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ラガーあきのブログ一覧

2020年03月10日 イイね!

Nostalgic 2day 2020 後編

Nostalgic 2day 2020 後編 さて、後編です。

白鳥のように両扉を広げて美しい姿を披露していたのが、ジャガーE-type ロードスター。
1974年式のシリーズⅢで、フロントに格子状のグリルが埋め込まれ、ホイールアーチにフレアが付いているあたりが見分けるポイントになるでしょうか。
当初のシンプルなデザインの良さが失われたと人気の面ではシリーズⅠに譲るようですが、パワフルなV型12気筒エンジンが積まれているという魅力があります。



この時代の国産車に革張りの内装は望めません。
分厚いサイドシルにも革が張られ、とても豪華に見えます。
ATのシフトノブの長さが優雅さの象徴のようにも思います。
国産旧車との当時の価格差で考えると、販売価格1,320万円はお買い得な気がします。
クーラーがどれくらい効くのか気になりますが、オープンカー乗りには関係ないですかね。



2000GTのオープンカーといえば、日本が舞台となった「007は二度死ぬ」で登場したクルマです。
映画用に2台が用意され、劇中で実際に使用された車両はトヨタ博物館に所蔵されています。
こちらはプロモーション用に使用された車両です。
一時期は行方不明になっていて、かなり痛んだ状態で発見されたもののレストアしてピカピカにしたようです。



2000GTの試作車という位置付けであり、市販するクーペの屋根を外したオープンモデルという設計ではないようです。
フロントガラスはクーペより寝ているみたい。



ホイールは映画車両と同様、マグネシウム製のオリジナルではなく、スピンナット式のワイヤーホイールに入れ替えられています。
5月にはRMサザビーズのオークションで左ハンドルの赤い2000GTが出品されるそうですが、果たしていくらで落札されるのでしょうか。



サーキットの狼ミュージアムからの展示車両であるロータスヨーロッパスペシャル。
原作者の池沢早人氏の監修も受けた主人公が操る愛車の風吹裕矢仕様です。
赤いストライプには29個の撃墜マークが入れられています。



特にGTウィングにはこだわって製作されているようです。



ルーチェロータリークーペはかなり希少ではないでしょうか。
どことなく117クーペを思わせるデザインですが、ジョルジェット・ジウジアーロが在籍していた時代のベルトーネ社がデザインしたルーチェを原型に社内デザイナーが手を加えて仕上げたようです。
ロータリーエンジンを積んだ前輪駆動の市販車といえば世界でこのクルマだけではないでしょうか。
エンジンは、コスモスポーツやファミリアを大型化し、最大出力126PS/6,000rpm、最大トルク17.5kgm/3,500rpm、最高速190km/h、0-400m加速17.1秒となると、当時の国産スポーツカーに匹敵する性能です。
カタログのキャッチコピーは「ハイウェイの貴公子」。



1969年当時の発売価格は、スーパーデラックスが175万円、デラックスが145万円と、ハコスカGT-Rや117クーペとほぼ同水準。
展示車は屋根が革張りになるスーパーデラックスです。
残念ながら販売は振るわず、生産は3年で打ち切られ、生産台数は僅か976台。
滅多に目にできないはずなのに、思いの外、通り過ぎる方が多いような気がして哀愁を感じてしまいます。



通路を隔てた「表紙を飾ったクルマたち」と銘打たれたひな壇のようなスペースのほぼ向かいにハンドメイド117クーペが飾らせています。
ボディカラーの影響もあるのかもしれませんが、ハンドメイドを見るとボディの曲面やプレスラインに量産丸目型より柔らかさを感じます。
SOHCエンジンの廉価モデルの追加もあって2,458台が販売されており、量産丸目型や角目型より高値で取引されているとはいえ、当時の販売価格からするとかなり手頃な価格で手に入ると思います。



真っ赤なコスモスポーツはとても目を惹きます。
トヨタ2000GTもそうですが、白のイメージが強過ぎて、スポーツカーには赤が似合うという方程式が成り立ちません。
少し大げさにいえば、真っ白なコスモスポーツとは別のクルマに見えます。
一方、ハンドメイド117クーペはスタンダード5色、オプション9色の14色がカタログにラインナップしており、昨年に開催された117クーペ生誕50周年記念イベントで集まった35台は色とりどり。
イメージカラーはカタログカラーの薄いイエローになるのでしょうか。



スカイラインRSターボも並びに飾られていました。
R30専門店がミッションのオーバーホールとボディのレストアを手掛けた珠玉の一台は699.8万円。
地道に作業してかかった費用を加算していくと、こういう販売価格になってしまうのでしょう。
メーカー供給が止まり現品を補修するので新品へ交換するより高くついてしまうというケースが増えているようです。
ちょっと乗ってみたい人向けではなく、RSターボに乗り続けたいと強く願う人がオーナーになるのでしょう。



西部警察の繋がりでいえば、石原裕次郎が扮する木暮課長専用車の初代ガゼール。
ドラマでは、白と黒のツートンカラーのクルマの白いボンネットにガゼルが描かれ、特別仕様のオープンカーになっていました。
小暮課長が片手をついてドア越しに飛び乗る姿は、2000GTのドアを開けて乗り込むジェームズ・ボンドより決まっているかな、と。
グリーンのクーペは味があってとても良いと思います。
欲しいとなると、198.8万円であれば即決できてしてしまうかもしれませんね。 



