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トライズのブログ一覧

2013年10月15日 イイね!

TAARKS VVLソレノイド移設ブロック

TAARKS VVLソレノイド移設ブロックどうも。
「かわいそうな人」(社長談)トライズです。

かわいそってなんだ!そんなんちゃうし!









本日紹介するのはこの商品!

TAARKS Solenoid Relocation Blocks
タークス社製
ソレノイド リロケーション ブロック



VEシルビア製作に当たって、無理をしてでも海外から仕入れたかった貴重なパーツのひとつです。

製造元はこのTAARKSかMazworXのどちらかだと思うんですが、どちらにせよ日本では販売されていない部品です。

それもそのはず、世間じゃあまり知られていない日産製VTECことNeoVVL機構をFR車に搭載する時にのみ必要になるパーツだから。

なんてニッチな商品なんだ!


そんなかゆい所にも手が届いちゃう!
世界は広い!



商品情報は、こちら。
http://www.taarks.com/product_p/taark-solrelo-p11ve.htm




以前の日記で書いたとおり、P11プリメーラ用のSR20VEのヘッドをシルビアに移植しようと思うと、VVL作動用のソレノイドがボディに干渉してしまいます。

もともとのソレノイドの位置とかは、過去の日記↓をご覧ください。
SR20VE ヘッド詳細



それを解消するのが、この移設キットです。

ヘッドから、VVLソレノイドをブロックごと外して、その代わりに~




どーん。



TAARKS!!


かっこいーい(はぁと)

こんな感じで付きます。


アオリでもう一枚。



油圧ホース取り付け用のニップルは3つ。INTAKE(IN側ロッカーシャフトへ)、EXHAUST(EX側ロッカーシャフトへ)と、PURGE(オイルパンへリターン用)。
取り付けボルト、ニップル、Oリングなどは付属してきます。






そして、ソレノイドのほうに、相方を取り付けます。



どーん。


こっちはニップルが4つ。



ヘッド側ブロックへ繋ぐ3箇所と、もうひとつ(FEED)は油圧を持ってくる用。


それぞれをホースで繋げば完成。
ソレノイド側の4つ目(FEED)は、オイルブロックのVVLに繋ぎます。

後々、ソレノイドはエンジンルームの適当な位置に固定します。




VVLのソレノイドの移設を考えたとき、アルミの分厚い板でも持ってきて、フランジを作ってやろうかと思っていましたが、まさにそのものの商品が見つかって感激でした。

やっぱ考えることはみな同じっすねーww
そして商品化してくれてありがとう!TAARKS!
Posted at 2013/11/01 23:51:57 | コメント(1) | トラックバック(0) | VEシルビア製作日記 | 日記
2013年10月14日 イイね!

バルブタイミング計測

バルブタイミング計測どうもー小さい兄貴ことトライズです。

ほんと近頃の中学生は恐れを知らない(笑





バルブタイミング測ります!





バルブタイミング。
クランクシャフトとカムシャフトの同期のこと。

普通のエンジンを普通に組む時はそんなに意識しないのですが、ハードなチューニングをしたり、面研などタイミングが狂う修正をした時に、改めて調整する必要があります。

また、チューニングの手法のひとつとしてバルブタイミングを微妙にずらす場合や、社外のカムシャフトだとそもそもの規定値が無く、タイミングはお好みで合わせてね☆なんてのもある。





カム、スプロケット、チェーン、チェーンテンショナをすべて組み付けて、計測の用意をします。



まず、クランクプーリーに分度器を貼ります。



分度器は市販の全円分度器とかを買ってきてもいいのですが、使い捨てでも構わないのでCADで適当に書いた分度器をプリントアウトして貼り付けました。

貼り付けは液体ガスケットがオススメ。液体のりでやるとコピー用紙がふにゃふにゃになります。というかなりました。



分度器はこんな感じで。



これからバルブタイミング測るよって人はこれ拡大コピーして使ってもいいと思います。
うまく印刷できるかは分からないですけど。



上のクランクプーリーの写真の、右側にちょろっと出ているやつは、適当な太さのただの針金です。エンジンブロックにボルトで固定して、これを分度器の針代わりにします。





次に、ピストンの上死点を計測します。



ダイヤルゲージに長めの測定棒をつけ、プラグホールからピストントップに当てます。
測定棒は太い針金で作りました。



正確な上死点が出たら、ブロックに取り付けた針金をぐにぐにして、分度器のゼロ度に合わせます。
ここから先、針金には触れないように注意しながら作業します。






ダイヤルゲージをセットし直し、今度はバルブのスプリングリテーナーに当てます。




カムの中心角を求める方法は、いくつかあります。



ひとつは、カムの最大リフト位置(リテーナーがもっとも下がる位置)から1mm下がる点を測定し中心を取るもの。

その場合、カムのリフト量より大きな測定レンジを持つダイヤルゲージ(20mmストロークのものがいいらしい)を用意する必要があります。



もうひとつは、バルブの開き始めと閉じ終わりからそれぞれ1mmリフトさせた位置を計測し、中心を求めるもの。

カムによってはプロフィールが非対称なものもあるので、測定方法が違えば中心位置も変わってくるのですが、うちの会社界隈では1mmリフト計測のほうがメジャーなのでこっちで合わす事に。




