
日本の酷道・険道をポルシェ・カレラで走破するYouTuberさんに感化され、自分も奥静を目指し新東名にハンドルを向けましたぞ。朝の4時半に出発し、東名、新東名と乗り継いで島田・金谷ICを降りたのは7時前…
国道473→国道362が一般的な溯上ルートですが、県道64→県道77が対岸のルートで狭道好きにはたまらないルートなのです♪ 奥泉の先からは県道388で井川湖を抜け、目指すは井川湖の先、小河内川沿いの林道。山伏峠から雨畑湖へ抜けて、県道810(南アルプス街道)から国道300(本栖みち)を通って中央道を帰ろうと思ったのですが…
案の定、小河内川沿いの林道は通行止めで断念し、県道60から県道27→県道29を抜けて新東名の新静岡ICから帰宅しました。ちょうど桜の季節でもあり、大井川沿いも桜の名所が沢山あります♪ 今回のドライブの目玉の一つであった長島ダムの「しぶき橋」、笹間川ダム、井川ダムを観て回り、川根温泉を満喫しました!

まずは国道473をゆっくり遡上。天気も良く、右手に大井川を眺めながら気持ち良く右足に力を入れます。すると…あれ?? 通行止め! どうりで空いていると思ったわ…苦笑

迂回路を確認すると何と新東名まで戻る羽目に… いきなり出端を挫かれましたが、気を取り直して県道64号線へ。ダンプカーを中心にトラックが多く、スピードは上げられません。迂回路なのでコンクリート工場へ土砂を運ぶトラックが集まってしまうのですね~

いい感じの桜スポットで記念写真♪
今回のドライブの目玉として国道473号沿いに「桜トンネル」がありますぞ。ここは家山で大井川を反対に渡り、少し戻ったところにあります。ガソリン補給のためにGS探しがてら戻ったらすぐ見つかりました。

週末はとても賑わうそうです。朝早いとそうでもありませんね。

本当は大井川鉄道のSLと桜とアオハル号で写真を撮りたかったのですが…
徐々に山道となり、土砂集積場も通り越し、イイ感じのワインディングに入ります。県道77号線は笹間川ダムまで64号が63号となり、地名トンネルが起点となるようです。

県道77号には川根温泉や接岨峡温泉、そして有名な寸又峡温泉などがありますぞ♪ 長島ダムから井川湖までは県道388号を遡ります。途中に吊り橋を見つけ、川辺まで降りて記念写真!

大井川鉄道にはなかなか珍しい駅があります。インスタ映えするのは「合格駅」、「門出駅」、「福用駅」などでしょうか。そしてここは地名と書いて「地名(じな)駅」です 笑

「ここの地名は?」 「地名(じな)で~す」 なんちゃって♪ 恥ずかし過ぎるオヤジギャグ…
大井川の支流、笹間川には笹間川ダムがあります。こぢんまりとしたダムですが、中部電力の保有するダムで、堤高は46.4mの重力式のコンクリートダムです。

このダムはさらに下流の発電ダムに発電用水を供給する貯水目的のダムです。日本の高度経済成長期に異例の5年で完成しました。
県道77号線はなかなかの険道ですぞ… 川根寸又峡線と言われ、いつ通行止めになっても驚きません。倒木、落石、落樹、何でも来いです。特に大井川鉄道の下泉駅から田野口駅の間がとてもキツイ!!

いきなりの法面工事、そして湧き水による洗い越し…

倒木は多数あり、何とかくぐり抜けることが出来ましたが、かなり不安… 対向車が来ないことを祈りました!

