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ラガーあきのブログ一覧

2017年02月03日 イイね!

オフ会 Boxster GTS VS M6

オフ会 Boxster GTS VS M62017年も早いもので1か月が過ぎ、二十四節気でいうと明日から立春です。
気がつけば前回のブログから2か月も経過してしまいました。
みんカラを始めて最初の1~2年は共感できるお友達を多く持ちたいという想いから、懸命にブログを書いて情報発信していたように思います。
イイね!をもらうことからスタートして、気になったブログを通してコメントの遣り取りをして、お友達として登録してもらって。
その後、オフ会にお声掛けいただいたり、辰巳PAや大黒PAなどで偶然にお会いして、直接お話することができるみん友さんが少なからずできました。
そうした環境の変化によって、楽しいカーライフを過ごせるようになり、何かあってもすぐにブログを書こうとしなくなってしまったのかなあと。
次はいつブログを書くのだろうと思うと、逆に書き終えてはいけないのではという思いに駆られます。



さて、今回は少し温めていた構想が実現したのでブログをアップしたいと思います。
みんカラを始めた頃、スパグラさんが書かれたレポートに惹き込まれ、コメントを書き込んでいる中でお友達の登録をしていただきました。
クルマのインプレッションをグラフにして可視化しようと試みるユニークなブログを書かれるので、いつも気になっていました。
本来なら文章を書くのが苦手な自分が目指す姿なのではないかと。
ブログにコメントする機会は多く、実際にニアミスしたこともありましたが、お会いするには至りません。
そこで、いつか時間を合わせてお話する機会は作れないかと思いながら少しずつ距離を縮め、今年に入って何とか実現への道筋をつけることができました。
そして、その日が先週ついに訪れ、オフ会は辰巳PAで午後からスタートしました。
定刻に到着すると既に白いBoxsterが止まっており、隣の駐車スペースにM6を滑り込ませて簡単にご挨拶を済ませると先ずは記念撮影しましょうと。


<Photo by Mr.スパグラ>

こんなに見事にインテルラゴス・ブルーが写り込んだ写真をスパグラさんからプレゼントしていただきました。



GTSといえば赤いブレーキキャリパーでしょうか。ポルシェのブレーキといえば定評がありますが、このクルマのブレーキディスクは気持ち小さくみえます。1,360kgと軽量なので過度に大きくする必要がないことや、GTSは標準より1インチ大きい20インチホイールを履かせていることが影響しているのかもしれません。
何れにせよ、車重を受け止める十分な制動力が備わっているのであれば異論は挟むことではありません。



内装に目を向けるとカーボンパネルとアルカンタラが奢られたダッシュボードと革とアルカンタラのツートンのスポーツシートに目が惹かれました。
スパグラさんにそのことを投げかけると、この仕様に決めるに至った経緯を説明していただけました。その経緯を知って、やはり研究熱心な方だと頭が下がります。



運転席からの視界はこんな雰囲気になるのでしょうか。
慣れない左ハンドルのMT車を運転することは謹んで辞退を申し上げましたが、助手席に乗せていただいたBoxster GTSはE63M6の2周りボディが小さく軽快に駆け抜ける印象です。
E63M6がコーナーに突入すると、四輪が突っ張って車両のバランスをガッチリと取っている感じがシートの座面から伝わってきますが、Boxster GTSは進行方向に頭をクルリと向けて難なくこなしているみたいで軽快な動きをします。
慣れたクルマを運転していることもあるのでしょうが、シフトアップ・ダウンとステアリングで車間を抜けるときはすばしっこいなあと。



3,436ccの水平対向6気筒DOHCエンジンは3,000rpm付近からスポーツ走行するための実用域に入るように思えました。タコメーターの高回転域が助手席からは見えませんが、エンジン回転数は許容回転数まで等速で上がっていくような加速感を感じました。
 最高出力:330 ps /6,700 rpm
 最大トルク:37.7kgm/4500-5800rpm
 0-100km/h加速:5.0秒
 最高速度: 281 km/h

ふと、E46M3のハンドルを握ったときの印象を思い出しました。気になってスペックを確認してみたら、粗い比較ではありますがE46M3と似ていますね。
 最高出力:343 ps /7,900rpm
 最大トルク:37.3kgm/4,900rpm
 0-100km/h加速:5.2秒



ただ、Boxster GTSにはスロットルオフ時にバリバリと過激な音を発して気分を高揚させてくれスポーツ・プラスモードがあります。屋根のない開放感のある車内でリアから響くバリバリ音を楽しみながら、ギアとスロットル操作ができるのは大きな醍醐味だと思います。
シートヒーターを入れると座面から暖気が上がってきてとても暖かいです。風の巻き込みもなく寒さを感じることもありません。



初対面なので、どんな話をすると盛り上がるのだろうなんて心配は無用でした。
オープンカーに興味はありますかとスパグラさんが問い掛けるので、こちらのエンジンが掛かってしまいました。
それにV8 Vantage N430がどんな特徴のクルマなのか説明することになって・・・・



ご飯でも食べながらでもと大黒PAに向かい、Vanquishのリアがいかに格好良いかを力説することとなります。百聞は一見に如かずですが・・・



それに、このApple Tree GreenのVanquishにも話題を広げます。
発売当時に本国で何台か生産されていることは認識していたのですが、日本でオーダーする方は恐らくいらっしゃらないのではないかと。
ところが、偶然にも自宅の近くの中古車販売店で出てきたので、期待一杯にして実車を見に行きました。
メタリックグリーンの濃淡がボンネットの複雑なデザインを引き立たせ、その深みがボディや曲線に合わせて変化していきます。
見る角度や光の当たり方で色は刻々と変わっていき、見ていても飽きることがありません。出るのはため息ばかりです。
内装も白とグリーンのツートンカラーで纏められ、見事でした。
最近、さらに走行性能を高めたVanquish Sが発表されましたね。
オフィシャル動画以外にちょっと長めのインプレッション動画が1本出てきましたが、音を聞く限りミッションの繋ぎが大幅に速くなり、メカニカルなエンジン音が引き立つスポーティな雰囲気に変わっているようです。