カムの中心位置が分かったら、クランク角基準で110度付近の規定値に合うよう、スプロケットをずらします。
何度か測定と計算を繰り返し、ぴったり合わせました。




中心角は、高速側カムの1mmリフトの中心を求めて、純正値どおりIN104-EX114に合わせました。

ただ、その位置で低速側カムを計測すると、純正値よりもだいぶずれた位置に中心が来ます。



もしかすると日産の純正カムは、最大リフトから1mm下げを基準で中心角を設定しているのかもしれません。




ま、でも、高速側1mmリフトで合わせれば、スプロケット位置は良い位置にくるし、もし不具合出るようならまたタペットカバー空ければいいでしょうし、大丈夫でしょう。


これで、カム周りとバルブタイミングは完成です。
Posted at 2013/10/31 00:29:11 | コメント(1) | トラックバック(0) | VEシルビア製作日記 | 日記
2013年10月13日 イイね!

カム搭載!

カム搭載!こんばんは。トライズです。


エンジン組み立てに戻りまーす。







カムシャフト搭載!



どーん(IN側)

どーん(EX側)

やっとこさここまで来ました。



今回使うカムは、P11プリメーラ用。
高速側カムの作用角は、IN264-EX268

前回の日記の通り、パルサーN1とかの行くとこまで行ってしまったようなカムに比べれば、作用角は小さめですがー。

シルビアの純正はNAでも248-240ですし、あの有名な社外カム「ポンカム」も、260-260ですからね。
よくよく考えれば、260台は十分高性能なカムです。




シルビアのSR20DEと同じく、カムに上からオイルをたらすためのオイルチューブがVEにも付いているのですが、DEはくねくねしているのに対し、VEはストレートですね。






ひたすら純正パーツでせめても良いのですが、ちょっと色を出して、カムスプロケットは社外を選択。




今回はエンジン自体は、SR20VEのほぼノーマル状態なので、バルブタイミングもほとんどいじる必要は無いのですが、純正のデータ取りもかねて一応スライド式にしてみました。

縦置きDEはカムスプロケットに、IN側はNVCS、EX側はデスビ用のスプラインが付いているのですが、もともと横置きなVEはそのどちらも付きません。



なので、使うスプロケットはS13用とかがそのまま付きます。
S14、S15の排気側用はデスビのスプラインが付いていますが、あれも圧入してあるだけなのでプレスで抜けます。


派手な色のスプロケットを選んだものの、車載状態では全く見えないのが残念^^;
Posted at 2013/10/29 23:06:12 | コメント(0) | トラックバック(0) | VEシルビア製作日記 | 日記
2013年10月12日 イイね!

VEシルビア用カムシャフトの選択肢

VEシルビア用カムシャフトの選択肢どうも。トライズです。

昨日に引き続き、カムネタをひっぱります。



タイトル画像は、いわゆるバルブタイミング図というもの。
P11プリメーラ用SR20VEのインテーク側のタイミングです。

カムが2つあるので、図の都合上、VEのタイミング図はIN、EXが別々ですが、ふつうのエンジンならば、ひとつの図に描かれているのでもっと見やすいです。



このタイミング図というのが実に面白い。

なんかこー見てるだけでエンジンの特性が思い浮かんだりしてわくわくしませんか?

しますよね?

私はします。



ま、そんなこと言っていると大概周囲の人に白い目で見られるので、今回タイミング図にはあまり触れないことにしてー。




あ、でも一応P11のデータだけ置いておきます。

P11 SR20VE 吸気側バルブタイミング



P11 SR20VE 排気側バルブタイミング








VEシルビアに搭載するためのカムシャフトですが、VEヘッドに搭載できるカムは、純正でもいくつか種類があります。

それぞれ、作用角、リフト量、中心角が違うので、比較してみます。


1.P11プリメーラ用SR20VE
2.P12プリメーラ用SR20VE
3.N15パルサー用SR16VE
4.N15パルサーN1用SR16VE
5.T30エクストレイル用SR20VET


