• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

ベんべぇのブログ一覧

2024年06月09日 イイね!

第3章 雲の上で過ごす

第3章 雲の上で過ごす
 第1章はコチラ

 第2章はコチラ





 Mさんの新しい車が駐車場に届いたらしいので見に行く。












 ポルシェ911GT3RSヴァイザッハ・パッケージ(992)






ピットにMさんの911を並べて写真撮影会が始まる。私もショボいながらも愛用のカメラで一生懸命写真を撮った。なんの御礼もできないが、せめてカッコいい写真をMさんにプレゼントしたい。





 撮影会が終わって、今度は992ヴァイザッハがハルちゃんの隣に。



 こうして見ると、ハルちゃんホントに小さいなーw

 「じゃあ今夜のお部屋に行きましょう。納車祝いで頂戴したこのスイーツもお部屋に届けてもらおう」





 オーナーズパドック。庶民的な表現にするなら貸別荘みたいな…アレ待てよ?貸別荘って庶民的なものなのか?
間取りで言うと2LDK?主寝室にはバスルームがあるらしく、ゲスト寝室にはシャワールームが。欧米か?



 テラスからはコースを望める。天気に恵まれれば富士山まで見えるらしい。
日中、目の前をスーパーカーが走るのを眺めながらゆったりくつろぐというのも贅沢な過ごし方だ。家族連れなら、パパが走っているのをテラスで応援するとかも良いだろうな。

「オーナーズパドックってね、競売にかけられてここのオーナーは施設とは別なんだ。落札価格は普通に億だって。でもそういう人たちは資産は何兆とかだったりするからねぇ」『すごいですねー』
(1棟1泊でいくらかかるんだろ…いや考えないことにしよ)


 19時。ディナー。クラブハウスのレストランへ。
写真は撮れなかったけど、昼間とは雰囲気が変わって一層落ち着いた空間。
『うーん。じゃあ私は牛タン御膳を』「何言ってんの遠慮してるんじゃないの?ステーキとか食べなさい」「サーロイン?ヒレ?」『じゃ、じゃあヒレを。150g~か。じゃあ200gで。』
 ゆったりとした時間。お話をしながら料理を楽しむ。もちろん美味しい。

 夕食後、部屋に戻って「じゃあ私たちは休むからべんべぇ君もちゃんと休んでね。Mが買ってきた飲み物もさっきのスイーツもよかったらどうぞ」
 さっきもクラフトビール飲んだけどもう1本くらいいただくか。
で、就寝。今日はたっぷり走ったし、ぐっすり眠れるだろう…zzz




















 ね、寝れねぇ。明日が楽しみすぎて寝れねぇw

 何度か短く寝たが、窓の外がぼんやり明るくなるころには完全に目が覚めてしまった。



 せっかくだ。散歩でもしてこよう。カメラとスマホだけ持って部屋を出る。
※実は既出の画像も、外観画像などはこの時撮影したものだ。




 上り20%のスカイコーナーを横から。勾配がきつくて、舗装工事も難儀したらしい。




 行けたらゲートまで行こうかなと思っていたけど、タコツボの麓まで下りて行ったらその先に貯水池があった。そうだった。心が折れたのでゲートの撮影は帰りでいいやと思って戻る。
「ずいぶん遠くまで行ったねぇ。歩いてるの見えたよ(笑)」

 朝食をいただいて支度をすませてピットへ。





 再びのVITA。タイムアップできるかな。
「タイヤ冷えてるからゆっくりね」「エンジンも冷えてるので水温50~60くらいまでは回転数控えめでお願いします」
相変わらずぎゅうぎゅう縛り上げられながら説明を受ける。自分でハーネスもつけてみたいけど、ヘルメット被ってると視界が狭い。じゃあ後から被ればいいのでは?ところが私は眼鏡族。ヘルメットは頭部にミラクルフィットサイズ。眼鏡はフレームが変形するんじゃないかと心配になるほどぎゅうぎゅうねじ込まなければならない。それも狭いコックピットでやるのはやっぱり無理。


 昨日の感覚を思い出しながら、走行ラインを俯瞰でイメージしながら走る。
水温が上がってくる。全開。楽しい。右足が痛い。
7周くらいだったか。帰還。モニターでラップタイムを見る。2分3秒台!?
そんなに早く走れた感覚は無かったけど早くなってる(←それは逆にどうなのか)