ヨコハマを舞台にした刑事ドラマといえば、あぶない刑事でしょうか。
舘ひろしと柴田恭平が共演で鷹山と大下という刑事役で捜査車両として乗り回すのが、2代目レパードのアルティマ。
展示車はオリジナルのパールツートンから劇場車と同じゴールドツートンに塗り替えられています。
走行距離も17.5万kmと国産高級セダンの中古車としては嵩んでいるほうですが、車両価格は737万円と高値が付いています。
ちなみに、アルティマとは、英語で究極を意味するUltimateから派生した造語で、レパードの最上級モデルに付けられたグレードです。



2台先に並べられた同型の1986年式アルティマもパールツートンからゴールドツートンに塗り替えられたようです。
こちらは後期型からサンルーフを移植し、より豪華仕様になっています。
走行距離14.6万kmで車両価格は755万円。
あぶない刑事シリーズが放送されるたびに古き良き時代のクルマとして改めて注目を惹くのに、当時は対抗車のソアラのように販売面では振るわなかったこともあり、稀少車となって価格形成に有利に働くのでしょう。



このお店の社長個人が所有するのは日産自動車で1台のみ生産されたアルティマ グランドセレクション。
その隣には社長と同じボディカラーにとのお客さまの声に応えてワインレッドにペイントされた1台が飾られていました。
レパードの専門店として、マニアに満足してもらえるレベルのいわゆるコンクールコンディションを目指してフルレストアするとなると、こういう販売価格になるのも当然なのかもしれません。



当時の対抗車のソアラ。
こちらは2代目なので、厳密にいえば、ライバルは2代目レパードでも後期型になります。
ワンオーナーの1988年式3000GTリミテッドは走行距離1.9万km。
車両価格318万円は安いように思えてしまいます。



今でもお気に入りのA70スープラ。
初めて車雑誌で目にしたときに惹かれました。
展示車は後期型3.0GTターボリミテッドで230万円。
デザインに溶け込んだブリスターフェンダーも過度な誇張にならずに自然と決まっています。
発売当時のスープラはソアラと並んでトヨタが誇る高級車だったこともあり、ホワイトの外装色でも自然に受け入れられましたが、グループAのホモロゲーションモデルであるターボAの登場もあり、高性能スポーツカーというイメージが強く残る今となっては、清潔感ある上品なクルマに見えます。
個人的には、2.5GTツインターボエンジンを搭載し、ダークグリーンマイカという専用色が塗られたターボRが理想です。



ロールスロイス カマルグは1977年式で走行距離は3.2万km。
カマルグは、南仏プロヴァンス地方の高級リゾート地で海塩の産地でも有名なカマルグに由来しています。
デザインは、ロールスロイス社からピニンファリーナに「最高級の名に相応しい威厳を保ちつつ、決して古臭くならないデザインを持つ4シータークーペ」というリクエストで依頼したようです。
日本で最初に販売されたときに設定された価格は4,500万円。バンパーは1本もので、バブル当時にディーラーに交換をお願いしたら見積が500万円だったと紹介しているブログもありました。



シートの革に柔らかがあり座り心地が良さそう。
藍色かかった色目は目を惹きますが、ボディカラーに合わせられていて納得いきます。
この時代の高級車にウッドパネルは鉄板ですね。
ステアリングが左にオフセットしているように見えるのが気になります。



世界一高価な乗用車といわれたカマルグは、生産期間13年で僅かに525台しか販売されていないようです。
全長は5mを超え、横幅は192cmと現在の高性能スポーツカーと変わらないサイズにも驚きます。
この超高級車が車両価格880万円で購入できるのであればお買い得に思えてしまいます。
今回のイベントで欲しいクルマNo.1です。
ただ、身の丈に合わないクルマは手元にあっても使う場面が全く思いつかないという実用性からの課題を克服しなければなりません。
駐車スペースを探すだけでも一苦労しそうです。



その隣には1976年式マツダカペラロータリークーペが並べられていました。
コンパクトなボディサイズでも、外装色がオレンジなのでインパクトがあります。
走行距離3.7万kmで880万円とカマルグと同じ価格。
中古車の評価とは難しいものだとこの2台を何度も行き来して品定めしまいました。



フォードGT40が会場に現れて所定の展示場所までゆっくりと移動する後ろを多くの方が付いて歩いていました。
爆音を響かせるような脚色はなく、タンタンタンタンとメカニカルな音が場内をこだましてるのが印象的でした。
運転席のある右側のドアはルーフから開くようになっていますが、助手席になる左側のドアは普通に開くようになっています。



内装が赤に統一され、革シートが採用された1981年式117クーペリミテッドエディション。
クラシカルな印象の強いハンドメイドと比べると、後期型の角目は近代的にモディファイされていることを感じます。
販売開始の1968年12月から12年以上も後に販売されたクルマなので、自動車メーカーからすると現代流にデザインを見直すのも必然なのかもしれません。
とはいえ、2度のマイナーチェンジを経たといっても、オリジナルのデザインから大きくは変わっていません。
普段から117クーペに気楽に乗りたいと考えるのであれば、後期型は賢い選択だと思います。



117クーペの後継モデルのピアッツア。
このクルマもジョルジェット・ジウジアーロがデザインして1981年5月から販売が開始されています。
オリジナルに忠実な初期型は、半開きの2灯のセミリトラクタブルライトが採用されており、フロントマスクは眠たげな表情にも感じますが、ヤナセが販売したピアッツア・ネロに採用された角型4灯はシャープに見えます。



また、販売当初はフェンダーミラーでデザインに溶け込んでいない印象でしたが、1983年3月の解禁を受け、5月のマイナーチェンジから採用したドアミラーになってラインがスッキリとしました。
チューニングメーカーのイルムシャーが足回りに手を入れたイルムシャー仕様のホイールは、ボディカラーとお揃いの独特なものが装着されています。
好みのホイール形状ではないのですが、真っ赤なボディと相まってオシャレに決まっています。



