
どうも。トライズです。
昨日に引き続き、カムネタをひっぱります。
タイトル画像は、いわゆるバルブタイミング図というもの。
P11プリメーラ用SR20VEのインテーク側のタイミングです。
カムが2つあるので、図の都合上、VEのタイミング図はIN、EXが別々ですが、ふつうのエンジンならば、ひとつの図に描かれているのでもっと見やすいです。
このタイミング図というのが実に面白い。
なんかこー見てるだけでエンジンの特性が思い浮かんだりしてわくわくしませんか?
しますよね?
私はします。
ま、そんなこと言っていると大概周囲の人に白い目で見られるので、今回タイミング図にはあまり触れないことにしてー。
あ、でも一応P11のデータだけ置いておきます。
P11 SR20VE 吸気側バルブタイミング
P11 SR20VE 排気側バルブタイミング
VEシルビアに搭載するためのカムシャフトですが、VEヘッドに搭載できるカムは、純正でもいくつか種類があります。
それぞれ、作用角、リフト量、中心角が違うので、比較してみます。
1.P11プリメーラ用SR20VE
2.P12プリメーラ用SR20VE
3.N15パルサー用SR16VE
4.N15パルサーN1用SR16VE
5.T30エクストレイル用SR20VET
数値は、作用角-リフト量-中心角 です。
1.P11
低速 IN220-8.4-110 EX244-6.6-122
高速 IN264-10.7-104 EX268-10.34-114
2.P12
低速 IN228-10.1-114 EX244-8.3-106
高速 IN278-12.0-114 EX280-11.15-108
3.N15
低速 IN200-7.1-100 EX244-7.95-122
高速 IN280-11.1-100 EX280-11.1-110
4.N15N1
低速 IN220-8.4-110 EX244-7.95-122
高速 IN288-12.0-104 EX288-11.9-110
5.T30
低速 IN212-8.0-112 EX244-11.3-116
高速 IN248-11.0-117 EX-
ついでに、VEヘッドには詰めませんが比較用にS15のカム情報も。
6.S15NA
IN248-10.0-115 EX240-9.2-113
6.S15TC
IN240-9.2-118 EX240-9.2-113
パルサーのエンジンは排気量が違いますが、カムは流用可能です。
また、エクストレイルはターボ付きですが、これもカムだけなら流用可能。
プロフィール的には魅力に欠けるので使わないでしょうけど。
やっぱ、テンロクで200馬力というパルサーN1カムが一番パンチがありそうです。288度とか社外カムでも珍しいレベルですし。
今回は、テストスケジュールの都合上用意できませんが、次にエンジン開けるときはぜひ使ってみたいですね~
あと、バランス的にはP12のカムもなかなか。
低速側の作用角とリフト量が多めなので、低速カム多用するならP12用も悪くない。
しかし、リフト量も純正カムでいきなり12mmとか、シルビアエンジンからしたら目を疑うレベルですな。
他にもこのカムデータからはいろんなことが分かりますね。
高回転用だと作用角広いなー。とか
ターボは作用角少なめなんだなーとか。
計算すると分かるのですが、低回転で効率を求めるならばやっぱオーバーラップゼロだよなーとか。
中心角も意外とバリエーション豊かだなーとか。
ま、カムの選択肢はそんな感じです。
Posted at 2013/10/29 00:11:17 | |
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