 Mさん「アレ、乗ってみる?」




 マクラーレン765LT
 昨夜夕飯前にMさんが991と入れ替えて持ってきたマシン。

 「ブレーキの感覚がポルシェと結構違うからそこは気を付けて。踏んだら踏んだだけ効く感じ。これ結構速いと思うよ」
そろそろ感覚がバグってきて、『じゃあ借ります』的な温度になってきている。

 コースイン。最終コーナーに流入。乗り心地はしなやかかな?ブレーキペダルはむぎゅうと奥まで入っていく。なるほどMさんが言ってたのはこのことか。

 とりあえずストレートは全開にしてみる。
『うわっなに今の!?』ビックリして反射的にアクセルを放してしまった。
タコツボ、S字を抜けてまたアクセルを、今度は驚いても食らいついて離さない心つもりで。それでもやっぱり驚かされる。なんなんだコイツ。

 最終コーナーを抜けて、第1コーナーに向かってアクセルを踏み抜いた時だ。

   !!!??

 …の、……脳味噌が…、ずれた。。
 『なんだコレやべぇwww』


低速の最終コーナーからフル加速するからギアも低くて加速度が高いんだろう。
例えば次の第1コーナーは私のドライブでも100kmくらいで曲がっているので、その速度からフル加速しても死ぬような加速力は無い。
最終コーナーの立ち上がりは、油断していると本当に意識が飛びそうだ。危ない。
だが悪いことには、コーナー名でお察しいただける通り、タイム計測は最終→第1の殺人ストレート(w)。これでファイナルラップにしよう、次はクールダウンしよう。と思ってもタイムアタックの最後の最後に脳味噌を揺さぶられる。癖になってもう1回踏みたくなっちゃうw危ない。

 なんとか中毒を抑えてピットイン。
『え?1分50秒切ってる!?』早ぁ。。

Mさん「これで全部乗ったね」M夫人「え、コレ乗ってないでしょ」

 コレ↓



 「そうか。乗ってみて。素のGT3RSよりも軽やかな感じがするよ。慣らしが終わってないから5000rpm縛りね
『承知しました。慣らし運転お手伝いしますw』

何周くらい走っただろう。ペースもそこまで早くないので、ラインを復習しながらずーっと走ってた。正午前にピットイン。

 Mさんはマクラーレンと991を入れ替えに出て行った。
奥さんとランチを食べながら改めて話してみると、これでもまだ私の知らなかった車があるらしい。『え、じゃあ10台ちかく?持ってるってことですか』「そうね。別に欲しいなら買えばってしか言わないけど。でもそんなに持ってたら乗ってあげられない子が出てくるじゃない。それが可哀想」『奥さんアナタも普通じゃないね(笑)』

 そうそう。初日にお話をしていて私はずっこけそうになったのだが。
Mさんが以前所有していたフェラーリ599について、夫妻は口を揃えてこう評したのである。
「荷物がたくさん載って便利だった」
620馬力V12のGTフェラーリを、軽トラみたいに…


 991で戻ってきたMさんは、今度は992を持っていくらしい。車がいっぱいあると忙しい。ちょっと、ちょっっとだけわかる。
「僕は行ってくるからべんべぇ君適当に走ってて」
『わかりました』←わかっちゃうのかよw

 せっかく持ってきてもらったので再び991。最終ドライブは992ヴァイザッハだからメカノイズたっぷりでテンション上がる。これはもうね。どっちが良いとかじゃないよね。
PDKSportのボタンと「なんかマフラーっぽい絵のボタン(笑)」だけONにして出走。そういえばマクラーレンはビビりすぎて全部ノーマルモードで走って終わったな。あれより過激なモードってなんだよ。

この時は7周走った。そこそこ楽しく走れたけどタイムはどうだ。ピットに戻って成績を見る。1分48秒台。は!?メチャクチャ早くなってる!初日は何に乗っても2分切れなかったぞ。

