2022年01月20日
【雪道検証インプレッション】新型アトレーRS VS DA17エブリィJOIN 4WDを比較しての試乗レビュー
雪の都南魚沼に住んでいる ひこたけです。
この度のサンバーバンからの急な乗り換えに際し
・DA17エブリィ
・新型アトレー
・新型ハイゼットカーゴ
の3種類で検討していました。
色んな雪道の試乗や動画を見ました。しかし、僕の求めているものとは違っていた…
地元民も殆ど知らないのですが魚沼地域も世界的な豪雪地帯と言われてます
しかしその意味がちと他と違うのです。それはシーズン通してのトータル量の話ではなく「寒波の時に一時に降る短期の量」のコト。
世界体験とまで言われる「魚沼の寒波」での試乗レビューは僕の責務であると思ったわけです。
まず、他と何が違うか?
① 仙人村はこのご時世ですが4WDが無ければ寒波の夜道を走ることができません。 公道で既にスノーアタック+ラリー環境です
② 寒波のとき1日に降る雪の量が世界的に見ても頭ひとつ出ています
③ 一番滑りやすい温度の雪と気温です (-ひと桁代)
で、そんな僕がですね。 これまた偶然なのですがね
3台とも試乗日をずらしているにも関わらず、 全部 「寒波にあたる」というね。
今思えば 天が「この国を代表して皆に伝えよ」と言ってるようですね(笑)
もう、路面はガタガタ、ツルツルで大騒ぎも良いところです。
こっちとら買うつもりでガチで調べにいってますからね。
僕以上の雪道比較レビューを書ける素人はいないと思うのですよ。
さて 始めましょうか。

①まずアトレーRS (グレード最上位です)
(進-優・曲がる-優・止まる-良 オフロード乗り心地-良)
ディーラーの勧めでオートモードの4WDでまずは走ってみました。
このモードにしておくと滑った時に瞬時に4WDになるのと、ハンドリングがそこなわれないのでほぼ車の技術任せでOKとのこと。
走り出してまず感じたのが、 「おっしゃる通り」だった
軽バンは四駆に入れると低速時にハンドルが凄く重くなり旧型の扱いになる。
それこそ昭和の車に戻るというか… それが見事に解消されている。
それこそ乗用タイプの操作性と殆ど変わらないので、「変態」でない人からクレームが来ることはまずないだろう そういう感じだった。
そして 変態な僕は あえて2WDも試した。
これも坂道のスタートの時こそMRだとはおもったものの、それ以外は少しケツをスライドすることこそあれ、忘れてしまうくらい安定感があった
止まるの部分だけ「良」なのは この部分に限ってはサンバーが異常に前後配分をこだわっているせいでのことなので、普通に問題ない と考えてください

②ハイゼットカーゴ クルーズターボ (進-優・曲がる-優・止まる-良 オフロード乗り心地-優)
基本アトレーと同じなんだけど、なぜかハイゼットカーゴの方がガタガタの時に付きあげは変わらないのになぜかオツリがこない シートが違うからそっちで吸収してる? それともタイヤの空気圧やサイズでも変えてあるのだろうか?
個体差かもしれないけど、そんなことが本当にある
あとは、なぜか進む方もより悪路に強い。 4WD固定も試したが、総じてアトレーより雪にわずかに強い「気」がする
③ハイゼットカーゴ デラックス (進-良・曲がる-優・止まる-良 オフロード乗り心地-可)
ターボの次にNAを試したところ、こちらは少し話は違った
それこそ「こんなものだろう」の感じ
ターボモデルは重さで車体全体のバランスが上がっているのかも知れない

④エブリィ JOIN 4AT 4WD
(進-可・曲がる-可・止まる-可 オフロード乗り心地-良)
はっきり言おう
エブリィはよもや時代が一つ前。
特に雪にはすごく弱い
なんといっても「すぐ滑る」 すぐABSだし、その時ハンドルも粘らない
曲がるときもアンダーが滑る ゼロ発進は全く問題ないが ガタガタな道ではハンドルの暴れ方が凄い。
しかし良いところもある。 路面の状況がはっきりわかるのだ
だから車両の性能を過信することがないので「チキって安全運転につながる」のは雪道ではアドバンテージだ
操作のダイレクト感は断然エブリィ そして足元の広さもエブリィだった
僕が気にしていた左ひざがシフト付近に当たる(狭い、楽じゃない)ダイハツ勢に比べエブリィにはそれがまずなかった。
そして右側のドアのひじ掛けの部分がダイハツと違って丁度良く
ドライビングポジションはエブリィの圧勝だった。
もともと2WDで考案されているのでエブリィの4WDはあまり考えずに作られているのかも知れない。
性能としては一つ下 または時代が一つ古いといった内容だった
あとはエブリィはボディ剛性が古いのか、ペラペラ感がつよい。
商用車といえばそうなのだが、ダイハツの後だと残念ながら… が多かった。
豪雪地で暮らすものとして、「冬に滑りにくく操作に余裕がある車」は選定に大きな影響を与える。
参考までにサンバーバンTV2も書いておこう
サンバーバンTV2 MT (進-優・曲がる-可・止まる-優 オフロード乗り心地-否)
サンバーは他の軽バンに比べてまず最低地上高が高い
うちの地域はハラシタを雪にこすりつけながら走るのが当たり前の地域
オンロードSUVなみの車高の高さはかなりの武器だ
そして、なんといっても止まるの強さ
サンバーだけはブレーキ操作をきっかけにどっかに飛んでいきそうな挙動はない、ABSはついてないので滑るときはそれこそカーリングの如く「サーッ」となったことはあるが、 その体制のまま滑っていくのでブレーキを諦めてハンドル操作して交差点を直進に変更したことがある
今どきの車だと変なオツリが出てパニックになる環境での話。
但し、突如ハンドルが取られたりアンダーが滑ることはよくある。
でもその後が素直なのでスピードさえ出てなければなんとかなるのがサンバーだ。
そして致命的な欠点
乗り心地がママチャリレベル。
サンバーファンは4輪独立懸架を絶賛するが、他社のバンに乗ったことないのだと思う。 これだけは言える サンバーの乗り心地は「酷い」のレベルだ。
次に曲がるの部分
たぶんラダーフレームだからだと思うが 直進安定性とかコーナーはモノコックの普通車に慣れてると違和感を感じる。 半テンポ遅く動くし、横風にも弱い
色んな乗り物に常に乗っていると、フレーム曲がってる?くらいに思ってしまう
ただ、こと雪道への耐性はもう 同じにしてはいけないほどいる場所が違う
サンバーはデリカみたいなものだ。
以上、 軽バンの雪道インプレでした
さあ、今日も寒波の仙人村から下山しよう…

この時期の帰りはスノーアタックと変わらん
自分のまき上げた雪でワイパーが負けて前が見えなくなる…
おわり
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Posted at
2022/01/20 22:19:24
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