
※この文章は2021年8月上旬に書いたものです。
渡邊・西川・清宮、フロントの問題、制限下の有観客とは言え閑古鳥が鳴くスタンド。
このチームの現状は、①で一年前に書いた文章の通りになっている感がある。
さて。その一年前、いやもっと前から思っていたことがある。
『中田会』のこと。
あの手の交流は少人数または先輩も巻き込む、あるいは若手だけの集まりならば意味や意義があるのだけれど、名実共にチームの顔になってしまった数年前からは、参加が義務あるいは強制になってやしないか、と見ていた。
本来、ベテランかつチームの顔という立場にいるならば、若手連中とは一線を引きつつも、築いた人脈を駆使して後輩経由でアドバイスやケアしてあげるのが理想なんじゃないかと。
そうすることで組織の新陳代謝(=次世代のチームリーダー育成)が生まれるのだろうし、若手との溝も埋まって行くのではないだろうか?
…なんか、マネジメントとかセミナーみたいになってきたw
要約すると
・中田会に参加したからって、参加者同士の仲間意識は生まれてなかった
・中田は裸の王様、お山の大将だった
という話。
ヒマがなかったから書き込めなかったけれど、昨年末の時点で中田翔は『売りどき』だと思っていた。
軍団が生まれることの悪影響が既に散見されていた。杉谷本人に罪はないが、杉谷イジリがその最たるもの。
以前、杉谷が使っていたストレッチ棒を中田がへし折ったという記事を見て、その時点で
『プロがメシを食うための道具を他人が壊すってのは、論外』と感じていた。僕が杉谷の立場だったら、たとえ険悪になろうと負けようと、中田に殴りかかってる。
恐らく、記事化されていない事柄も、今までいろいろあったのだろう。
そして井口との一件が決定打となったのは
・会から『足抜け』しようとした井口に制裁を加えた形になったこと
・チームとは言え投手と野手は別組織。その別組織の選手に手を上げ、短期間とは言え試合に出られない状態にしたことは、コーチ含めた投手陣からすれば絶許レベルの行為だった
からではないか、と想像する。
そうでなければ、
ただのエキシビションマッチでひとりの投手が投げられなくなったことと、その後の影響の大きさを天秤にかけたならば『もみ消す』のが常道のハズ。
もしかしたら
春先の二軍落ちも、公表されていないペナルティだったのでは?試合にも練習にも出ていなかった、のではなく、謹慎で施設使用禁止処分だった、とか。
思えば今季の中田には、不可思議な点が多すぎた。
・去年はレベチ・今年はゴミ、と自虐するぐらいの成績の差。実績ある選手がケガやルール変更もない中でこれほど成績が乱高下するものなのだろうか?
・明らかに殴られたかのような目の負傷。誰も転倒でのケガなんて信じていない。
・先述の二軍落ち
・一軍復帰してすぐ腰痛、なのに手術もせず。トラブルがなければ後半戦から復帰していたのだろう。では、同様に腰を痛めて戦線離脱した近藤や清水と中田の違いは何?
もちろん
ここまで書いたことは私の想像でしかないが、起こった事実を見ただけでも、チームとしては『相当、扱いに苦慮する選手』であることは明らか。MLB挑戦をチラつかせただけで、そうしたレッテルを貼られ放出された糸井嘉男という前例もある。
単に、トレードの時期が早まっただけの話なのだろう。
ここまでの本人・球団・球界の対応には、長くなるのでコメントしないが、
『大社さんが生きていたら、現状を見てどう思うだろうか』とだけは言いたい。
そうした各種の問題を一旦置いて、チームを俯瞰すると、個人的には今季終了後に積極的なトレードを仕掛け、中田派の一掃と停滞した新陳代謝を促すべきと考える。率直に言って、20代後半〜30代前半の選手は、足枷にしかなっていないように見える。
あまりにセンターラインが弱すぎる。週刊誌やタブロイドが言うような『中田がどうした、清宮が云々』という話ではない。
↑ここまでが8月にしたためた文。
中田の移籍に関しては
・遅かれ早かれ放出は目に見えていた
・それが暴力問題で早まっただけ、ハムからすれば「渡りに船」
・わざわざ巨人側で謝罪&入団会見させたのは「実質的には解雇」扱いなのでは?そうでなければシーズン中に監督自ら移籍先を探したりしないのでは?だからと言ってチームとして記者会見しなくてもいいという理屈は通らないけど
・でも、梨田(NHK繋がり)や稲葉(代表チーム繋がり)まで原監督に頼み込んでいるってのは、中田かわいさからの行動には思えない。誰かが、何かが、裏で動いている印象を受けた
・ペナルティー解除・即出場はルール上問題ないというか仕方ない。これはチームではなくNPBに課せられた今後の課題
・それ以前に「試合中に倒れ動けなくなる」レベルの腰の故障をした選手が、手術もなしに何で試合に出られるの?
と、考える。
ただまぁ、70~80年代のプロ野球見てた人ならこの感覚わかると思うけど
「30歳過ぎたらベテラン、成績落ち出し、36歳ぐらいで引退」
だったよね、昔。
人工芝が原因なのか、別のところに理由があるのかは知る由もないけれど、中田翔という選手が特に活躍もせずこのまま引退しても、私は特に驚かない。
そんな「おもし」がなくなったことでベンチの雰囲気も変わり、若手が伸び伸びとプレーしているように見える。
『万波問題』がなかったとしても、あんな腐ったベンチには居たくないと、私は感じたし、GAORAでも地上波でもガンちゃん(岩本勉)が再三再四指摘してきた「声も出さず、ベンチに座ってる」ようなことはなくなった。去年だって、コーチの矢野が率先して声出ししてる、やべーベンチだったからね。
前半戦:30勝42敗9分 .417
五輪後:15勝18敗8分 .455
もちろん試合数が違うので単純比較できないとはいえ、前半戦ほどの暗黒感はない。「新たな核」となる選手がいれば、ガラリと一変する可能性は充分。
ウチ(ロッテ)だって、外国人2人が大活躍してくれたおかげで首位にいたけれど、マーティン離脱ですっかりボロボロだし。
モヤ(オ)
.231 10本 39打点
ディクソン(楽)
.167 4本 15打点
デスパイネ(ソ)
.259 6本 31打点
スパンジー(西)
.232 7本 27打点
王柏融(日)
.229 8本 44打点
ロッテ以外はこの惨状ですからねぇ。
パ・リーグ自体が来年の展望読めない状態。
ハムに関しては、今季は主力の中田・渡辺・近藤・大田・西川と揃いも揃って不調という、パワプロだったらリセマラしたくなる状態からのスタート。
評論家は最下位予想するだろうけれど、やってみなけりゃわからん。
でも、移籍した中田含め主力の不調が結局現在まで続いている(近藤と西川は盛り返してきたが)
原因が何なのか。選手個人の問題か、中田の存在(居たこと、逆に消えたこと)によるのか、コーチ陣の指導力不足か、チームの体質か。
そこを明らかにした上で対策をしないと、また繰り返しになるんだろうな、と外野として好き勝手言ってみた。
とりとめなく書いたけど、完全に時機を逸したネタなのでこれで終了。
※10月30日追記
前半戦:30勝42敗9分 .417
五輪後:25勝26敗11分 .490(10/3現在)
3割打者もいない、大砲もいない、開幕時点で先発投手の駒も足りず。その中でここまで盛り返せた理由はなんなのか。
従来戦力が軒並み使えない中、本来は三塁手で二塁の練習に取り組んでいた高濱をファーストで、右翼が主戦場だった淺間をセンターでレギュラー起用。肩の故障歴がある杉浦を抑えに回す。
栗山監督をはじめとしたコーチングスタッフの手腕のたまもの、と見るか、それとも元々「この程度の戦力でも十分戦える」程度の実力があったのに中田翔ひとりが「のろいのそうび」あるいは「キングボンビー」と化しチームに「ムード×」の影響を与えていたのか。
いずれにせよ、新庄監督爆誕で日本ハムどころか球界全体に地殻変動が起こるでしょう。そのきっかけがこの中田騒動であるならば、意義を見出すこともできるかもしれない。
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Posted at
2021/10/03 22:58:37