 なんか満足した気分になって、あとはカメラマンに徹する。







 ドライバーはMさん



 流し撮りは難しいな。何周も待ち伏せしたけどキレイに撮れたの1枚だけ。
こちらも修業が必要だ。

走行終了して、M夫妻と私3人で「明日仕事したくなぁい」的なことをつぶやき合いながら帰り支度。あぁ帰りたくねぇな。

 名残惜しいが私は一足先に退席。

 ピットを出て、クラブハウス前を通って。スカイコーナー下を潜…『うわっハルちゃんってこんなにステアリング回さなきゃいけないんだっけ!?』とびっくりする。








 一番下の入り口で最後の記念撮影。

 Mさんと奥さん。そして社長さんはじめTHE MAGARIGAWA CLUBスタッフの皆さん。この度は大変お世話になりました。

  ありがとうございました!
Posted at 2024/06/09 16:19:35 | コメント(3) | トラックバック(0) | その他、車の話 | 日記
2024年06月09日 イイね!

第2章 雲の上で走る

第2章 雲の上で走る

      第1章はコチラ


Mさん「今度はコレに乗ってみて」





 ポルシェ911GT3RS(991)

  『う…』

「さっきコレで同乗レクチャー受けたんだし、大丈夫だよ乗ってみて」

ハルちゃんでフリー走行する前に、インストラクターの運転に同乗して911の運転をレクチャーされていたのは事実。

…しかし、嬉しいような恐ろしいような。。
でもLINEで既に「BMWで慣れた後は991に乗りますか?」と打診されていて、私も『ではMさんが貸しても問題ないと判断なさった時には』と返答しており、もはや断る理由もない。

ポルシェのPDKは言うまでもなく、DCTどころかセミATというものすら運転したことは無いのだが…
「パドルも使えるけど、基本的にDで走ってればいいから。それが一番速いよ」


 『…じゃあ、行ってきます』



 なるほど走り出しは少しギクシャクするが、あとはフツーのATだ。ただし、メカノイズがたっぷり、後ろから追いかけてくるのが只者では無い。
コイツを手懐ける自信は無いが、備わるのは世界最強と噂される「ポルシェのブレーキ」。恐怖を覚えたときに踏めば、確実に静止させてくれるはずだ!

 名物800mストレートでアクセルを床まで踏んでみる。
メカノイズと給排気音、加速Gがごちゃ混ぜになって襲い掛かってくる。タコメーターを読む余裕は無い。レブリミットはまだなのか。
『なにこれwうわっはっはっはww』もはや笑うくらいしかリアクションのしようがないw
巨人にドカッと背中を蹴られたような遠慮ないシフトショックを伴って電光石火のシフトアップ。これがDCTの成せる業か!


 笑ってる間にタコツボが迫る。踏み替える右足。言うまでもなく制動力も申し分ない。カチーンとした踏み応えでグッと減速。こちらはまだまだ余力がありそうだ。

 コーナーリングは努めて慎重に。RRに嚙みつかれたら生きて還れる自信は無いぞ。だがブレーキング同様、マシンより私の精神限界が手前と見える。挙動に危なっかしい気配は皆無。
『あぁ。俺もう死んでもいいや』誇張ではなく本当に声に出した記憶がある。

 夢中で何周か回って帰還。。ふぅ。
「おかえりなさい」「どうでした」
…本望です。もう死んでもいい』「そんなに!?」

 Mさん「じゃあ今度は」







 ポルシェ911GT3RS(992)

…え、だってコレ。1月に手に入れたばかりのド新車じゃん。たしかに慣らしは終わったって言ってたけど。。


 「乗り比べ」『違います?』「違います」『でも私のレベルで感じ取れるか』「わかります」
「今度はべんべぇ君にコレ乗ってもらう。DRSとか使い方教えてあげて」とスタッフに伝えてMさんは立ち去ってしまう。
ハイテクデバイスの使い方をひと通り教えてもらう。だけどさー…
スタッフさんはこのマシンがいかに凄いかも語ってくれた。
「911ってフロントはストラットなんですよ。でもこの型のGT3とGT3RSはダブルウィッシュボーンなんです」『えなにそれもはや911だけど911ではない、みたいな』「そんな感じです。
 私の個人的な見解ですけど。結局911ってフロントで逃がして安定を図る、みたいな設計なのかな?と。そこをアップグレードしてフロントの限界を上げちゃったのがこのモデルなのかなと。それってどんな性能なのか?…どうぞ体験してきてください」



