
大塚家具のお家騒動について。。
いろいろと思います。
今回久しぶりにマジメなネタを書こう、と思ったのも
実はワタシも規模は全然違いますが
同族会社 なんです
オヤジは15年前に他界し兄弟でやってきました。
なので「なんだかなぁ・・・」と言う感じです。
見ていてひどい。。 と言うか面白いというか・・・
いろいろと報道されてますが簡単におさらいしてみました
創業者である父、大塚勝久
ワンマン経営戦略で成長。 01年に営業利益75億円でピーク、その後低迷。
このため2009年3月に勝久の娘で旧富士銀行出身の久美子が社長に
娘は方針を変え入店者数を増加、業績改善に一定の効果をもたらした。
ところが過去のやり方を否定された父、怒る。
2014年 娘の解任、父が社長に返り咲き
娘路線をすべて否定し、従前の「ワンマン経営」に戻したものの
業績はさらに低迷。4年ぶりの営業赤字
黙っていられない娘
15年1月28日の取締役会で、自身の社長復帰・父の社長退任を決定する。
取締役会で父は娘の社長復帰に反対したものの役員多数決で可決。
やり返す父
その翌日、今度は父が娘の取締役解任動議を求める株主提案を提出
後日取締役会でこの株主提案は反対決議で可決。
さらにやり返す娘
久美子は株主総会で勝久の取締役解任決議案を株主総会に提出
そしてお互い記者会見でバトル
結論は3月へ・・・
とこんな感じですか
父と娘の意地とプライドをかけた骨肉バトルの模様です
ワタシはこれを見て今から8年前に書いた自分のブログを思い出しました。
とりあえず

娘に任せてみたらどうですか?
と思います。
おそらくほとんどの人は同じ意見ではないでしょうかね
色々と思う事、まず一つ、長男、ナニしてんの? という事です。
いろいろ調べてもあまりこの長男の詳細は出てきません。
長女の久美子があまりにも才女なので影が薄くなっちゃっているんでしょうか。
過去に社長を務めた時点で
「長男よりデキがいい」 と認知されてしまっているので
今更・・かもしれませんが、同族経営ならばその社長交代の時期に
それなりの評価があったならば長男が社長なっていた事でしょうね。
家族なんだけどね、
父と娘、母と息子 よりも
父と息子、母と娘、の方が話が合うんですよ。
そこは同性、男だから、女だから、と言う先入観が無く、とことん話し合える。
ビジネスでもしかり
現在40代の長男、オヤジを超える経営手腕があったならば
ナニも問題が無かったように思いますね
記者会見を見ていましたら、会社でトラブってもみんなで食事・・とか、上場企業の役員の言葉として見たならば、少し軽薄で説得力が欠けるように見えてしまいました。
なんとなく 「オヤジのイエスマン」 的な長男なのでしょうか。
もし今オヤジが倒れたらどうなるんでしょうか
しっかりと父の背中を見据えながら、男として、長男としてしっかりと地位を築く事が出来なかったのでしょうか
家族はオヤジの時代が終わったら次は長男の背中を見ているのです。
このあたりに今回の問題の一部要素が含まれているような気がしてなりません
そして、父勝久
今回、記者会見で父、勝久社長は事もあろうか娘を
「悪い子」 と公の場で批判してしまいました。
これはマズイですねぇ・・・ 聞いていてあまり気持ちのよい言葉ではありません。
ナニ一つプラスにならず逆に家庭内の醜態を晒しただけのような気がします。
小さな家具屋から今や年商560億、従業員1749人
東証一部上場にまで叩き上げた父の功績は殿堂入りと言えます。
本人の自信とプライドも相当なモノだとは思いますが人間いつまでも生きているワケでは無いのです。
父ちゃん、もう72歳ですよ。 普通なら定年して第二の人生です。
それを立場を利用してこれだけの役員を背後に従えての会見・・
どうなんでしょうねぇ
本田宗一郎の名言
老害は一線から身を引くこと
世の中で一番素晴らしいものは若者のエネルギーだよ。こりゃあ進歩の原動力だ。社会ってのは常に有為転変するものだ。若い連中はそれに合わせて、ちゃんとやっていけるけど、年寄りはそうはいかない。だもんだから「今の若いものは……」なんて批判する。口で言うだけならまだいいが、伸びる芽まで摘んでしまっちゃ駄目だよね。そうなったら、老害以外の何物でもないからね。そう考えたから、俺は第一線から身を引いたんだ。人間、はじめるよりも終りのほうが大事なんだよ。
経営者が年寄りの会社は停滞する
アメリカでも成長企業の社長の平均年齢は40代で、60代の社長が率いる会社は活気がなく、停滞する傾向があるといわれている。若いということは、なんと素晴らしいことかとつくづく感じた。私に目を見張らせるような新しい価値観、企業と社会の関わり合いについて新鮮な感覚、こういうものの上に築かれる、フレッシュな経営が必要になってきているのだ。
松下幸之助の名言
資本をつくるよりも、人を育てることのほうがはるかに難しい
松下電器は人を作る会社です。あわせて電気製品を作っています
資本をつくるよりも、人を育てることのほうがはるかに難しいのではないでしょうか。
職人気質の本田総一郎、そして経営の神様、松下幸之助も素晴らしい格言を残しています。
経営者としては会社の存続を考え次期後継者を育てる、と言う仕事もあると思うのです。
多少の派閥はあろうとも多数の従業員から指示される後継者を育てる。
職人気質の父はそこが抜けていたのではないか、と思います。
エリート経歴を持つ娘はバツ無し46歳独身、一度入社したものの途中で辞めて5年間無職、そののち再入社
つきつめれば色々とあるかもしれませんが、少なくともその後の単独会見を見る限りではしっかりとした訴求があるように見えました。
中身は別として経営者としてのパフォーマンスは重要、スピーチだけをみれば確実に娘が上ですね
独裁者ヒトラーも天才的なスピーチで総統になったんです
法廷闘争にまで発展した今回の事態ですが、株価はストップ高と大きく買われている展開。
来月どういう結論となるのか・・・注目したいと思います
2015年2月25日 21時3分 共同通信
大塚家具の大塚勝久会長は25日、東京都内で記者会見し、長女の大塚久美子社長が同社の大株主である資産管理団体を違法な手段で支配したとして、同団体が所有する大塚家具の株式返還を求める訴えを東京地裁に起こしたと明らかにした。
勝久会長と久美子社長は、大塚家具の経営の主導権をめぐって争っており、勝久氏は既に久美子氏の社長退任を求める株主提案をしている。
3月27日に開く株主総会ではほかの株主も巻き込んだ委任状争奪戦となりそうだ。