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今夜は鍵盤楽曲の旧約聖書とも評されるバッハの平均律(新約聖書はベートーヴェンのピアノソナタ)を聴き比べです。
左から、Helmut Warcha(Cembalo)の旧録音(1961年、Angel盤)、新録音(1974年、Archiv盤)、Glenn Gould(Piano、1962-5年、CBS盤)です。
一番しっくり来たのは(飽く迄も僕にとってですが)、Walchaの旧録音ですね。一番、骨格がしっかりとして揺るぎない演奏だと感じました。聴く人によっては少し押し付けがましいと感じられるかも知れませんが。Walchaの新録音は、もっと穏やかで枯淡の境地(？)、Gouldは、(僕には)少し端折り過ぎている様に感じられます。勿論、グールドが一番！と言っておられる方々が数多居られるのは充分承知しております(笑。

今年は4月5日が枝の主日にあたるので、グレゴリオ聖歌集から「枝の主日の為の合唱」を聴いています。　この響きが殆ど全ての西洋音楽の根源なんですね。
少なくとも、聴いている間は己の醜さ、いやらしさが洗い流される気がします。
まあ、明日からはまた、醜く、いやらしく成るんですけどね！（笑

久し振りにMahlerのDas Lied von Der Erde、BernsteinがWien Philを振ったLPです。
僕も、この齢になって、漸くMarlerの音楽の持つ諦観のようなものを受け容入れる事が出来るようになってきた気がします。何か、染み染みと心に響いて来るものがありますね。自分の老いを自覚して寂しい気持ちもするのですが・・・。