何度か書いてきたことだが。
私は
守って守ってカウンター
というサッカーが大好きなのである。
GIANT KILLINGでは達海に全否定されてたけどね(苦笑)。
そんな私のことなどお構いなしに、ペトロヴィッチ体制も5年目に突入が決まったワケで。
4→10→12→10
この4年間の順位推移である。
18~19年は、元エースにしてジョーカーとして大活躍した
都倉が移籍、武蔵・ロペスは序盤からそれなりにフィットしたものの、選手層の薄さもあり
中盤以降沈没。
19~20年は、シーズン途中に
移籍した武蔵とソンユンの穴を埋めきれず、コロナの影響もあり
再び中盤以降沈没。
20~21年は、ポジション失いつつあったとは言えレギュラー格だった
進藤が移籍、シーズン中にロペスが移籍(計算立つFWが抜けるのは2年連続)。特にピークも底もなく中位で終了。
07~08年だったり11~12年のように、抜かれた選手の穴を埋めきれず戦力ダウンした状態で開幕を迎えることはなくなったものの、再計算は間違いなく必要な状況は毎年あった。しかもこの2年は
「計算できるFWが開幕後に移籍」しているわけだから、かつての札幌ならば降格まっしぐらだったハズ。そこを中位でフィニッシュできたってのは、ミシャの手腕であり的確な補強をしたフロントの手柄なのかな、と。
※数字上はさておき、武蔵もロペスも「17・18年の都倉」と比べると物足りない。が、勝てる試合を確実に勝ちきるには中押しダメ押しが必要なので、その点では痛い流出だったと個人的には思っている。
さて、この冬のストーブリーグ。
四方田修平「次期監督」が横浜FCの監督就任というのが、個人的には最も痛い流出だった。残留にせよ移籍加入にせよ「ミシャサッカー」に惹かれた選手が多い中、年齢的にいつペトロヴィッチがイビチャ・オシムのようになるかもわからない中で「正統な後継者」になるはずだったヨモさんが消えた現状・・・そろそろミシャ後も頭に入れておかなければならないと思うが、その点で大いに不安がある。現在どうなっているかはわからないがセットプレーなどはヨモさんが指導していたハズだし、そうした戦術面での影響が不安かな。
まぁ、
横浜FCさんは「お目が高い」と感じたよ。どっちが上だ下だという話でもなく「かつてゴッさん(後藤義一)とパベルと有馬が立ち上げに参加した」縁で、兄弟のようなクラブだと思っているので。
それから、
野々村芳和社長が会長に退くと同時にJリーグチェアマン就任ほぼ確定、というのも大きな影響。攻撃サッカーそしてタイトル奪取という目標がお題目ではなく具体的な目標になったのも、彼が社長に就任してからの話だし、
クラブのすべては「ノノさん前・ノノさん後」に分けても差し支えないレベルの貢献度。慣例から言えば、チェアマン就任でクラブへの関与は間違いなく弱まるだろうけれど、敢えて辞任・フリーではなく会長就任であることを踏まえれば、案外贔屓と言われないレベルでは関与していくんじゃないかとも思っている。
※追記/チェアマン就任前にクラブ会長は辞任する模様。てっきりそこは兼任で話がついてると思っていたんだけど・・・。
正直
「札幌から選手引き抜けないから今年はスタッフ抜いて『さっぽこ化』してやろーぜw」という何らかの意思が働いてるんじゃないか、と被害妄想。
大きな補強も流出もなさそう、と思っていたところでの
チャナティップ移籍の報。
ただ、
世間様が言うほどの戦力ダウンではない、と感じていた。
昨シーズンのチャナは「そこはシュート打ってくれよ、枠に飛ばしてくれよ」というシーンが幾度もあった。一昨年よりはマシだったけれど、ベストイレブン獲った頃のようなキレはなかった。年齢の問題か、環境の問題か。だから獲った川崎は確実に戦力アップするだろうけれど札幌はマイナスかと言われたら「?」だった。タイ王国への影響を考えても、コロナ禍では観客増にはつながらないし、あとは移籍金がいくらになるかが私の注目点だった。
かつて底値まで値切られたとはいえダニルソンの設定額は7億円ほどだったし、放出も見越した選手に対しては以後も同様の措置をしているはずなので、三上GMの
「Jリーグ最高額」という言葉に驚きはなかった。タイメディアから「3億円以上」「4億7千万」という数字が出ているが、札幌・川崎双方からは公式なコメントはない。かつてディエゴの移籍金が4億5千万円と言われており、タイメディアの数字でも最高額ではあるものの、欧州移籍を前提にして違約金設定はもっと高く設定しているハズなので、個人的には
報道よりも高額なのでは?と考えている。
返す刀でフリーだった
ガブリエル・シャビエルを釣り上げたのは、お見事!と言う他ない。
最高の補強だったと思う。
名古屋さんとは今後も友好的なお付き合いをお願いしたい。
オグ(小倉)・ゴリ(森山)・ピクシー・ウェズレイ・ケネディ、そしてシャビエル。ここの攻撃陣には好みの選手が多い。挙げた選手の半分が札幌に来てくれるってのは・・・ニヤけちゃう///
※その代わりダヴィとかダニルソンとられちゃってるけどw
※※今でもクライトンが好き。人柄もプレイスタイルも。
そして一番は、やっぱり
興梠慎三の加入でしょうね。
レプユニでも一番の売り上げだそうですが、
再三再四のラブコールをようやく受けてくれて・・・(感涙
レンタル移籍で単身赴任。浦和への忠誠は残るものの、「昔いたあのGK」「昔いたあのDF」みたいな未練たらしいことは、興梠はしないでしょ?そこは心配してない。
FW ファーストセット:小柏・シャビエル・金子
セカンドセット:ミラン・ドド・興梠
といったところか?ここに青木や中島、檀崎が絡んでくると考えれば「ダブルジェイ」が消えた影響は最小限ではなかろうか?