次に話題をさらったのがWraithです。
Rolls-Royceは雲の上にいるような方たちが愛するクルマであり、自分が惹かれることはないと思い込んでいたからです。
実際に2ドアクーペが発表されたときも、写真で実車を見たときも気に留めていません。
だからこそ、このSalamanca Blue MetalicのWaithが目に入ったときは衝撃的でした。
太陽光の下でも紫がかった濃いメタリックブルーはとても美しい。



ルーフからなだらかなラインで作られたリアは迫力があって実に見事なデザインです。
クーペという分野ではスポーツカーとは一線を画したデザインですが、異端ではなくむしろオーソドックスさから出る造形は他を圧倒するオーラを放ちます。



内装も高級スポーツカーとは異なる座標軸で設計されています。
そして、天井のスターライト・ヘッドライニングが魅力をさらに引き立てます。
恰幅の良い紳士がオーナーならベストマッチです。



最後に、究極的な走行性能で魅力をもつ650S Spider。
とても扱いきれるような性能ではありませんが、スーパーシリーズのスポーツカーに乗れたらどんなカーライフを過ごすことになるでしょうか。



こんな話を延々とすること7時間。
心優しいスパグラさんはその大半が聞き手になってしまいました。
そして話に耳を傾けているうちに、Aston Martinにも少し興味を抱いていただいたようです。
これからスパグラさんは研究を積み重ね、色々と教えていただくこと日も近いのではないかと思っています。


<Photo by Mr.スパグラ>

このオフ会で楽しく時間を共有できるみん友さんを新たに勝ち得たことが何よりです。
そして、スパグラさんがどんなブログを作られるのか楽しみです。
数枚いただいた写真の中の1枚を紹介して完了とします。

最後までお読みいただいた皆さま、ありがとうございました。
Posted at 2017/02/03 23:39:25 | コメント(12) | トラックバック(0) | オフ会 | クルマ
2016年11月23日 イイね!

訪問記 大黒PA・辰巳PA・神宮外苑 銀杏並木(E46M3・Model S・TT Coupe)

訪問記 大黒PA・辰巳PA・神宮外苑 銀杏並木(E46M3・Model S・TT Coupe)今年も残すところ1か月と少しとなりました。
振り返ってみると有意義に過ごせた1年だったのだろうかと。
街ではすでにクリスマスツリーを準備したところもあり、もう12月と言わんばかり。
16時30分を過ぎになると外は薄暗く、冬至も近いと実感します。
明日には関東地方も積雪の恐れという予報まで出ています。
気象でいえば、梅雨明け以降は晴天が広がった日が少なかったような気がします。大きな台風が次々とやって北海道を中心に大きな損害を与えていったのも印象に残っています。

さて、ブログはかなり話題が盛りだくさんで長編です。
興味の惹いた方はお付き合いください。



1か月ほど前に右ハンドルのE46M3をカーシェアリングしました。
左ハンドルのE46M3を4か月ほど前にカーシェアリングしたときもブログで取り上げているので、新たな視点を入れようとE63M6との対比で記事を纏めていましたが、他にも書きたいことがあるのでダイジェスト版に切換えます。



このクルマは言わずと知れた自然吸気の直列6気筒エンジンを搭載した最後のM3です。
後継モデルのE92M3は自然吸気で420馬力までパワーを引き上げたV型8気筒エンジンが搭載されていますし、現行F82M4は直列6気筒エンジンでもターボです。
E92M3のハンドルもいつか握ってみたいですが、E46M3にはBMWやMモデルの原点が多く残っているような気がします。



折角なので、E46M3のスペックに簡単に触れておきます。
最高出力:343 ps /7,900rpm
最大トルク:37.3kgm/4,900rpm
0-100km/h加速:5.2秒



ドアを開けるときに感じる重量感もその一つ。
ドアが重いので力を入れて閉めると、ドア自体の重量が慣性となって勢い良くバタンと閉まります。密閉感を感じさせる音で、指でも挟んだら大変だろうなと。
もちろん、ヒンジの作りも影響するでしょうが、同じ2ドアでもE46M3より大きいであろうE63M6はそれほど力を使わず開閉できます。



何といっても、一番の注目はエンジンです。
ヘッドアップディスプレイがないのでレッドゾーンまで回してシフトアップするタイミングが掴めるのか不安が先に立ちますが、エンジン回転の上昇スピードが一定なので、直線ならタコメーターに目配せしながらレブリミットに当たることなくぎりぎりのところでシフトチェンジができます。
フルスロットルするとタコメーターはレブリミットに向かって等速で上昇します。
エキゾーストはそれほど過激な装飾は施されていませんが、4,000rpm以上ではエンジンからのメカニカルな音が勝り、レブリミットに近づく辺りの乗り味はまさに硬派なMモデルという印象を強く受けます。



ハイギアで走っている場合は2,000rpm以下だとトルク不足で加速がモタつくので、パドルシフトでシフトダウンしてから加速体制に入ります。
パワーがでない低回転域で流しているときに突如としてフルスロットルしても相手にしてくれないのがMモデルの特長といえます。ただ踏めば良いだけの高性能スポーツカーとは一線を画していると思います。
唯一、残念なのは中速域からシフトダウンすると2速に入らないこと。3速でレブリミットまで引っ張り息の長い加速を音とともに楽しむというメリットはありますが、2速でもっと強力な加速を引き出してみたいという誘惑に駆られます。
それでも、優れたMモデルであると思えるのは、怖さを感じることなくコントロールできそうだと錯覚させてくれる加速感であるということでしょうか。



