
皆様、今年一発目の温泉に行ってきました。関東近郊で、じっくり弱った身体を養生するお宿としては、法師温泉、奥日光湯元温泉、扉温泉、貝掛温泉と並んで、比較的関越自動車道でサクッと行ける「たんげ温泉」があります。
今回の秘湯の旅には、フランス人と結婚した「いとこ夫婦」が一緒でした。関東近郊で誇れる温泉旅館… もちろん金に糸目を付けなければ素晴らしいお宿は沢山ありますが、まだ外人さんにもあまり知られていない所ということで、群馬県中之条町から少し山間に入ったたんげ温泉「美郷館」を予約しました。ここはめったにリピートしない自分がすでに何度もリピートし、温泉通にも自信をもってご紹介できる秘湯の一軒宿です! 残念ながら「日帰り」は出来ません(だからいいのですが…)。静かにじっくり浸かり、自分を見つめなおすには最高の温泉宿です。美人女将のおもてなしも素晴らしい…ふふふ
そして自分のいとこと結婚したこのフランス人は、筋金入りの日本通(笑)で、相撲はフランスでもケーブルテレビで全場所観戦しており、当然日本の温泉にも造詣が深く大好きなんだそうです♪ 日本食では、なぜか蒟蒻の食感が耐えられないようで、蒟蒻以外の納豆や梅干しなどは「セ・ボン!」と言いながらバクバク食べる変わったフランス人です 笑 美味しいフォアグラとワインのお返しとして運転手を買って出て、3連休の前半で一泊旅行に連れて行ってあげましたぞ♪

まずはたんげ温泉の近場で有名な伊香保の温泉街を散策しました。

伊香保温泉の石段ですね♪ 途中で射的を楽しみます。思いっきり手を伸ばして8個中5個を命中させた自分に対し、フランス人のジェフは、しっかり脇を締めてスナイパーのような姿勢で撃ちます…でもそれだと当たらないよね~ははは!

結局このアヒルちゃんをゲットしましたぞ…笑

中之条町はたんげ温泉の入り口になります。ここにちょっと注目していた蕎麦屋さんがありました。

こだわりの石臼挽き手打ち蕎麦を出すお店で、「そばきり吾妻路」という名前です。ここの蕎麦は、「手挽き」、「極太」、「中太」、「細」の4種類から選べます。つけ汁は鴨汁ときのこ汁があり、温蕎麦であれば鴨南、ごぼ天、きのこ、花巻、掛けそばがありますよ!

自分は鴨汁に「手挽き」を戴きました。

こちらはジェフが食べた温蕎麦のきのこ蕎麦

夜は蕎麦と最高の地酒が楽しめるようですね。実はここの人気ナンバー1は「だし巻き卵」でした。もう誰もが頼むようで、女将さんは席に案内した直後に「卵焼いていいですか?」と聞いて来ますよ 笑 システムは良く分かりませんが、頼むのが当たり前のようです♪

そのだし巻き卵がこちら…

さらにここには「蕎麦ポタージュ」と言われる蕎麦汁があるのですが、普通の蕎麦汁は蕎麦のゆで汁なのですが、ここはあえて蕎麦から作る蕎麦汁です(本末転倒 笑)。掛け汁無くても飲めますぞ…
お腹が一杯になり、少し運動のためにダム巡りを…

中之条ダムは、アーチ式のコンクリートダムですね。コンパクトにまとめられていて、機能美溢れる中堅規模のダムです。クレストゲートはローラーゲートが5門。

このダムの用途は非常に変わっていて、発電のほかに、砂防という目的も含まれているそうです。実際に堆砂容量として計画されている量が半端ではなく、最低水位と常時満水位の差は2.5mしかないのですよ。ダム湖である四万湖はとても神秘的な色をしていますぞ…

さらにN353で四万川を遡上すると、四万川ダムが現れます。ここのダム湖は奥四万湖と呼ばれ、中之条ダムの四万湖と紛らわしい…苦笑 それでも四万ブルーはとても鮮やか!

四万川ダムは、四万川の最上流部に位置するダムです。1999年完成なので、まだ新しいダムですね。真っ先に目に付くのが石積み風のデザインで、西洋風のお城を思わせる様相で、真っ青な湖面とのコントラストが印象的です。

設備も充実していて、非常用洪水吐は自由越流式4門、常用洪水吐は、制限水位時と通常時用に2種類装備されていますぞ… さらに、選択取水施設をそなえ、そこから取水された水は、直下の発電所を通して下流に流されます。そして、ここでやっと雪に巡り合えましたぞ♪ マフラーに雪が詰まった 笑
そして、15時が近づいてきたので秘湯の湯「美郷館」に向かいました!

K55から反下川を遡上する林道に入ります。四万温泉とは山を挟んだ反対側ですね♪

一つ一つの小物が何となく温かみがあります。

何と言ってもこのお宿の自慢は秘湯の温泉です…

床に玉砂利が敷き詰められた「瀬音の湯」は、正方形でステンドグラスが特徴ですね。ちゃんと洗い場が付いています。

さらに2つの家族風呂があり、ここは予約の必要はなく、空いていれば入って鍵を閉めればOKです。こちらは自分が大好きな木枠のお風呂です。半露天で川のせせらぎが耳にとても優しい…

こちらは滝見の湯でも小さい方(内湯)ですね… そして下の写真が最も素晴らしい滝見の湯です。反下川の自然な滝は、夜間はライトアップされます。

朝入った時に撮った写真はこちらです…

滝つぼから旅館寄りに石積みのモニュメントがありますね…

前回来た時と比べて、檜の木枠が新調されていました♪

ここの弱点はお布団でした… でもこの新館の「さかき」という部屋のお布団はフカフカでぐっすり寝られました~

すでに定評があった食事はさらに洗練された感じでしたよ♪

群馬県でも新鮮なお魚が… マグロの炙りは日本酒に合いましたぞ♪

そして上州牛のすき焼きは、お肉の甘さがとても印象的でした! 若干咳が残っていたことから、日本酒も貴娘の生酒(300ml)をジェフと分け合いました。そして寝る前に再び滝見風呂でじっくり温まってから寝ました…
帰る日は、ジェフがどうしても美味しいコーヒーが飲みたいと…

中之条町にある、ふるさと交流センター「つむじ」のカフェで、酸味が特徴のコーヒーを戴きました。

町興しとしてお土産物センターでは、建物中央にはグランドピアノが設置されており、定期的にクラシックのコンサートなどが行われているようです。

中之条町や、群馬県の特産をしっかり集めているようですね♪

さらに、N353沿いにあった塚田農園のミヤマワインにジェフを連れて行ってあげましたぞ…

色々品定めをして、2,000円クラスの赤ワインを購入していました。一升瓶に入っているワイン、ボトル550円のカジュアルワインなどを見ながら「信じられない!」をジェフは連発してましたね 苦笑
自分も頑張ってフランス語を話し、ジェフも頑張って日本語を話し、そこそこ疲れましたが、楽しい旅行だったと思います。あまり風呂に入らない(浸からない)フランス人と言われますが、そうでない人もいるのですね… あのワインがジェフのお目に叶うことを切に祈ります 苦笑
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Posted at
2025/01/13 23:59:09