『じゃあ、行ってきます』

 ピット外のコースインシグナルまで進む。あれ?991では無かったクリープがある(記憶違いではないはずだ)。ノイズもずいぶん抑えられていて、うーん変な表現でしかないが『乗用車的』。

 ストレートでアクセルを踏み抜く。やはりNAの炸裂感と怒涛の加速。





 タコツボを回って出口のS字。アクセルを踏み抜けずにまごついていると「これしか踏まないの?ならもう良いよね」とシフトアップされてしまい、アクセルを踏み足すと「最初からちゃんと踏め!」と舌打ち交じりにシフトダウン(※私は被加害妄想強めw)。SPORTモードではどうだ。まだダメか。もっと踏めってか?
     クルマが私を煽ってくる。

 全体的に991よりしっとり上質。安定感も強く、陳腐な表現だが良い車だ。
プラシーボかもしれないが、ターンインで曲がり切れない感覚になった時、その先に切り足す余地があるような余裕を感じた。

「おかえりなさい。どうでした」『いやぁ全然違うもんですね!
 さっき死ななくてよかった。こっちの方が「死んでもいいや」』

Mさん「どう?DRS試してみた?」『あ、そこまでの余裕は無かったですね(汗)』「なんだそうだったの」

「じゃあお昼食べに行こう」『は、はい』



   …ほぁー
 何食べよう。なんだが胸がいっぱいで何も入らない気もするけど、でもあんまり軽いものだと「遠慮するんじゃないわよ」とか言われてしまうだろうな
「べんべぇ君、カレーとかどう?」(カレーか!それならスプーン1本でスルッと食べられて)
スタッフ「伊勢海老を丸ごと使って御用意いたします」 『』


 テーブルマナーとか大丈夫かな…最初こそそんなこと思わされたけど、整えられた空間と接客はゲストをもてなし、くつろいでもらうためのものであって、マナー試験会場じゃないんだ。そう思えたら、食事の時間もとても楽しめた。

 あと、本当に何を食べても驚く美味しさだった。
高価でもその価値があると感じた。つまりスーパーカーみたいなものか。


 Mさん「べんべぇ君のBMWは左ハンドルのMTなんだよね」『そうです』
「じゃあVITAも乗れるね(笑)」



 VITA

 M夫人「べんべぇ君は次何に乗るの?」Mさん「VITAだよ」「だめよそんな強制しちゃ!乗りたいものに乗せてあげなきゃ」『いや乗ってみたいです』

 エンジンはVITZ。電子制御無し。そこまでは話に聞いていた。
(なんだコンパクトカーのエンジンかw)と思うなかれ。生でサウンドを聞けば痺れるぞ。
ヘルメットを被ってコックピットに沈む。初レーシングハーネス。ヘルメットに視界を蹴られて手元が見えない。スタッフにぎゅうぎゅうに縛り上げてもらう。
『このマシンウインカー無いですね』「はい」『追い越される意思表示はどうすれば』「わかりやすくコース端に寄ってあげれば大丈夫です」
エンジンスタート。何も聞こえない爆音。アクセルペダルはこれか?ちょっと踏んでみる。生傷に触れられた猛獣のように背後から雄叫び。
カッチリしたクラッチを踏んでHパターン1速。鼻先がまったく見えない。ハンドルも切れない。展示車?試乗車?のアストンマーティンに擦らないかヒヤヒヤ。スタッフが誘導してくれる。ホント?ホントに行ける?

シグナルグリーン。コースへ下っていき合流。いつもの癖で右後ろを振り返るがカウルの内側が見えるだけ。怖い。(※少なくともこのコースに関しては、近くに走行車両が居る時はコースインさせない管理をしていそうだけど)
路面が近い。やっと慣れてきたコースが表情を変える。2速全開 3速に入れ…あれ変だな。これは5速か。3速5速のスロットが近いからミスに注意と言われていたが。。
タコツボ。H&T…フットスペースが狭いからか上手くいかない。これはアレか、T&T(トーアンドトー)のヤツか。ステアリングはクイックで重い。動きは機敏。
ステアリング上部のシフトランプがパパパパッと点灯。シフトアップ。今度は本物の3速だ。全開。走行風とエンジンの熱、高揚感が混じり合って熱いのか涼しいのかよくわからん。
怖いのは「縦ブラインドコーナー」。ピットレーン手前の「スカイコーナー」はもちろん、後半のテクニカルセクションの入り口も右に曲がりつつ上り→下り。
視点が低いからマジでコースが見えない。インの縁石はこの辺りか?しまった!もっと奥だったか!

