
まだまだM4CSの慣らしが終わりません…
この前の週末は、5月の連休以降ではないと露天風呂が入れない温泉… 歴史が古く、温泉上級者玄人向けの温泉宿に嫁と行ってきました! なぜ温泉上級者向けかというと、①昔の薬湯がそのまま残っている、②温泉の質は最上級ながら、温泉施設が古典的という点で、現代風の温泉旅館の「おもてなし」を期待すれば、確実に「後悔」する温泉宿だからです。
今回の話はあまりにもディテール満載で、温泉に関する主観も満載なので、温泉に興味がない方は、ぜひ次回の「M4CS潜在能力開放ツーリング♪(たぶん…笑)」を見て頂けたらと思います 苦笑
渋・辰野館は、創業100年を超える温泉宿で、標高1,700mにある山奥の一軒宿になります。奥蓼科の大自然に抱かれ、季節の移り変わりを感じる事ができます。自然の厳しさ、美しさ、豊かさ。ダイレクトに体感することができるのが、何よりの魅力と感じます。大自然の森から発生される「フィトンチッド効果」はストレス、不眠症、鬱などの症状を緩和されることで知られる森からの贈物です。そして、他の温泉では得られない最上級の泉質。さらに、身体の中からより元気に、健康になれる唯一無二の山里料理を提供いただけます。最新の旅館のような設え、便利な電化製品など近代的な設備はございません。館内は階段を利用していただきます。そんな不便さも魅力の一つとしてお愉しみいただけたらと考えています…(当館HPの館主からの説明をまとめました…)

渋・辰野館は、奥蓼科温泉郷にあり、周りには渋・辰野館に負けず劣らずの歴史のある温泉(宿)が沢山ありますね。中央道の茅野ICからも決して遠くないですし、山奥に分け入るという程の秘湯性はありません…

このK191は「湯みち街道」という名前が付いており、行き止まりには八ヶ岳、天狗岳登山の前線基地となる「渋御殿湯」という秘湯があります。ここは以前日帰りで入湯しましたが、まさしく登山客用のお宿です。でも泉質は渋・辰野館と大きく変わらなかったと思います。

さて、渋・辰野館は創業100余年、信玄公ゆかりの薬湯として有名です。嫁が邪魔…苦笑

開湯に関する一番古い言い伝えでは、日本神話の中で大国主の神と一緒に国づくりで活躍する小人の神「少名毘古那神(スクナヒコナ神)」がこの薬湯を発見したと伝えられています。

入口の重厚な造りの引き戸を開けると吹き抜けのロビーと、柔らかな温かさを感じる照明が迎えてくれますぞ…

そして大きな窓の向こうにはまるで絵画のような白樺林の森が広がります♪

お部屋はというと、ここもやはり登山客と湯治客が半々ぐらいのようです。トイレこそ洋式ですが、まさしく山小屋… 念のため、こちらは共同トイレではありませんよ…苦笑 お部屋は「寝る」ことだけを考えれば十分だと思います~ははは
早速本題の温泉に入っていきたいと思います♪ まずはこちらの内湯で洗体をして身体を清めます。内湯は湧き水を加温した真湯となります。薬湯では洗い場が無いので、こちらで身体を洗いましょう!

昔の風情が残るとんでもない(失礼!)雰囲気ですね。真夜中に一人で入るのは、ちょっと怖いな…

片方の湯船にはお湯が入っていませんでしたが、昔の銭湯の洗い場が少ない時に作られた、噴水湯口を見つけました! 昔の栄えていた時の面影でしょうか…
身体を清めたら次に向かうのは「森の湯」ですね。

入り口には、奥蓼科温泉郷の開湯に一役買ったと言われる「少名毘古那神(スクナヒコナ神)」が祀られていますぞ~

薬湯の歴史…「二礼・二拍・一礼」ってここは神社なのね…

森林に囲まれた解放感いっぱいの露天風呂が付いています。湯浴みをしながら森の気を体内に取り込むことを演出していますぞ。清々しい高原の風を頬に感じながら、人肌より少し熱めのぬる湯でじっくり癒しがもらえます…

仕切りのサッシを開放するとまさしく「森の湯」が体現できますね~
そして最後の「信玄の薬湯」に向かう前に、ここの泉質の確認をしておきましょうか…

泉質は単純酸性冷鉱泉で、効能は「胃腸病」、「リューマチ」、「婦人病」、「皮膚炎」と幅広く、戦国時代の薬湯と言われるだけあって、創傷にも良く効き、肌もすべすべしてくるそうです♪ pHは2.71で強酸性、泉温が…21.2度!! そりゃ加温しなきゃですね 笑 溶存物質量が592.4mg/kgで、遊離二酸化炭素、メタケイ酸が豊富で、硫酸イオンが圧倒的に多いのが特徴ですね。

こちらは浴用ではなく飲用の成分表ですが、内容に大きな違いはありません。ただ、1日1リットル以上は飲むなと… 万座温泉では口に含んでも飲むなと言われましたが、強酸性温泉でも違いがあるのでしょうか?? でも1リットル飲んで大丈夫なの??

では「信玄の薬湯」をご紹介…

注目は真ん中の湯船にある、打たせ湯のような湯口ですね~

高さは自分の身長(175㎝)ぐらい、湧出量は結構ありますが、成分表には自然湧出としか書いていませんね…

昔は加温せず、薬として傷口に塗っていたのでしょうか…

入湯方法は、一番窓側の湯船が40度以上に加温されています。ここでたっぷり温まったら、気合一発、打たせ湯の約20度の源泉に飛び込みます。10数えたら飛び出して再び40度以上の加温された湯船に… 何度も繰り返していると、源泉から出た段階で身体が変にポカポカしてきます…不思議

ここにはこんな野生動物が姿を現します。館主が言うには「餌付け」をしている訳ではないそうです。結局、最もゆっくり浸かれたのは、「森の湯」の内湯でしたね。日曜の朝もたっぷり効能を頂きました!
色々、渋・辰野館の悪い所も書いてしまったかもしれませんが、最後に褒めちぎりたいのは食事です。山里料理が、これでもかと出てきますよ♪

もちろん地酒の唎酒セットでスタートです♪

これは前菜第1弾…

そして次の前菜2種…

そしてこんなチーズの盛り合わせまで!! ワインを飲みたくなっちゃいますね~苦笑

山間渓流沿いで焼き魚が出ない訳ないですね…笑

この間に白米と信州みそのお味噌汁が飲み放題… そして最後にスモークされた岩魚の切り身が入ったお茶漬けが!! 帰り際に館主に聞いたらお茶漬けの素は「永〇園」と謙遜していましたが、とても美味しかったですよ!

日本酒や地元のワインのメニューはこんな感じでした。ワインは高いような~苦笑

朝ご飯も、地元の野菜たっぷりなヘルシー朝食でした♪

食堂は清潔で、大きな窓から見える白樺林は、十分な森林浴を提供してくれましたぞ…

食堂にあったこの言葉もいいですね♪ 「逢えて喜び、食して楽しく、語って笑う…」この年になると旧友との再会の重要さが身に沁みます…
今回から温泉宿成績表を付けたいと思います(5段階評価)
お風呂=5
お食事=5+
お部屋=3
施設全体=2.7
お風呂は5を付けていますが、あくまで泉質の評価が圧倒的で、湯船はどちらかというと施設全体の評価に入ります。でもあの食事がある限り、今度は酷暑の真夏に泊まって、源泉に十分浸かってみたい気がします!!
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Posted at
2025/06/04 19:19:14