数値は、作用角-リフト量-中心角 です。

1.P11
低速 IN220-8.4-110 EX244-6.6-122
高速 IN264-10.7-104 EX268-10.34-114

2.P12
低速 IN228-10.1-114 EX244-8.3-106
高速 IN278-12.0-114 EX280-11.15-108

3.N15
低速 IN200-7.1-100 EX244-7.95-122
高速 IN280-11.1-100 EX280-11.1-110

4.N15N1
低速 IN220-8.4-110 EX244-7.95-122
高速 IN288-12.0-104 EX288-11.9-110

5.T30
低速 IN212-8.0-112 EX244-11.3-116
高速 IN248-11.0-117 EX-



ついでに、VEヘッドには詰めませんが比較用にS15のカム情報も。

6.S15NA
IN248-10.0-115 EX240-9.2-113

6.S15TC
IN240-9.2-118 EX240-9.2-113



パルサーのエンジンは排気量が違いますが、カムは流用可能です。

また、エクストレイルはターボ付きですが、これもカムだけなら流用可能。
プロフィール的には魅力に欠けるので使わないでしょうけど。




やっぱ、テンロクで200馬力というパルサーN1カムが一番パンチがありそうです。288度とか社外カムでも珍しいレベルですし。

今回は、テストスケジュールの都合上用意できませんが、次にエンジン開けるときはぜひ使ってみたいですね~


あと、バランス的にはP12のカムもなかなか。
低速側の作用角とリフト量が多めなので、低速カム多用するならP12用も悪くない。
しかし、リフト量も純正カムでいきなり12mmとか、シルビアエンジンからしたら目を疑うレベルですな。




他にもこのカムデータからはいろんなことが分かりますね。
高回転用だと作用角広いなー。とか
ターボは作用角少なめなんだなーとか。
計算すると分かるのですが、低回転で効率を求めるならばやっぱオーバーラップゼロだよなーとか。
中心角も意外とバリエーション豊かだなーとか。




ま、カムの選択肢はそんな感じです。
Posted at 2013/10/29 00:11:17 | コメント(1) | トラックバック(0) | VEシルビア製作日記 | 日記
2013年10月11日 イイね!

続・カムシャフト考察

続・カムシャフト考察あーさっき書いた日記がなぜか確認ボタンで消えてしまったー、、、

覚えているうちにものすごい速さで打ち直す。。

あと、前回日記を日付間違えてUPしちゃったので再UP。紛らわしくてすみません。


さあ!気を取り直して!どうもトライズです。





昨日に引き続き、楽しい楽しいカムの話いきます。


カムシャフトの性能を決定付ける重要な要素は次の3つです。

・作用角
・リフト量
・中心角


この3つの様々な組み合わせで、エンジン自体が燃費重視だったりパワー重視だったり高回転型だったりトルク型だったりいろいろ変わります。


では、それぞれの要素について説明します。



まず、「作用角」

これは、カムの出っ張ってるところの開始から終わりまでの角度です。
カム断面図を見ていただくと、360°中、120°くらいがでっぱっています。
ただ、この角度をそのまま作用角と呼ぶことはほぼありません。

このへんのお約束がカムプロフィールを難しくしている一因だと思うのですが、昔のエライ人を呪う他やりようがないので、なんとか覚えましょう。


作用角の表記の仕方は2種類あり、
ひとつはクランク角基準で、バルブの開いている角度を表すもの。
220°とか260°とかが、この表記です。


もうひとつは、カムそのものの角度のうち、でっぱり初めから中心までを作用角と呼ぶもの。
60°とか72°とかは、こちらの表記。

換算としては、クランク角式÷4=カム表記式となるんですが、最近はほぼクランク角式で統一されつつあるので、そっちで話を進めます。



作用角は、チューンドエンジンやレース用になるほど、大きくなります。

最近のエコエンジンでは作用角は200°くらい
AE86のレース用カムなんかは300°越えとかもあります。





次に、リフト量。

カム断面から見て、でっぱってないところの直径(ベースサークル)から飛び出している量がリフト量です。
ロッカーアーム式のエンジンの場合、カムリフト量とバルブリフト量が異なる点に気をつけなければいけません。

例えば、SR20DEのロッカーアーム比は1.43なので、
バルブリフトが10.0mmなら、カムリフトは1.43で割って、6.99mmとなります。





そして、中心角。

クランク角ゼロ度(ピストン上死点)を基準として、カムの中心がどれだけずれているかを、クランク角基準で表記したもの。

これは、だいたいどのエンジンも110°前後。設定範囲も極端に大きいわけではなく100°~120°くらいになるはず。

カムプロフィールのうち、作用角とリフト量は、カムシャフトの製品そのものに左右されますが、この中心角はスライドカムスプロケットを導入することで多少調整できます。

後々、必要に応じて中心角は調整したいと思います。





さて改めて、今回搭載するカム。
P11用カムシャフトの拡大写真。



3つ山1組になっていて、手前のとがっているカムが低速用。奥の高速用カムは、とがりが鈍く、一回り大きくて明らかに作用角が大きいのが分かると思います。





えっと。
次にSR20系のカムプロフィールを一覧にまとめてようと思うんですが、それはまた明日がんばります。

それではまた。
Posted at 2013/10/28 00:10:00 | コメント(1) | トラックバック(0) | VEシルビア製作日記 | 日記

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「コンロッドの件 http://cvw.jp/b/1963409/47817414/
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