最後に紹介するのは、同じ赤つながりでアウディクワトロ。
遊び心を感じる真っ赤なボディに精悍な印象を与える角張ったデザインが相乗効果となって、とても格好良く見えます。
写真では捉えきれませんが、どの角度から見てもバランス良く見える造形が秀逸です。
そして、何と言ってもフルタイム4WDを採用した世界初の乗用車という意味で、歴史的な価値があるクルマだと思います。



最高出力200馬力のインタークーラー付きターボチャージャーの2,144cc直列5気筒SOHCエンジンはオーバーハングより前のエンジンベイぎりぎりの前輪より前に搭載されています。
これは、当時タイヤのグリップが弱くて自重も軽かったので駆動輪である前輪に重さをかけて空転を防ぐという目的があったようです。
その一方、このままではアンダーステアが強くてコーナリングで不利になることから、強大なエンジンパワーを使い切るには四輪駆動にせざるを得なかったという推察も成り立ちます。



いずれにせよ、アウディクワトロはWRCで成功を収め、ラリーで四輪駆動が主流になったのはご存知の通りです。
このクルマの魅力に惹かれて何度か行ったり来たりしましたが、アウディを所有するような機会があったら、このクルマも手に入れたくなるだろうと感じさせられました。

まだ紹介したいクルマはあるのですが、長くなってきたので、2回に渡って取り上げたnostalgic 2daysのブログは終了します。
最後まで目を通していただきありがとうございました。
Posted at 2020/03/10 20:20:24 | コメント(5) | トラックバック(0) | 展示会 | クルマ
2020年03月01日 イイね!

Nostalgic 2day 2020 前編

Nostalgic 2day 2020 前編このご時世なら中止もあり得ると思っていましたが、2日目のオープンに合わせて会場に向かうと入口には300名以上が並んでいたでしょうか。
開場前から並んだ人たちの多くはマスクをして会場入りしていました。
その着用率は、中高年齢の男性が多い割にはかなり高めです。
私も普段はしませんが、エチケットと思い手持ちのものを着用して会場入りします。
この騒動は早く収束してくれると良いのですが、まだ先が見えない感じですね。



入口を潜るとトヨタ2000GTが恒例のお出迎え。
イメージカラーはなんと言ってもホワイト。
価格応談とありますが、一時期の高騰は落ち着いたのでしょうか。
旧車で有名なY社は毎年良い展示スペースを確保しているのでしょう。



1台挟んで真っ赤な2000GTは前期型。
昨年は入って1台目だったので、かなりの注目を浴びていましたが、今年は後期型に主役を譲った印象です。



新型スープラがダブルバブルルーフを採用してルーフ形状でも注目を浴びましたが、50年前の国産スポーツカーでも採用していたとは少し驚きです。
当時の世界最高速記録の樹立に少なからず貢献したのだと思います。



全幅は1,600mmと極細なのに、少し離れて後ろから眺めると2000GTのリアは今でも第一線級のスポーツカーに負けないドッシリとした造形です。
しかも今までのクルマにはない柔らかな曲線美を兼ね備えたデザインと言えるのではないでしょうか。



2000GTの後ろにピッタリとコスモスポーツが並べられています。
こちらも皆さま熱心に撮影されていました。
車両を見ても前期型か後期型か分からないと仲間と話されているのが聞こえてきました。
フロントグリルが大きく口を開けているのが後期型の特徴ですし、69年式との表記があったので後期型だと思います。



その後ろが510ブルーバード。
70年式の1600SSSの走行距離は5.5万km台で、中級セダンとして販売されていた当時から50年も経過していることを考えるとかなり低走行と言えるのではないでしょうか。
通常350万円のところ特価315万円で販売されていました。
フルオリジナルで程度も良さそうなので、決して高い買い物ではないのかなあ、と。



正面に回り込むと赤い2000GTの隣に濃緑色のダルマセリカが並んでいました。
グリーン系は初代セリカではよく見る気がします。
フロントグリルのGTというエンブレムがDOHCエンジンを搭載した最上級モデルであることの証し。
73年式のフルオリジナルで、398万円が358.2万円とこちらも10%割引されていました。



白いフェアレディZは目立たない感じがしました。
軽く流そうとパネルを覗き込むと432と記されています。
ご承知のとおり、ハコスカやケンメリのGT-Rと同じS20型エンジンを搭載した最上級モデルであり、4バルブ、3キャブレター、2カムに因んでいるのは有名です。
Z432といえば、オレンジと黒のツートンの印象が強いので、ちょっと意外な感じ。
ハコスカGT-Rの新車価格150万円に対し、生産台数417台のZ432は185万円とさらに高額だったようです。
フルオリジナルでフルノーマルのこの1台も価格応談。



そのお隣はKPGC10。
ハードトップの2ドアGT-Rです。
今まで見たハコスカの多くがシルバーなので、Z432と同様、少し大人しく高貴に見えてしまいます。
こちらも価格応談と表記されていました。



旧車になるといすゞ車も光を放ちます。
その代表格は117クーペになるでしょうか。
初期型でDOHCエンジン搭載モデルといえば、当時172万円とハコスカGT-RやZ432に負けない高額車両でしたが、同じ価格応談と表記されていても現在では4分の1ほどでしょうか。