車速が上がるとステアリングの軽さがとても気になります。
もともと、指2~3本くらいは回してもクイックに反応しない設定になっていますが、ステアリングの動きが滑らか過ぎて高速域では握っている手のひらが心許なくて腕が緊張してしまいます。
そんな緊張感が走ったまま、カーブの入り口でつい切り過ぎてしまったステアリングを緩めようとすると、戻し過ぎて思ったラインより外側に外れてしまいます。
ローダウンさせているので純正よりステアリングもクイックになっているのでしょうか。
それと比べると、E63M6だと適度に重みがありますし、ステアリングを切ろうとすると締め上げられたような感覚が手のひらから伝わるので過敏に反応することなくクルマの向きを微調整するのがとても容易な感じです。
もしかすると、運転が上手くて、普段からクイックにステアリングが反応するクルマでスポーツ走行する方にとっては、E46M3のほうが違和感を感じないのかもしれません。



足回りは硬くありませんが、段差でしっかりとしていることを感じとれます。
舗装の悪い道や高速道路の継ぎ目は吸収するより跳ね返します。特に、速度が上がる高速道路ではステアリングの軽さと相まって、軽快な振動です。
足回りがしっかりしているので怖さはありませんが、車重が軽いからなのかなあと。
E63M6はもっと堅牢で重量感があり、跳ねる時はドンと跳ねてタイヤが着地した瞬間の接地感がステアリングから伝わってきます。
ただ、この辺りは主観が強く、どんなクルマがベースなのかによって感じ方が違うと思います。



前回はスポーツモードのオン・オフでの違いは分かりませんでしたが、今回ははっきりと認識することができました。



流し気味に走っているときに、スロットルペダルを1/3ほど踏み込むとクルマがグイッと前に出てから加速するのが分かります。
ドライバーにしか認識できない挙動だと思いますが、ステアリングを握ることを飽きさせない仕掛けにM社の意地を感じます。



次はModel Sです。
こちらも以前に試乗記を書いています。
今回は7時間ほど借りる機会を得たので、色々と試したことを記しておきます。



Model Sもフェイスリフトしており、現行モデルはフロントグリルがすっきりとしたデザインになっています。
これを貸していただけるのかと期待していたら、案内されたのはフェイスリフト前のモデルでした。
ただし、グレードは最上級のP85Dです。
真ん中の数値がバッテリー容量で85kWh、PがPerformanceでDがデュアルモーターを意味しています。
航続距離はカタログ値で491kmです。
出力性能でいうと、フロントに繋がったモーターから262ps、リアに繋がった高性能モーターから510psを発揮して、トルクは98kgm。
0-100km/h加速は3.3秒。
最高速は250km/hに制限されているようです。



現在は巷にP90Dが出ていますが、P100Dという設定が販売されています。
このP100Dの0-100km/h加速は何と2.7秒。
もう、並み居るスーパーカーも真っ青なスタートダッシュです。
航続距離も631kmとさらに伸びています。



キーを持ってクルマに近づくとドアノブがせり出してきます。
クルマの技術的な進歩を感じて、大排気量車がいかに悪いことなのか思い知らされるたような気がします。



このクルマで最も目を惹くのはセンターコンソールにある大きな液晶パネルです。
iPadが埋め込まれていると言えば分かりやすいでしょうか。
クルマに関する設定はコントロール画面のウィンドを開いて行います。
ステアリングモードは軽い方からコンフォート、標準、スポーツの3段階。
私は重いほうが好きなのでスポーツモードで走り続けていましたが、街中ではコンフォートにすると乗り味とマッチングしていて自然に運転できると気がつきました。
加速もスポーツとインセインの2段階。
スポーツの上にインセインというモードを準備したのは電気自動車の加速はガソリン車の常識を破るということを強調したかったからでしょうか。
ギアチェンジの必要もなくスロットルをベタっと踏むだけで強力な加速が引き出せるので、追い越しするのはとても楽です。
スタートダッシュでフルスロットルをすると出足でいきなり体ごと持っていかれるので、ヘッドレストを頭につけておかないと首を痛めかねません。
この出足の強さはガソリン車では無理だと思います。
タイミングが分かっているドライバーですらジェットコースターに乗ったときのような気持ち悪さを感じます。
ローンチコントロールのような準備も不要で、誰でもフルスロットルにするだけで3.3秒というカタログ値に近い0-100km/h加速を味わえるはずです。
もっとも加速してもモーターの唸る音がするだけですし、加速に伸びを感じるわけではないので、速いといっても官能性という点ではガソリン車に軍配が上がります。



全画面のナビゲーションもできますが、ソフトが良くありません。
Google社のナビゲーションが使われているそうですが、道路選択が賢くありません。
渋滞しているわけではないのに見るからに回り道になるルートを選ぶし、ルートを無視して走ると諦めが悪くて何度も小路を使ってUターンさせてルートに戻そうと薦めてきます。
しかも、このクルマに搭載されたシステムの通信規格が3Gなので、ルート検索をするのにとても時間がかかります。
どうやら、現行モデルはLTEに対応しているので、その点は改良されているようです。
後方視界も良くありません。
ルームミラー越しに見える後方の視野はかなり狭いですし、ドアミラーの死角も大きい感じ。
だから、液晶パネルを2画面にして上段はリアビュー、下段はマップというのがとても実用的です。
リアカメラを使った後方視界はとても広くて、これを使えば安心して走行できます。



回生ブレーキは標準と弱の2段階。
スロットルペダルから足を離すと、強いエンジンブレーキが効いているような滑走しない走りになるといえば伝わるでしょうか。
クルマを止めるには、止まる直前にブレーキをひと踏みして合わせれば良いです。
しかし、この要領は普段とは全く異なるもので、少し手前からポンピングブレーキを使おうものならブレーキが効きすぎてつんのめります。
弱に設定すれば少し滑走するのでマイルドな運転ができますが、電力の回収を優先しようと標準のまま街中で乗ってコントロールしようとすると慣れが必要のようです。
車重が2.2tもあり、しかも驚異的な加速力があるのにフロントのブレーキディスクがとても小さいのは回生ブレーキが貢献してくれるからなのでしょう。



