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Mさんの新しい車が駐車場に届いたらしいので見に行く。
ポルシェ911GT3RSヴァイザッハ・パッケージ(992)
ピットにMさんの911を並べて写真撮影会が始まる。私もショボいながらも愛用のカメラで一生懸命写真を撮った。なんの御礼もできないが、せめてカッコいい写真をMさんにプレゼントしたい。
撮影会が終わって、今度は992ヴァイザッハがハルちゃんの隣に。
こうして見ると、ハルちゃんホントに小さいなーw
「じゃあ今夜のお部屋に行きましょう。納車祝いで頂戴したこのスイーツもお部屋に届けてもらおう」
オーナーズパドック。庶民的な表現にするなら貸別荘みたいな…アレ待てよ?貸別荘って庶民的なものなのか?
間取りで言うと2LDK?主寝室にはバスルームがあるらしく、ゲスト寝室にはシャワールームが。欧米か?
テラスからはコースを望める。天気に恵まれれば富士山まで見えるらしい。
日中、目の前をスーパーカーが走るのを眺めながらゆったりくつろぐというのも贅沢な過ごし方だ。家族連れなら、パパが走っているのをテラスで応援するとかも良いだろうな。
「オーナーズパドックってね、競売にかけられてここのオーナーは施設とは別なんだ。落札価格は普通に億だって。でもそういう人たちは資産は何兆とかだったりするからねぇ」『すごいですねー』
(1棟1泊でいくらかかるんだろ…いや考えないことにしよ)
19時。ディナー。クラブハウスのレストランへ。
写真は撮れなかったけど、昼間とは雰囲気が変わって一層落ち着いた空間。
『うーん。じゃあ私は牛タン御膳を』「何言ってんの遠慮してるんじゃないの?ステーキとか食べなさい」「サーロイン?ヒレ?」『じゃ、じゃあヒレを。150g~か。じゃあ200gで。』
ゆったりとした時間。お話をしながら料理を楽しむ。もちろん美味しい。
夕食後、部屋に戻って「じゃあ私たちは休むからべんべぇ君もちゃんと休んでね。Mが買ってきた飲み物もさっきのスイーツもよかったらどうぞ」
さっきもクラフトビール飲んだけどもう1本くらいいただくか。
で、就寝。
今日はたっぷり走ったし、ぐっすり眠れるだろう…zzz
ね、寝れねぇ。明日が楽しみすぎて寝れねぇw
何度か短く寝たが、窓の外がぼんやり明るくなるころには完全に目が覚めてしまった。
せっかくだ。散歩でもしてこよう。カメラとスマホだけ持って部屋を出る。
※実は既出の画像も、外観画像などはこの時撮影したものだ。
上り20%のスカイコーナーを横から。勾配がきつくて、舗装工事も難儀したらしい。
行けたらゲートまで行こうかなと思っていたけど、タコツボの麓まで下りて行ったらその先に貯水池があった。そうだった。心が折れたのでゲートの撮影は帰りでいいやと思って戻る。
「ずいぶん遠くまで行ったねぇ。歩いてるの見えたよ(笑)」
朝食をいただいて支度をすませてピットへ。
再びのVITA。タイムアップできるかな。
「タイヤ冷えてるからゆっくりね」「エンジンも冷えてるので水温50~60くらいまでは回転数控えめでお願いします」
相変わらずぎゅうぎゅう縛り上げられながら説明を受ける。自分でハーネスもつけてみたいけど、ヘルメット被ってると視界が狭い。じゃあ後から被ればいいのでは?ところが私は眼鏡族。ヘルメットは頭部にミラクルフィットサイズ。眼鏡はフレームが変形するんじゃないかと心配になるほどぎゅうぎゅうねじ込まなければならない。それも狭いコックピットでやるのはやっぱり無理。
昨日の感覚を思い出しながら、走行ラインを俯瞰でイメージしながら走る。
水温が上がってくる。全開。楽しい。右足が痛い。
7周くらいだったか。帰還。モニターでラップタイムを見る。2分3秒台!?