初代シルビアはどこか優雅さが漂っています。
オリジナルのグリーンメタリックはもう少し薄くてくすんでいる印象がありますが、初代シルビアらしさが感じられる良い色に思います。
内装もしっかりとレストアされていて、新車みたいにピカピカでした。
当時の価格が120万円と高額であったことから販売は振るわず、生産台数は僅かに554台のみ。
今やその価格は10倍になっているようです。



初代ジェミニの外装色はグリーンに見えましたが、ブラック系のようです。
DOHCエンジンを積んだZZシリーズではないようですが、4ドアセダンで落ち着いて当時の雰囲気を楽しむには良い選択かもしれません。
8.2万kmでツーオーナー、車両価格が160万円となると良いオーナーさんが見つかるでしょうか。



赤と黒のツートンに塗装されたスカイラインといえば高性能の証でしょうか。
4バルブのツインカムにターボを組み合わせたエンジンを搭載し、190PSの史上最強スカイラインは子供心にカッコいいな、と。
前期型を西部警察のマシンRSに模して乗られる方は当時からのファンでしょう。
後期型は、グリルレスに細くなったフロントライトの組み合わせはまさに鉄仮面。



インタークーラー付となり、16VALVE DOHC TURBOエンジンのパワーは205PSにアップ。
6気筒でないエンジンが搭載されたモデルにGTは名乗らせられないとの意向があったにせよ、一代限りのRSという称号は今でも輝いていると思います。



ハイソカーブームに影響されたのか、R30より大きくなったR31の評判は、必ずしも良くなかったと記憶しています。
その中でも、RB型の6気筒エンジンを積んだスカイラインへの期待は大きく、グループAのホモロゲーションモデルとしてGTS-Rを800台限定で販売します。
もちろん、GT-Rの復活を待望していた方も多かったでしょうが、210PSのRB20DETエンジンは専用のものではないと見送られたようです。振り返ってみれば、限定のGTS-Rというクルマが当時の世相を表していてスカイラインの歴史を語るのに欠かせない1台という気がします。



R32を初めてみたとき、角が丸いツルんとしたデザインに格好良さを感じませんでした。
ところが、ケンメリ以来となる待望のGT-Rは、フロントにグリルが設置され、大きな吸気口を備えたフロントバンパーがアグレッシブな印象を与え、前後とも全体的に膨らませたブリスターフェンダーとトランクリッドに取り付けられたリアスポイラーで雰囲気を一変させました。
イメージカラーはガンメタリックですが、明るいボディカラーにステッカーを貼れば競技車両そのもの。
自主規制で抑えたとはいえ、RB26DETTが発揮する最高出力280PSというスペックをみて、遂に愛車の117クーペの2倍のパワーをもつ国産車が現れてしまったなあ、と。



筋肉質を思わせるボディのR32GT-Rに比べると大きくなったR33GT-Rはアウトラインも穏やかな印象で、もう少しアグレッシブな感じが欲しいかな、と。
何だかR31が発表されたときに重なり、デジャビュに感じました。
エンジンはR32GT-Rと同型のRB26DETTで、最大トルクは僅かに1.5kg・mアップしたものの最大出力は280PSと変わらず、大きくて重くなったことを考えると見劣りします。
それでも、サーキットタイムで考えると走行性能は向上しており、GT-Rは進化したと言えるのではないでしょうか。
また、R32GT-Rの時代には聞こえたターボ化や4駆化に対する反対意見は、R33の時代にはほとんど聞こえなくなっていました。
イメージカラーといえばメタリックパープルです。



続くR34GT-Rも同型エンジン。
最高出力は280PSのままですが、最大トルクは2.5kg・mアップ。
ボディを削って小さくして吊り目の顔はシャープに。
車体下部に流れる空気をディフューザーで整流するあたりは、もはやストリートカーではなくサーキットカーだなあ、と。
VスペックやMスペックで低走行車ともなると、現行のR35GT-Rの新車価格を軽く上回ります。
イメージカラーはメタリックです。



4世代のスカイラインに4灯のテールランプを向けているのがマルティニカラーのフェラーリ308GTB グループ4グループ仕様です。
リアのオーバーフェンダーはオリジナルデザインを崩しかねないほどの力強さがあります。
ホイールはストラトスに採用されているものと同じようです。



室内はロールゲージで乗り降りしにくそうなうえ、フロアにはマットが敷かれておらず、金属板が剥き出しです。
トグルスイッチが並ぶ黒い機器パネルはシンプルでまさにコックピットそのもの。



ボディラインは308GTBのオリジナルデザインの美しさを感じますが、ライトの並びだけ見ているとストラトスを思わせます。
また、ラリー仕様らしく、ドアミラーはステーでしっかりと固定されています。
ボディはFRP製で強度アップと軽量化を図っているようです。



1964年5月に鈴鹿サーキットで開催された第2回日本グランプリGT-Ⅱレースにおいて、式場壮吉氏が搭乗するカレラGTSを生沢徹選手のスカイラインGTが抜いたシーンを再現するブースがありました。
予選はスピンしてノーズを大破させ、スカイラインに後塵を拝したカレラGTSは、1,966ccの水平対向4気筒エンジンから最高出力180PS/7,200rpm、最大トルク20.5kgm/5,000rpmながら650kgと軽量ボディを生かして最高速260-262km/hを記録します。
決勝ではその性能を生かし優勝します。



