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2006年06月25日

小泉さんの医療改革②

前回からの続き

 小泉さんの医療改革①

病院への支払いが減る事は、いいことなんですが、
大前提に、「病院へ入院できていれば」のはなしですよね!


国や厚生労働省は、
病気や怪我を治療する目的の病棟(急性期医療)と、
それ以外(長期の療養やリハビリが必要な方)の病棟(慢性期医療)の、
機能の明確化を推進しています。

2012年までにベッドが削減されるのは、
後者の慢性期医療用のベッドです。


現在、大学病院をはじめとした大病院は、急性期医療に力をいれています。
それは、必要とされるニーズがあるからで、これは国も厚生労働省も認めています。
事実、病院が受け取る収入は、急性期医療を行っている病棟では、
手厚く保護されています。


しかし、急性期医療(病気や怪我の治療を目的)が終わった段階で、
長期の療養やリハビリが必要な場合でも、
この病棟もしくは病院には、いられなくなるようになっています。

それは、病院が受取る収入に大きく関係しています。
急性期医療を目的とした病棟に関しては、
平均何日で退院させる事ができたかで、
収入が大きく下がる可能性があるのです。

急性期医療を目的とした病棟へは、
10日から2週間ぐらいでの退院が多く、
最大3ヶ月ぐらいが、入院できる限界日数だと思います。


これも、上で書いた、急性期医療と慢性期医療を明確にわける政策の弊害で、
急性期医療用の病棟に、長期入院してしまうと、
病院の収入を減らされてしまう仕組みなっています。
加えて、この病棟の過去3ヶ月間の平均入院期間により、
基準自体が下がる=収入が減る事もあるからです。

そうすると、現在では急性期医療が終了し、
長期の療養やリハビリが必要な場合、
慢性期医療を行っている病棟へ移動するか、
別の病院へ移るようになっています。


その受け皿が、昨日のブログの療養病棟なんです。


とても重要な役割の療養病棟ですが、
国や厚生労働省は、23万床の削減を掲げています。

誤解のないように説明すると、23万床減った分、
15~17万床の老人保健施設・6~8万床の介護保険適応外の施設に、
転換するような指導を、国や厚生労働省がおこなっていますので、
完全に取り壊すことはないと思いますが、
病院と施設のターゲット層の違い、病院が転換に応じるか・
介護保険支出増への市町村の対応など、
不透明は部分が多く、全てが転換されずに、
開店休業状態になる、確率が高いと思います。

その場合、急性期医療が終了し退院しても、
療養病棟が23万床削減された場合、
入院することができる病棟を持つ病院が、激減することになり、
もしあったとしても、昨日のブログで書いたように、
入院患者の症状により、収入が下げられていますので、
入院を断られるケースが、多くなるのではないかと危惧しています。



そーなんです、療養病床削減の裏には、
現在長期療養やリハビリを必要とする方を、
各個人の家で、
身内や家族が介護や身の回りの世話をしなさいと、
国や厚生労働省が言っているのです。




そんなの当たり前といえば当たり前なのですが、
自分に置き換えて考えてみてください。


家族や身内の方が、仕事やパートをやめて、
面倒を見なければならない時代が、
あと、1週間で始まろうとしています。


マスコミは、なんでこの大きな国民全体にかかわるような内容を、
報道しないのか、とっても不思議です。


入院できる病院がなくなるんですよ!
皆さんが病院に代わって24時間身の回りの世話をするんですよ!


若い方には、ピンとこないかもしれませんが、これが現実です。


また、病院は無理でも施設があるだろうと思われる方もいると思いますが、
そちらも、病院と状況はあまり変わらず、
しかも、入所の待ち行列が、数百人が当たり前ですので、
いつ入所できるか、わからない状況になっている施設が多いようです。



TBSでは「みのもんた」さんが、
フジテレビでは「小倉智明」さんが、
「こんな病院は…」みたいな同じような番組を定期的にやられていますが、
現在の事と20年ぐらい前のことと、
あわせてネタにしている感じがします。
当然、事実だけを放送していると思うのですが、どう考えても、
平成18年の現在のネタでないなという事があります。

悪い病院の代名詞「退院させずに、くすりづけにする病院」、
こんな病院20年ぐらい前の話のような気がします。

このブログをよく読んでいただいた方は分かると思いますが、
今、どこの病院もできるだけ早く治療を完結し、
退院させるかが、命題になっています。
事実その方が、病院の収入があがるからです。

また、くすりづけ云々に関しては、
仕入れた値段と販売する値段での差益があった時代の話で、
すでのこの差益も無いに等しいのです。

番組にでている医師の方々も、周知の事実なんですが、
何でコメントしないかも不思議です。
日本を代表するような著名な医師の方も多数出演しており、
私や家族がある特定の病気にもしもなったら、
引っ越してでも診察してもらいたい、
と思わせる医師もいるのに、残念です!


何がいいたいか、平成18年7月1日以降、
退院させず長期入院させる病院が、
いい病院と評価されるようになると思います。

今後は、入院できる病院を探す事が、
家族にとって、大変な時代に変わります。

もし、見つからなければ、家庭で家族が、
身の回りの世話や、介護を行うようになります。


国会議員や官僚のお金持ちたちは、
お金で解決(24時間専任の介助者を雇うことが)できますので、
関係ない事なんでしようね、庶民には100%無理です。


小泉さん、
これがあなたの医療改革ですか?
もっと別のところでの税金の無駄使いを、
抑止できなかったのですか?
これで浮いた税金は何に使うのですか、
国民の医療とどっちが大事なんですか?