OMF 右ルーカス・左菅ちゃんがメインとは言え、右は金子・左は青木もいるし、恐らく前線での起用が減る駒井がこの位置で起用されるシーンも増えそう。個人的には柳もこの争いに割って入らないと出番は限られるかと。
DMF以降については、単純に1歳年齢上がっただけ。ポテンシャルある岡村大八には期待しているのだが、さてどうか?西野が右ストッパーに定着できれば結果的にボランチの層も厚くなるので、伸びて欲しい。
最後に。
08年の昇格時。名古屋戦、敗れたとはいえ一矢報いるゴールを挙げた
背番号11の若武者。彼がいればFWについては10年は安泰だと思って見ていた。
そのあと背番号を10に変えた宮澤裕樹の試合でのポジションも、順調にいけば今季J1通算200試合出場を果たすバンディエラになることも、想像していなかった。
彼がベンチ外になった試合での苦戦ぶりは、名実ともに核であることの証左。
しかしながら、河合竜二を彷彿とさせる
「体を投げ出してピンチを摘み取る」姿を見るにつけ、既に現役生活も晩年に入っていることを意識せざるを得ない。
「ミシャの下でもう一度もがく」と引退ではなく移籍を選んだ
興梠は満身創痍であろうし、金子や小柏など
複数名に移籍オファーがあった現状、GKも大ベテラン
菅野の後がいまだ育っていない現状、マット・バスビーのように長期政権を望もうとも
年齢的にミシャがいつまで指揮を執れるか、あるいは彼が指揮を執る中で札幌が戦力を削がれることなく開幕から戦えることが今後どれだけあるのか?
それらを踏まえると、この
2022年は北海道コンサドーレ札幌がタイトル奪取を狙う上で、惑星直列的な、逃してはならない最良のタイミングなのではないか?と考える。
病気や子育てのため2010年代はほとんどスタジアムに行っていない私。金欠ではあるけれど文無しではない(まぁレプユニは買えないでしょうね・・・)ので、少しでもチームの糧になるように今季に関しては札幌に足を延ばそうと考えています。
なによりも。
10年以上中心選手としてチームを支えた砂川誠に、J2優勝以外何もあげられなかったのは今でも悲しいし、本人がどう思おうと宮澤には何かひとつでいいから
「☆」をつけて欲しい。
それが、古参サポーターとしての偽らざる心境。
書くの忘れてたから追記/西大伍が練習生として参加している。「醜聞」の影響はあれど、純粋な戦力としてはまだまだJ1でやれる選手。移籍→復帰という選手自体小野伸二・石井謙伍・高木貴弘・石川直樹ぐらいかな?まして引き抜き→復帰となればクラブの歴史上初のケース。アマチュアだったら「チームの和を乱すから要らん」となるけれど、プロ集団と考えれば「
うぇるかむかもーん」である。
ただそこは、周囲より本人の心次第。サッカーに集中して、移籍で得た経験を還元し残り少ない現役生活をクラブに捧げる覚悟があるかどうか。
上に書いたように、前線のメンツは多士済々。スタメンでフル出場できて当然!と考えているならお引き取り願いたい。その一方、どんな起用法やポジションでも全力でやってくれるのであれば、チームにとって選手層の面でうってつけな存在だと考える。駒井が2人に増えるあるいは荒野の完成形というか。
Bloom where God has planted youだよ、うん。