これに対するスカイラインは、「小型セダンに大きなエンジンを載せれば速くなる」とフロントを200mm延長して1,988ccの直列6気筒OHCエンジンを詰め込んでいます。
最大出力150PS/6,000rpm、最大トルク18.0kgm/4,800rpmとはいっても、車重980kgの4ドアセダン。
応急修理して決勝に駆け込んだ手負いのカレラGTSにスタート直後に抜かれ、その性能差は歴然となります。
ところが、先行するカレラGTSが周回遅れの処理に手間取っている間にゼッケン41番の生沢徹選手のスカイラインがパスしてトップでホームストレートに戻ってきます。
スカイライン神話はここから始まり、ハコスカGT-Rが生まれることになります。
善戦したとはいえ、櫻井眞一郎氏が胴長のダックスフンドが銀色で地べたにへばりついたエイなんかと競争できるわけがないとは言い得て妙だなあ、と。



隣の展示スペースにはホンダRA271が飾らせています。
4輪車事業へ進出する足掛かりにモーターレーシングの最高峰F1に狙いを定め、1962年にプロジェクトを始め、1964年に実戦投入されたモデルです。
1,495ccの水冷横置きV型60度12気筒48VALVEエンジンは220PSを発揮し、最高許容回転数は11,500rpm。
車両重量525kgのマシーンはゴーカートのようにも見えてしまいます。
このRA271は参戦全3戦リタイアという記録ですが、翌年のメキシコGPにRA272で初優勝に結びついています。



日本国旗が掲げられたグロリア・デラックス。
1964年東京オリンピックで公用車として使用されていたものを現オーナーがレストアしたようです。
オリンピック協賛車両に使われた特別専用色のソリッドの水色が当時の思わせるなんとも言えない良い色合いです。



レモン色かかった黄色いホンダ クーペ9 S。
1970年2月9日に発表した車両価格は72万円。
1,298ccの直列4気筒SOHCエンジンは、最大出力110PS/7,300rpm、最大トルク11.5kgm/5,000rpmと車両重量900kgのボディで楽しむスペックとしては十分だったと思います。

ここまでお付き合いありがとうございます。
ちょっと長くなったので、残りは後編に回します。
Posted at 2020/03/01 15:17:55 | コメント(5) | トラックバック(0) | 展示会 | クルマ
2019年03月09日 イイね!

Nostalgic 2Days

Nostalgic 2Days毎年2月後半の土日に日本最大級のクラシックモーターショーがパシフィコ横浜で開催されています。
その後、名古屋、大阪と転戦していますが、イベントを失念を続けて行くのは3年ぶりとなります。
前回は地下駐車場に停めるのに苦労したので、電車を使うことにしました。



東急東横線が副都心線と繋がり、最寄りのみなとみらい駅から会場までは徒歩5分ほど。
日中はFライナーと呼ばれる列車に乗ると特急と同じで停車駅で移動時間が短縮できます。
横浜駅から先は地下鉄で別料金となりますが、終着駅が桜木町までの時代より利便性が高まった利用者も多いのではないでしょうか。

一般入場料は2,000円ですが、500円分の金券が付いていて会場内の物品や飲食の購入に使えます。
500円の金券と交換という商品も用意されていますが、使わないと損になるしどうせなら気に入ったものにしようと探すと結局は500円を超えてしまい、現金を足して買ってしまうという行動心理を巧みに利用していると思います。
前回は117クーペのミニカー、今回はNostalgic Heroのバックナンバーでいずれも500円オーバー。
金券がなければ出費は入場料1,500円で済んでいたはずです。
とはいえ、折角の旧車のイベントですし、自分だけの記念品を手にして祭典に参加した気分が味わえるので、悪い気はしません。



さて、入口から会場内に入るといきなり真っ赤な2000GTが出迎えてくれます。
前回はゴールドの2000GTに度肝を抜かれましたが、赤の2000GTは本当に格好良いです。
街中で走っていたら注目の的になることは間違いありません。
最近のクルマの大きさからすると、もうふた回りほど大きくすると迫力が出るだろうと思わせるほど、コンパクトなサイズです。



どこにも破綻の感じさせない流れるようなデザインが見事で、見ていて飽きさせません。
E-Typeをお手本にデザインされたという説があるようですが、フロントノーズ・ショートデッキを代表するクラシックなデザインと言えるのではないでしょうか。



シンプルなだけに美しさを感じるリア。
格好良さを意識しているのか、ゴテゴテしている最近のデザインは一時的な流行に過ぎないのではないかと思わずにはいられません。



こちらはフォグランプが小型化した後期型でしょうか。
製作された337台のうち、国内向けは前期が110台、後期が108台ということは希少さでいうとほぼ同じということになります。
2台とも販売車両でしたが価格は応談。
家が買えるような金額が提示されることは容易に想像できます。



3M型エンジンを搭載したX型フレームも展示されていました。
隣の実車のボディに収まらないようにも見えましたが、奥屋が載ると車高が下がるのでしょうか。
ヤマハの協力も得て完成した1,988cc直列6気筒DOHCエンジンは、最高出力150ps/6,600rpm、最大トルク18.0kg・m/5,000rpmを発揮します。
谷田部試験場で数々の世界記録を樹立したことは、当時の日本の自動車メーカーがすでに世界に伍したクルマを作れたという意味で、大きな金字塔になっていると思います。



フェアレディZの最高峰といえば、箱スカやケンメリのGT-Rと同じ直列6気筒DOHCエンジンを搭載したZ432でしょうか。
4バルブ、3キャブレター、2カムシャフトに因んでいると言われています。
S20型と呼ばれる1,989cc直列6気筒DOHCエンジンは、最高出力160ps/7,000rpm、最大トルク18.0kg・m/5,600rpmを発揮します。
展示車両は、その中でもレース仕様に軽量化して発売されたZ432Rです。
製造台数は30台〜50台とかなり限られており、現存するのは10台程度のようです。