そんなに早く走れた感覚は無かったけど早くなってる(←それは逆にどうなのか)
Mさん「アレ、乗ってみる?」
マクラーレン765LT
昨夜夕飯前にMさんが991と入れ替えて持ってきたマシン。
「ブレーキの感覚がポルシェと結構違うからそこは気を付けて。踏んだら踏んだだけ効く感じ。これ結構速いと思うよ」
そろそろ感覚がバグってきて、『じゃあ借ります』的な温度になってきている。
コースイン。最終コーナーに流入。乗り心地はしなやかかな?ブレーキペダルはむぎゅうと奥まで入っていく。なるほどMさんが言ってたのはこのことか。
とりあえずストレートは全開にしてみる。
『うわっなに今の!?』ビックリして反射的にアクセルを放してしまった。
タコツボ、S字を抜けてまたアクセルを、今度は驚いても食らいついて離さない心つもりで。それでもやっぱり驚かされる。なんなんだコイツ。
最終コーナーを抜けて、第1コーナーに向かってアクセルを踏み抜いた時だ。
!!!??
…の、……脳味噌が…、ずれた。。
『なんだコレやべぇwww』
低速の最終コーナーからフル加速するからギアも低くて加速度が高いんだろう。
例えば次の第1コーナーは私のドライブでも100kmくらいで曲がっているので、その速度からフル加速しても死ぬような加速力は無い。
最終コーナーの立ち上がりは、油断していると本当に意識が飛びそうだ。危ない。
だが悪いことには、コーナー名でお察しいただける通り、タイム計測は最終→第1の殺人ストレート(w)。これでファイナルラップにしよう、次はクールダウンしよう。と思ってもタイムアタックの最後の最後に脳味噌を揺さぶられる。癖になってもう1回踏みたくなっちゃうw危ない。
なんとか中毒を抑えてピットイン。
『え?1分50秒切ってる!?』早ぁ。。
Mさん「これで全部乗ったね」M夫人「え、
コレ乗ってないでしょ」
コレ↓
「そうか。乗ってみて。素のGT3RSよりも軽やかな感じがするよ。
慣らしが終わってないから5000rpm縛りね」
『承知しました。慣らし運転お手伝いしますw』
何周くらい走っただろう。ペースもそこまで早くないので、ラインを復習しながらずーっと走ってた。正午前にピットイン。
Mさんはマクラーレンと991を入れ替えに出て行った。
奥さんとランチを食べながら改めて話してみると、これでもまだ私の知らなかった車があるらしい。『え、じゃあ10台ちかく?持ってるってことですか』「そうね。別に欲しいなら買えばってしか言わないけど。でもそんなに持ってたら乗ってあげられない子が出てくるじゃない。それが可哀想」『奥さんアナタも普通じゃないね(笑)』
そうそう。初日にお話をしていて私はずっこけそうになったのだが。
Mさんが以前所有していたフェラーリ599について、夫妻は口を揃えてこう評したのである。
「荷物がたくさん載って便利だった」
620馬力V12のGTフェラーリを、軽トラみたいに…
991で戻ってきたMさんは、今度は992を持っていくらしい。車がいっぱいあると忙しい。ちょっと、ちょっっとだけわかる。
「僕は行ってくるからべんべぇ君適当に走ってて」
『わかりました』←わかっちゃうのかよw
せっかく持ってきてもらったので再び991。最終ドライブは992ヴァイザッハだからメカノイズたっぷりでテンション上がる。これはもうね。どっちが良いとかじゃないよね。
PDKSportのボタンと「なんかマフラーっぽい絵のボタン(笑)」だけONにして出走。そういえばマクラーレンはビビりすぎて全部ノーマルモードで走って終わったな。あれより過激なモードってなんだよ。
この時は7周走った。そこそこ楽しく走れたけどタイムはどうだ。ピットに戻って成績を見る。
1分48秒台。は!?メチャクチャ早くなってる!初日は何に乗っても2分切れなかったぞ。
なんか満足した気分になって、あとはカメラマンに徹する。
ドライバーはMさん
流し撮りは難しいな。何周も待ち伏せしたけどキレイに撮れたの1枚だけ。
こちらも修業が必要だ。
走行終了して、M夫妻と私3人で「明日仕事したくなぁい」的なことをつぶやき合いながら帰り支度。
あぁ帰りたくねぇな。
名残惜しいが私は一足先に退席。
ピットを出て、クラブハウス前を通って。スカイコーナー下を潜…『うわっハルちゃんってこんなにステアリング回さなきゃいけないんだっけ!?』とびっくりする。
一番下の入り口で最後の記念撮影。
Mさんと奥さん。そして社長さんはじめTHE MAGARIGAWA CLUBスタッフの皆さん。この度は大変お世話になりました。
ありがとうございました!