SUV用とはいえ、YOKOHAMA ADVAN Sport V107は、まさかこんな所を走らされるとは思っていなかったでしょうね~ 笑
その後桑野山トンネルを抜けて、長島ダムに向かうため、県道388号線に入ります。長島ダムの駐車場に車を停めて「しぶき橋」まで散歩しました。

長島ダムは、堤高109m、提頂長は300mを超えます。大井川水系唯一の多目的ダムで、目的は供水調節、不特定利水、灌漑、上水道供給で、大井川本川ではこれも唯一水力発電施設を持ちません! 特に首都圏、名古屋への上水道供給が最も重要な使命のようです。

なぜ「しぶき橋」か… ここには貯水量の調整のためにダム下部の両側から常に放出されているようです。「おおたる広場」から長島ダムを見上げるために作られた観光用の橋なのですが、風の流れ次第ではこのしぶきを思いっきりかぶってしまうからのようです… 真冬には来ちゃだめですよ!! 凍えますから…

綺麗なダブル虹が見られましたぞ!!

そしてこのしぶき橋の入り口には鹿避けの柵扉が付いています。まあ、自分が鹿だったらこんなところ入ろうなんて考えないけど…苦笑
県道388号線は、さらに上流の井川ダム、畑薙第一、第二ダムへの物資輸送のために作られたような綺麗な二車線道路です。面白味は無いのでちょっと横道の林道にハンドルを向けました。これが悪夢の始まりとは思わずに…

まず行きたい道が行き止まり… これはよくあることなので、さらに横道に逸れると、いきなり大きな落石があるじゃないですか…

さらに進むと落石と落木があり、ホイールをぶつけないように慎重に進みます。

さらに進むと、とうとうナビから走っている道が消えました。そして舗装もなくなりただの砂利道に!!

そして目の前に突然先客が?! びっくり!!

バードウォッチングのためにここに来たそうです。そしてこの先は行き止まりだと教えられ、自分が通っていたと思っていた道はこの下だと… 崖から落ちそうになりながらUターンをして分岐まで戻り県道388号に戻りましたぞ…涙
そして午後2時過ぎくらいに井川ダムに到着しました。ここからは険道で有名な60号線を北上します。

県道60号は大井川水系のダムには欠かせない県道で、災害後の復興は早く、幹線道路として舗装も綺麗です。

井川ダムは、日本初の中空重力式コンクリートダムで、当時高騰していたコンクリートの使用量を抑えることが目的だったそうです。ただ、施工に手間がかかり、人手が多くいることから、コンクリート価格の低下とともに新たに施工する数は減っていったようですね。

時代を感じさせる重厚なダムです。苔生し具合が最高♪

堤高は103.6m、堤頂長は243mとサイズ的には中堅でしょうか。中部電力初代社長の井川五郎の名を冠して「井川五郎ダム」とも呼ばれているそうですぞ! アメリカのダムには、フーバーダムのように当時の大統領の名前が付いています。真似っこのようですね 笑
さらに北上し、大井川支流の小河内川沿いの林道に入ったのですが、道はどんどん狭くなり、やがて通行不能(?!)となりました。

別の林道もトライしたのですが、こちらも落石が増え、石が当たってグニャグニャになっているガードレールを見たら心細くなり、諦めて井川ダムに引き返しました。

悩んだ末、県道60号で南下し、途中から林道で県道27号に移り、阿部川沿いの県道29号から新東名に乗り帰路に着きました!
県道27号線も林道好きには堪らない道路ですね。離合は比較的容易です。何しろ舗装がキレイなので、リズムよくワインディングが走れます。

そうは言っても、もちろんこの季節は落石に要注意ですね!

湧き水沿いでアオハル号と記念写真♪
さて、今回のドライブでもかなりの泥んこ遊びとなりましたよ。

格好悪くなるかもしれないけどマッドガード付けようかな…と真剣に悩みます。プロテクションフィルムでもあの大きさの落石がぶち当たったら傷付くよね… もうこの車のリセールバリューはかなり落ちてそう 苦笑
締めくくりはドローン的なアオハル号と桜の写真です。

一生懸命崖を登って撮影しましたよ♪
大好きなポルシェ・カレラ乗りのYouTuberさんの奥静編はこちらになります♪
是非登録して、色々物色してみて下さいね~