縦と横の操作に加えて右手シフトと左足クラッチ。慣れないT&T。忙しい忙しい。
足が疲れて痛い。でも楽しいっ!

 帰還。インストラクターが来て、モニターで見ていた走りを評価し改善点を教えてくれる。
『せっかく教わったので忘れないうちに』とひと休みして再出走。

1周1周、もっとこうか。ここはこうだ。もう少しガマン。ここは3速。ここは4速。
へとへとになって帰還。
『いやぁ面白い!』「それがタイムに出てましたよ!段々早くなってる!」
1日目の最終タイムは2分7秒台。「明日は2分切りだね」…ななびょうかぁ

これにて1日目の走行終了。あー楽しかった。


 なんだかみんながソワソワし始めた。そうか。夕方Mさんの新しい車が届くって言ってたな。おや。積車が来たらしい。。




 続く
Posted at 2024/06/09 10:42:58 | コメント(2) | トラックバック(0) | その他、車の話 | 日記
2024年06月06日 イイね!

第1章 雲の上を走る

第1章 雲の上を走る
 帰り道、車を運転しながら(…今までのはひょっとするとすべて夢だったのでは…)と思ってしまった。そう思うのも自然なくらいの貴重な体験をさせていただいたので、つとめて真面目にブログに綴ろうと思う。







 「6月5日(水)、6日(木)でマガリガワ行きませんか?」
過日、居間でゴロゴロしていた私は、LINE通知音とともにスマホに表示されたポップアップを見て跳び起きた。

 私の親戚のMさん。彼からはそれ以前にも事あるごとに何度か「会員になったので招待します」「一度来ますか?」などとお誘いいただいていた。








 THE MAGARIGAWA CLUB

フェラーリなど高級輸入車のディーラーとして有名なあのコーンズが運営する、アジア初の会員制ドライビングクラブ。会員は愛車に乗って出向き、あるいは既に施設に預けてある愛車でクローズドコースでのドライビングを愉しむのだそう。レストランやバー、その他娯楽施設や宿泊施設も併設されている。





 (いや俺、場違いすぎるでしょ。Mさんも社交辞令でそう言ってるだけだよね)
そう思った私は『ではせっかくなので機会があれば』と返答はしつつも、具体的な話はまとまらないんじゃないかと思っていた。


 そこへ冒頭の一文である。



 盛大に気後れしつつ、家族に相談すると「まぁ誘われたなら行ってみればいいんじゃない」と言われる。まぁ、そうか。


 行くと決まれば準備をせねば。
コースを走るにはヘルメットとグローブが要るらしい。これはネットで購入。ついでにドライビングシューズなるものも初めて買ってみた。






…ちょっと待ってくれよ。サーキット走行などは原則長袖長ズボンというのは知ってる。だけど相手は高級サーキットだぞ。ロンTにジーンズみたいな格好ではやはりダメか?サーキットにもドレスコードとかある??やはりレーシングスーツ?

しばし悩んだけれど、Mさんからは特に何も言われてないし、自分はただの庶民なゲストだ。走行用のロンTと、その他のシーンで着れるようにポロシャツだけ鞄に押し込んで、前泊の宿へ出発した。


 翌朝。宿までMさん夫妻が迎えに来てくれて、久しぶりの再会の挨拶もそこそこに、さっそく彼の地までツーリング。






 なにかの媒体で見たことのあるゲートを抜けて















 コースピットへ。




 YouTubeで、あるいはウェブサイトで溜め息をつきながら眺めたピットに、私は今、立っている!
Mさん「どう?ここ。僕くらいのジジイには快適で良いんですよ(笑)」
(普通の『ジジイ』はコースをガンガン攻めたりしないんだけどね)