ハンドル左のウィンカーの下にあるクルーズコントロールのレバーを2回手前に引くと自動運転ができます。
1回引くと車速の設定、2回引くと自動運転になります。
前のクルマを追従してくれるのでカーブでもステアリングを勝手に切ってくれます。
道路交通法の制約からステアリングに手を置いておかないと自動運転が解除されると営業の方から説明を受けましたが、手さえ置いておけば勝手にクルマが走ってくれるのは近未来カーそのものです。
少し前に自動運転による死亡事故がアメリカで起こっていますが、ブレーキを踏めば自動運転は解除されますし、ステアリングに手を添えている限りはそんな危険は感じません。



リアシートは広々です。
Model Sはミディアムセダンに対抗するために作られたようですが、リアシートの広さだけでいえば欧州のフラグシップモデルのセダンに負けないでしょう。



10日ほど前に神宮外苑の銀杏並木で撮影しましたが、紅葉はもう少しでしょうか。
何だか長くなってしまったので、Model Sの話はこれくらいにします。



最後に紹介するのは先週末にシェアしたTTクーペ。
3日間でお値頃価格の設定だったので、オーナーさまにリクエストしました。



現行モデルは3代目ですが、このTTクーペは2代目の前期型といえば良いのでしょうか。
3.2ℓのV6エンジンが縦置きで搭載されています。
スペックにも簡単に触れておきます。
最高出力:250ps /6,300rpm
最大トルク:32.6kgm/2,500rpm~3,000rpm
0-100km/h加速:5.7秒



シートに座ってドライビングポジションを取ったときにしっかりとした座り心地だと感じました。
お尻だけでなく太ももや背中がシートにピッタリと付いて支えてくれるので体がとても楽です。
以前にAudi RS4 Avantのオプションで設定されていたレカロシートを思い出しました。
標準シートとしては最高の部類です。
E63M6よりも良い!



さて、クルマをスタートさせるとドンというショックとともに走り出します。
トランスミッションはてっきり6速のオートマなのかと思っていましたが、デュアルクラッチのSトロニックです。
そして、驚いたことにこのミッションは実にスムーズに小気味良く繋がり、1,500rpm付近で2速、3速、4速、・・・と次々にシフトチェンジしてあっという間に6速までシフトアップします。



低回転域でトルクがあるので、意識的にスロットルペダルを踏み込めばあっという間に80km/hあたりまで加速します。
シフトダウンも素早く3速に入ってしまうと街中では十分すぎるほどの加速が味わえます。
スロットルの踏み加減に加速が付いてきてくれるのはセミオートマ車ならではの乗り心地です。
ステアリングに付いているパドルは、セミオートマ車に搭載されているタイプのものよりAlpinaのスイッチトロニックに近い印象です。
NAエンジンを搭載したMモデルのように意識的なシフトチェンジが不要で低回転域から大きなトルクで軽快に走ってくれるところもAlpinaみたい。



ステアリングもどっしりとした重さはありませんが、効きは自然な感じです。
カーブでもE46M3よりピーキーな感じはなくて扱いやすく、スロットルペダルをもうひと踏みしたくなります。
ブレーキもペダルに軽くタッチしただけで良く効くし、4WDなのでアップテンポでも安心して走れます。



リアスポイラーは120km/h以上になると自動的にせり上がると取扱説明書には書かれていました。
それではつまらないからと強制的に立ち上げますが、80km/h以下になると自動的に格納されてしまいます。
フルタイムで立ち上げたければ、スイッチで少しだけ立ち上げて後は引っ張り出せば良いようです。



リアシートに大人が乗るのは困難です。
ルーフに頭が閊えるので首を傾げていないと乗れませんし、フロントシートを前の出さないと足元のスペースを確保できません。



その代わり、リアシートを倒せば大きなスペースが確保できるので、キャディバックとボストンバックを2つ乗せて2人でゴルフということは可能です。



このクルマはスペック以上に運転が楽しいと思います。
足回りは少しマイルドかもしれませんが、TTSだと思って乗ったほうが違和感がないかもしれません。
折角なので、少し綺麗な写真を撮ろうと辰巳PAに向かいます。



クルマを止めるともしや顔見知りの方と思うクルマが止まっています。
久しぶりにお会いできると狭いPA内を見渡していると見覚えのあるお顔がありました。
挨拶を交わすとみんカラの皆さまが奥に集まっていますよと。



金曜日の夜に辰巳PAに遊びに行かなくなってお会いする機会が減りましたね。
このオニキスブルーのM5を見ればドライバーは誰だかお判りでしょう。
息子さんといらしていましたが、家のクルマがV10M5だとどんな嗜好に育つのでしょう。
私が親から受け継いで117クーペに乗り続けているように・・・
そういえば、このドライバーさんも117クーペが家のクルマだった時代があるとおっしゃっておりましたね。



M5の速さを脅かす黒い5シリーズといえばあの方しかいらっしゃらないでしょう。
キャベツを5玉もいただいてしまいました。
新鮮で綺麗な黄緑のキャベツはどっしりとしていて、食べてみたらシャキシャキと。
みんカラは卒業されてしまったみたいです。



最近はみんカラで近況を把握できなくなってしまいましたが、C63AMGでも黒のEdition507を辰巳PAで見かけたらあの方しかいないです。
元気にされていて何よりです。



そして、暫くすると997の黒いCarrera Sが入ってきました。
ご本人と奥さまにやっとご挨拶できました。
当日は奥さまが追突事故に遭われて大変だったでしょうが、奥さまもお腹の赤ちゃんも元気で何よりです。
会長のクルマを撮りそびれてしまいましたが、乗換えされたカルセドニーではなかったと思います。



辰巳PAの夜は楽しくて癖になります。
ただ、月曜日の夜はさすがに静かで写真を撮るには最適です。
カメラを持参するのを忘れて携帯しか持っていなかったのがやや心残り。

最後は話が少し逸れましたが、また気になるクルマをシェアしたら記事にしたいと思います。
長いブログにお付き合いいただきありがとうございました。
Posted at 2016/11/24 00:04:12 | コメント(10) | トラックバック(0) | 訪問記 | 日記
2016年11月03日 イイね!

