我がAH3の不具合修理&1年点検の間、代車として220iMスポーツをお借りしています。
代車といっても新車レベルで、走行2000kmの2016年モデルです。
高速道路と一般道を走ってみましたので、その雑感を書き留めておきたいと思います。
基本的に、どうしてもAH3との比較となってしまいますので、ご容赦ください。
運転席に座り、イグニッションをONにしてミッションをDに入れ、発進するまでの一連の作業は、AH3と同じで違和感がありません。
若干戸惑ったのはエアコンの操作です。
これはAH3(というか3シリーズ全般?)と異なります。
走りには関係ないので、こだわるわけではありませんが、AH3のエアコン操作パネルよりは、少し質感が落ちる気がします。
ただし、以前代車でお借りした523iと比べると、AH3のエアコンパネルは質感が落ちるため、2<3<5と、きちんと序列をつけているのでしょう。
さて、走りについてです。
【一般道】
車重の軽さのアドバンテージを明らかに感じます。
ゼロ発進のスムーズさは間違いなくAH3より良いです。
まず特筆すべきはEcoProモードです。
以前328iに乗っていたので、それとの比較でも、明らかにEcoProモードが使いものになります。
おそらくコンピュータのプログラムのせいだと思いますが、3速くらいまでは2000回転位まで引っ張ってくれるため、ゼロ発進がとてもスムーズです。4速以降は1500回転以下で、どんどんシフトアップしていきますので、省燃費に貢献していることがわかります。
このシフトスケジュールは秀逸ですね。
また、コースティング機能もおもしろいです。50km/h位でアクセルから足を離すと、回転計の針が、1500rpm付近からストンと落ちて700rpm付近を示すようになります。
エンジンブレーキが無く、惰性で走っている感覚がよくわかります。
AH3だと、ストンと落ちて回転が0になるのですが、針の動きはよく似ています。
Comfortモードだと少し物足りない加速ですが、Sportモードにすると激変します。
この変貌ぶりは凄いです。
一般道を走るうえで、全く不足感はありません。
ハンドリングもクイックになり、エンジンの軽さも手伝って、車線変更が楽しくて仕方がありません。
回頭性はAH3より遥かにハイレベルです。久しぶりに328iの回頭性の良さを思い出しました。
4気筒エンジンの最大のメリットと言えると思います。
ブレーキの効き具合もAH3よりよく効きます。というか、AH3のブレーキは効きが良いとは言えないと思いますが、どうなのでしょうか。。。。
赤信号手前で減速しながら、AH3の感覚でブレーキを踏むと、予定箇所よりかなり手前でピタッと止まってしまい焦りました。
そういえば、328iからAH3に乗り換えたときに、信号で止まれず追突しそうになったことを、また思い出しました。
【高速道路】
料金所等からの加速は、正直物足りません。
前が詰まって減速した後に車線を変えて加速する際も、後続車が気になる位、少しパワー不足感を感じます。
短いホイールベースのせいなのか車重の軽さなのか、今日のように風速のある日には、風に煽られ、真っすぐ走るのに若干苦労します。
従って、AH3よりは高速走行に疲労感が残ります。
高速道路を使ったロングツーリングには分が悪いかもしれません。
【その他】
とにかくブレーキダストが出ません。キャリパーを見ると「US」の文字が。
これは、BMW純正にも拘らず、ダストが極めて少ないパッドですね。
以前、AH3にも付けたくてディーラーさんに調べてもらったら(BMW JAPANにまで照会してくれました)、適応品無しとの回答で残念な思いをしたNAOパッドです。
これは本当にいいですね。社外品の低ブレーキダストパッドに替える必要が全くないのですから。
燃費に関しては、一般道/高速道とも、ほぼAH3と互角です。
トランクスペースは全く狭さを感じず、積載性に不満は感じません。
【まとめ】
このクルマは、高速道路で長距離を移動するよりは、一般道や首都高で中距離/短距離をサクサク移動するほうが魅力を発揮しやすいのではないかと思います。
車重の軽さからくる発進時のスムーズさ、及び4気筒エンジンならではの回頭性のよさに関してはAH3に比べてアドバンテージがあるものの、逆に車重が軽い分、しっとりとした、あるいは安定感のある乗り心地には分が悪いです。
従って、街乗りや首都高を使った中短距離の移動には大変おもしろいクルマだが、長距離を移動するには少ししんどい、というクルマなのかなと思います。
だとすると、加速の良さを際立たせるためにトルクのある220dとか230iあたりがあると、もっとこのシリーズの魅力を際立たせることができるのではないかと思います。
Posted at 2017/03/11 20:07:19 | |
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