 ※隣はMさんの911です



 ハルちゃんも「…え?」と戸惑っているように見える。
大丈夫、私も同じ気持ちだよ。


Mさん「BMWもパッドのコンディションとかひと通り見てもらって軽く走らせてみましょう」



というわけで到着早々丸裸にされるハルちゃん。
『いやぁ、お恥ずかしいです』「いやハルトゲなんて珍しいですね!初めて見ましたよ」
意外や意外、雲の上でも案外チヤホヤされる。
…ま、まぁレア度で言ったらパガーニ・ゾンダ・チンクエと肩を並べるレベルだし

簡単な点検の結果「自走で帰ることを前提と考えれば、パッド残量が少なめなので全開で何周も走るとヤバいですが、軽く周回する程度に留めれば問題はないかと」

  8時30分 初回講習
コース走行における注意事項(追い越させるときのルールや手順については血眼になって聞きました)やデジタルフラッグの種類と意味、コースインとピットインのルールなどを説明を受けてから、先導車を自車で追走して座学の復習とコースの説明を無線で受ける。

 ちなみにこちらのコース外のグリーンの舗装



 これはコースより摩擦係数の高い舗装になっているそうで、コーナー進入でオーバースピードだった場合などはハンドルを切らずグリーンを使ってフルブレーキすればより短距離で止まれるらしい。
どこかの紹介動画のコメント欄に「見栄えは良いけどコース外の舗装滑りそうでヤバい」とか言ってる人がいたけどそんなことないので安心してください。

 無線でインストラクターに「(ハルトゲ)良い音してますね♪」と褒められてニヤリ。

 初回講習終了後、GPSトランスポンダー(車両の位置を把握するためだそうだ)をフロントガラスに取り付けてもらい、タイムトランスポンダー(こちらはラップタイムを計測するため)を助手席ドアポケットに入れて、いよいよハルちゃんでフリー走行。





 急がない普段の運転は、古いバスみたいにダブルクラッチで必要なだけ時間を使って優しくギアチェンジしているが、コース走行となれば脳内シフトモードをTRACKにしてシングルクラッチの電光石火で!




 800mストレートでは160kmくらいまで出ただろうか。そこからタコツボコーナーと呼ばれる左ヘアピンに向けて80km程度まで減速するのだがそんなフルブレーキングやったことないのでマージンを持たせて手前から減速。

 タコツボを回ったら緩いS字を縫って700mのバックストレート全開!

…わかっていたつもりでいたけど、ハルちゃん思いの外、走れるじゃないか!

 くそー悔しいな。ブレーキ死ぬほど使いたいなー。
主治医に『今度MAGARIGAWAを走るんだけど、まぁ軽くドライブ感覚にしようと思ってるんだけどそれでも何かやってもらった方が良い?』と相談した過去の自分をぶん殴りたい。『200kmからのフルブレーキングに耐えるブレーキにしてくれ』と頼むべきだったんだ。


 ただ、全開で走らなくても、軽く流しても愉しめるのがこのコース(って、有名な誰かが言ってました)。

天気も気持ちの良い晴れで、黒とグリーンのアスファルト、ゼブラの縁石のコントラストが実に美しい。
勾配20%の上りはハルちゃんちょっと辛そうだけど、勇気を出して空に突っ込んでいくつもりで踏んでいくと、登り切った先に豪華なクラブハウスが現れる。ピットの中もちょっと見えるんだ。みんなあそこに居るんだな、あそこに帰ればいいんだな、そう思うと安心できる。
荒波に揉まれながら航海を続け、やっと母港の灯りが見えたときの船長ってこんな気分だろうか……


 まぁ楽しいからもう1周するんですけどねw


 そんな感じでゆるっと何周かコースを堪能してピットイン。
M夫人&スタッフ「どうだった?」「どうでしたか?」
『いやぁ……メチャクチャ楽しいです!』

Mさん「どう?慣れてきた?

     じゃあ……


  続く
Posted at 2024/06/08 10:25:17 | コメント(1) | トラックバック(0) | その他、車の話 | 日記
2023年07月15日 イイね!