グルメ エピキュロス晩餐会(La Belle Epoque)

グルメ エピキュロス晩餐会(La Belle Epoque)みんカラに登録してからもう少しで3年。
最近のブログの更新頻度は月に1回程度ですが、もう少し情報発信しなければ・・・
ということで、今回はクルマの話から離れます。



前回のブログで紹介したLa Belle Epoqueの続編です。
その日、ウェーターさんから話のネタにとエピキュロス晩餐会のメニューを見せていただきました。
もちろん、エピキュロス晩餐会といっても初耳です。
どんなも催し物なのかというと・・・



近代フランス料理の始祖といわれるオーギュスト・エスコフィエ生誕を記念して毎年10月28日にその弟子たちが集うエスコフィエ協会の主催で世界中の料理長が同じメニューで料理を振舞うというものです。
生誕170年となる今年のメニューは、食材が指定されていた昨年までとは異なり、家庭料理・地方料理などの日常的に食べられている料理をアレンジしてガストロノミとして提供すると決められています。
晩餐会の正式な料理として今や世界的に認められる現在のフランス料理は、家庭料理や地方料理から発展したものであり、エスコフィエの生誕を祝うのにふさわしいのではないかと。
普段は、夜の外食はほとんどしていませんが、折角なのでと申し込みました。



予約した19時を少し過ぎてお店に入ると、席はほとんど埋まっていました。
すべて予約で埋まっているとのこと。
立派なメニューも準備されていました。



コースで食べるときは見た目や香りを楽しまないとなりません。
普段と同じように食べていたら1つ1つの料理は一瞬で終わってしまいます。
美味しいなあという感想だけで、胃袋に入ってしまいますからね。
あまりにも早く食べ終わると次の料理までの時間も空いてしまいますし・・・



オークラは高台の良い場所に建っていて、La Belle Epoqueは新館の最上階に入っていますが、今やもっと高いビルに周囲を囲まれてしまい、景色は良いとは言えません。
ところが、夜に来てみるとビルの窓から漏れるたくさんの明かりが綺麗に見えて・・・
お店の雰囲気もぐっと落ち着き、良い感じです。
ちなみに、男性のドレスコードはジャケット着用のみなので、肩ひじを張らずに入れます。



とても小さな前菜からスタートです。



二品目のニース風サラダは綺麗な盛り付けです。
ツナサラダといっても角切りのマグロは半焼けで、焦げ目の香ばしさと脂ののったマグロの味が・・・
キュウリを口に入れると独特の青臭さが広がらないのに味はしっかりしています。



今回の料理で最も注目していたのはポトフです。
料理長のアイデアでお客さまの目の前で鍋に入ったポトフを皿に取り分けるという方法が採られたようです。



ポトフがサーブされると、スライサーでトリュフを削ってくれます。
それにしても、ポトフといえば普段はこの何倍も食べますよね。
ただ、これはコース料理のポトフだと思い直して、小さく切り分けてじっくりと味わうことにします。
フォアグラがあまりにも美味しいので、小さく切り分けて何度も口の中で楽しみました。
口の中でフォアグラ、フォアグラ、フォアグラ・・・と、飲み込まない限り味が薄れることなくいつまでも暴れます。



メインの魚はソテーしたサーモンです。
サーモンは大好きな食材ですが、このサーモンは唯一生臭い感じが強くて私の口には合いませんでした。



次のメインは鹿肉のポワレ。
まず、口にしたセロリが使われている白いソースが強烈。
普通に売られているセロリとは品種が違うらしく、口の中でセロリ、セロリ、セロリ、・・・の合唱が始まります。
初めて口にする鹿肉は臭みが強い羊肉のようで・・・
羊肉はほとんど気にせずに食べられるのですが、このときはサーモンに続いてと思いました。
ところが、この白いソースとの相性が抜群で上手く消し合ってレアの鹿肉がとても美味しくいただけます。
さすがだなあと感心しながら食事を進めます。



デザートは、ライスプディングとラ・フランスのコンポートにタヒチ産バニラの入ったアイスクリームが乗っています。
ライスプディングのお米はイタリアで食べたリゾットに良く似ていたので聞いてみたら見事にイタリア産でした!
このプレートはどれもかなり甘いのですが、お好みでと小さなピッチャに入ったキャラメルに苦みがあって甘みと苦みを順番に楽しめます。
ちなみに、タヒチ産バニラの入ったアイスクリームはバニラの香りが鼻の中まで巡ります。



最後は定番のワゴンに乗った小菓子とコーヒーで締めです。
ここのコーヒーは美味しく、3階のCAMELLIAとは明らかに違います。
料理のボリュームは多くありませんが、パンも頂いています。
それに、3時間半ほどかけて食べるとお腹は一杯になります。



ホテルを後にするのは23時になったので、クルマで来て正解です。
着いたときはご主人を待つ黒塗りのクルマで駐車場は満車でしたが、帰るときはガラガラです。



ちょっと贅沢なディナーですが、 ランチとは違った雰囲気でたまに食べるのも良いかなあと。
ただ、こんな贅沢は一年に一度しかできないですね。
Posted at 2016/11/03 20:24:24 | コメント(6) | トラックバック(0) | グルメ | 日記
2016年10月07日 イイね!

