
大雨のドライブから一夜明け、澄んだ空気の秋晴れとなりました。この日は熊野古道の心臓部である熊野本宮大社を中心に「中辺路」を嫁と頑張って歩きました♪
まずは渡良瀬温泉「ホテルやまゆり」の大露天風呂で朝風呂を頂き、和朝食では温泉粥を頬張り出発しました。前日の大雨でビショビショとなった靴は、ドライヤーで乾かし、内側にはトイレットペーパーを詰めていたからか、次の日の朝には完全に乾いていましたぞ…
何事も「早起きは三文の徳」をモットーに、観光バスが到着する前に「世界遺産 熊野本宮館」の駐車場にアオハルJr号を滑り込ませました。しばしのお別れです。トレッキングシューズの靴ひもを締め直し、軽量のリュックサックを背負って、いざ熊野本宮大社へ出発です!
熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社の熊野三山とそれらを結んだ熊野古道は高野山の金剛峯寺や吉野・大峯の金峯神社や大峯山寺などとともに「紀伊山地の霊場と参詣道」として2004年7月にユネスコの世界遺産に登録されました。今年がちょうど世界遺産登録20周年だったのです…

雲一つない青空が広がる熊野の地でわたらせ温泉の大露天風呂とアオハルJr号の記念写真をパチリ…

約10分ほどのドライブで熊野本宮館の駐車場に到着。昔はこのような服装で熊野詣を行ったようですよ。

本宮までの階段が始まる入口はこちら…誇らしげに朝陽を浴びる八咫烏。

目の前の階段、両側の幟には全て今年の寄贈者の名前が記されているそうです。

天皇一族の象徴である菊の御紋に気持ちは引き締まり、背筋は伸びますね…

今年の干支である辰の化粧板はあと1か月弱でその使命を全うすることでしょう!

熊野本宮大社でもその年の「漢字」があるようです。昨年が「力」で、今年が「運」だったようですね。それを温かく見守る八咫烏…

熊野本宮大社の本殿は、那智大社、速玉大社の紅色の本殿と比べると地味ですが、それゆえに「天地人」の融合がより強く意識され、迫力がありますぞ。

ここには、なんと八咫烏ポストまでありました!
さて、本殿の脇から中辺路を中心とした熊野古道散策が可能となります!

昔は老若男女が通った道です。大したこと無いだろうと高を括っていましたが、後で痛い目に会いました…

当時は通行の安全確保のために関所のようなものがあったのでしょうか…

尾根沿いに出ますと急に視野が広がります。立派な柿の木が目の前に…

ここは「果無山脈」と呼ばれるそうです。昔ここを往来したご先祖様もやれやれという気持ちでこの景色を見て癒されたかもしれませんね…

再び尾根筋から山間に入ると、立派な紅葉に出くわし、しばし見惚れてしまいました。

もしかしたら今年最高の紅葉を熊野古道で見ることが出来たかもしれません…

中辺路には迷子にならないように、約1㎞ごとに標識があります。さらに熊野古道特有の標識も…八咫烏の標識は珍しい♪ バッカス64の64ですね 笑 これは中辺路の起点である田辺市から64㎞という意味でしょうか??

そしてつぼ湯のある「湯の峰温泉」に抜ける「赤木越え」は初級登山ルートのようでした。

スタスタと歩く嫁…結構スタミナあるなと見直しましたぞ…苦笑

ここからはあと数㎞で歩いて熊野本宮大社に戻れるのですが、さらに一山越えなくてはならないと聞いてギブアップ…

有名なつぼ湯は入ってみたかったのですが、4時間待ちということで諦めました…

代わりにバスの出発まで、ここの公衆温泉に入り、疲れた脚を癒しましたぞ♪

湯の峰温泉(つぼ湯)の泉質は、炭酸水素塩泉ですね。効能は神経痛、糖尿病、皮膚病、リュウマチ、胃腸病 その他です。高いか安いかよく分かりませんが、温泉くみとりは10リットルで100円だそうです…
公衆温泉でのんびりして、バスが来たので熊野本宮館まで戻り、アオハルJr号でこの日の宿泊先である龍神温泉に向かいましたぞ!

ここはとても趣のある老舗旅館です…店主の「おもてなし」が最高でした♪

泊ったお宿は龍神温泉の「下御殿」でした。到着が遅くなり、荷物を置いてすぐに夕食を戴きました。

この前菜で瓶ビールが二本空きました 笑 ただ約20㎞の道程を走破しただけあってかなり疲れが溜まっており、すぐ眠くなります…ははは

ここでは熊野牛のセイロ蒸しを戴きましたぞ~ ごまだれに最高のマッチング♪

さらにウナギのひつまぶしがちょこっとお口直し程度に出てきました! 全てが最高に美味しかったですね~!
龍神温泉は、高野龍神国定公園、日高川沿いに位置する温泉郷です。島根県の「湯の川温泉」、群馬県の「川中温泉」とならび、日本三美人の湯として有名ですよ。

内湯は、全国的にも珍しい御座敷風呂と、木の質感と香りが肌にしっとりとなじむ檜風呂の2種類がありました。到着した晩は、檜風呂が男湯でした。

お座敷風呂は朝に入りましたが、脱衣所・洗い場・湯船に至るまですべて畳敷きという贅沢さ♪ しかし、この12月に張替えを行うということで、少しくたびれた感じが否めませんでした 苦笑 でも疲れた脚腰には持って来いで、つい火照った身体を洗い場の畳でゴロゴロと寝返り打って遊んでしまいました…もちろん誰も居ない時に…

さらに傍を流れる日高川に面した露天風呂は数名でいっぱいになってしまいますが、野趣溢れるいい感じの露天風呂でしたよ♪

この露天風呂は混浴ですが、タオルを男女とも巻いて入ることがルールとなっていました。でも自分以外誰も居ませんでしたので、しっかり裸族で浸からせていただきました 笑 龍神温泉はその昔、役の行者が発見し、後に弘法大師が難陀竜王の夢のお告げによって開湯したといわれる1300年の伝統を誇る由緒ある温泉です。泉質はラジウムを豊富に含有するナトリウム炭酸水素塩泉(純重曹泉)です。効能には、美肌・胃腸病・神経病・外傷・やけど・肝臓疾患などが挙げられます。

江戸時代には、紀州藩主徳川頼宣公がいたく気に入り、藩費を使って宿を建てさせ、廃藩までの長きに渡って代々藩主達の別荘地として愛されてきたそうです。その昔は藩主が「上御殿」に宿泊し、お付きの者が「下御殿」に宿泊するという形態だったそうですが、今は関係なく、宿泊した下御殿の御主人は「今はうちの方が儲かってまっせ~!」と言ってました 苦笑

さて、沢山歩いたせいで、ちょっとのアルコールでしっかり寝られそうです…次の日は高野山に向かい、嫁は実家の京都、自分は気ままに帰宅するソロドライブとなります…
とりとめのない長文にお付き合いいただき本当にありがとうございます!
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2024/12/10 02:29:45