※今回はほぼ車に関係の無い内容となりますので、興味の無い方はスルーされて下さい※
先日、自宅の洗濯機が故障しましたので何かの参考になればと思い投稿させて頂きます。
我が家の洗濯機は画像の通り縦型です。
一応意味があり、なぜ縦型を選んだとかいいますと…
①以前住んでいた家がスペース的に縦型しか置けず、引っ越しに伴い現在の家へ移動、設置。
②保守派。物にもよりますが、最新機能や方式よりもある程度熟成された物を選ぶタイプです(購入させて消費者を利用しての実験には協力しませんw)。
③一度に洗える洗濯物の量やたまに毛布、タオルケット等を洗う事を考えてサイズを選ぶとドラム式は高価。現在9kgを使用。
(サイズ(特に奥行き)が大きくなってしまう事にも通じます)
④乾燥機を使用しない。
乾燥機を使用するのであれば、ドラム式はコスパが良いと言え、次回購入時はドラム型を選ぶかもしれません。
しかし当たり前ですが、乾燥機別体と比較すると乾燥機を使用しながら洗濯が出来ない。
これはライフスタイルによるとも思います。
乾燥機能も使うし、洗濯機は1日1回しか回さない、スペースも有る、金も余ってる(笑)という場合はドラム式一択かと思います。
ドラム式は衣類に優しい(たたき洗いの為)という点はちょっと気になります。
さて、我が家の洗濯機ですがメーカーは日立でビートウォッシュというモデルです。型番はBW-9TVでサイズは9kgとなります。
実は元々購入したのは2012年でBW-9MVという2つ前のモデルなのですが、新品から2年程使用した頃に洗濯中に水が溢れるという症状が出てしまい、
はっきりとした原因が不明だった為(洗濯物の入れ過ぎだったかもしれませんがw)、
その際に2014年当時の後継最新モデルであったBW-9TVに無償で交換してもらいました。
そして、今回となる訳ですが…洗濯槽全体では無く、中央部分(パルセーターと呼ばれる部分)のみが回転した後に「カッ、カ、カ、カ…」と、だいぶ大きな音がする様になりました。
単なるパルセーターの空回りでパルセーターのみ交換すれば直るのかと思いましたが、よく見るとしっかり回転はして洗濯は出来ている様子なので、もっと内部なのではと判断。
そこで、もっと調べる必要があると思い検索してみると、全く同じ症状(しかも動画付き)を発見し、不具合箇所はやはり内部のクラッチである事も判明。更に修理方法の動画をYouTubeで発見。良い時代です。
交換方法をYouTubeで見てみると+ドライバー、モンキーレンチ(スタビータイプ)、ハンマー、ギヤプーラー等が必要そうでしたが、交換作業自体は車の整備が出来れば充分に出来そうな内容でした。
大まかには、洗濯槽を取り外し背面のパネルを外しつ配線を外し、洗濯機を倒してモーターを交換します。
不具合箇所はクラッチなのですが、調べてみるとクラッチ単体では部品設定が無く、クラッチがモーターに組み込まれた状態の部品設定である事が分かりました。
モーター(クドウブクミ)と言われる部品の様で、モーターとクラッチの調整等は済んでいる部品なので安心です。
通常、修理を依頼した場合、出張費や部品代及び工賃で30000円~40000円程掛かりそうです。
部品は送料を加算すると12000円くらいでしたので自分で交換出来れば充分費用が浮きます。
30000円以上掛かれば買い換えも視野に入れたほうが良いと思います。
正直、今回買い換えても良かったのですが…以前、洗濯機を無償で新品に交換してもらったとはいえ、2014年製の洗濯機が2020年に壊れて買い換えとなると約6年しか使用していない計算となり、個人的に納得が行かなかったのと、部品を自分で交換してみたい(笑)という気持ちがあり、今回は自分で交換する事にしました。
ただもう1つ問題が…本来は基本的に電機屋さん等の業者さん向けにしか部品を卸していないらしいのです。
しかし、たまたま一般人にも販売してくれる業者(要は部品を仕入れて一般人にも売ってくれる電機屋さん)が見つかり、ネットで注文しました。
メーカーは推奨していないと思いますし、完全に自己責任ですので、交換作業よりもこちらの部品手配のほうが心配でした(笑)
↑この部品が全て組み込まれています。
そして部品が到着し交換作業です。
(作業全てを網羅している訳ではありませんので、実際やられる方(あまりいないと思いますが)はもっと詳しい動画等を参考にして下さい)
まず準備として電源プラグを抜き、アースのコードを外します。
洗濯機に給水する為に壁に付いている水栓を止め、給水栓を外します。
その他、風呂の給水ポンプ用のホース、排水のホースなどを取り外します。
次は洗濯機の分解です。
上面の四隅にあるネジを外します(引用画像あり)。
前側2ヶ所は蓋の中にあり、後ろ側は外側です。
プラスドライバーで回すのですが、結構深いので頭を舐めると後が大変そうですので注意が必要です。
しかも過去に一度も緩めていない場合は結構固いというか、ネジの首下が長い為にねじれてしまい、回した力がネジ部分まで伝わりにくい様です。
ネジ4本を外すと上面のパネルが蓋や操作部等を含めまるごと外れます。
外れるのですが、そのまま上に持ち上げてしまうと奥に付いている蛇腹状のゴムの管がツッバってしまうので少し持ち上げた状態で取り付けクランプを縮めて片方を抜きます。
その他配線等は付いたままでもパネルは後ろ側に90度開く事が出来るので外さなくて大丈夫です。
