さて。長々と書いたが、一旦フィールド図でまとめてみる。
今まで通りの戦術を続けるなら

うん、弱いねw
フレッシュな感じだが、正直この形でやるなら「今年はあきらめて来季に向けた戦い」に見えてしまう。
やっぱり、今までを踏まえた戦い方ではなかなか上昇気流にも乗れないのではないだろうか。
次に博打イレブン

おお、点が入るかはわからんがなんかマッチョ感が増したw
ただ、いずれにしてもケガ人が入った状態なんだよなぁ・・・。補強もそうだがまずはケガ人が戻らないとnot ideaだわな。選手云々ミシャ式云々でもない。ケガ人のことをフロントに責任求めても詮無い。誰もケガしたい・させたいと思っているわけでもない。でも誰かが責任を負わなければならない、それをミシャに背負わせている現状は心苦しい。老人を武器もなくバトルフィールドに放り込むのは虐待だ。
ここで、私の本命を書く。
ウノゼロ好き・イタリアサッカー好き・好きなコンサは07年の三浦サッカーという極端な守備信奉者な私の考えは偏っていることは重々承知している。
だが、現状では下位4クラブで17位の座を争っていくであろうことを考えたならば、守備組織を安定させた上で勝ち点1ずつでも確保していきたい。勝ち点3で一気にジャンプアップ狙って全てを失うのは得策ではないと考えている。
次に、現実として「人数的には守備陣の数は足りている一方、ボランチと最前線が質・量ともに足りない現状。
ミシャ式の下で「複雑になりすぎ、また負担も大きすぎる個人の動き」は怪我人増加の理由のひとつだと考えている。フル出場しても壊れない選手は壊れないし、ケアしても壊れる選手は壊れる。ミシャで行くんだ、と決めたにしてももう少しシンプルウェイにしていかなければ、良い流れが生まれてもしぼんでいってしまう。
という点を踏まえて提案したいのは
『克幸システム』である。具体的には3-5-2ベースで現状と大きくは変わらない。

