
まず、台風7号の被害に遭われた方、心からお見舞いを申し上げるとともに、一日も早い回復を祈っております…
年明けの能登地震から、直近では南海トラフに絡む日向灘の地震、そして南海トラフの東側に近い神奈川県西部では、8月9日に最大震度5弱の地震が発生し、同じ神奈川県西部では14、15、16日と連続地震が発生しています。何かとんでもないことの前触れでなければいいのですが…
お盆出だしの3連休の最終日(12日)にいつもの表丹沢パトロールに行ってきました。いつもはK76で道の駅「山北」経由で丹沢湖に向かいますが、今回はまだ行ったことが無かったK725で皆瀬川を遡上しました。結論から言うと、八丁の「ペガサスの家」付近で通行止めとなっていました。地図上ではぐるっと山間部を周って再びN246に戻って来られるはずだったのですが残念です… いったんK725(玄倉山北線)を元に戻り、反対側の入り口から北上しようとしましたが、今度は入口が見つけられず、結局丹沢湖にK76経由で向かうこととなりました…

丹沢は神奈川県の北西部に位置し、標高1,000~1,600mほどの山々が、東西へ約40km、南北へ約20km連なる山塊で、その主脈にある塔ノ岳を最高峰にその南側、東西に連なる山並みが表丹沢と呼ばれます。

表丹沢は、丹沢山地を代表する塔ノ岳、鍋割山、大山、三ノ塔といった峰で構成されており、その大部分が丹沢大山国定公園に指定されています。急峻な地形のため深い渓谷や大小さまざまな滝が多くあるこの地域は、大都市に近いにもかかわらず豊かな自然が残されており、自然探勝や沢登り、縦走登山など多様な山歩きを楽しめるのが特徴ですよ。

ネタとしてとても興味深いのは、丹沢は約1,700万年前、太平洋の海底火山として誕生し、フィリピン海プレートにのって北上して、約500万年前に本州に衝突したそうです。そして約100万年前の伊豆半島の衝突により、丹沢の隆起と侵食が起こりその原形が作られたんだそうです。丹沢の各地で、温かい海に生息する貝やサンゴなどの化石が見つかるのは、丹沢が南の海からやってきた証拠だそうです… 丹沢の誕生は、世界でも稀な地質現象によるもので、かつては独立した大陸だったインドがユーラシア大陸に衝突して出来たヒマラヤ山脈と似ていますぞ…(突然スケールが大きくなりましたね 笑)

さて、今回のドライブルートはこちらでした。

まずはK725に突入です。

すぐに東名高速の皆瀬川橋の橋梁補修・耐震補強現場に遭遇です。地震大国日本における大型インフラ整備は、高速鉄道技術と合わせて日本が誇れる先端技術ですね。

個人的にはこういうのは大好きです♪

こういう所に女性もしっかり働いて活躍しているんですね… ご苦労様です♪

徐々に山深くなってきました。

道も細くなり、かなり離合が厳しくなってきましたよ…

一瞬視界が広がり、皆瀬川上流の河原でキャンプが可能のようで、あまり綺麗ではない公衆トイレがありました。芝生の駐車場は結構オシャレ♪

さらに進むと道幅は狭くなり、道路に堆積物が増えてきました…

嫌な予感は当たってしまいました… 見る限り長い間通行止めのようですね~

結局来た道を逆戻りすることとなり、まずは新東名の皆瀬川橋…

そして来た側と反対側の東名皆瀬川橋の補修・耐震補強工事現場です。

残念ながらK725の反対側の入り口を見失い、そうかと思って入った道はK727でした 苦笑

ここは何かの旧道かな?? 狭いのだけどやたら対向車が来る!!

こちらは酒匂川にかかる東名の高架ですね。やっぱり補修工事中ですね。

今回の神奈川県西部地震で一番心配だったのが、新東名の河内川橋の工事でした。

道の駅「山北」の駐車場に車を停めて河内川の河原に降りて全貌を観ることが出来ます。

河内川橋の橋長は上下線ともに約700m、中央の渡河部が3径間連続鋼・コンクリート複合バランスドアーチ橋です。中心の主要2本の橋脚からそれぞれ左右に一室箱桁断面のPRC(プレストレスト鉄筋コンクリート)アーチリブを張り出してバランスを取りながら構築する日本最大級のバランスドアーチですぞ。

上部工は「トラス張り出し工法」で、アーチリブと共に斜吊り材や鉛直材、水平材でトラスを構築します。日本を代表する大手ゼネコン2社(鹿島と大成)のJVです。まさしくmm単位の精度が必要な工法です。

ここが完成すると、厚木から御殿場までの開通が秒読みになりますね!!
このままK76を北上すると丹沢湖です…

世附エリアを含めると約1周が15kmなので自転車族が結構多いですね。標高は約320mなので宮ケ瀬湖の標高290mとあまり変わりませんが、こちらの方がちょっと涼しく感じます…

ここはぐるっと周回が可能ですが、あまり派手にやると通報されるようなのでお気を付けあそばせ 苦笑

三保ダムへの林道もなかなか味があっていい感じですよ 笑

夏の空、碧い丹沢湖、アオハルJr号のターボブルーのシンクロが素晴らしい♪

ここから、ユーシン渓谷に向かう玄倉林道は、夏季は環境保護のためか通行止めですね…

さて、本命の「秦野峠林道」はどうでしょう… ここは上手く行けば松田方面まで戻れるはずなのですが。

あれ、いきなりダート!!

その後路面はアスファルト舗装に戻るものの、対向車が一切いない… いい感じの橋の上で記念写真♪

すると「洗い越し」で抉れたアスファルト。かなりヤバい感じがしてきました!

案の定、お決まりの通行止めですね…涙
若干落ち込みながらも最後のルートとしてK76を北上して中川温泉を目指します。丹沢湖の裏道の一方通行をバイカーに気を付けながら快走します!

さらに北に向かうと、河内川の上流にキャンプ場が沢山ありますね。お盆休みのせいか、激混みです…苦笑

この先は犬越路林道で通行止めでなければN413(道志みち)経由で津久井湖、相模湖経由で中央道へ抜けられます。写真撮った時は気付きませんでしたが、通行止めって書いてあるじゃないですか~

名前の由来は、戦国時代に甲斐国の武田信玄が小田原の城主・北条氏康を攻める際(小田原攻め)に犬を先導させて峠を越えたそうです。無事犬が越えたことに由来して、犬越路と呼ばれるようになったそうですね…

最近の地震のせいか、落石が多いです…

結構半端ない落石に遭遇…

そしてお決まりの「通行止め」でした。思わず丹沢山地に「バカヤロー!」と叫んでしまいましたね…苦笑
地震の傷跡は決して大きくはなかったものの、どうも夏季は神奈川の林道は、ハイカー優先なのか通行止めが多いようです。でも今回の目的は、新東名の河内川橋工事の進捗具合を見ることもあったので、それはそれで良かったです。それこそ新東名の厚木御殿場区間が開通したら真っ先に走りたいですね!!

新東名の新秦野ICから乗って、渋滞知らずのお昼前に帰宅しました… 最終的に走破した道はこちらでした…

(長文お付き合いありがとうございました!)