またエッチなオモチャを増やしてしまった



 スーパーのレジ横の小梱包のお菓子とか。
 コンビニのホットスナックとか。
特に予定してなかったのについつい買っちゃいますよね。


 先日行きつけの整備工場ヨッシージに愛車のCVTフルード交換を頼んで、整備費をお支払いしたときにそれは起きた。

 ヨッシージのカウンター横には添加剤やキーレス用のボタン電池や
…その他色々なものが細々と置いてあって


 スタッフとお話しているうち、ついつい買ってしまいました。












































 ホンダ・フィットRSをww









    MTだし

    燃費良さそうだし

    過走行で安くするっていうし

    5人乗れるフツーの車が欲しいと思っていたし

    ヨッシージが俺に「買う?」って言うなら悪い車じゃないだろうし



 なにより、親父が普段乗りしてるミニっちょ

 親父「エアコン効かない」
 子一同『贅沢言うな』←ww

 「エアコン修理頼んだ」
 『ばかなの?』
 「であと2年くらい乗ったら乗り換えようかな」
 『おおばかなの?なんであと2年なのかわからんけどなんであと2年しか乗らない車のエアコンなんか直したの?』

 でミニっちょのエアコン修理が終わった直後にヨッシージに行ったら「これ買う?エアコンもガンガン効くよ」ってエアコン修理と大差ない額で燃費の良いコンパクトカー提示されたらそんなもん面白すぎるもん買うよねwww



 ちょい試乗に出て、5速までコクコクシフトアップしたときには『買います』言うとった。


 ちなみに入れ替えではなく、今のところ増車になりますww


 俺が通勤に使うのか姉にでも乗らせるか家に置いておくか…使い方はこれから考えよう。



HartgeとHarleyとHarleyに続いて、またHな乗り物が増えちゃったよw
Posted at 2023/07/15 14:29:24 | コメント(3) | トラックバック(0) | その他、車の話 | 日記
2021年06月13日 イイね!

【教習日記】…先生、免許が欲しいです…!

【教習日記】…先生、免許が欲しいです…!

 こんにちは。結論から言うと、大型教習ストレートで合格してホッとしているべんべぇです。


 路上教習は、最初こそ怖いなーと思ったものの、後はほとんど問題も無く進行しました。
前ブログでもチラッと書いたとおり、週1(2時間連続)ペースでのーんびり楽しみました。
※ちなみにですが、卒業検定ですら教習から丸1週間空けて申し込んで受付のお姉さんをビックリさせましたw(フツーはできるだけ感覚を忘れないうちにと2,3日以内に受けるもんな)



 教習で難しいなと思ったのは方向変換&縦列駐車、と、出ました後方間隔。

方向変換(シンプルな動画を見つけたので参考までに)



動画も大型、中型、牽引の兼用コースのようですね。大型車は縁石に当たらなければ良い。それ以外は白線を踏んではいけない。そういうコース設定です。

 ちなみに8t限定中型免許現有だと、これらの項目を習う時間は1時間しかありません!(そのあとはみきわめ教習で確認されるだけ)
たった1時間で、左バック、右バック、縦列の3パターンの練習。(実際の検定はくじ引きでいずれか1つが試験項目になります)

 まぁ、要するにやることは普通車とかと一緒だし、ミラーで見えるぶん死角も少ない(?)ので、大きさに慣れればなんとかなりそうですね。
…とは、最初のブログでも述べていますね。その後のブログで説得力が皆無になっていますがw




 …で、問題は後方間隔ですよ。

後方”感覚”とする記述が優勢な気もするがどっちが正しいのかわからん。まぁいいやここでは後方間隔としますw

 後方間隔:後方の壁(縦ポールが連なったヤツ)に後退して近づき、車体後端との間隔を50cm以内にして駐車する。遠ければ減点。




 で、例の1時間の教習時間にて。

教官「さぁやってみよう。やばくなったら止めるからな」『はーい』

(…も、…も、…もうちょっと行けそうかなやめとこうかなぁでも意外と遠かったりするんだよな…もうちょっっとだけ押してさーてどうしよっかn)「もういいっ!!」

(え。そうなん?)

にじゅっせんち!!



教官「さぁもう一回」『はーい』

(…も、…も、…もうちょっと行けそうかなやめとこうかなぁでも意外と遠かったりするんだよな…もうちょっっとだけ押してさーてどうしよっかn)「もういいっ!!」



(あ。やっぱり?)






にじゅっ、せんち!!