このチームが浮上していくためには、
偏りなく現有戦力を余さず戦力化・適材適所の配置・攻撃と守備の最適化が肝要であると考える。
GKからのビルドアップも頭に入れつつ左右WBや「ポスト役」家泉への速いボール配球は児玉にしか出来ない。
岡村・家泉・馬場の同時起用で守備に重さが出たので、GKは守備時『普通のボールを普通に処理さえしてくれればいい』。何度でもいうが、嫌な言い方をするなら『
ソンユンの代役なら菅野で良いが、高木駿復帰までの繋ぎならばそれにタイプが近い方が良い』。
現状、馬場を加えた4バックは機能している。ボランチが足りないのは昨年からわかっていた話。ここを荒野・駒井という『ボランチも出来る』だけの選手を置いたことが守備崩壊の原因。だからと言って攻撃には目をつぶっているわけではなく、現状ではロングボールでの起点がないことが攻撃崩壊の理由のひとつ。セットプレーやGKからのフィードでのポスト役として家泉を起用したい。
この状態から守備を固めたいならば高尾→西野でボランチと合わせた3人が最終ラインに入りガチガチの5バックを形成。逆に攻撃に行くなら高尾・中村・馬場or家泉→原・田中宏・駒井or荒野で拾ったボールをサイドに流し続ける。ここら辺は疲労度合いによる。
現時点で田中克幸はチームで最も威力・精度のあるパス・プレースキックを持つと考える。ボランチからでもパスの供給は可能だが、連携及び守備のせいで精度が低い。これがなかなか先発起用されない理由ではないだろうか?ならばいっそ、今や絶滅危惧種であるファンタジスタ的に『前線で自由に』やらせてみては?
実は、克幸システムを推すのにはもう一つ理由があって、それは「四方田時代のチャナティップ同様、適正ポジションがない小林祐希」を同じ位置・同じ動きで起用出来ること。この1年半、小林を見ているともどかしい。常に合わないポジションで慣れない仕事をやらされている感がある。このポジションは間違いなく彼向き。
現状では
前に3枚置きたいがために1トップ2シャドーをやってるだけに見える。人が足りないのはどうしようもないのに、戦術に固執するあまり現有戦力とのギャップがあると感じる。判を押したように武蔵1トップ・何とか2枚シャドーを集めただけ。単純に
『最前線でポストを担える選手がいない』『だから1トップ武蔵』『ケガ人だらけでシャドーもいない』。その不完全なポストと数合わせのシャドーでどうやって得点出来るのか?ビジョンが全く見えない。
それくらいならば、むしろ前線の数を減らした方が数も揃うし組み合わせに苦慮する必要もないし武蔵もポスト役から解放される。
先述のように、前線3枚をタイ代表トリオに任せられるならば現行システムでも行けた。そうでないならば、バラバラの国籍・バラバラのクラブでやっている3人を大枚叩いて買ってきて、すぐにフィットさせなければならない。それは残留と同じくらい困難なミッション、相当スーパーな選手でなければ厳しい。
最前線が2枚で良いのならば、最悪『連携次第で片方がつぶれ役・片方がゴールゲッター』という組み合わせで何とかなる。
現状、大﨑の加入が決まり某スペイン人も加入濃厚とのこと。新たなケガ人の発生は考慮しない(してもしょうがない)のでケガ人の復帰だけ考えていくとしても、
FWは出来ればあと2枚、最低1枚。復帰未定の深井と年齢的に戦力計上しづらい宮澤を待つよりは、
ダブついてもいいからボランチもう1枚。高尾に何かあれば詰むので
サイドバックタイプの選手を取れたら1人。サイドとCBは足りてる。
そうして加入した選手を即・戦力化するにはシンプルに仕掛けていくしかない。
このシステムならば、田中克(小林)が持った瞬間に攻撃のスイッチを入れればいい。
(6/29追記)途中出場での大﨑の動きを見た。体投げ出し最後の最後まで諦めず行う守備、ボールを持ったら自ら持ち上がり質の高いパス。未所属の選手なんて…と思っていたことを謝りたい。と同時に、やっぱり馬場の右CBは攻撃の足しにならない。高尾を下げる状況になったら、素直に『普通の、守備専任の3CB』にした方がいい。1枚目(「今まで通りの戦術を続けるなら」)の図でいうならば、高尾→大﨑としたら中村含めた5人で状況に合うボランチとDFの組み合わせを考えればいい。ケガ人で使える選手がいないなんて泣き言は聞きたくない。使える選手はいる。使い方を自分のサッカーにあてはめるんじゃなく、使える選手の特徴とポジションを活かしたサッカーをして欲しい、と
6年半ずっと思ってる。29日の試合を見る限り、大﨑が使えるぞとなった時点で家泉のポジションが危うくなるだろうが、だからと言ってベンチから外すのは愚策。これで『荒野と駒井を外すことが出来る(彼ら個人の責任ではなく、現状にマッチした人選ではないと考えている)』んだから、岡村以外の4人のうち2人がボランチに入れば、事態は一気に好転する、かも。「無理やりな中央突破は厳しいぞ」と相手が思ってくれればサイドにボールが散る、散れば相手もサイドからの展開になる、そうなればミシャ式も活きてくる、そんな考え方もある。相手もウチも「前に運んでシュート撃たないとゴール出来ない、逆に中盤で壁を作れば相手も容易にゴールは出来ない」んだから(追記終わり)。
ミシャ式は「現代によみがえったWMシステム」だと思っている。それは彼が洗練させてきたものだ。だが、元は70年前の骨董品。マイナーチェンジ、時にはビッグマイナーも必要。
ミシャで行く、と決めたからと言ってフリーハンドでやらせる必要もない。やってほしいことを要望して、嫌ならやめてくださいでも仕方ない話。彼だって変わらなければいけない。彼が最も嫌うであろう「王様システム」だが、個人的にはよい化学反応を生むのではないかと考えるし、強力な火力を手に入れるためには欠点に目をつぶることも必要である。哲学のために死ぬことは美徳ではない。
そもそもミシャ式自体が火力のために守備を犠牲にしたシステムなのだから。
急ぎ書き込んだのでいろいろ穴はあるだろうが異論は受け付けない。
所詮素人の戯言だと苦笑いして見ていただけたなら幸い。
(了)