人気で双璧をなすといえば、もう一台は240ZGでしょう。
こちらは直列6気筒SOHCエンジンながら、2,393ccの排気量を生かして、最高出力150ps/7,000rpm、最大トルク18.0kg・m/4,800rpmを発揮します。
Gノーズによりフロント周りがスッキリして伸びやかに見えます。
また、リベット留めしたオーバーフェンダーが特別なZであることを教えてくれます。



コスモスポーツのイメージカラーはやはり白でしょうか。
走行距離6.1万kmの72年式のこのクルマは、888万円で売り出されていました。
1,200万円超えの物件が出てくるほど人気が高いので、状態次第では良い買い物になるのでしょうか。



水冷直列2ローターのエンジンは、最高出力128ps/7,000rpm、最大トルク14.2kg・m/5,000rpmを発揮します。
当時で比較すると、1.6ℓ直列4気筒DOHCエンジンに相当する性能です。
ただ、大きなエアクリーナーの存在感が抜群で、低位置に配された小さなロータリーエンジンが上手く捉えられませんでした。



117クーペといえば、高嶺の花であった初期型のいわゆるハンドメイドでしょう。
当時の販売価格でライバルだった他の旧車が相応の価格になっていることを考えれば、498万円という値段はかなりお手頃と言えるのではないでしょうか。
ただ、プレートには排気量が1.8ℓとあったので、DOHCエンジンが搭載された上級グレードではなくSOHCエンジンが搭載された普及モデルとなります。
走行距離は11.5万kmというのもマイナス要因かもしれませんが、製造から45年も経過しているので、これくらい走っていたほうが調子は良いタマに当たる可能性が高い気もします。



大型化したコンビネーションランプが採用された中期型以降と異なり、前期型はスッキリとしています。
他にも、前期型にはリアクォーターパネルにリフレクターがありませんし、フロントの高さに合わせたのか、リアのバンパーも一本分ほど下げた位置に取り付けられています。
そのことが奏功しているのか、こういう角度から見るとスッキリとした造形が中期型にはない気品を感じます。
117クーペといえば、ハンドメイドに限ると思われる方がいるのも頷けるところです。



そのお隣はグロリア スーパー6です。
当時はパーソナルカーとして夢であった高級サルーンを個人で所有することの経済的なハードルはかなり下がりました。
昔は威厳があった黒塗りも色違いで個人が所有できる時代です。
社用車だったらこれくらいの威厳があっても良いかなあと。



ただし、エアコンを強化しないと寒暖に対応して快適な室内を保てないことと、最近の社用車よりサイズが小さいので並んで止まると迫力負けすることがネックになりそうです。
車両価格は450万円とありましたが、購入する方は個人の趣味としてということになるでしょうか。



日本の伝統的な最高級サルーンといえば、センチュリーでしょう。
昨年に第三世代の発売が開始されましたが、第一世代でも最近の黒塗りの中で十分に通用するサイズだと思います。
車両価格は450万円と残価はかなりあります。
売約済みの車両も展示されており、こういうイベントでも売れるクルマなのかと意外な感じがしました。



ジアッロのディーノ246GTSの周りには入れ替わり立ち替わりで人が集まってきます。
連れのお仲間にディーノはフェラーリではないと蘊蓄を語っていた人がいましたが、実車を前にするとどうでも良くなってしまう魅力が備わっている気がします。



リアエンドに向かってトランクが作れそうなほど穏やかに伸びるラインが何ともいえません。
リアフェンダーの膨らみも躍動感あるデザインに貢献しています。
それなのに、エンドを切断面のようにバッサリと落としたのは、これらを引き立たせるためなのでしょうか。
バランスとアンバランスの狭間に作られた感じのリアが、このクルマを魅力的に仕立てている最大のポイントだと思います。



車両価格は税別5,000万円。
ごく一部のスポーツカーを除き、最新のスポーツカーが新車で買えてしまいます。
さらに希少性が高い206だと果たしていくらになるのでしょう。



ネロのボディカラーが目立たないのか、細めの通路で歩くことに気を取られてしまうのか、308GTSは、周囲に多くの方が立ち止まることもなく、静かに佇んでいました。
ディーノに続くモデルが5.8万kmで車両価格900万円となるとお買い得にも思えてしまいます。
完璧なプロポーションに美しいデザインが相まって、スーパーカーとして非の打ち所がないといっても過言ではありません。



ワク井ミュージアムから2台が出展されていました。
1台は66年製のベントレーTです。
生産台数は1,703台と少なく、コレクターズアイテムと化しているようです。



トランクリッドの取っ手は見事な装飾品です。
こういうクルマに乗っていた方がいかに優雅な生活だったのかを想像させるアイテムといえます。



シルバーのトリムを挟むように2本の赤いコーチラインが入っています。
ボディの上に綺麗に描かれていました。
ロールスロイス社にのクルマに乗るならこの装飾は是非とも欲しいです。



もう1台は21年製のベントレー 3リットル。
このクルマは、新車当時に架装されたスコットランドのゲイルン製ボディがそのまま残されており、最も古いフルオリジナル車両として知られているそうです。



280SLも展示されていました。
トランクリッドには誇らしげに「AUTOMATIC」とオーナメントが飾られていました。
SLは当時も優雅に乗るメルセデスのフラグシップクーペとして最高のトランスミッションが与えられていたのでしょう。
このクルマも注目度は高かったです。



特別展示されたレーザーとミザール。
どちらも世界で1台しか存在せず、2台が並んで展示されるのは初めてだそうです。
レーザーは、フランスの自動車メーカーであるマトラ社のシムカ・パゲーラの試作で、ミケロッティが自身の名義で製作されたとありました。



他にも紹介したいクルマは色々とあるのですが、長くなってしまったのでまたの機会とします。



最後までお付き合いいただきありがとうございます。

Posted at 2019/03/09 08:10:20 | コメント(6) | トラックバック(0) | 展示会 | クルマ
2016年02月25日 イイね!

展示会 Nostalgic 2days (前編)

展示会 Nostalgic 2days (前編)数日前の出来事となりますが、21日にNostalgic 2daysに行ってまいりました。
東京ノスタルジックカーショーが東京ビックサイトで開催されていたのが2011年までなので、旧車の祭典に行くのは少なくとも5年ぶりとなります。
2週間ほど前にこのイベントがパシフィコ横浜で開催されることを知り、今年は久しぶりに足を運んでみようと思い立ちました。
やはり、リフレッシュした117クーペが手元に戻ってきたことが影響していると思います。
もっと整備しないとなりませんし、最新の情報を入手して次の一手を考えたくなるので。



当日、11時半頃に会場に入りしたところ、すでに沢山の来場者がいらっしゃいました。
入口に近いところから順番にとカメラを準備していると、2台のトヨタ2000GTが目に入りました。
日本を代表する1960年代のスポーツカーなので、スペックを紹介しておきます。

エンジンは、1,988ccの直列6気筒DOHCです。
最高出力:150ps/6,600rpm
最大トルク:18.0kgm/5,000rpm
0-400m加速:15.9秒
最高速:220km/h



左右でフロントマスクのデザインが異なります。
フォグランプが大きい右側が前期型、小さい左側が後期型です。
デザインを変更したのはグリルと一体感を出してモダンな印象を与えるのが狙いだったようです。
トランスミッションは5速MTに加えて、後期型には3速ATの設定があります。



トヨタ2000GTの外装色といえば白を思い浮かべます。
たまに赤やシルバーを写真でみかける程度。
ゴールドがさまになるのはデザインが良いからでしょう。



そして、このクルマはオートマチック車でした。
これならクラッチを気にせず、気軽に運転できる・・・
ただ、オーナーになるには、フェラーリやランボルギーニが買えるくらいの軍資金が必要でしょう。



そのお隣は、初代スプリンタートレノ。
このオレンジはイメージカラーではないでしょうか。
トレノといえば型式が車名となって復活したAE86が一番メジャーなのかもしれませんが、私は117クーペと時代背景が重なるTE27に惹かれます。



ホイールは13インチです。
当時は相当のスポーツ仕様だったのでしょう。
ワタナベのホイールを履かせてスポーティーな装いにしていますが、今となっては可愛らしく見えてしまいます。



次は、2代目プリンススカイライン。
このクルマをみると、何故かハコスカの先祖様という言葉が頭に思い浮かびます。
高性能な2000GT-Bというモデルのようでしたが、細かなことが分かりません。



このクルマが目に入った瞬間に足がとまります。
初代シルビアです。
こちらもイメージカラーでしょうか。
走行中の姿を見たことがないのですが、街中で見かけたら興奮状態になるでしょう。



何とも素敵なデザインです。
自動車検索サイトで見付けた車両は1,250万円。
20年ほど前はハンドメイドの117クーペと同じくらいの価格帯だったと記憶しているのですが・・・
今となっては、生産台数が僅か554台ということがその存在価値を高めているのかもしれません。

エンジンは、1.6ℓに4気筒OHVですが、車重は980kg。
最高出力:90ps/6000rpm
最大トルク:13.5kgm/4000rpm
最高速:165km/h



ここにもトヨタ2000GTが止まっていると思いました。
フロントマスクは前期型です。
ところが、室内をガラス越しにのぞくとAT車です。
どうしてもピンとこないので色々と見ていると、レプリカモデルであることが分かりました。



ロッキーオート社が作成したR3000GTというモデルです。
エンジンは3ℓ直列6気筒エンジンを搭載しているようです。
トヨタ2000GTの開発者がオリジナル車と見間違えたというエピソードがあるくらいなので、完成度は高いのでしょう。



ホイールは軽量化のためオリジナルではマグネシウムが使われていましたが、R3000GTでは強度の都合によりアルミを採用したようです。
とはいえ、デザインや色目はオリジナルと一緒なので見分けることができません。



こちらは「あぶない刑事」で登場するゴールドの2代目レパード。
このタイミングでみなとみらい地区での開催なら展示車両として外せないクルマですね。
当時のクルマのデザインといえば、角張ったものが流行っていました。
トランクの右サイドからは人差し指位の太さの自動車電話用ロッドアンテナがルーフくらいまで伸びています。
日本人がもっと高級車に乗ろうと背伸びしていた時代のクルマの感じがどことなく伝わってきます。



今でも2代目レパードは人気があるようです。
中古車の販売価格はV10M6よりも高いみたいです。



その向かいには同じ時代に高級パーソナルカーとして脚光を浴びたソアラが止まっています。
白い外装色も高級感がありますが、このツートンカラーこそソアラそのもの。
最上級モデル3.0GT Limitedは1980年代後半の日本を代表する高級車といえるのではないでしょうか。



このトラックの周りが一番の方が集まっていたと思います。
「トラック野郎」は再放送で見たことがありますが、・・・



電飾が輝く「一番星号」は昭和の勢いを感じさせるクルマでした。



並びで展示された「ジョナサン号」が小さく地味に見えてします。
2台を1枚の写真に収めようと正面は人垣が3重です。



写真を撮っていると何やら懐かしい音楽が斜め後ろから聞こえてきます。
西部警察のサウンドトラックがクルマの下に置いたスピーカーから流していました。
この赤黒のコンビニが子供時代に凄く格好良く映りました。
フロントバンパーや車体側面のパトライトも回っていて迫力は満点。



このクルマはスカイラインRSターボをベースに改造されたRS-2です。
エンジンは、2ℓ直列4気筒のDOHCターボ。
このクルマが出てきたことにより、昭和50年代前半から続いた排ガス規制をクリアするためにDOHCからターボへという流れの中で、どちらが素晴らしいエンジンかという従来からの論争に終止符を打たれてしまった感じがしました。
RS-2のスペックも拾ってみました。

0-100m加速:5.9秒
0-400m加速:14.0秒
最高速:260km/h



3台あったRSマシンの中で、RS-2は情報収集に長けた設計がされています。
リアエンドからAピラーまでの長いアンテナにより、航空機無線、船舶無線、遭難自動通報無線、アマチュア無線、各種緊急無線の傍受・通信を可能にしているそうです。

少し長くなりそうなので、次回に続きます。
もちろん、117クーペも登場します!
Posted at 2016/02/25 22:26:51 | コメント(10) | トラックバック(0) | 展示会 | 日記
2015年12月05日 イイね!

展示会 Aston Martin DB10

展示会 Aston Martin DB1012月4日に「007 SPECTRE」が公開されました。
映画は先行ロードショーで鑑賞してしまいましたが、プロモーション用として阪急メンズ東京にDB10が展示されていたので、実車を見に行ってきました。



DB10と名付けられたこのクルマを初めて目にしたのは、次作007のボンドカーとして発表されたときです。
プロポーションが現行モデルのDB9と異なり、格好良くないなあというのが第一印象です。



ちょっと寸詰まりな感じのリアはF-TYPEクーペにそっくり。
愛嬌のあるダックテールのほうが良かったなあと。
その後、DB10はDB9の後継モデルではなく、「007 SPECTRE」のために制作されたカスタムメイドのクルマであると知りました。
サム・メンデス監督がアストンマーティンのデザイン・スタジオを訪れた際、壁に掛かっていたプロトタイプのスケッチが気に入ったことがきっかけになったようです。
DB10は10台制作され、7台は映画で破損し、残りの3台のうち1台が制作会社、1台がアストンマーティン、そして最後の1台が来年にチャリティ・オークションにかけられるという情報もあります。



テールパイプはVanquishのオプション設定になっているブラック・テクスチャという仕上げになっています。



DB10はV8 Vantageと同じプラットフォームとエンジンを使って開発されており、0-100km/h加速が3.2秒というスペックのみ発表されています。
だとすると、エンジンはV8 4,735ccです。
加速性能は市販車両のV8 Vantage S Coupeが4.8秒。
V12エンジンを搭載したVantageモデルの最高峰であるV12 Vantage Sが3.9秒であり、そのGTモデルのVantage GT12でも3.7秒です。
ボディーパネルはVanquishと同じようにカーボン製で軽量化を図っているとのことですが、ここまで性能が上げられるのであれば市販車両も同じようにすれば良いのに・・・
ちなみに、限定77台で制作された最高級モデルで7.3ℓエンジンを搭載したOne‐77でも3.5秒。
サーキット専用車両Vulcanで2.8秒というクルマはありますが、市販モデルとして3.2秒というのは画期的な数値なのです。



顔つきは完全にサメです。
フロントグリルがアストンマーティンであることを教えてくれています。



ボンネットには沢山のパンチ跡のような穴が開いていました。
フロントのパネルラインからフロントバンパーごとチルト式で開閉するようです。



ライトは独特の形状をしています。
フロントはサメ顔を強調するようなデザインです。
映画を見てから分かったのですが、暗い中を走るときは、こういうデザインのほうがライトの残像が残って格好良く映るのは確かです。



ホイールは専用の20インチのもので、フロントが255/35、リアが305/30です。
V8 Vantage Sだと19インチでフロントが245/40、リアが285/35なので、ベース車両よりインチアップしていることになります。



フェンダーミラーはシャープなデザインになっていて、従来のアストンマーティンのデザインとは異なっています。
ステーのみカーボンにしているようです。



敵から逃れるためのカーチェースする場面を想定すれば、上下が狭くて見えにくくないのでしょうか。
私がQならもっと上下にもワイドにするかな。



ガラスにはスモークが貼っていて中を見ることはできません。
ハンドルが右か左か分かりませんが、映画のボンドカーは右ハンドルです。



切り上げようとすると、サラリーマン風のオジサンに写真を撮って欲しいと声を掛けられました。
サイドの髪をかき上げ、「007 SPECTRE」のポスターに映るボンドのようにお腹のあたりで両手を交差させて人差し指を外側に向け、DB10のサイド正面でポーズを取ります。
シャッターを数回押して本人に渡すと、髪の毛を整えたいのでもう一度。
出来上がりに満足すると、今度はもう少し下から見上げるように撮って欲しいと。
ご本人は満足されたようでした。
同じ銀座でも、4人組の尾根遺産に写真を撮って欲しいとせがまれるのとはえらい違いです!
まあ、楽しかったですけれどね・・・・(かなりやせ我慢です。)



嗜好に合わないと思っていたDB10ですが、実車を見ると案外に格好良く思えました。
来年にはDB9の後継モデルのDB11が発表されるはずですが、どんなデザインになるのか今から楽しみです。
Posted at 2015/12/05 18:15:48 | コメント(11) | トラックバック(0) | 展示会 | クルマ

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