風

風の音が凄くて、雨戸がガタガタうるさくて目が覚めた。
時計を見たら６時半だった。
といってすぐに布団から出る気にもなれない。
だって寒いし、まだ一時間くらい寝れるし。
ってことを理由にもう一度寝る事にした。

が、雨戸の音がうるさくてなかなか寝られない。


……「これだけ風が強いとセキュリティが反応してしまうかもしれない」

そんな事、思わなければ良かったかもしれないけど、思ってしまったので余計に寝られなくなったしまった。
うーん。どうしよう。どうしよう。
布団から出たくない.............................でも警報鳴ったら近所迷惑だよなぁ..............................
どうしようか......................

気になると寝られない。
しかたなく布団から出る事にした。
とりあえず車のセキュリティを切れば安心できるので、また寝られるかもしれないし。
そう思い、【もう一度寝るために】切ってきた。

さて、これでしばらく寝れるかもと思い再び布団へ入った。
しかしやっぱり、相変わらず風の音と雨戸の音がガタガタうるさくて、何度も目が覚めた。

どうにか寝ようと頑張っているうちに　目覚まし時計が鳴った。

にもかかわらず、まだ、なんとしても寝ようと僕はしばらく頑張っていた。
目覚まし時計なんて無視である。

もうこうなったら、何とかしてもう一度寝るために、今日どういった理由で遅刻しようかと頭の中で必死に考えていた。

しばらく必死に考えていたら、眠気よりそっちの方が勝ってしまったようだ。

…とうとう諦めて起きる事にした。