訪問記 大黒PA・辰巳PA・ホテルオークラ東京

訪問記 大黒PA・辰巳PA・ホテルオークラ東京みんカラを始めた頃、ブログのアップは翌日までにしていましたが、今回は完全に遅れてしまい書き終わるまで2週間近くかかっています。
昔と違って落ち着いたといえば聞こえは良いですが、熱意が冷めたような気がしてもどかしい。
マンネリ化せずに楽しくみんカラを続けるには工夫が必要かなあと。
ちょっと話題が逸れてしまいそうなので、本題に入ります。



今年の梅雨明け宣言は微妙な天気が続く7月の終盤に出されましたが、8月から9月にかけて青空が広がる日はほとんどありませんでした。
そんな9月の最終日曜日に雨が降らなければ決行という朝6時からのオフ会にお声掛けいただき、前日のゴルフより早起きして集合場所の大黒PAに向かいます。
約束の時間より少し早く着いたこともあり、顔馴染みの方も見当たらなかったので、適当なところにクルマを止めて一番乗りを何シテル?で宣言します。



エンジンルーム内は前日の雨で汚れているであろうと、ボンネットフードを開けて水拭きの掃除を開始。
予想どおり水垢が浮いていたので、有効に時間を使えました。



ぼー&ぼーさんの黄色いコルベットが入ってきて集合場所が決まると、バラバラに止まっていたクルマが集まります。



こんな朝早くからなのに、総勢9台での記念撮影です。



C3とC7の並びはかなり珍しいですよね。



時代とともにクルマのボディサイズは大きくなっているのが通例ですが、C7よりC3のほうが大きく見えます。この角度から見る限り、リアはC3のほうが長くて大きな印象です。



9台のなかで最も印象に残ったクルマがこのインプレッサです。
どんなに視界が悪くても先が見渡せそうな強さを感じます。ルームミラー越しに後ろから追従されている姿が写ったらすぐさま道を譲りますね。



ランプポットはカーボンファイバー製でしょうか。



リアのウィングも大きく迫力があります。F430の速さを凌駕してしまいそうな凄みを感じます。



偶然にもcloud5さんからメッセージをいただき、次の目的地の辰巳PAに向かいます。
辰巳PAに入ると、駐車スペースに止まっているアルピンホワイトが眼に入り、クルマの後方で手を振って合図していただきます。
隣のスペースへクルマを入れながら、強面な方だったらどうしようと。
しかし、その不安はクルマを降りて挨拶を交わした瞬間に晴れてしまいました。
穏やかで柔らかい印象のcloud5さんとはすぐに打ち解けられたようです。
Mモデルとの出会いからアフターパーツへと話が発展して盛り上がります。
そして、Mモデルのオーナー同士の会話となれば、当然のことながらアルピナやポルシェといった競合のクルマにも話題が広がります。
さらに、オフ会やツーリングへと飛び火して話は尽きませんでしたが、お互いのクルマを運転してみましょうと。

ここからは、私がF10M5を運転したときの印象をcloud5さんがE63M6を運転していたときの反応と比較しながら書いてみたいと思います。
F10M5の発進はとてもスムーズです。クリープはしませんが、スロットルペダルを僅かに踏み込むとスッと動き出しAT車だと言われても分からないほどです。
停止している状態からクルマを2~3cm前に動かそうと思えば、慎重にペダルを操作すれば可能だと思います。
ギア選択をオートマチックにしたまま、ペダルをもう少し踏んでもシフトショックを感じることなくクルマの速度は上がっていきます。
一方、E63M6を走らせようと軽くスロットルペダルを踏み込んでも動きません。2~3cmほど踏み込むと突然にクルマが動き出す感じです。
もし、停止状態からクルマを5cmだけ動かしたいという状況があったとしても、相当慎重にペダルを踏み込まなければならず、この2~3cmほど踏み込むと最低でも10~15cmは動いてしまうと思います。
cloud5さんがE63M6のスロットルペダルを僅かに踏んだことに対する反応がないことに戸惑いの声を上げたときにピンときました。



さて、F10M5が走り始めてからスロットルペダルを意識的に踏み込むと、クルマが一瞬にして5km/hほどポンとスピードアップする感じがします。低回転域からフラットな高トルクが発揮するクルマの動きなのだろうなあと。おそらく、シフトダウンしてからフルスロットルにすれば、背中をドンと押されるとか、お尻を蹴られたという感覚になると思います。
クルマの動きとしては、一瞬にして上がった速度域から強烈に加速するので、相当に速いだろうなあと実感します。
一方、E63M6を強く加速させようとすると、エンジン回転数は最低でも3,000rpm以上になるようなシフト操作が必要です。もちろん、常に3速から4速をキープして走っていればペダルを踏み込むだけで加速させられますが、煽るようなエンジン音やエキゾーストを聞かされながら低ギアのギクシャク感が残りやすい状況で微妙なペダル操作をし続けるのは苦痛です。
つまり、E63M6であればパドルでシフトダウンしてエンジン回転数がパワーレンジに入ったところでスロットルを踏むことになるので、並走するF10M5がいたとすればスロットルペダルを踏んだ瞬間から先行を許してしまうことになります。
ただし、加速が始まれば、スロットルペダルの踏み込みに反応してエンジン回転数が上昇し、次第に高まるエンジン音と加速が体にも共鳴して高揚した気分を味わえます。エンジンを目一杯まで回してクルマから伝わってくるパワー感を楽しみながら運転できるところは大排気量NAの良さといえます。
cloud5さんはこのペダル操作とエンジン回転や速度のフィールがマッチしているのをリニアだと喜ばれていましたね。

カーブに差し掛かりF10M5のステアリングを切ると、曲がり始めるまで一瞬のラグを感じます。この操作感覚に慣れないと、ステアリングを切っても反応しないからと焦ってカーブの入り口直後に切り増しすると、今度はラインより曲がり過ぎてしまい、慌ててステアリングを戻すことになります。
ステアリングの特性はコンフォートモードだったからなのかもしれませんが、切る始めの動き出しに明らかなラグがあります。
それに比べるとE63M6のステアリングはある程度絞られたタオルを絞るような感じで、ステアリングを切り始めれば水滴が滴れ始めるかのようにきちんとクルマは曲がり始めます。
ここでもcloud5さんはリニアだと感心されながら運転されていました。