って、聞いてみたいです。
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Posted at 2006/06/25 07:41:40

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この記事へのコメント

2006年6月25日 10:51
今回のこの内容はすべての国民に影響する事、しかも生死の現場のことですから当然危機感を持たなければならないとは思います。
うちの近くの新城市の市民病院では産婦人科医がいない為、近隣の公私の病院にいかざるを得ない状況となっています。

ベットが減ることも大変ですが、医師自体の質・量共に地方はかなり大変な状況に陥っております。

23万床減のうち地方の割合がどの程度なのかが一番の問題だと思います。今現在の状況を考えれば、都会が2~3割で地方が7~8割という状況になることも考えられます。

核家族化が進む現在の生活で都会に住むほうが利便性がいいのか地方のがよいのか・・・・

W杯出場国の人口とサッカー人口の割合における強さという記事を見ました。今回の出場国の人口No.1はアメリカ NO.2はブラジル NO.3は日本でした。他の国に比べ国土の大きさに対して人口が多すぎるんですよね。ニートの数はすぐに100万人に達するような勢い・・・クロアチアの人口の1/4ですよ。。。

今まで自由を謳い、家族との絆や組織に入っての協調性など自分の都合の悪いことを全て捨ててきた若者・それを見て見ぬ振りをしてきた大人・・・・・この医療問題だけでなく借金など本腰を入れて考えていかなければ、THE END ですね。
コメントへの返答
2006年6月26日 5:41
医師に関しては、
毎年やめる方(=亡くなる方)より、
新しく医師免許を取られる方の方が、
多いので、医師の数自体は、
毎年増えているはずなんです。

不思議な話ですが、
日本は、医師の数に対する、
病院や診療所の数が多すぎるようです。
結果、ひとつの病院や診療所で勤務する、
医師の数が足りないということなんです。

大きな病院に勤務するよりも、
小さなクリニックを開業した方が、
今は、楽で儲かるので、
そういう状態になっているのです。

事実、クリニックの方が、
病院より儲かるような仕組みに、
今のところなっていますね。

これは、国は厚生労働省も、
やっと気がついてきたようで、
クリニックの新規開業の抑制や、
クリニックに対する報酬の引き下げを、
行う考えがあるようです。

これは、私も賛成です。
積極的に開始してほしいです。

これがうまくいけば、
ある程度の規模の病院が残り、
そこに医師や看護師を集中させ、
24時間の救急体制を、
とりやすくなると思います。

特に、小児科に関しては、
早急に開始してほしいと思っています。

今の夜中の救急体制では、
ある地域では助かるが、
ある地域では助からない、
(まー大人も同じことが言えますが、)
ということが、あたりまえのように、
なっています。

小泉さんは実情を知っているのか、
知りたいですねー。

2006年6月25日 15:40
病気や怪我は健康な時にはあまり関心が無くなってから初めてそのことの重要さに気が付くものだと思います。
『ちいこちゃん』さんがおっしゃるとおりこの問題はあまり報道されていないみたいですね。
私もこの事は今回始めて知りました。
本当に今の日本国民に必要で有益な政治をこれからの政治家の皆さんにはなんとかして欲しいものです。
税金の使い方。。。。
平和の国だった日本にこれほどまでに多くの軍事費は必要なのか??っていつも思ってしまいます。
こんな多額の税金を使うくらいならもっと幸せな人生が送れるような事にお金を税金を使って欲しいものです。
コメントへの返答
2006年6月26日 5:50
ある方針や政策が決定されても、
その裏にかくれている何かについては、
国民に内緒で、何事もすすんでいるような、
感じがします。

税金の使い方も、
もっとチェック体制があれば、
無駄使いを抑制できるのではないか?
って、いつも不思議に思ってます。

一般の会社の経費と違うことはわかりますが、
借金してまで、
公共事業を行う必要があるのか?
軍事費ってこんなにいるの?
って、いつも感じています。

危険があるものや、
国民に害を及ぼすものに関しては、
堂々とお金を使ってもらいたいですが、
あってもなくてもどうでもいい施設なんて、
いらないと思います。

その分を蓄えて、われわれ国民の日常生活が、
豊かになるようなお金の使い方をしてほしいです。
2006年6月26日 11:21
ちいこさん こんにちは

病院勤めのNetfinityです。
前編と後編、興味深く拝見しました。

今の人たちは自分が老人になった時
のことを考えていないように感じます。

うちの病院は地域密着型の療養型400床です。
急性期医療体勢を整える余裕はありませんし
それを周辺住民からも望まれていません。
かといってこのまま減収を甘んじて受ける
わけにもいかず、今は訪問看護と
健康診断(ドック)に力を注いでいます。
退院後でも自宅で安心して療養ができる
訪問看護は要望が多く、いい感じですよ。
コメントへの返答
2006年6月26日 12:59
国も厚生労働省も、
医療・介護費支出を抑える為、
「在宅」と「予防」を、
評価してきていますよね。

ただ、療養病棟に関しても、
国や厚生労働省の指導で、
広くて快適な部屋で、
リハビリも受けられる、
病棟ということで
各医療機関は、無理をして、
病棟転換させられ、
療養病棟に転換してきた、
経緯もありますので、
今は、評価されている、
「在宅」と「予防」も、
いつまで続くか心配です。

国や厚生労働省の、
医療改革の方向転換は、
医療機関だけでなく、
国民ひとりひとりに、
影響があることなので、
もっと慎重に、
制度を導入してほしいですね。

厚生労働省の保健局の方は、
報酬で制度を誘導しないと、
昨年、断言されていましたが、
「結果がこれですか」、
といいたい気分ですね。

でも、今、おこなえる最善策を、
実施するのみですかね。

7月の次は、10月が心配です!

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何シテル?   11/29 14:47
子供も大きくなったので、ミニバンを卒業し、 「白い大きな翼」を持つ戦闘機乗りになりました! 久しぶりのターボ&MT、しかも初めての6速と、 エンストし...
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