬氏の愛用車に取り付けた。その車は時々ヒーターが効かなかった。フィーリングの結果ではなく「これ 直しておけ」ヒーターは全く関係ないのにネ!)
 10.L-46で水温が水温があがって水温計の指示の処置に困っているようだなぁ。
  何故、水温があがるんだ。
  その水温の設定は適正か。
  それはどこからの要求だ。
  (シャ設、3研、発技です)
  その必然性は認めるのか。
  (すべてシャ設、3研、発技の言う通りだと思います)
  それでは困るぞ。必然性を確認してから処置をとれ!
 11.(燃費率計を搭載した試乗車を運転しながら、同乗者に)
  針が動きすぎるんじゃあないか?
  (「運転の仕方が……」遠慮がちに)
  ナニ……ヘェ、そうかい……ワッハッハッハ……
 12.歩行者対策をセールスポイントにしたかったなぁ。
  (心のこり)(4/25:試作車の画像を追加)
 13.衝突テスト車はバスと考えよ!
  テスト車をより効率よく使用するためには、テスト項目をうまく組合せ、1台の車で集中的に行うこと。
  月○回、バスを出すつもりで進めよ。
  関連部署はバスに乗り後れないようにせよ!
  (昭和47年1月8日安全事務局発足に際して)
 14.やり方がわかれば、あとはやるだけ。
  子供の頃の話……?
  うん。
  天体望遠鏡の作り方を書いた本があったんで、自分で作ったなぁ。
  松本の眼鏡店にレンズの材料を注文したもんだが、東京から取り寄せてもらうので、ずいぶんと待たされたよ。
  材料……?
  うん、勿論厚いガラスを丸く切っただけのものさ、
  あとは本を読みながら、自分でレンズになる迄、手でみがいたんだ。
 15.あと、もう少し動かせネーか?
  (百瀬さんに各部の当り限界を報告しますが、常にデザインの自由度を増やすために「あと1mmでも2mmでも限界が動かせネーか?」と、この執念はあらゆるときに言われ、私達をふるいたたせました)
 16.チョコチョコばしりの充電特性を上げるには、どんな方式があるのか?
  ACGのプーリー比を上げるのが良いんだな。
  何故上げない?
  (E/Gの改修が困難です)
  どこが困難だ?
  (ベアリング強度です)
  そのベアリングは何Φあるか?
  (知りません)
  そんなことだからだめなんだよ!
  回路ばかりが仕事じゃあないよ。自分が納得するまでつっこめよ!
 17.自動車について近い将来、この様なことよりももっと別な問題が注目されることになるだろう。
  (第2回グランプリ優勝祝賀会での挨拶)
 18.(いつ頃から身長が伸びだしたんですか?)
  中学生の頃、病気で寝ているとき急に延びだした。
  それまではでかい方ではなかったんだが。
 19.(テスト中、雨が降って来たとき)
  子供の頃は雨に降られたとき、野沢菜の葉を頭にのせて帰って来たもんだ。この辺にでっかいハッパはないかなあー。
 20.ダンディーである話。
  モーターファンのテスト中、姿が見えなくなった。
  しばらくすると床屋から帰ってきた。
 21.プレイボーイであった話。
  自工会がポルシェを借りてテストしたとき「このポルシェはどこから借りたんですか?」
  病院経営者のどら息子なんだ。女の子をこれに乗せて遊び廻っているんだよ。
  俺もそういう身分になりてーなあ。
 23.スバル360の自動車技術会の最初の遠乗り会で、
  大仁温泉ホテルでの自技会、古城会長の話。
  「百瀬君、俺はこんなにうれしいことはないよ。よくこれだけの車を作ったなあ。日本でこれだけの車が出来るとは思っていなかった。本当に今日はうれしいんだ!」
 24.もみじの木の為に新築設計の図面を改訂したんですってネ?
 25.エンドレスの人 百瀬
  1日の仕事に終りのない人
  酒を飲んでも終りのない人
  タバコを吸っても終りのない人
  思考力に終りのない人

※この『百瀬語録』は1975年に百瀬晋六が技術本部から本社へ異動する際に技術部の有志が編集発行した。


(04/25:追記 「エピソード集」の12.に関連する試作車の画像を追加)
 画像の出典は「スバル360を創った男」P189より

 bratさんウッKeyさんがエントリを立てておられますが、自動車アセスメントグランプリ ’07/’08で、GHインプレッサ(1.5リッターモデル)でのグランプリ受賞(乗員保護性能と歩行者(頭部)保護性能評価の両方共に最高評価を得たクルマはインプレッサのみ)百瀬さんの執念が時代を超えて結実したものだ…と思えますね。


(13/05/07:追記分 SubaruGlobalTVの動画を追加)
[SUBARU] SUBARU WOW! 08: History of Crash Testing (SubaruGlobalTV)
スバル360やスバル1000、初代レオーネでの各種クラッシュテストの模様から現在のスバル車のクラッシュテストへ繋がる模様が収録されています。
<object width="560" height="315"></object>

(14/08/14:追記分SUBARU ON TUBEの動画を追加)
BE/BHレガシィ後期モデルの際のおそらく販促ビデオか何かに収録されていたであろう、平川良夫氏のインタビューが記録されています。
<object width="580" height="326"></object>
<object width="580" height="326"></object>
 Yahoo!Googleで、検索ワードを「百瀬語録」にしても見つからなかったんですが、なぜかLive Searchで検索しますと、3ページ目に面白いモノを発見しました。

 「今年のロボット」大賞 2007のページで、2006年度に大賞を受賞した、ビル清掃ロボット富士重工のクリーン事業部青山 元氏のインタビュー記事(#)です。このニュース自体は知っていましたが、ページの下の方…「今やるべきことは多能工の育成」…をご覧頂くと、なんと…該当する部分のみ引用します。
(#)リンクアドレスが変わっていると困るのでWeb魚拓しました
ロボット工学を理解し、電気・電子、新素材、金属加工、溶接などの技能を持つ「多能な技能者」とともに、これらの技術がわかり、設計ができ、更に導入現場のニーズ把握、コミュニケーション能力を持つ万能なスタッフが必要です。特に最近、メカの設計技術が軽視されています。余談ですが、ものづくりは、「設計図面に始まり、設計図面に終わります。」これは、制御ソフトのドキュメンテーションも同様です。問答無用で若手エンジニアには、毎日、たたきこんでいます。こうした人々が育たなければ、ロボット市場は育ちません。私の師(私は、最後の門下)である、名車といわれたスバル360、スバル1000の開発の全責任を負い、陣頭指揮で開発を行った故百瀬晋六の語録に、「言葉じゃだめだ。図面を良く書いて持って来い。」、「人を育てろ。人が育たなければ、良い車は造れない。」との言葉があります。ロボットにも、そのまま当てはまります。製品が変わっても不変です。これが富士重工業(スバル)の伝統です。ジレンマではありますが、そこをクリアしないとロボットの安全性の確保をはじめ、人の役にたつロボットを生み出すことはできません。

おかげさまで、大賞をいただき社内外からの協力は大変得やすくなりました。このチャンスを活かして、よりステップアップしたロボットシステムを構築していかなければと考えています。



(09/05/12:追記)

 初代レガシィ百瀬晋六氏の薫陶を受けた最後のクルマであるというコトは、非公式であったので記載しておりませんが、友人の一人から伺って知っていました。
 その系譜を受け継ぐクルマ…としての愛車にまた入れ込んだものです。

 ただ、ワタシはネット上で記載するネタに関しては、本家BBSは「雑談」なので除きますが…「ソース原理主義」に則って、文中に各種リンクを引用しつつ、極力発信精度を上げたい…というのがあって、このエントリを書く際には引用しなかったのですが、公式ブログ「SUBARU BLOG」にて明確なソースが出てきましたので紹介させていただきます。

「LEGACY 20th物語 Vol.4 ドライバーズカーへの自信」 (SUBARU BLOG)

 該当部分のみ引用します。全文はリンクより辿ってご覧下さいませ。
 さらに中島飛行機以来の技術者で、SUBARU360やSUBARU1000を開発した百瀬晋六(故人)が「今度のクルマを私にも乗らせてくれ」というので、桂田が太田工場の1周1.6kmのテストコースを走ったときのことでした。

百瀬は「君、ここのバンクは直したのかね?」と言いました。
荒れて修理予定だったバンクはまだ工事されていませんでした。

これを聞いた桂田は「しめた!」と叫びたい気持ちでした。
乗り心地の大家である百瀬が「舗装を直したのか」と思うほどの乗り心地を実現してしたのです。



 スバル360 CM
<object width="425" height="355"></object>

Subaru1000 CM
<object width="420" height="315"></object>

おまけ…スバル360の製造過程
<object width="425" height="355"></object>


(20/09/25:追記)



(21/05/17:改訂分)
このロールオーバー試験車は、40km/hからのフルラップ衝突とリヤの5km/hの衝突試験を行った試作車を転用したものという注釈が記載されています。まさに「エピソード集」『13.衝突テスト車はバスと考えよ!』の体現ですね。
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Posted at 2008/04/24 00:30:56

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この記事へのコメント

2008年4月24日 7:59
「設計も商売せよ」
は最近なくなってきてますねぇ…
高性能化や多機能化が進みすぎているために「使い方わからないし、無くても困らないから買わない」
が進んでるからね…

今の車に足りないものは「走る喜び」を感じさせる「シンプルさ」だと思う~
コメントへの返答
2008年4月25日 21:11
電気製品なんかは特に顕著ですよね。
クルマも電子制御デバイスが「飛び道具」になりつつありますし。

シンプルなクルマをシッカリ造る…逆にコストが掛かっちゃうから敬遠されるんでしょうねぇ>要求精度が高くなって加工コスト高…とかになりそう

でも、確かに逆にそういう提案があっても面白いと思うんですけどねぇ。
今のまま行くと…ほんと「どーでもよい」商品になっていきそう…。
2008年4月24日 8:18
早々の全文掲載有難うございます。

拝読させていただいて・・・、
業種・職種・役職等を問わず通じるお言葉のように感じます。
プロがプロであることを自ら放棄している風潮で、『仕事とは何か?』を考えさせてくれるお言葉とも言えるでしょう。
コメントへの返答
2008年4月24日 20:53
まさか割愛されているとは思っていませんので驚きでした…。
というコトは、原典(ワタシがamazon.co.jpで中古で買ったのは1994発行の非売品だった原典の方なので)の巻末にある「資料」のページは丸々無いのでしょうか…>「百瀬語録」の他にも1960年代の「モーターファン」誌の記事の抜粋なんかもあるのですが…

最初にコレを見たときは、背筋がしびれました…。
スバルを語る際の記事にはほぼ間違いなく百瀬さんの名前が出てきますが、そのモノ作りの姿勢…が良く分かる珠玉の言葉の数々ですね。

2008年4月24日 8:37
いや~、よくここまで集めましたね。
もの作りの基本があるように思います。

いまや、マーケティングに始まり、購買層のターゲットを絞り、購買層の年収、使用目的を細かく分析し、販売数量が見込めない車は作らないといったのが、現在の国内自動車メーカーのスタンスだと思います。(特にトヨタ)

実際、トヨタが、高性能スポーツモデルを作らないのも、国内の若い世代に、「スポーツモデルを運転したい」と言う需要が極端に少ないためです。
いまだにミニバン人気ですからね。

いまや、スポーツモデルに、興味を示すのは、自分も含めた「おっさん世代」(悲)。

トヨタも、GT-Rをみて、外車ユーザーをターゲットに、LF-Aを出すようですが、
GT-RもLF-Aも一般市民には、「そんなの、関係ね~」ですから。(笑)

メーカに望むことは、ある程度の基本性能の高さと、メンテのしやすさですね。
あとは、自分でなんとかします。
コメントへの返答
2008年4月24日 21:10
ホント、良く集めたものだと…。
元々、百瀬さんは「強力なリーダーシップで引っ張る」…というよりは、現場に張り付いて、「膝詰めで議論しあってコンセンサスを得て、全体がまとまるように計らう」…という方であったようですし、それ故に多くの部下の方々から慕われていて、こういう語録が自然と出来上がったのではないか…と想像しています。

確かに、営利企業である以上は利益に貢献できない販売台数が少ない車種…は落とさざるを得ないでしょうね。
ましてトヨタは…イメージ的には完全に実用車メイン…でしょうから、逆に造っても見向きをされない可能性の方が高いでしょうし。

逆に…特にマツダが顕著だと思っているんですが…トヨタの取りこぼし…の部分に自らの生きる道をを見出すコトを明確にしていますものね>「ZOOM ZOOM」のコピーや、敢えてロータリーエンジンを残す選択をしたあたり、メッセージが分かりやすいと思っているんです

>GT-RもLF-Aも一般市民には、「そんなの、関係ね~」ですから。(笑)
そ~なんですよねぇ…。
昔は(?)「ボーイズレーサー」なんつって、軽~テンロククラスあたりまでの、入手しやすい価格のスポーツモデルって結構ありましたが、事実上絶滅…って状態ですしねぇ…。

>メーカに望むこと
同感かも。
いくら純正オプションを充実させたって、結局はマスプロダクションですから、100%全ての人が満足することはありえないですしね。

素の性能が高ければ…アトはオーナーが自分好みに味付けする…って余地を残してくれていた方が、より「カーライフ」を楽しめるでしょうし…。
2008年4月24日 22:39
読んでみて、単純に面白いですね。その面白さの中に、核心を突いてることもあるし。勉強になりました(^^)
コメントへの返答
2008年4月24日 22:55
「エピソード集」なんかは、人柄が出てるようで、勝手に親近感を持ったりしましたねぇ。