F10M5の魅力は何かと問われれば、これだけ走行性能を備えているのに流しても心地良く走れるということでしょうか。首都高速の流れに乗り飛ばさなければ、V8ツインスクロールターボの勇ましいエキゾーストは室内には入ってきませんし、足回りもソフトなので国産高級セダンと遜色ない乗り心地を実現しているのではないかと思います。ふとF10M5のステアリングを握っているということを忘れてゆったりと流してしまった場面が何度かありました。
それに比べ、E63M6は室内にエキゾーストが常に響いていて、道路の段差や継ぎ目を乗り越えるたびに足回りの跳ね返しが体に伝わり、嫌でもMモデルに乗っていることを認識させられ穏やかに乗ることを許してくれません。
E63M6はMモデルらしさを否応なしに感じますが、F10M5は守備範囲が広くてスマートな乗り方もできるということから、開発したときのコンセプトがかなり違っているような気がします。
この日は次の予定が控えていたので、cloud5さんとはここでお別れです。



そう、ランチは誕生会を兼ねて久しぶりにLa Belle Epoqueへ。
昔は入って左側にありましたが、本館の建替えに合わせて桃花林が移ってきたためバロンオークラと同じスペースに移転。



昔のLa Belle Epoqueはアール・ヌーボー調のインテリアが自慢でした。
移転するということを知っていた客は少なかったと思います。
カーペットも敷いていなければ、四角いテーブルでフランス料理を食べるなんてあり得ない。
数か月前に来たときにずっと怒っている若い女性がいらっしゃいましたね。



この小菓子を運ぶワゴンはオークラ東京の伝統でしょうか。
話のネタにと紹介されたエピキュロス晩餐会に申込んでしまいました。
フランス料理がお好きな方はご存じなのでしょうね。

さて、今回のブログはこれくらいにします。
12時間後にヨーロッパに向けて出国します。
しばらく返信ができないかもしれませんが、気になる話題があればぜひコメントをください。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
Posted at 2016/10/07 03:20:20 | コメント(9) | トラックバック(0) | 訪問記 | クルマ
2016年09月08日 イイね!

訪問記 大黒PA・辰巳PA・銀杏並木・都庁舎(Mercedes-AMG A45 4MATIC)

訪問記 大黒PA・辰巳PA・銀杏並木・都庁舎(Mercedes-AMG A45 4MATIC)これまで、BMWのMモデルやAudiのRSシリーズのハイパフォーマンスモデルのステアリングを握る機会には恵まれましたが、Mercedes-BenzのAMGモデルは未体験。
今回、A45 AMGを運転する機会を得たので、そのときの印象を記しておこうと思います。
備忘録の意味も込めて比較的に感じたままに書いているので、読んで気を悪くされる方がいるのではないかと少し心配です。
また、長文となっているので、興味が湧いた方のみお付き合いください。



このA45 AMGが発売されたとき、ちょっとした衝撃を受けたことを今でも覚えています。
何故なら、Mercedes-Benzがいわゆるコンパクトカーに分類される、FF車がベースのAクラスにAMGモデルを設定する戦略を採ってきたわけですから。
相応の性能を備えてリリースされたこともあり、ジャジャ馬で面白いというインプレッションを何度か目にしました。
最高出力:360 ps/ 6,000 rpm
最大トルク:45.9 kgm / 2,250-5,000 rpm
0-100km/h:4.6秒
しかも、車両価格は600万円台。
比較対象としては不釣合いですが、C63 AMGの半分位の価格でAMGモデルが楽しめることになります。



ところで、今回運転したクルマは今年発表されたマイナーチェンジにより、さらに性能を向上させたモデルです。
最高出力:381 ps/ 6,000 rpm
最大トルク:48.4 kgm / 2,250-5,000 rpm
0-100km/h:4.2秒
搭載されているエンジンは従来と同じ直列4気筒ツインスクロールターボです。
E63M6の0-100km/h加速が4.6秒なので、スタートダッシュはかなり期待できそうです。



ブレーキペダルに右足を乗せ、ステアリングコラムの右にあるシルバーのスタートボタンを押してイグニッション・オンです。
地下駐車場内に低いエキゾーストが轟きましたが、音量は想像していたよりは控えめです。
ダウンサイジング全盛とはいえ、他のスポーツカーと比べたら決して大きいとはいえない排気量では音量に限界はあるでしょうが、個人的にはこれで十分に高揚感を味わえます。



逸る気持ちを抑えて、AMGのプレートが埋め込まれたD型ハンドルに手を伸ばします。
革とアルカンタラのコンビに赤いステッチが入り、やる気にさせてくれます。



トランスミッションは、AMGスピードシフトDCTという7速セミオートマチックです。
もちろん、シフトレバーをDレンジに入れてもクリープしません。
スロットルペダルに置いた足に少し力を入れると、クルマはオートマチック車のようにスムーズに動き出しました。
駐車スペースから出るためにステアリングを右に大きく切ると、右手、左手と継いだ手のひらがちょうどステアリングの底辺の角の部分に当たって両手とも掴み損ないそうになります。
同じようなD型ハンドルのRSシリーズのときは気にならなかったのですが、形状からくる実用的な扱いにくさを感じます。
少しして気がついたのですが、ステアリングを握っていても、アルカンタラの部分はもちろんのこと、本革の部分も乾いた触り心地なので手のひらにしっとりと引っかかる感じがありません。
しかも、ステアリングの径が少し小さく、握りも太いので、いつも握りを意識せざるを得ず、腕も指もリラックスできません。
もちろん、このあたりは感性や好みもあるのでしょうが、ちょっと慣れが必要です。



街中へ出てブレーキを踏むと、踏み始めからジワリと効いてくれてかなり好印象。
代車で乗っていた現行モデルのBMWも初動から良く効きましたが、制動の立ち上がりを意図的に強くしているのか、ブレーキペダルにいきなり足を掛けるとすぐにカックンとなります。
ところが、Mercedes-Benzは1回目のブレーキから上手く合わせられます。
ブレーキの踏みしろと効き具合がきちんと比例しているといえば良いのでしょうか。



だからこそ残念だったのは、ブレーキペダルがスロットルペダルよりかなり手前に出ていて、膝を曲げて足の甲を手前に引かないとブレーキペダルに足裏がかからないこと。
これさえ解消してくれれば言うことありません。



