20100503 足柄城①
投稿日 : 2010年05月07日
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静岡県駿東郡小山町と神奈川県南足柄市との境、箱根の外輪山から伸びる尾根城にある足柄峠に造られた足柄城です。
現在の足柄街道、かつての足柄道は、平安時代や鎌倉時代には東海道の本道だったそうです。
その後、箱根峠を越える道が拓かれて東海道となりましたが、足柄道は東海道の脇道として重要視され使われていました。
足柄城の築城時期は不明だそうですが、東海道にある山中城と同様に箱根を守る城として後北条氏によって造られました。
現在は、城の周辺部に沿うように街道がありますが、かつての足柄道は城の堀底を縫うように通されていました。
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一の郭(左側)と南郭(右側)の間の空堀です。
現在も足柄街道がこの空堀跡を通っています。
二車線の道路を通すために大分改変されていますが、足柄古道として一部残っているかつての足柄道は、せいぜい幅1.5mから2mくらいなので、元々空堀はV字形状だったのでしょう。
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平安時代や鎌倉時代には、足柄峠に「足柄の関」が設けられていたそうです。
はっきりここにあったという訳でもないようですが・・・
復元門も、関にあった門の復元ではなく、黒沢明の映画「乱」のオープンセットの移築だそうです。
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現在の足柄街道の道路脇になるのですが、明神郭と南郭の間にあった空堀が残されており、空堀の底が足柄道になっていた様子が分かる場所です。
築城は、駿河の戦国大名 今川義元との関係が悪化した時代、後北条氏二代 氏綱の頃のようです。
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足柄城 一の郭です。
形状がハッキリしてないけど、土塁の痕跡なのかなぁ?
ここから二の郭~三の郭あたりまでは、富士のビュースポット。
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金時山です。
足柄峠から数百m未舗装路を入っていくと、金時山へのハイキングの拠点になっている駐車スペースが数十台分あるそうです。
足柄峠にもハイキング目的の方たちがたくさん居ました。
金時山山頂までは、ここからだと1時間ほどで行けるそうです。
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一の郭にあるお玉ヶ池。
井戸跡と思われます。
「底知らずの池」とか「雨乞い池」とも言われ、底が小田原に通じているなんて伝承もあるそうなwww
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スカッと晴れていれば、もっと絶景だったろうと思いますが・・・
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