そして開いた状態で壁等に立て掛けます(壁に傷が付かない様にタオル等で養生する事をおすすめします)。
次に洗濯槽の上のカバーを外します。
ネジ6本程でとまっています。このカバーは上面のパネルを外さなければ外せないですし、いつもは隙間から汚れてるが見えるのに掃除出来ないという場所ですのでこの機会に綺麗にする場所の1つです。
次にパルセーター(洗濯槽中央の洗濯時に単独で回る部分の部品)を外します。
中央のプラスネジを緩めて取り外しますが、モーターの軸と嵌合しており、更に洗濯物に触れる部品である為に掴み所が無いのでネジを外しただけでは外れません。
私はパルセーターの穴に上面カバーの取り付けボルトをネジ込み、引っ張る為の治具にしました。
パルセーターは洗濯槽上部の内径よりもやや径が大きいので少し歪ませながら洗濯槽から取り出します。
次は洗濯槽の取り外しです。
画像の様に洗濯槽はモーターの軸にナットでとまっているのですが、そのナットが38mmです。
以前から持っていた38mmのボックスレンチで緩めて…と思っていましたが、モーターが回ってしまう為モーターか洗濯槽をロックしないと緩められませんでした。
ネット上の情報ではアゴが大きく開き且つ短いタイプのモンキーレンチを使用しハンマーで叩いて緩めていたので、用意する事にしました。
(洗濯槽の中が狭い為、38mm開くようなサイズの通常のモンキーレンチでは長くて入らない)
なかなか売ってないかと思いましたがホームセンター等に有ります。
しかし、事前に用意していなかったのでワザワザ作業の途中で買いに行くのが面倒だったのと、
最低でも2000円ぐらいするのでDIYでやる意味を最大限に引き出す為、極力お金を掛けずに修理をする為に工具は自作する事にしました。
自作と言っても余っていたモンキーレンチを短く切って、アゴが36mmぐらい(?)しか開かないのでアゴを削っただけです。
買ったほうが…とは言わずに、そっとしといて下さい。
ハンマーでカスタムモンキーを叩いてナットを緩めますが…ハンマーのストロークが稼げず、何十回も叩いてやっと緩みました。
パワーのある電動インパクトでも良いかもしれませんが洗濯槽が回らない様に押さえる必要があります。
ナットを外すと緩み止めの波形のワッシャーが入っています。
ナットを外しても洗濯槽が外れる訳ではなく、更にギヤプーラーでモーターとの嵌合を解く必要があります。
だいぶ汚い画像ですが、通常こんなもんだと思います(前の二枚のパルセーターを外した状態の画像は組み立て時に撮ったもので綺麗ですw)。今回はここも掃除出来ますので、それだけでも外す価値は有ります。
無事に洗濯槽が外れたので外で洗います。
作業日当日は友人2名が自宅に寄ってくれるという事で、洗濯槽の清掃を手伝ってもらいました。
なんとその日の先月か先々月が私の誕生日だったという事でプレゼントを持参してくれました。
プレゼントはNikonの一眼レフカメラ用のリモコンになります。
夜間の三脚を使用しての撮影等に以前から欲しかったので、大切に使わせて頂きます。
お陰様で結構綺麗になりました。
とりあえず、綺麗にした洗濯槽等は外で乾かしつつ、次はいよいよ室内に戻り、モーターの交換です。
背面のカバーを外し
モーターへ接続されている配線を外し、洗濯機本体を寝かせます。
モーターの交換は底面からの作業となります。
排水のホースや配線を外し、モーターの取り付けボルトを全て取り外すとモーター(ASSY)が外れます。
既に外れた状態。さすがに洗濯槽を回す為の大きなモーターだけあって、固定ボルトの数が多いです。
また、配線の取回しは後々分からなくなりそうでしたので、写真を何枚も撮ってから作業しました。
新しいモーターと古いモーターです。
同じ部品の様で安心しました(笑)
部品の移植し忘れがないか確認して新しいモーターを取り付けます。
ちなみに今回、新しいモーター側にに配線が付いている部分があったので配線は出来るだけ新しい方が良いだろうと思い、旧配線は外そうと思ったのですが、
テープを剥がして、そのまま使用する配線と分離するのが面倒だったので、旧配線はカプラーだけ外してそのまま残し、新しい配線を取り回して配線しました。
また、モーターの軸の回り(密着して水漏れを止めている部分)にはシリコングリスを塗布して組み付けました。(車で言えばクランクシャフトのオイルシールの様な感じです)
以降は逆の手順で復旧するだけですが、洗濯槽の38mmのナットはハンマーで叩いてかなり強く締める必要があります。(洗濯機使用中に緩むと脱水中に振動が出る原因となるばかりか、振動で洗濯機が破損したり最悪の場合、事故や怪我の原因にもなります)
そして、いよいよ試運転です。
結果、異音は無くなり洗濯時の作動音や脱水時の振動もとても静かになりました。
今回は見事に不具合が直り洗濯槽も綺麗になりましたし、費用も部品代だけで済みましたが、ご自分で作業される場合は自己責任でお願い致します。
これであと6年は使えそうです(笑)
※ちなみに、外したモーターをどうやって捨てようかと思いましたが、今回はモーター自体の不具合では無くクラッチが主原因と思われるので、某フリマサイトにダメ元でタダ同然(着払い)にて出品してみたところ、探されてる方がいらっしゃりお譲りする事が出来ました。そして非常に喜ばれていました(もちろん不具合は説明済みです)。
長い文章になってしましましたが、最後まで読んで頂きありがとうございましたw