CC-CV方式の充電器で充電した場合の、電圧や電流の変化を記録してみたので、備忘録を兼ねて公開しておきます。
【基本的なおさらい】
まず最初にCC-CV方式ですが、これは当初はCC(Constant Current)方式で充電し、その後CV(Constant Voltage)方式に切り替わる充電器の事です。
ネットの説明でよくあるのが、「CC-CV充電とは、初めは一定の電流(定電流)で充電し、電池電圧が指定の値に到達したら一定の電圧(定電圧)に制御を切り替え、充電を行う方式」というものですが、この説明は正しくありません。
※なぜなら、電池電圧はあくまでも「見掛け電圧」に過ぎないから。
つまり、一般に(充電時の)バッテリー電圧と表現されているのは、実は電池電圧ではなく、充電器により印加された電圧(導線抵抗等による電圧降下分を含めた数値)をバッテリー端子間で測定しているに過ぎないのです。
※同様に、車載状態ではオルタネーターによる印加電圧を見ているだけ。
よって、「CC-CV充電とは、電流制限方式(一定以上の電流が流れないように充電器の電圧を調整しながら充電する方式)の一種で、このうち出力電圧の上限が定められているもの」が正解です。
※調整電圧が上限電圧に到達したらそれ以降は必然的に定電圧となり、充電電流は下がっていく(なお、出力電圧の上限が定められていない物を単にCC充電と呼ぶ)
余談ですが、CC-CV方式の場合、逆L字垂下特性(出力電流を一定に保ちながら、出力電圧が直線的に垂下する特性)になっています。

画像はElectrical Informationより
【使用した充電器】
・BAL No.1731(絶版品)
・自動充電器(CC-CV方式)
・定格電圧:14.8V
・充電完了電圧:13.8V
・最大電流:8A(セルスタート時35A)
その他(気付いた事)
・最大電流8Aとあるが、実際には9.5A近くまで流れた。
・充電完了の判断は電流値で判断しているようだが、気付いたら充電完了になっていたので、実際の電流値は不明(3A辺り?)
・充電完了と判断した後は、出力電圧を約14Vに下げて充電を続けるようだ。
※取説には、「更に1~2時間充電を続けるとより完全に充電される」と記載あり。
【使用したバッテリー】
・カオスC8 100D23
・5時間率容量 58Ah
・使用開始 2年5ヶ月経過('23年12月24日製造)
・充電開始時電圧:12.2V(放電率50%と仮定すれば、残容量は29Ah)
【電圧と電流の変化】
・充電量は、鉛蓄電池の往復効率が0.65程度なので、充電時の効率を0.7として計算する。
開始
5分後 13.50V 9.5A ※気温30度
20分後 13.71V 9.5A
30分後 13.85V 9.5A
45分後 14.15V 9.25A
60分後 14.67V 9.25A
70分後 14.86V 9.2A
※この辺りまでは所謂CC方式、電流が逓減しているのは本体の発熱の影響?
充電量:約11Ah×0.7≒7.7Ah(充電率:約63%)
105分後 14.89V 7A
150分後 14.89V 5.5A
165分後 14.89V 5A
210分後 14.89V 4A
225分後 13.94V 1.9A
※この時点で充電完了ランプが点灯していた。
充電量:約15.5Ah×0.7≒10.9Ah、累計:約18.6Ah(充電率:約82%)
270分後 13.94V 1.5A
295分後 14.03V 1.2A
310分後 14.03V 1A
※ここでスイッチを手動でOFF。
充電量:約2Ah×0.7≒1.4Ah、累計:約Ah(充電率:約84%)
終了直後の電圧 13.42V(サーフェイス分含む)
30分後 13.40V
60分後 13.37V(内部抵抗5.3Ω、CCA598)
24時間後 13.18V(同4.9Ω、632) ※気温20.6度
参考)
使用開始時 5.3Ω、590('24年1月28日、気温不明)
Posted at 2026/07/14 10:53:17 |
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