フロントブレーキキャリパーオーバーホール
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
以前ブレーキパッドとローターを交換した際に先送りしていたキャリパーのオーバーホールに挑戦しました。
10インチ用のキャリパーシールキットとステンレス製ピストンをミニデルタさんより購入。ローバーミニのキャリパーってゴム製のダストブーツは無いんですね。
2
購入したピストンにシールを当てがうと、結構隙間がありました
作業前にはこれでちゃんとシール出来るのかと不安でしたが、実際に取り付けてみるとフルード漏れもなく問題ありませんでした。
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ピストンを抜かねばなりませんが、エアツールを持ってないので、アウター側のピストンは油圧である程度出しておくことにしました。ブレーキパッドを外して、代わりに適当な緩衝材を挟んでブレーキを何回か踏んでいるとピストンを出すことができました。
この後、ブレーキホースをキャリパーに固定している部分のナットを少しだけ緩めておきました。このナットはホースに固定されているようで回すとホースが捩れます。ほんの少し緩めておけば良いです。
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裏側の固定ボルト2本を外してキャリパーをローターから引き抜いて、先ほど緩めていたブレーキホースのネジ込み部分を外すために、ローター本体を回転させました。
キャリパーが外れるとホース末端からフルードが漏れて来ますので、クリップで片方を閉じたシリコンチューブを嵌めて即席のキャップにしました
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アウター側のピストンをプライヤーで挟んで抜き出しました。
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インナー側ピストンはブレーキホースがねじ込んであった穴から金属の棒を差し込んで軽く叩いて押し出しました。
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シリンダー内部の奥側のゴムシールを取り外し、
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表側のゴムシールは金属リングのリテイナーと一緒に外れました。
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上が外したピストン、下が新調したピストン。直径はどちらも44.5mmでした。
写真は撮ってませんが、外したゴムシールのサイズも新品と同じでしたので、シリンダーに取り付けることでピストンの外径ピッタリになる設計なのでしょうね。
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シールを外したキャリパーの溝に浮いたサビはワイヤーブラシを付けたリューターで軽く落としておきました。
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さて、シールの組み付けですが、キットには写真に書き込んだ①、②、③の断面形状のリングが入っています。①と②がゴムリング、③は金属リングです。
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新たに組み付けるシールやピストンには、耐熱シリコングリスを塗布しました。
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まずは①のシールを内側の溝に取り付けて、
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②のゴムシールは③の金属リングにハメ込むようにして一体化させてからキャリパーに取り付けました。
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この取り付け作業は割と繊細で、うまくいかないと金属のリングを曲げてしまったりするようです。
自分の場合は以下に記載の方法で4つとも変形なくうまく入りましたが、保証はできませんので、参考にされる場合は自己責任にてお願いいたします。
まずは、こんな感じでキャリパーに乗せました。写真では見えませんが、奥側は溝に入っていて、手前側は溝には入っていません。左右は斜めに入っていて、手前側が溝から最も出ている形です。ただし、この後の締め込みで溝の中に入っていきやすいよう、手前側も出来るだけ溝にきっちり当てがってあります。
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あの状態で上から当て板を当ててクランプで慎重に締め込んで行きました。この際、いきなり正面を押さえるのではなく、左右の斜めに入っているところからジワジワ入れるイメージで、左右を交互に締め込んで行きました。
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するとこんな感じで、ツライチまでキッチリ入れることができました。
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ピストンにも耐熱シリコングリスを薄く塗ってからキャリパーに挿入しました。
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見にくいですが、こんな感じでピストン挿入も完了。
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あとは全て組み戻してからエア抜きを実施。フロントのブリードスクリューはリアより随分太いので、昨日買ったアダプターのサイズがマッチして使えました。
試走してみた感じ、やっぱり少し効きが緩い印象は以前と変わりませんが、制動には問題なさそうでした。
これにてフロントとリアのブレーキメンテは完了としました。
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