ウォン警部のブログ一覧

英トップギアでおなじみケーニグゼグ。
最新型はAgera R。アジェラと読む（たぶん）。アゲーラと読む。


今見ても斬新なスタイルは健在。


あまり知られていないが実はタルガトップ。


インテリアも奇抜。レクチャーなしでは始動することも難しそう。


今回の目玉はスーリー製の専用キャリア。


パワーは1115馬力。しかもウェイトはヴェイロンより約500kgも軽い。その上E85エタノールでも走れるという驚きのエコ仕様。
価格はノーマルのAgeraが875,000ユーロ、Rパッケージは132,000ユーロ、専用ルーフボックスは17,593ユーロ、スノータイヤはホイールとセットで7,322ユーロ、とのこと。すべて引っ括めてもヴェイロンの約半額程度で済む。

こんなケーニグゼグ、パガーニと並ぶEU新鋭スーパーカーメーカーだが、日本にディーラーがなくめったにお目にかかれないのが残念。

予想通りレヴェントン風味。
昨今のフェラーリよりは馴染みやすいデザインかもしれない。

この度、幸運にもロールスロイス・ゴーストを試乗出来る機会があったので乗ってみた。
やってきたのはホワイトのボディにホワイトのレザーという派手な組み合わせのコーンズデモカー。



運転席に座ってみると改めてその大きさに気を使う。
「小さくなった」とはいえSクラスロング並みの巨体なので、都内で転がすのは慣れを要する。
V12ツインターボでパワーは十分あるがとにかくボディが重いため、信号で止まるときもやや強めにブレーキを踏む必要がある。「小型」のゴーストでさえこうなのだから、フルサイズのファントムLWBで高速を飛ばしたりしたら最初のうちは結構怖いかもしれない。


一方乗り心地はスムーズで柔らかく、まるで豪華クルーザーのよう（以前豪華クルーザーに乗った時は海が荒れてたが）。広い車内なのに後部座席とも小声で会話出来るのは新鮮な体験。
シートも硬すぎず柔らかすぎず、ヒーターも静かですぐ暖まるなど乗用車としての基本も抜かりない。
後部座席の快適さはさすがのロールスクオリティ。「いかにもリッチ」なセパレートタイプの4人乗りも選択可能だが、試乗車のベンチシートタイプ（オーソドックスな5人乗り）がお勧め。

一方でBMW直伝のIドライブはとんでもなく使いにくい。
特にナビは最悪で「銀座」と目的地ひとつ入力するのもいちいちロータリーコマンダーをガチャガチャ回しながら「か行」「き」「゛」「わ行」「ん」「さ行」「さ」「゛」と、恐ろしく長い手順を踏まなければならない。
これがタッチパネルなら「ぎんざ」と入れれば済むわけで、どちらが安全かなど考えるまでもないはずなのだが。
ちなみに電話番号の入力も、数字が昔のダイヤルホンのように「0123456789」と並んでいる。オシャレだとでも思ってるのだろうか。

Iドライブは不満だったが、逆に言えば気に入らないのはそのくらいのもので、それ以外の点については最高と言ってもいい。
サイズは大きいが、ロールスがメルセデスより小さいわけにも行かない事情（？）を考えると許せなくもない。（決して運転しやすいサイズ、というわけではない）
スタイルもファントムよりかなりスマートなので思いの外馴染みやすい。メルセデスよりも「格上」の車が欲しければ選択肢に入れてもいいと思う。ただその場合も、あくまで運転手に運転させたほうがいいことに変わりはないが。（自分で運転するタイプのロールスは別にあるので）

アマチュアのオーナーズクラブが作ったとは思えないほどに、クオリティが高い。
下手な公式動画よりもよほど求心力がある。

この2台、ボディカラー以外にも意外な違いが…。
「ありそうでなかった」両者の違いが面白い。違いはどこかお分かりだろうか？



※正解：「幌トップとハードトップのどちらも選択可能」。