とにかく、深く洞察し、追求する姿勢…また、現在でも通じる考え方や先見の明…思わず熱くなっちゃいますね。
2008年4月24日 23:18
力作拝見いたしました。

この語録が続く限りスバルは大丈夫だと思っていたのですが・・・・・。

願わくば軽から撤退しても語録だけは語り継がれる事を願って止みません。
コメントへの返答
2008年4月24日 23:30
いえいえ…掛かったのは単純な「手間」ダケですから…(汁)
ご存知で、感銘を受けておられる方は結構いらっしゃると思うのですが、全文がネットはともかく、市販の書籍で見れないのは…結構ショックでしたね…。

本当に、この語録こそが「スバルのスバルたる理由」…だと思いますし、原点だと思うので、語り継いで欲しいと願うばかりです…。
2008年4月25日 5:13
お早うございます。

>1994発行の非売品だった原典の方なので)の巻末にある「資料」のページは丸々無いのでしょうか…

編集後記によりますと、
原著の巻頭口絵や資料として収められていた『モーターファン』誌による「ロードテスト」と『百瀬語録』は本書では割愛した。しかし未収録となった巻頭口絵の写真は、カバー表面と本扉に移動してカラーで収録することで解決している。
となっております。
コメントへの返答
2008年4月25日 19:46
詳細頂き有難うございます。

しかし…「げ~げっ!」ってカンジですね…(苦笑)

「ロードテスト」は確かにページ数が多いから分からないでもないけど、「百瀬語録」は残すべきだったと思うなぁ…と思うとかなり残念です。
#資料的価値が下がる…
2015年10月21日 21:58
今はBSテレビで、百瀬語録を知りました、素晴らしい考えです、スバルがいい車作る原点回帰をしりました。
コメントへの返答
2015年10月21日 23:25
古い記事へのコメント有難うございます。BSで百瀬語録に触れられた番組があったのですね。ちょっとビックリしました。
最近は全くといっていいほどTVって見てないんですが(汁)せっかくですので(?)番組名を教えていただければ幸いです(記録として…)

ワタシが「百瀬語録」を知るきっかけになったとのは、GFインプレッサを買う気になってから見だした昔のクルマ雑誌記事だったと思いますが(雑誌名は失念(汁))、基本的に「抜粋されたモノ」しか無く、全文を見れる機会がなかったのです。

なぜかワタシは偶然にもamazonで非売品であった「スバルを生んだ技術者たち」を廉価に入手できたので「記録として残す」ためにこのエントリとしてアップしたものだったのですよね。

補完する書籍としては、コレも絶版ですが「スバルは何を創ったか」
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B9%E3%83%90%E3%83%AB%E3%81%AF%E4%BD%95%E3%82%92%E5%89%B5%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%8B%E2%80%95%E3%82%B9%E3%83%90%E3%83%AB360%E3%81%A8%E3%82%B9%E3%83%90%E3%83%AB1000%E3%80%81%E2%80%9C%E7%8B%AC%E5%89%B5%E6%80%A7%E2%80%9D%E3%81%AE%E7%B3%BB%E8%AD%9C-%E5%BD%B1%E5%B1%B1-%E5%A4%99/dp/4381077601
が比較的安価に入手できる模様です。

「百瀬語録」の当時の実践データ…個人的には各種パッシブセーフティ試験がフォーカスされますが…日本で初めて行ったコトも凄いですが、実はそれだけではなく、ロールオーバー(転倒試験)まで行っていたり、『試験方法そのものも試行錯誤』していたり…という実情が記録されています。

エントリ中に公式動画をいくつか引用していますが、特にパッシブセーフティですとかコンパティビリティに対する考え方…は一番「百瀬語録」が受け継がれている部分なのかな、と思ったりします。
自動車同士の事故…もBE/BHレガシィとRA系プレオでのクルマ同士の衝突実験をしている記録が「スバルを支える職人たち―スバリストと呼ばれる根強いファンの心を掴む」
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B9%E3%83%90%E3%83%AB%E3%82%92%E6%94%AF%E3%81%88%E3%82%8B%E8%81%B7%E4%BA%BA%E3%81%9F%E3%81%A1%E2%80%95%E3%82%B9%E3%83%90%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E3%81%A8%E5%91%BC%E3%81%B0%E3%82%8C%E3%82%8B%E6%A0%B9%E5%BC%B7%E3%81%84%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%81%AE%E5%BF%83%E3%82%92%E6%8E%B4%E3%82%80-%E3%83%A9%E3%83%94%E3%82%BF%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9-%E6%B8%85%E6%B0%B4-%E5%92%8C%E5%A4%AB/dp/4093411212
に残っています。
機会があればご覧頂くと更に補完できるかと思います。

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何シテル?   10/02 22:53
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