…自分で確たる意思を持って停まってないからなー、果たして教官に止められなかったらここで停まってたかどうか自信は無いなぁ。

うっすら自信喪失してからーの、みきわめ教習。



教官「さぁやりなさい(みきわめなので口出ししてこない)」『はい』

(…も、…も、…もうちょっと押せるかなでも前の教習もギリギリだったしなぁアレより遠くても大丈夫なんだから余裕持ってこの辺で停まっておくかプシュー!

教官「どうかなー結構ギリギリかもしれないよ」


















  じゅうさんせんちっ!!!


 だれですかさっき『余裕持ってこの辺で停まっておくか』とかいっていたのは。。

 これは俺、落ちるんじゃないだろうか……




 安西先生は言いました(←唐突)

 "諦めたら、そこで試合終了だよ"と。



 …いやこれは諦めた方が良いよねw(←押し込むのを)


 名将の名言改め、




  『ぶつかったら、そこで検定終了だよ』byべんべぇ




 という心意気で卒業検定。くじ引きの結果は縦列駐車でした。

縦列駐車は、アプローチ後にぼんやりしてて(←ww)うっかり角度を付けすぎるもハンドルこじこじしてのなんとかねじ込み。

…さて後方間隔ですね。

(…も、…も、…もうちょっと行けるかな…うんたぶんまだ行けるけど万が一ってこともあるしな、よし!)プシュー!


 メジャー片手に計測に降車する検定員、が降りざまにひとことポツリ






 「攻めすぎ」

Σ(@д@)ば、バカな…





 帰ってきた検定員

 「攻めすぎ」


まぁ路上検定も終了し、別の受験者と二人ホッと一息。

べんべぇ『後方間隔の成績って聞けますか?』
検定員「ダメなんですよー教えられないんですよー有料なんですよねーww」
(…なーんだ教えてもらえないのかぁ)

検定員「まぁひとことだけ言うなら、 攻 め す ぎ 。


 ○○さん(←別の受験者)は余裕を持ってできていたので安心して見れましたね。べんべぇさんは

 攻 め す ぎ 。



 ある意味私の深視力は壊滅的だということが分かりましたが、無事に卒業証書はもらえましたww

 あとは免許の付け加え手続きに行けば、免許取得完了となります。


 あー、教習楽しかったなー
Posted at 2021/06/13 12:20:43 | コメント(1) | トラックバック(0) | その他、車の話 | 日記

プロフィール

「テレビ局公式YouTubeチャンネル、なんでドラマを期間限定配信にするのかな…年中見放題にしておけば沢山観てもらえるだろうに。…と思っていたけど、再掲されると何度目でも観に行ってしまう俺がいる。いつでも見放題だったら逆に観ない気もするし…つまりそういうことか?」
何シテル?   06/10 21:18
 はじめまして! ひょんなことからみんカラはじめました! みんカラは勿論、カーライフもまだ初心者(?)です。 E36大好き!BMW大好き! 中学から...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/6 >>

1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     

リンク・クリップ

R50初期型MINI ONEのキーシェルを交換してみた 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2020/06/27 00:14:33
◆ キーフリーシステムのオート作動キャンセル方法 ◆ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2019/11/24 23:00:46
E36 Hartge H26 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2014/07/20 09:53:05
 

愛車一覧

ハーレーダビッドソン ソフテイル ブレイクアウト ごま塩ちゃん (ハーレーダビッドソン ソフテイル ブレイクアウト)
 FXSBブレイクアウト 2017年モデル。 バイクに興味無かった3年前、父親のバイク ...
BMW ハルトゲ ハルちゃん (BMW ハルトゲ)
 ハルトゲH26spです。 かねてよりの夢だった『BMWの直6&MT』を堪能したいと思い ...
ホンダ フィット(RS) ランボルギーニ・ムルシエラゴLP640 (ホンダ フィット(RS))
 愛車ニックネームはバンパー開口部とヘッドライトの形、インテリアの攻撃的なデザインからイ ...
ダイハツ ミラカスタム パガーニ・ウアイラRK (ダイハツ ミラカスタム)
[パガーニ・ウアイラRK] 日本人みんカラー、べんべぇ氏の注文で作られたワンオフモデル。 ...

過去のブログ

2025年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2024年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2023年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2022年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2021年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2020年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2019年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2018年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2017年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2016年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2015年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2014年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2013年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation