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ラガーあきのブログ一覧

2020年05月02日 イイね!

海外で見かけた名車たち 後編

海外で見かけた名車たち 後編欧州の小国巡りは、ドーハを経由してチューリッヒ国際空港からバスでリヒテンシュタイン公国に向かいます。
面積は153km² と世界で6番目に小さい国ですが、高度な印刷技術を活用して各国の切手を作るとても裕福な国だそうです。
首都ファドゥーツは小さな街で、主要な観光スポットも集まっているので半日もあればひと通り見学できます。
手前右手に写る国旗を掲揚した建物が国会議事堂、その屋根の上あたりの山の上に見える建物が今も公爵が住むファドゥーツ城。



さて、国会議事堂から目と鼻の先にあるファドゥーツ大聖堂の見学を終え、メインストリートに向かって階段を降りている最中に見かけたBMWF06。
6シリーズのグランクーペがやってきたとiPhoneを向けるも、シャッターチャンスを逃してしまいました。
正面右に見える大きな家は、招待客をもてなすゲストハウスとのこと。
ただ、走っているクルマは近隣諸国からやってきているのか、超高級車を見かけることはありませんでした。



次なる小国に向かって移動中、スイス領の中にあるイタリアの飛び地であるカンピョーネ・ディターリアで休憩中に見つけたマセラティレヴァンテ。
このとき、かなり大きなクルマだと初めて認識しました。
マセラティが製造するSUVだけあって高級感が漂っています。



小国巡り2か国目のサンマリノ共和国で見かけたフィアットパンダ。
フロントバンパーに4×4専用のものがついているので、FFではなく4WDになるのでしょうか。
外装色の濃い目の赤が良い感じです。
ここはサンマリノ要塞の中にあるツーリストインフォメーションです。
有料にはなりますが、パスポートに入国のスタンプを押してもらうことができます。
面積が61.2km²と世界で5番目に小さい国ですし、記念になるので押してもらいました。



小国巡り3か国目のヴァチカン市国のサンピエトロ広場前に停まるBMWi3。
ボディカラーからも分かるとおり、イタリア警察の車両です。
ちなみに、軍隊はスイス衛兵が任にあたっているそうです。
面積は0.44km²しかなく、世界で最も小さい国であることはご存知のとおりです。



小国巡り4か国目のモナコ公国で見かけたカジノ・ド・モンテカルロ前に停まる黒塗りの高級車たち。
手前から奥に向かって、アウディRS6、メルセデス・ベンツEクラスクーペ、メルセデス・ベンツSクラス、最後がメルセデス・ベンツBクラスです。
ちょっと現金なことをいうと、建物入口に近い手前に向かって段々と残価が高くなっている気がします。
私のE63M6で乗り込んだらここに停めさせてもらえるのでしょうか。
ちなみに建物内には誰でも入れますが、カジノのフロアに入るにはドレスコードをクリアしなければなりません。
ここはお金持ちの立派な社交場なので、残念ながら、観光客がひと勝負しようと気軽に遊ぶことはできません。



そして、建物入口の正面に置かれた真っ赤なフェラーリFF。
ナンバープレートに「MC」と書かれているので、オーナーはモナコ在住の方でしょう。
面積が2.02km²しかない世界で2番目に小さい国ですが、ここに住みたいと希望する人はかなり多いようです。
しかしながら、許可を得るのに預金1億円以上とか総資産10億円以上などと言われていますが、背後には山が迫り居住地が限られるため、ハードルはかなり高いみたい。



F1モナコグランプリで使われるモンテカルロ市街地コースのフェアモント・ヘアピンからポルティエまで歩いてくると、目の前にはあのトンネルの入口があります。
同じくモナコナンバーを付けたBMWE39のツーリングは反対周りで出てきたところです。



観光バスが停まっている駐車場に近づいたとき、最高級スポーツカーが現れました。
何と、ブガッティヴェイロンが止まっているではないですか。
写真は撮り損ねてしまいましたが、カジノ・ド・モンテカルロとの往復の間、ベントレーコンチネンタルGT、マセラティグランツーリズモ、レンジローバー、メルセデス・ベンツE63AMGなどの海外でほとんどお目にかかれないクラスの高級車が走っているのを目撃しました。
しかし、選ばれしものしか購入が許されない超高級車を海外で目撃するのは初めてです。
ツアーでご一緒の方たちに話をすると、さすがに一同唖然です。



5つ目の小国に向かう途中、ランチ休憩で立ち寄ったリヴィアというイタリア領の中にあるスペインの飛び地で見かけたアウディ100。
トランクリッドに「2.8E」と記されたオーナメントが奢られていたので、V型6気筒2.8ℓSOHCエンジンが搭載されているモデルでしょうか。
ナンバープレートに「E」と書かれているので、スペインの登録車ですね。
ご一緒する方がバブルの頃に乗っていたというので、お金持ちですねと返して話に花が咲きました。



そして、小国巡りの最後となるアンドラ公国は、面積が468km²と観光した5つの小国の中では最も大きいですが、それでも世界で17番目に小さい国です。
ただし、ピレネー山脈の中にあるので、平坦な地形が少なく、住みやすい地形にある場所は限られそうです。
街中を走る自家用車はみなピカピカに磨かれているということに気がつきます。
日本も含めてこれ以上に綺麗にして乗っている国は今のところありません。
民族博物館のカサ・ルール博物館近くに止められたサーブ9-5エステート。
トランクリッドに「3.0TiD」というオーナメントが奢られていたので、V型6気筒3.0ℓのディーゼルエンジンが搭載されたモデルでしょう。



M2クーペのイメージカラーといえば、このロングビーチブルーではないでしょうか。
ゴールドのキャリパーはオプションのカーボンブレーキを採用した証です。
もちろん、このクルマも綺麗に磨かれていました。



さて、2年前のゴールデンウィークに台北に行ったときにホテル入口に停まっていたフェラーリ488GTB。
外装色は、フェラーリでは見たことがないグレー系です。
日本で考えると、多くの方が赤か白を選ぶでしょうし、黒、黄色、青、シルバーなどが少数派として続くのではないでしょうか。
赤といってもフェラーリは純正で何色かありますし、日本人の感覚ではこのオーナーは思い切った選択をしたという印象ではないでしょうか。



その向かいにはフェラーリディーノが止まっていました。
ディーノオーナーのみん友さんにホイールがセンターキャップになっていないので246ではと予想していただきました。
フロントバンパーは細いでしょうか。
残念ながら、リアからの写真もなく見分けるためのヒントは少ないです。
台湾ではフェラーリといえばこういう色が流行りということではないのでしょうが、こちらも488GTBと同じく渋いグレー系で塗装されています。



点心料理店として最も有名といえる鼎泰豊本店で食事した後、腹ごなしに永康街を歩いていると、黄緑色のランボルギーニーウラカンが走ってきました。
純正色のヴェルデマンティスだと思うのですが、グレー系のフェラーリとは違ってとても目を惹きます。



日本統治時代を思わせる街並みの迪化街という問屋街を散策していると、ポルシェパナメーラが止まっており、思わず写真に収めました。
ちょっと場違いな感じなのですが、「黄永生」という乾物屋は日本のガイドブックやテレビで取り上げられるくらいなので、もしかすると、店のオーナーが購入したクルマなのでしょうか。



次は、2年前の夏に行ったポーランドで気になったクルマを紹介します。
まずはホテル前の道路に止められていたBMWE46。
真っ赤なボディカラーにMスポーツとくれば、かなり目を惹くのではないでしょうか。



白いクルマは、パサートヴァリアントでしょうか。
フォルクスワーゲンは各車種の顔が似ているので、見分けるのが苦手です。
この写真の隠れた主役は後ろに写るトラム。
ワルシャワ市内に縦横無尽の網を巡らし、あちこちで走っているので、上手く乗りこなせれば便利だと思います。



ワルシャワの文化科学宮殿の脇にある駐車場に止められていたポーランドの自動車メーカーFSOのポルスキ・フィアット125P。
ポーランド政府がフィアット社とライセンス契約を結んでいた時代に開発したクルマのようです。
サイドガラスの内側から貼られたビラに何が書いているのか分かりませんでしたが、ワルシャワ市内を観光するためのガイド車両であると紹介しているのではないでしょうか。



無名戦士の墓があり、衛兵の交代が目玉のサスキ庭園の脇に停まっていたポーランド警察のパトカー。
韓国自動車にはかなり疎いのですが、起亜自動車のシードという車種のツーリングワゴンではないでしょうか。
ここ10年ほど前から欧州で見慣れないクルマを確認すると韓国車ということが増えました。
日本車はリアから見ると独特の雰囲気があるのですぐに分かるのですが、韓国車は欧州車をお手本にしているのか、周りのクルマに同化してしまってシルエットで見分けるのは不可能だと思います。
国産メーカーの中では、最近のマツダ車はデザインに統一感がありアイデンティティを確立してきていますが、同時に欧州車の雰囲気が漂っているとも言えるでしょうか。



旧王宮近くのポドバレ聖三位一体教会前に止められたBMWE39。
阪急電鉄を思わせる渋いあずき色がかなり素敵です。
ワルシャワは第二次世界大戦により大半が破壊されてしまいましたが、戦前の姿を復元して世界遺産に登録された街ということもあり、現行モデルより一昔前のモデルのほうが溶け込んで自然な感じがします。



旧王宮と旧市街地を結ぶロイヤルルート沿いにあるラッフルズ・オイロペスキー・ワルシャワという5つ星のラグジュアリーホテル前にBMWG11が3台。
G系の7シリーズが発表されたとき、縦に大きなキドニーグリルがヘッドライトと繋がっているフェイスが受け入れられませんでしたが、こう見ると格好良く見えます。
Mスポーツのフロントグリル締まった顔立ちにしているのでしょうか。
フェイスリフトしてキドニーグリルが大型化した後期型はまだ受け入れられません。



その道路の斜め向かいのホテル・ブリストル前にはGMコルベット。
ピカピカに磨かれており、極上の状態を保っていると思います。
2代目以降のエッジを利かせたシャープなデザインがコルベットのイメージなので、この初代は名称こそコルベットですが別のクルマといった印象です。
クリームイエローとホワイトのツートンカラーのボディと薄いグレーの幌がメッキと上手くマッチしています。



昨年のゴールデンウィークも恒例になってきた台北へ。
そして、鼎泰豊本店での食事後に永康街を歩いていると、大胆にも道端に止められたサテン仕上げのBMWG11に出会います。
比較的人通りの多い場所に止めておいてキズでも付けられたらと気にならないのか、と考えるのは神経質過ぎますかね。
7シリーズに艶消し青紫色というのは個性があってとても良いのですが、ブラックのホイールがブレーキダストで汚れていたのが少し残念です。



宿泊したホテルに停まっていたアストンマーティンDB11。
ボンネットベントが4つあるのでV型12気筒5.2ℓツインターボエンジンを搭載したモデルです。
外装色は、シナバーオレンジでしょうか。
グロスブラックとのツートンにすることで締まった印象になります。



最後が半年前に行ったイスラエルから2台を選出。
1台がエルサレムのオリーブ山ユダヤ人墓地を訪れたときに入口付近に止められたBMWE34。
墓地を見学中にこの時代のBMW独特の野太いエキゾーストを轟かせてかなりの坂を駆け上がっていきました。



もう一台がベツレヘムで見かけた真っ赤なフォルクスワーゲンゴルフⅡ。
フロントグリルに高性能グレードの「GTI」のバッチが見えます。
ただ、このグレードの特徴である赤いストライプで囲まれたグリルではないのです。
ただ、心のどこかに高い壁に囲まれたパレスチナ自治区にいるという閉塞感があるなか、このクルマを見て何だか活力をもらえたと感じたのは事実です。

さて、これにて前後編に分けて綴ったブログは終了します。
最後までお読みいただきありがとうございました。
Posted at 2020/05/02 15:18:20 | コメント(5) | トラックバック(0) | 徒然草 | クルマ
2020年04月29日 イイね!

海外で見かけた名車たち 前編

海外で見かけた名車たち 前編行政からの外出自粛要請が続く中、皆さまどのようにお過ごしでしょうか。
幸いにも、今のところ私の周りでウィルス感染が確認された方はおりませんが、連日の報道にもあるとおり、ひとたび発病すれば、本人ばかりか周囲の方の人生まで大きく変えてしまう恐ろしい病気であるといえます。
この世界的なパンデミックがなければ、ゴールデンウィークを前にして台湾で楽しい時間を過ごしているはずでした。
ところが、その予定を早々にキャンセルしたばかりか、今や外出もままならない状況にあります。
そこで思いついたのが、普段より時間があるので、手間のかかりそうなテーマでブログを作ってみよう、と。
ここ十数年、年に1回は海外旅行をしているので、行き先で見つけたクルマの写真を集めることにしました。
ただし、旅行中にクルマを意識的に撮るようになったのは最近になってからであり、デジカメが壊れてPCに取り込めないものもあるので、年数が飛び飛びになることをお許しください。
時間潰しにでも楽しんで頂けると幸甚です。

タイトル画像は、14年前に中欧4か国を周ったときにブダペスト市内で見かけたクルマです。旧ソビエト連邦のアフトヴァース社が、フィアットからライセンスを受けて販売したラーダ1200のようです。
自動車に詳しい方ならフィアット124というかもしれません。
見分けるとしたら、グリルに付けられたエンブレムでしょうか。
フロントグリルに赤いエンブレムが付いているのでフィアットだと言いたいところですが、ラーダというヴァイキングが乗っていた帆船を図案化したものがモチーフとして描かれています。
ちなみに、当時のフィアット社は「FIAT」と黒文字で横書きされたものを使っています。



ブダペスト市内の散策を続けていると、ちょっと草臥れた感じのトラバントP601が止められているのを見つけました。
ドイツ製といっても旧共産圏の東ドイツが製造したこのクルマは何とも洒落っ気のないデザインです。
ハンガリーは、隣国のスロバキアなどとは比べ物にならないほど経済的に発展していましたが、こういうクルマが日常に使われていると思うと何とも切なくなります。
一方、無駄がないという意味では、このボディサイズにしては室内やトランクが広く使える実用性を兼ね備えているように見えます。



次は、10年前に英国旅行でエジンバラを歩いているときに見かけたタスカン。
日本で見かけるTVRは目立ちにくい無彩色が多いという印象がありますが、本国で綺麗なブルーの1台に出逢えてテンションが上がりました。
グリーンシグナルの点灯とともに緩いスロープを低いエキゾーストを轟かせながら駆け上がっていったという記憶があります。
当時のデジカメだけあって画質はかなり粗いですが、偶然に撮った1枚としては、背景・構図とも上出来だと思います。



ロンドンで宿泊したホテル近くにある広場に止められていたモーガン。
英国だとこういうクルマも自然に見えます。
ピカピカに磨かれているのではなく、適度な汚れや使用感があって少しやれた感じが、このクルマを引き立てている気がします。



9年前には初めてのイタリア旅行。
北イタリアの大都市を中心に周遊しました。
日本車を見ることはほとんどありませんでしたが、フィレンツェで見つけたのがトヨタプリウス。
当時、日本でもプリウスのタクシーは珍しかった記憶があります。
いま見るとあまり違和感がないかもしれませんが、私にとっては貴重な1枚です。



その翌年は、シチリア島と南イタリアへ向かいました。
マテーラの洞窟住居を観光中に見かけたスマートクーペ。
ここは世界遺産に指定されている旧市街地なので、今や洞窟を作ることは禁止されていると思います。
ということは、このクルマにとって、暑さ対策に十分な駐車場が用意されていたということでしょう。



マテーラの旧市街地を背景にシトロエンC4ピカソで1枚。
本国ではC4ピカソは2列シート、グランドC4ピカソが3列シートのものをいうようですが、日本ではグランドC4ピカソをC4ピカソとして販売していたというからややこしい。
さて、ここは公開が延期された007 ノー・タイム・トゥ・ダイのロケ地になっています。
この南イタリアの貧困の象徴ともいわれる場所が舞台に選ばれたのは、今度こそジェームズ・ボンド役として最後といわれるダニエル・クレイグと何か関連があるのでしょうか。



7年前にはオーロラ鑑賞のためスウェーデンのサーリセルカに。
ホテル前の駐車場にBMWF30が2台止まっています。
冬は雪道を走ることになるので、私ならBMWより4WDかFFのアウディになびくと思うのですが、ドリフトさせながら駆け抜ける歓びを楽しむのもありなのかもしれません。



ヘルシンキで見かけたのは真っ白のポルシェ911。
この頃、type991はまだ珍しかったと思います。
幌と内装に赤系を選択してオシャレにまとめていました。
慣れない日本人には歩きにくいですが、街中でも石畳というのが良いです。



6年前には黄熱病の予防接種をしてブラジルへ。
旅行の目玉であるイグアスの滝を見るため、アルゼンチン側の入場口に向かっているときに撮影したルノーセニック。
丸みを感じるデザインそのものでも分かりますが、サイドモールの樹脂でボディを飾っているのがフランス車らしいところです。
ちなみに、予防接種は10年有効とのことなので、これから4年以内であればコスト削減ができます。



旅行のもう一つの目玉であったレンソイス白砂漠観光の拠点となるバヘイリーニャスで宿泊したホテル前に停まっていたフィアットパリオ。
車種を特定するまで苦労したのですが、調べるとフィアットの発展途上国向けの世界戦略車であり、日本に正規輸入されていないようです。
赤紫色の花を咲かせている木はイペ・ロショという名の広葉樹で、ブラジルの国花になっているイペ・アマレーロと同樹種です。
さて、ここバヘイリーニャスから日本に帰るには、最寄りのサンルイス空港までバスで4時間かかり、そこからリオディジャネイロまで飛んでアメリカ経由で戻ることになります。
日本の裏側からなので仕方がないのですが、現地から家までちょうど48時間かかり、私が旅行した中では現時点で最長記録です。



5年前には2度目の台湾。
宿泊するホテルに荷物を置いて台北市内を歩き始めるとランエボの痛車が目に入り、思わずシャッターを切ります。
痛車なんて日本だけの文化なのかと思えば、台湾でも浸透しているのですね。
調べてみると、アニメ「ニセコイ」の少女「桐崎 千棘」が描かれていて、「zyjacya in love」は“〜永遠の愛〜”というタイトルのようです。



台北松山空港近くのポルシェセンターに展示されていた911 Turbo S。
911シリーズの中でtype997ファンが結構いらっしゃると思いますが、私はより流れるような滑らかなデザインのtype991が好きです。
デモカーというより展示車に見えるのは、日本のショールームと雰囲気が違うからでしょうか。



美味しい小籠包が食べられると有名な「名月湯包」という店を探して地図を片手に歩いていたときに、読み違えて入り込んでしまった住宅街で見かけたサーブ9-5。
今や消滅してしまいましたが、とても気になるブランドです。
というのも、両親がいすゞ117クーペの次に選んだクルマがサーブ900Turbo S。
当時の実家は車庫が狭く、ミディアムクラスを駐車するので精一杯。
他にも、候補としてBMW5シリーズとメルセデス・ベンツEクラスが収納できるか実家の車庫までやってきましたが、正直なところ、不格好に見えるサーブだけはやめて欲しいと思っていました!
せめて900ではなく、9000だったら馴染めるのに、と。
9000はボディサイズが一回り大きくなるので、我が家の車庫には厳しいというのが父親の答えでした。
サーブがやってきて、3年くらいは好きになれませんでしたが、今では独特なシルエットにもすっかり慣れて、かなり格好良いなあ、と。
エンジン音はマフラーからボロボロと独特のエキゾーストを奏でて、フルスロットルにすると1,800rpmあたりからキュイーンと飛行機が離陸するときのような音を響かせ、ターボの力でドカンと加速します・・・
想い出になると長くなるので次にいきましょう。



4年前には2度目のスロベニア・クロアチアへ。
スロベニアの首都ザグレブで見つけたBMW E60。
現行モデルであった当時、5シリーズとして受け止められなかったデザインですが、後継モデルとして正統的なデザインに戻ったF10が走り始めた頃からクリス・バングルがデザインしたといわれるこのクルマの良さに気がつき始めました。
欧州では、メルセデス・ベンツのEクラスやアウディのA6がタクシーになっていたりします。
日本国内でもE60がタクシーとして走っていたら乗せてもらいたくなります。



この日はクロアチアで「民族および国民の少数の感謝祭の日」というお祝いの日だったので、ザグレブの旧市街地は賑やかな雰囲気でした。その中心広場の道路向かいの端にシトロエンDSが止められていました。
何だかお座りしてご主人様を待っているお行儀の良い犬みたいで、可愛らしさを感じました。



宿泊したホテルの裏の駐車場に停まっていたメルセデス・ベンツW123。
リアシートに荷物をたくさん積載していて室内は整理されていませんでしたが、外装はかなり綺麗です。
外装色は純正カラーのカレドニアグリーンでしょうか。
最近のメルセデス・ベンツには似合わないと思いますが、80年代という時代背景によるものなのか、同じメーカーでもこの時代に製造されたクルマにはマッチするという不思議な色だと思います。



プリトヴィツェ湖群国立公園からアドリア海に向かってハイウェイを走行中に立ち寄ったパーキングエリアに停まっていたアルファロメオ159。トランクリッドに「2.4」と記されたオーナメントが奢られていたので、日本未導入の直列5気筒2.4ℓディーゼルエンジンを搭載したモデルでしょうか。
ちょっと厳つい顔付きは慣れるまで時間がかかりましたが、今となっては味のあると思えるデザインにさすがは巨匠ジウジアーロが参画したデザインだけのことはあるな、と。



旧市街地が世界遺産に登録されているトロギールではBMWE34を見かけました。
5シリーズでは最後の丸目4灯のモデルです。
やはりBMWらしさが際立つデザインです。
それにしても前後をこんなに詰められてしまったら無傷で出ることができないのではと心配しましたが、ランチ後に再び同じ場所を通ると後ろに停まっていた赤いフォードフォーカスがいなくなっていたのでほっとしました。



スロベニア・クロアチアに初めて行った14年前はどの旅行会社のツアーも一緒に組まれていなかったボスニア・ヘルツェゴビナのモスタル
現地の旅行会社との商品開発が進んだからなのか、このツアーは一緒に組まれていました。
もちろん、目玉は世界遺産のスタリ・モストです。
自由時間に橋から少し離れて歩いていると、ちょっと傷んでいるBMWE30を見つけます。
このクルマのリア側の背後に写る建物の壁面が虫食いみたいに見えますが、これはユーゴスラビア内紛の時代に砲弾が当たってできた痕です。



スタリ・モストからバスの乗り場まで歩いている途中で見かけたメルセデス・ベンツW123。
こちらもかなり傷んでいますが、頑強なメルセデス・ベンツにあってはこれくらい何てことはないでしょうか。
トランクリッドに「200D」という見たことがないオーナメントが奢られていたので、調べてみると日本には正規輸入されなかった直列4気筒2ℓのディーゼルエンジン搭載モデルのようです。



クロアチアのドブロクニクから南イタリアのバリーまで移動する夜行のフェリーで見つけたスマートクーペ。
ナンバープレートの登録はドイツなので、南イタリアからドイツまで走破するのでしょうか。
話は逸れますが、ドブロクニクに訪れた14年前は、地雷の撤去作業が未了のため背後に聳えるスルジ山の中腹から先は立入が禁止されていました。
ところが、8年経って訪れてみると、山頂までロープウェーが設置され、展望台から旧市街地の景観を楽しむことができるように変わっていました。
クロアチアでは地雷注意の立て看板を見かけることもほとんどなく、安心して観光できるようになりましたが、ボスニア・ヘルツェゴビナでは内戦により放棄され廃墟となった建物も所々に残っており、その傷跡がまだ残っている印象があります。



南イタリアのアルベロベッロでは、観光客をかき分けるように走ってきたトゥルッリみたいに可愛いルノー4を見かけました。
華やかな北イタリアの大都市に比べると、経済的な格差を感じるアルベロベッロ。
傷みの目立つこのクルマがその象徴のようにも感じました。



帰りはナポリ・カポディキーノ国際空港からローマ経由で帰国しましたが、空港に展示されていた718ケイマンS。
発表から10か月ほどとそれほど時間が経過しておらず、このとき初めて実車を見ました。
このPDKモデルの車両価格は€67,102と表示されていたので、日本での販売価格865.4万円との換算で計算すると€1=129円と当時のレートで考えるとそれほどマージンは考えていないようです。



3年前のゴールデンウィークには北インドへ。
小型三輪タクシー「オート・リキシャ」はニューデリー市内で大活躍です。
大型観光バスなど物ともせずに合間を縫って前に前に走っていきます。
時速40km/hくらいであれば並走できるので、なかなかの性能ではないでしょうか。



市内に通じる信号のない5車線道路は、中心地が近づくにつれて混雑が酷くなります。
この写真は、小型車が幅を利かせている北インドでスズキ車がたくさん走っている中で、希少なトヨタ車を見つけました、というものではありません。
乗車している観光バスは第1走行帯と第2走行帯を跨ぐように走っています。
道路に引かれた白線を見ていただくと分かるのですが、バスの右側の3車線半に5列できています。
写真では分かりませんが、バスの左側では1列走っています。
つまり、5車線をシェアしながら7列で走っているということ。
車速は50km/hくらいまで上がる瞬間もありますが、それぞれが狭い道路幅の中で接触もせずに実に上手く走っています。
後ろにクルマが並んでいない列があると思って眺めていると、後方から結構な勢いでクルマが飛び込んでくるのでびっくりします。



2年半前に行った欧州の小国巡りでは、トランジットで使ったドーハ国際空港内に2台の高級車が展示されていました。
そのうちの1台がベントレーコンチネンタルGTコンバーチブルです。
白いボディカラーに赤い幌は鉄板です。
ただ、気になったのは、マイナーチェンジでフロントバンパーの形状が変わっていたので、一つ前のモデルだなあ、と。
このクルマはDuty Freeショップがセールスプロモーション用に展示しているものなので、そんな細かいことを指摘してはダメですね。



もう一台はポルシェ911カレラ4S
こちらは当時の最新型であるtype991.2です。
シルバーのボディに赤いキャリパーが決まっています。

毎度のことですが、長くなりそうなので残りは後編とします。
Posted at 2020/04/29 21:36:04 | コメント(2) | トラックバック(0) | 徒然草 | クルマ
2020年03月10日 イイね!

Nostalgic 2day 2020 後編

Nostalgic 2day 2020 後編 さて、後編です。

白鳥のように両扉を広げて美しい姿を披露していたのが、ジャガーE-type ロードスター。
1974年式のシリーズⅢで、フロントに格子状のグリルが埋め込まれ、ホイールアーチにフレアが付いているあたりが見分けるポイントになるでしょうか。
当初のシンプルなデザインの良さが失われたと人気の面ではシリーズⅠに譲るようですが、パワフルなV型12気筒エンジンが積まれているという魅力があります。



この時代の国産車に革張りの内装は望めません。
分厚いサイドシルにも革が張られ、とても豪華に見えます。
ATのシフトノブの長さが優雅さの象徴のようにも思います。
国産旧車との当時の価格差で考えると、販売価格1,320万円はお買い得な気がします。
クーラーがどれくらい効くのか気になりますが、オープンカー乗りには関係ないですかね。



2000GTのオープンカーといえば、日本が舞台となった「007は二度死ぬ」で登場したクルマです。
映画用に2台が用意され、劇中で実際に使用された車両はトヨタ博物館に所蔵されています。
こちらはプロモーション用に使用された車両です。
一時期は行方不明になっていて、かなり痛んだ状態で発見されたもののレストアしてピカピカにしたようです。



2000GTの試作車という位置付けであり、市販するクーペの屋根を外したオープンモデルという設計ではないようです。
フロントガラスはクーペより寝ているみたい。



ホイールは映画車両と同様、マグネシウム製のオリジナルではなく、スピンナット式のワイヤーホイールに入れ替えられています。
5月にはRMサザビーズのオークションで左ハンドルの赤い2000GTが出品されるそうですが、果たしていくらで落札されるのでしょうか。



サーキットの狼ミュージアムからの展示車両であるロータスヨーロッパスペシャル。
原作者の池沢早人氏の監修も受けた主人公が操る愛車の風吹裕矢仕様です。
赤いストライプには29個の撃墜マークが入れられています。



特にGTウィングにはこだわって製作されているようです。



ルーチェロータリークーペはかなり希少ではないでしょうか。
どことなく117クーペを思わせるデザインですが、ジョルジェット・ジウジアーロが在籍していた時代のベルトーネ社がデザインしたルーチェを原型に社内デザイナーが手を加えて仕上げたようです。
ロータリーエンジンを積んだ前輪駆動の市販車といえば世界でこのクルマだけではないでしょうか。
エンジンは、コスモスポーツやファミリアを大型化し、最大出力126PS/6,000rpm、最大トルク17.5kgm/3,500rpm、最高速190km/h、0-400m加速17.1秒となると、当時の国産スポーツカーに匹敵する性能です。
カタログのキャッチコピーは「ハイウェイの貴公子」。



1969年当時の発売価格は、スーパーデラックスが175万円、デラックスが145万円と、ハコスカGT-Rや117クーペとほぼ同水準。
展示車は屋根が革張りになるスーパーデラックスです。
残念ながら販売は振るわず、生産は3年で打ち切られ、生産台数は僅か976台。
滅多に目にできないはずなのに、思いの外、通り過ぎる方が多いような気がして哀愁を感じてしまいます。



通路を隔てた「表紙を飾ったクルマたち」と銘打たれたひな壇のようなスペースのほぼ向かいにハンドメイド117クーペが飾らせています。
ボディカラーの影響もあるのかもしれませんが、ハンドメイドを見るとボディの曲面やプレスラインに量産丸目型より柔らかさを感じます。
SOHCエンジンの廉価モデルの追加もあって2,458台が販売されており、量産丸目型や角目型より高値で取引されているとはいえ、当時の販売価格からするとかなり手頃な価格で手に入ると思います。



真っ赤なコスモスポーツはとても目を惹きます。
トヨタ2000GTもそうですが、白のイメージが強過ぎて、スポーツカーには赤が似合うという方程式が成り立ちません。
少し大げさにいえば、真っ白なコスモスポーツとは別のクルマに見えます。
一方、ハンドメイド117クーペはスタンダード5色、オプション9色の14色がカタログにラインナップしており、昨年に開催された117クーペ生誕50周年記念イベントで集まった35台は色とりどり。
イメージカラーはカタログカラーの薄いイエローになるのでしょうか。



スカイラインRSターボも並びに飾られていました。
R30専門店がミッションのオーバーホールとボディのレストアを手掛けた珠玉の一台は699.8万円。
地道に作業してかかった費用を加算していくと、こういう販売価格になってしまうのでしょう。
メーカー供給が止まり現品を補修するので新品へ交換するより高くついてしまうというケースが増えているようです。
ちょっと乗ってみたい人向けではなく、RSターボに乗り続けたいと強く願う人がオーナーになるのでしょう。



西部警察の繋がりでいえば、石原裕次郎が扮する木暮課長専用車の初代ガゼール。
ドラマでは、白と黒のツートンカラーのクルマの白いボンネットにガゼルが描かれ、特別仕様のオープンカーになっていました。
小暮課長が片手をついてドア越しに飛び乗る姿は、2000GTのドアを開けて乗り込むジェームズ・ボンドより決まっているかな、と。
グリーンのクーペは味があってとても良いと思います。
欲しいとなると、198.8万円であれば即決できてしてしまうかもしれませんね。 



ヨコハマを舞台にした刑事ドラマといえば、あぶない刑事でしょうか。
舘ひろしと柴田恭平が共演で鷹山と大下という刑事役で捜査車両として乗り回すのが、2代目レパードのアルティマ。
展示車はオリジナルのパールツートンから劇場車と同じゴールドツートンに塗り替えられています。
走行距離も17.5万kmと国産高級セダンの中古車としては嵩んでいるほうですが、車両価格は737万円と高値が付いています。
ちなみに、アルティマとは、英語で究極を意味するUltimateから派生した造語で、レパードの最上級モデルに付けられたグレードです。



2台先に並べられた同型の1986年式アルティマもパールツートンからゴールドツートンに塗り替えられたようです。
こちらは後期型からサンルーフを移植し、より豪華仕様になっています。
走行距離14.6万kmで車両価格は755万円。
あぶない刑事シリーズが放送されるたびに古き良き時代のクルマとして改めて注目を惹くのに、当時は対抗車のソアラのように販売面では振るわなかったこともあり、稀少車となって価格形成に有利に働くのでしょう。



このお店の社長個人が所有するのは日産自動車で1台のみ生産されたアルティマ グランドセレクション。
その隣には社長と同じボディカラーにとのお客さまの声に応えてワインレッドにペイントされた1台が飾られていました。
レパードの専門店として、マニアに満足してもらえるレベルのいわゆるコンクールコンディションを目指してフルレストアするとなると、こういう販売価格になるのも当然なのかもしれません。



当時の対抗車のソアラ。
こちらは2代目なので、厳密にいえば、ライバルは2代目レパードでも後期型になります。
ワンオーナーの1988年式3000GTリミテッドは走行距離1.9万km。
車両価格318万円は安いように思えてしまいます。



今でもお気に入りのA70スープラ。
初めて車雑誌で目にしたときに惹かれました。
展示車は後期型3.0GTターボリミテッドで230万円。
デザインに溶け込んだブリスターフェンダーも過度な誇張にならずに自然と決まっています。
発売当時のスープラはソアラと並んでトヨタが誇る高級車だったこともあり、ホワイトの外装色でも自然に受け入れられましたが、グループAのホモロゲーションモデルであるターボAの登場もあり、高性能スポーツカーというイメージが強く残る今となっては、清潔感ある上品なクルマに見えます。
個人的には、2.5GTツインターボエンジンを搭載し、ダークグリーンマイカという専用色が塗られたターボRが理想です。



ロールスロイス カマルグは1977年式で走行距離は3.2万km。
カマルグは、南仏プロヴァンス地方の高級リゾート地で海塩の産地でも有名なカマルグに由来しています。
デザインは、ロールスロイス社からピニンファリーナに「最高級の名に相応しい威厳を保ちつつ、決して古臭くならないデザインを持つ4シータークーペ」というリクエストで依頼したようです。
日本で最初に販売されたときに設定された価格は4,500万円。バンパーは1本もので、バブル当時にディーラーに交換をお願いしたら見積が500万円だったと紹介しているブログもありました。



シートの革に柔らかがあり座り心地が良さそう。
藍色かかった色目は目を惹きますが、ボディカラーに合わせられていて納得いきます。
この時代の高級車にウッドパネルは鉄板ですね。
ステアリングが左にオフセットしているように見えるのが気になります。



世界一高価な乗用車といわれたカマルグは、生産期間13年で僅かに525台しか販売されていないようです。
全長は5mを超え、横幅は192cmと現在の高性能スポーツカーと変わらないサイズにも驚きます。
この超高級車が車両価格880万円で購入できるのであればお買い得に思えてしまいます。
今回のイベントで欲しいクルマNo.1です。
ただ、身の丈に合わないクルマは手元にあっても使う場面が全く思いつかないという実用性からの課題を克服しなければなりません。
駐車スペースを探すだけでも一苦労しそうです。



その隣には1976年式マツダカペラロータリークーペが並べられていました。
コンパクトなボディサイズでも、外装色がオレンジなのでインパクトがあります。
走行距離3.7万kmで880万円とカマルグと同じ価格。
中古車の評価とは難しいものだとこの2台を何度も行き来して品定めしまいました。



フォードGT40が会場に現れて所定の展示場所までゆっくりと移動する後ろを多くの方が付いて歩いていました。
爆音を響かせるような脚色はなく、タンタンタンタンとメカニカルな音が場内をこだましてるのが印象的でした。
運転席のある右側のドアはルーフから開くようになっていますが、助手席になる左側のドアは普通に開くようになっています。



内装が赤に統一され、革シートが採用された1981年式117クーペリミテッドエディション。
クラシカルな印象の強いハンドメイドと比べると、後期型の角目は近代的にモディファイされていることを感じます。
販売開始の1968年12月から12年以上も後に販売されたクルマなので、自動車メーカーからすると現代流にデザインを見直すのも必然なのかもしれません。
とはいえ、2度のマイナーチェンジを経たといっても、オリジナルのデザインから大きくは変わっていません。
普段から117クーペに気楽に乗りたいと考えるのであれば、後期型は賢い選択だと思います。



117クーペの後継モデルのピアッツア。
このクルマもジョルジェット・ジウジアーロがデザインして1981年5月から販売が開始されています。
オリジナルに忠実な初期型は、半開きの2灯のセミリトラクタブルライトが採用されており、フロントマスクは眠たげな表情にも感じますが、ヤナセが販売したピアッツア・ネロに採用された角型4灯はシャープに見えます。



また、販売当初はフェンダーミラーでデザインに溶け込んでいない印象でしたが、1983年3月の解禁を受け、5月のマイナーチェンジから採用したドアミラーになってラインがスッキリとしました。
チューニングメーカーのイルムシャーが足回りに手を入れたイルムシャー仕様のホイールは、ボディカラーとお揃いの独特なものが装着されています。
好みのホイール形状ではないのですが、真っ赤なボディと相まってオシャレに決まっています。



最後に紹介するのは、同じ赤つながりでアウディクワトロ。
遊び心を感じる真っ赤なボディに精悍な印象を与える角張ったデザインが相乗効果となって、とても格好良く見えます。
写真では捉えきれませんが、どの角度から見てもバランス良く見える造形が秀逸です。
そして、何と言ってもフルタイム4WDを採用した世界初の乗用車という意味で、歴史的な価値があるクルマだと思います。



最高出力200馬力のインタークーラー付きターボチャージャーの2,144cc直列5気筒SOHCエンジンはオーバーハングより前のエンジンベイぎりぎりの前輪より前に搭載されています。
これは、当時タイヤのグリップが弱くて自重も軽かったので駆動輪である前輪に重さをかけて空転を防ぐという目的があったようです。
その一方、このままではアンダーステアが強くてコーナリングで不利になることから、強大なエンジンパワーを使い切るには四輪駆動にせざるを得なかったという推察も成り立ちます。



いずれにせよ、アウディクワトロはWRCで成功を収め、ラリーで四輪駆動が主流になったのはご存知の通りです。
このクルマの魅力に惹かれて何度か行ったり来たりしましたが、アウディを所有するような機会があったら、このクルマも手に入れたくなるだろうと感じさせられました。

まだ紹介したいクルマはあるのですが、長くなってきたので、2回に渡って取り上げたnostalgic 2daysのブログは終了します。
最後まで目を通していただきありがとうございました。
Posted at 2020/03/10 20:20:24 | コメント(5) | トラックバック(0) | 展示会 | クルマ
2020年03月01日 イイね!

Nostalgic 2day 2020 前編

Nostalgic 2day 2020 前編このご時世なら中止もあり得ると思っていましたが、2日目のオープンに合わせて会場に向かうと入口には300名以上が並んでいたでしょうか。
開場前から並んだ人たちの多くはマスクをして会場入りしていました。
その着用率は、中高年齢の男性が多い割にはかなり高めです。
私も普段はしませんが、エチケットと思い手持ちのものを着用して会場入りします。
この騒動は早く収束してくれると良いのですが、まだ先が見えない感じですね。



入口を潜るとトヨタ2000GTが恒例のお出迎え。
イメージカラーはなんと言ってもホワイト。
価格応談とありますが、一時期の高騰は落ち着いたのでしょうか。
旧車で有名なY社は毎年良い展示スペースを確保しているのでしょう。



1台挟んで真っ赤な2000GTは前期型。
昨年は入って1台目だったので、かなりの注目を浴びていましたが、今年は後期型に主役を譲った印象です。



新型スープラがダブルバブルルーフを採用してルーフ形状でも注目を浴びましたが、50年前の国産スポーツカーでも採用していたとは少し驚きです。
当時の世界最高速記録の樹立に少なからず貢献したのだと思います。



全幅は1,600mmと極細なのに、少し離れて後ろから眺めると2000GTのリアは今でも第一線級のスポーツカーに負けないドッシリとした造形です。
しかも今までのクルマにはない柔らかな曲線美を兼ね備えたデザインと言えるのではないでしょうか。



2000GTの後ろにピッタリとコスモスポーツが並べられています。
こちらも皆さま熱心に撮影されていました。
車両を見ても前期型か後期型か分からないと仲間と話されているのが聞こえてきました。
フロントグリルが大きく口を開けているのが後期型の特徴ですし、69年式との表記があったので後期型だと思います。



その後ろが510ブルーバード。
70年式の1600SSSの走行距離は5.5万km台で、中級セダンとして販売されていた当時から50年も経過していることを考えるとかなり低走行と言えるのではないでしょうか。
通常350万円のところ特価315万円で販売されていました。
フルオリジナルで程度も良さそうなので、決して高い買い物ではないのかなあ、と。



正面に回り込むと赤い2000GTの隣に濃緑色のダルマセリカが並んでいました。
グリーン系は初代セリカではよく見る気がします。
フロントグリルのGTというエンブレムがDOHCエンジンを搭載した最上級モデルであることの証し。
73年式のフルオリジナルで、398万円が358.2万円とこちらも10%割引されていました。



白いフェアレディZは目立たない感じがしました。
軽く流そうとパネルを覗き込むと432と記されています。
ご承知のとおり、ハコスカやケンメリのGT-Rと同じS20型エンジンを搭載した最上級モデルであり、4バルブ、3キャブレター、2カムに因んでいるのは有名です。
Z432といえば、オレンジと黒のツートンの印象が強いので、ちょっと意外な感じ。
ハコスカGT-Rの新車価格150万円に対し、生産台数417台のZ432は185万円とさらに高額だったようです。
フルオリジナルでフルノーマルのこの1台も価格応談。



そのお隣はKPGC10。
ハードトップの2ドアGT-Rです。
今まで見たハコスカの多くがシルバーなので、Z432と同様、少し大人しく高貴に見えてしまいます。
こちらも価格応談と表記されていました。



旧車になるといすゞ車も光を放ちます。
その代表格は117クーペになるでしょうか。
初期型でDOHCエンジン搭載モデルといえば、当時172万円とハコスカGT-RやZ432に負けない高額車両でしたが、同じ価格応談と表記されていても現在では4分の1ほどでしょうか。



初代シルビアはどこか優雅さが漂っています。
オリジナルのグリーンメタリックはもう少し薄くてくすんでいる印象がありますが、初代シルビアらしさが感じられる良い色に思います。
内装もしっかりとレストアされていて、新車みたいにピカピカでした。
当時の価格が120万円と高額であったことから販売は振るわず、生産台数は僅かに554台のみ。
今やその価格は10倍になっているようです。



初代ジェミニの外装色はグリーンに見えましたが、ブラック系のようです。
DOHCエンジンを積んだZZシリーズではないようですが、4ドアセダンで落ち着いて当時の雰囲気を楽しむには良い選択かもしれません。
8.2万kmでツーオーナー、車両価格が160万円となると良いオーナーさんが見つかるでしょうか。



赤と黒のツートンに塗装されたスカイラインといえば高性能の証でしょうか。
4バルブのツインカムにターボを組み合わせたエンジンを搭載し、190PSの史上最強スカイラインは子供心にカッコいいな、と。
前期型を西部警察のマシンRSに模して乗られる方は当時からのファンでしょう。
後期型は、グリルレスに細くなったフロントライトの組み合わせはまさに鉄仮面。



インタークーラー付となり、16VALVE DOHC TURBOエンジンのパワーは205PSにアップ。
6気筒でないエンジンが搭載されたモデルにGTは名乗らせられないとの意向があったにせよ、一代限りのRSという称号は今でも輝いていると思います。



ハイソカーブームに影響されたのか、R30より大きくなったR31の評判は、必ずしも良くなかったと記憶しています。
その中でも、RB型の6気筒エンジンを積んだスカイラインへの期待は大きく、グループAのホモロゲーションモデルとしてGTS-Rを800台限定で販売します。
もちろん、GT-Rの復活を待望していた方も多かったでしょうが、210PSのRB20DETエンジンは専用のものではないと見送られたようです。振り返ってみれば、限定のGTS-Rというクルマが当時の世相を表していてスカイラインの歴史を語るのに欠かせない1台という気がします。



R32を初めてみたとき、角が丸いツルんとしたデザインに格好良さを感じませんでした。
ところが、ケンメリ以来となる待望のGT-Rは、フロントにグリルが設置され、大きな吸気口を備えたフロントバンパーがアグレッシブな印象を与え、前後とも全体的に膨らませたブリスターフェンダーとトランクリッドに取り付けられたリアスポイラーで雰囲気を一変させました。
イメージカラーはガンメタリックですが、明るいボディカラーにステッカーを貼れば競技車両そのもの。
自主規制で抑えたとはいえ、RB26DETTが発揮する最高出力280PSというスペックをみて、遂に愛車の117クーペの2倍のパワーをもつ国産車が現れてしまったなあ、と。



筋肉質を思わせるボディのR32GT-Rに比べると大きくなったR33GT-Rはアウトラインも穏やかな印象で、もう少しアグレッシブな感じが欲しいかな、と。
何だかR31が発表されたときに重なり、デジャビュに感じました。
エンジンはR32GT-Rと同型のRB26DETTで、最大トルクは僅かに1.5kg・mアップしたものの最大出力は280PSと変わらず、大きくて重くなったことを考えると見劣りします。
それでも、サーキットタイムで考えると走行性能は向上しており、GT-Rは進化したと言えるのではないでしょうか。
また、R32GT-Rの時代には聞こえたターボ化や4駆化に対する反対意見は、R33の時代にはほとんど聞こえなくなっていました。
イメージカラーといえばメタリックパープルです。



続くR34GT-Rも同型エンジン。
最高出力は280PSのままですが、最大トルクは2.5kg・mアップ。
ボディを削って小さくして吊り目の顔はシャープに。
車体下部に流れる空気をディフューザーで整流するあたりは、もはやストリートカーではなくサーキットカーだなあ、と。
VスペックやMスペックで低走行車ともなると、現行のR35GT-Rの新車価格を軽く上回ります。
イメージカラーはメタリックです。



4世代のスカイラインに4灯のテールランプを向けているのがマルティニカラーのフェラーリ308GTB グループ4グループ仕様です。
リアのオーバーフェンダーはオリジナルデザインを崩しかねないほどの力強さがあります。
ホイールはストラトスに採用されているものと同じようです。



室内はロールゲージで乗り降りしにくそうなうえ、フロアにはマットが敷かれておらず、金属板が剥き出しです。
トグルスイッチが並ぶ黒い機器パネルはシンプルでまさにコックピットそのもの。



ボディラインは308GTBのオリジナルデザインの美しさを感じますが、ライトの並びだけ見ているとストラトスを思わせます。
また、ラリー仕様らしく、ドアミラーはステーでしっかりと固定されています。
ボディはFRP製で強度アップと軽量化を図っているようです。



1964年5月に鈴鹿サーキットで開催された第2回日本グランプリGT-Ⅱレースにおいて、式場壮吉氏が搭乗するカレラGTSを生沢徹選手のスカイラインGTが抜いたシーンを再現するブースがありました。
予選はスピンしてノーズを大破させ、スカイラインに後塵を拝したカレラGTSは、1,966ccの水平対向4気筒エンジンから最高出力180PS/7,200rpm、最大トルク20.5kgm/5,000rpmながら650kgと軽量ボディを生かして最高速260-262km/hを記録します。
決勝ではその性能を生かし優勝します。



これに対するスカイラインは、「小型セダンに大きなエンジンを載せれば速くなる」とフロントを200mm延長して1,988ccの直列6気筒OHCエンジンを詰め込んでいます。
最大出力150PS/6,000rpm、最大トルク18.0kgm/4,800rpmとはいっても、車重980kgの4ドアセダン。
応急修理して決勝に駆け込んだ手負いのカレラGTSにスタート直後に抜かれ、その性能差は歴然となります。
ところが、先行するカレラGTSが周回遅れの処理に手間取っている間にゼッケン41番の生沢徹選手のスカイラインがパスしてトップでホームストレートに戻ってきます。
スカイライン神話はここから始まり、ハコスカGT-Rが生まれることになります。
善戦したとはいえ、櫻井眞一郎氏が胴長のダックスフンドが銀色で地べたにへばりついたエイなんかと競争できるわけがないとは言い得て妙だなあ、と。



隣の展示スペースにはホンダRA271が飾らせています。
4輪車事業へ進出する足掛かりにモーターレーシングの最高峰F1に狙いを定め、1962年にプロジェクトを始め、1964年に実戦投入されたモデルです。
1,495ccの水冷横置きV型60度12気筒48VALVEエンジンは220PSを発揮し、最高許容回転数は11,500rpm。
車両重量525kgのマシーンはゴーカートのようにも見えてしまいます。
このRA271は参戦全3戦リタイアという記録ですが、翌年のメキシコGPにRA272で初優勝に結びついています。



日本国旗が掲げられたグロリア・デラックス。
1964年東京オリンピックで公用車として使用されていたものを現オーナーがレストアしたようです。
オリンピック協賛車両に使われた特別専用色のソリッドの水色が当時の思わせるなんとも言えない良い色合いです。



レモン色かかった黄色いホンダ クーペ9 S。
1970年2月9日に発表した車両価格は72万円。
1,298ccの直列4気筒SOHCエンジンは、最大出力110PS/7,300rpm、最大トルク11.5kgm/5,000rpmと車両重量900kgのボディで楽しむスペックとしては十分だったと思います。

ここまでお付き合いありがとうございます。
ちょっと長くなったので、残りは後編に回します。
Posted at 2020/03/01 15:17:55 | コメント(5) | トラックバック(0) | 展示会 | クルマ
2019年03月09日 イイね!

Nostalgic 2Days

Nostalgic 2Days毎年2月後半の土日に日本最大級のクラシックモーターショーがパシフィコ横浜で開催されています。
その後、名古屋、大阪と転戦していますが、イベントを失念を続けて行くのは3年ぶりとなります。
前回は地下駐車場に停めるのに苦労したので、電車を使うことにしました。



東急東横線が副都心線と繋がり、最寄りのみなとみらい駅から会場までは徒歩5分ほど。
日中はFライナーと呼ばれる列車に乗ると特急と同じで停車駅で移動時間が短縮できます。
横浜駅から先は地下鉄で別料金となりますが、終着駅が桜木町までの時代より利便性が高まった利用者も多いのではないでしょうか。

一般入場料は2,000円ですが、500円分の金券が付いていて会場内の物品や飲食の購入に使えます。
500円の金券と交換という商品も用意されていますが、使わないと損になるしどうせなら気に入ったものにしようと探すと結局は500円を超えてしまい、現金を足して買ってしまうという行動心理を巧みに利用していると思います。
前回は117クーペのミニカー、今回はNostalgic Heroのバックナンバーでいずれも500円オーバー。
金券がなければ出費は入場料1,500円で済んでいたはずです。
とはいえ、折角の旧車のイベントですし、自分だけの記念品を手にして祭典に参加した気分が味わえるので、悪い気はしません。



さて、入口から会場内に入るといきなり真っ赤な2000GTが出迎えてくれます。
前回はゴールドの2000GTに度肝を抜かれましたが、赤の2000GTは本当に格好良いです。
街中で走っていたら注目の的になることは間違いありません。
最近のクルマの大きさからすると、もうふた回りほど大きくすると迫力が出るだろうと思わせるほど、コンパクトなサイズです。



どこにも破綻の感じさせない流れるようなデザインが見事で、見ていて飽きさせません。
E-Typeをお手本にデザインされたという説があるようですが、フロントノーズ・ショートデッキを代表するクラシックなデザインと言えるのではないでしょうか。



シンプルなだけに美しさを感じるリア。
格好良さを意識しているのか、ゴテゴテしている最近のデザインは一時的な流行に過ぎないのではないかと思わずにはいられません。



こちらはフォグランプが小型化した後期型でしょうか。
製作された337台のうち、国内向けは前期が110台、後期が108台ということは希少さでいうとほぼ同じということになります。
2台とも販売車両でしたが価格は応談。
家が買えるような金額が提示されることは容易に想像できます。



3M型エンジンを搭載したX型フレームも展示されていました。
隣の実車のボディに収まらないようにも見えましたが、奥屋が載ると車高が下がるのでしょうか。
ヤマハの協力も得て完成した1,988cc直列6気筒DOHCエンジンは、最高出力150ps/6,600rpm、最大トルク18.0kg・m/5,000rpmを発揮します。
谷田部試験場で数々の世界記録を樹立したことは、当時の日本の自動車メーカーがすでに世界に伍したクルマを作れたという意味で、大きな金字塔になっていると思います。



フェアレディZの最高峰といえば、箱スカやケンメリのGT-Rと同じ直列6気筒DOHCエンジンを搭載したZ432でしょうか。
4バルブ、3キャブレター、2カムシャフトに因んでいると言われています。
S20型と呼ばれる1,989cc直列6気筒DOHCエンジンは、最高出力160ps/7,000rpm、最大トルク18.0kg・m/5,600rpmを発揮します。
展示車両は、その中でもレース仕様に軽量化して発売されたZ432Rです。
製造台数は30台〜50台とかなり限られており、現存するのは10台程度のようです。



人気で双璧をなすといえば、もう一台は240ZGでしょう。
こちらは直列6気筒SOHCエンジンながら、2,393ccの排気量を生かして、最高出力150ps/7,000rpm、最大トルク18.0kg・m/4,800rpmを発揮します。
Gノーズによりフロント周りがスッキリして伸びやかに見えます。
また、リベット留めしたオーバーフェンダーが特別なZであることを教えてくれます。



コスモスポーツのイメージカラーはやはり白でしょうか。
走行距離6.1万kmの72年式のこのクルマは、888万円で売り出されていました。
1,200万円超えの物件が出てくるほど人気が高いので、状態次第では良い買い物になるのでしょうか。



水冷直列2ローターのエンジンは、最高出力128ps/7,000rpm、最大トルク14.2kg・m/5,000rpmを発揮します。
当時で比較すると、1.6ℓ直列4気筒DOHCエンジンに相当する性能です。
ただ、大きなエアクリーナーの存在感が抜群で、低位置に配された小さなロータリーエンジンが上手く捉えられませんでした。



117クーペといえば、高嶺の花であった初期型のいわゆるハンドメイドでしょう。
当時の販売価格でライバルだった他の旧車が相応の価格になっていることを考えれば、498万円という値段はかなりお手頃と言えるのではないでしょうか。
ただ、プレートには排気量が1.8ℓとあったので、DOHCエンジンが搭載された上級グレードではなくSOHCエンジンが搭載された普及モデルとなります。
走行距離は11.5万kmというのもマイナス要因かもしれませんが、製造から45年も経過しているので、これくらい走っていたほうが調子は良いタマに当たる可能性が高い気もします。



大型化したコンビネーションランプが採用された中期型以降と異なり、前期型はスッキリとしています。
他にも、前期型にはリアクォーターパネルにリフレクターがありませんし、フロントの高さに合わせたのか、リアのバンパーも一本分ほど下げた位置に取り付けられています。
そのことが奏功しているのか、こういう角度から見るとスッキリとした造形が中期型にはない気品を感じます。
117クーペといえば、ハンドメイドに限ると思われる方がいるのも頷けるところです。



そのお隣はグロリア スーパー6です。
当時はパーソナルカーとして夢であった高級サルーンを個人で所有することの経済的なハードルはかなり下がりました。
昔は威厳があった黒塗りも色違いで個人が所有できる時代です。
社用車だったらこれくらいの威厳があっても良いかなあと。



ただし、エアコンを強化しないと寒暖に対応して快適な室内を保てないことと、最近の社用車よりサイズが小さいので並んで止まると迫力負けすることがネックになりそうです。
車両価格は450万円とありましたが、購入する方は個人の趣味としてということになるでしょうか。



日本の伝統的な最高級サルーンといえば、センチュリーでしょう。
昨年に第三世代の発売が開始されましたが、第一世代でも最近の黒塗りの中で十分に通用するサイズだと思います。
車両価格は450万円と残価はかなりあります。
売約済みの車両も展示されており、こういうイベントでも売れるクルマなのかと意外な感じがしました。



ジアッロのディーノ246GTSの周りには入れ替わり立ち替わりで人が集まってきます。
連れのお仲間にディーノはフェラーリではないと蘊蓄を語っていた人がいましたが、実車を前にするとどうでも良くなってしまう魅力が備わっている気がします。



リアエンドに向かってトランクが作れそうなほど穏やかに伸びるラインが何ともいえません。
リアフェンダーの膨らみも躍動感あるデザインに貢献しています。
それなのに、エンドを切断面のようにバッサリと落としたのは、これらを引き立たせるためなのでしょうか。
バランスとアンバランスの狭間に作られた感じのリアが、このクルマを魅力的に仕立てている最大のポイントだと思います。



車両価格は税別5,000万円。
ごく一部のスポーツカーを除き、最新のスポーツカーが新車で買えてしまいます。
さらに希少性が高い206だと果たしていくらになるのでしょう。



ネロのボディカラーが目立たないのか、細めの通路で歩くことに気を取られてしまうのか、308GTSは、周囲に多くの方が立ち止まることもなく、静かに佇んでいました。
ディーノに続くモデルが5.8万kmで車両価格900万円となるとお買い得にも思えてしまいます。
完璧なプロポーションに美しいデザインが相まって、スーパーカーとして非の打ち所がないといっても過言ではありません。



ワク井ミュージアムから2台が出展されていました。
1台は66年製のベントレーTです。
生産台数は1,703台と少なく、コレクターズアイテムと化しているようです。



トランクリッドの取っ手は見事な装飾品です。
こういうクルマに乗っていた方がいかに優雅な生活だったのかを想像させるアイテムといえます。



シルバーのトリムを挟むように2本の赤いコーチラインが入っています。
ボディの上に綺麗に描かれていました。
ロールスロイス社にのクルマに乗るならこの装飾は是非とも欲しいです。



もう1台は21年製のベントレー 3リットル。
このクルマは、新車当時に架装されたスコットランドのゲイルン製ボディがそのまま残されており、最も古いフルオリジナル車両として知られているそうです。



280SLも展示されていました。
トランクリッドには誇らしげに「AUTOMATIC」とオーナメントが飾られていました。
SLは当時も優雅に乗るメルセデスのフラグシップクーペとして最高のトランスミッションが与えられていたのでしょう。
このクルマも注目度は高かったです。



特別展示されたレーザーとミザール。
どちらも世界で1台しか存在せず、2台が並んで展示されるのは初めてだそうです。
レーザーは、フランスの自動車メーカーであるマトラ社のシムカ・パゲーラの試作で、ミケロッティが自身の名義で製作されたとありました。



他にも紹介したいクルマは色々とあるのですが、長くなってしまったのでまたの機会とします。



最後までお付き合いいただきありがとうございます。

Posted at 2019/03/09 08:10:20 | コメント(6) | トラックバック(0) | 展示会 | クルマ

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