走行モードは全部で5種類あります。
「Comfort」、「Sports」、「Sports+」、「Race」、そして「Individual」。
走行中にモードを切り替えてみると、オートマチック変速では「Comfort」だと2,000rpm、「Sports」だと2,500rpm、「Sports+」だと3,000rpmあたりのギアを選択してきます。
ただ、「Sports+」でも少し走ると2,700rpmあたりに落ち着きます。
これだけのスペックがあるクルマなので、街中では「Comfort」でも十分に速く走れます。
もちろん、アイドリングストップが作動してくれるので燃費にも優しいです。
難点は再始動するときのエンジンの振動が気になることです。



そして、街中はオートマチック変速で「Comfort」で走るのが一番というのが結論のようです。
このモードでは、スロットルを踏み込むとほんの一瞬遅れて加速を始めます。もちろん、「Sports」や「Sports+」に設定すれば、より低いギアが選択されるのでスロットルに対するレスポンスは上がりますが、流しているときもエキゾーストが高まり落ち着いた気持ちで走れません。
実は、高速道路で試した結果でも結論は同じです。
「Comfort」で走っていると0-100km/h加速のカタログ値から期待していたような加速感が得られず、「Sports」、「Sports+」、「Race」と試してみましたが、思っていたような速さや力強さはありません。
さらに、マニュアル変速に設定してパドルを駆使して積極的にシフトダウンして加速を試みましたが、許容回転数の制約からなのかギアは4速までしか落とせず、シフト操作する時間だけオートマチック変速より加速へ入るのが遅れてしまう感じがします。
どうやら、パドルを駆使するより、オートマチック変速でベタ踏みするほうがスタートの反応は良い感じです。
もちろん、レッドゾーンの6,250rpm付近までは引っ張らずに5,000rpmを少し超えたあたりでシフトアップされてしまうというデメリットはありますが・・・
車速と回転数を落としてシフトダウンさせても70km/hから80km/hでは3速までに制限されてしまいますし、そこからレッドゾーン付近までは僅かな回転域しか残されておらず、スロットルを踏み始めるとあっという間に4速にシフトアップしなければなりません。
予想外だったのは、マニュアル変速のまま6速や7速で走行している場合、高速道路ならエンジン回転数は2,000rpm付近なのですが、フルスロットルしてもほとんど反応しません。
エンジンのスペックを見る限り、2,250rpmから5,000rpmまで最大トルクを発揮できるフラットトルクを実現しているので、それなりに加速できるのではと予想していたのですが、E63M6の高回転型V10エンジンのようにギアをパワーバンドに合わせないと加速しないのは想定外です。
本格的なスポーツカーと張り合う場面でもない限りは置いていかれることはないのでしょうが、鋭い加速を引き出すことはできませんでした。



足回りは「Comfort」でもしっかりしています。
悪い路面や車線変更でもフワフワしてバタつかないので、安心して運転していられる硬さといえば良いのでしょうか。
ただし、首都高速のきついカーブを少し良いペースで突入したとき、もう少し硬さが欲しいと感じる場面もありました。
4MATICとはいえFF車ベースですし、背丈はあってもホイールベースは長くないので、切り加減を誤ると立て直しが難しいなあと。
カーブの入り口でステアリングの切り足りなかったのを取り返そうといつもの感覚で切り増すとオーバーステアぎみになり、それを戻そうとすると足回りがガッチリと追従してくれずに車体のバランスを失う感じ。
FR車しか乗っていない腕の悪いドライバーが偉そうに言うことではないのでしょうが・・・



ただし、シートはサイドサポートが体をしっかりと支えてくれるので、スポーツ走行は楽しめるように準備されていると思います。



さて、このクルマを運転して、最も気に入ったのがスロットルをオフにしたときにブリッピングして「パリパリパリ」とエキゾーストを響かせることです。
街中を走っていても、強めに踏み込んだスロットルを戻すと「パリパリパリ」と。
自分としてはごく自然にスロットルワークをしているだけなので、何だか運転が上手くなったような、物凄いスポーツカーに乗っているような、クルマに担がれて良い心地です。
AMGパフォーマンスエグゾーストシステムをオンにしたらもっと過激になるのかと期待しましたが、これは違いが分かりませんでした。



コンパクトカーのリアシートとしては十分なスペースがあります。
中肉中背の男性でもきつくはないでしょうし、パノラマウィンドウなので天井に広さを感じます。



サンルーフはチルトアップとスライドの両方が楽しめます。



この日は蒸し暑かったので、サンシェードだけを開けてパノラマウィンドウ越しに入る明かりを楽しみました。



ダッシュボードやドアトリムに奢られたレザーARTICOという合成皮革は、残念ながら質感が良さそうに見えませんでした。
ただ、同価格帯のクルマに対し、樹脂剥き出しにせず赤いステッチの入った合皮を纏ったダッシュボードを取り付け、カーボン調のフェイシアと合わせてよりスペシャリティを出そうとした取り組みは一歩先を行っていると言えると思います。
ここでの難点はダッシュボードの赤いステッチがフロントガラスに写り込み、前方の視界を邪魔すること。赤が標準色ですが、ステッチの色選びですら慎重にしないとならないと思い知らされました。



こんなところにサングラスを収納できると便利ですね。



スピーカーはHarman Kardonです。このあたりは、Aクラスといえども手抜かりなしといった感じです。



控えめなリアスポイラーがAMGであることを主張しています。Edition1の立派なリアウイングも格好良いですが、性能を誇張しないさりげないリアスポイラーというのも好感が持てます。



エンジンが始動すると同時にスピードメーターとタコメーターが上限まで振れます。
ピークに合わせてシャッターは下ろせませんでした。
もちろん、走行中の写真ではありませんよ。
速度計はAMGのロゴが入った320km/hフルスケールで、このクルマの最高速は270km/hと発表されています。



辰巳PAに遠征したら隣に素敵なポルシェが止まってくれました。
写真を撮る直前まで少し強い雨が降っていましたが、晴れ間も出てオープンにして走れたでしょうか。



ボディカラーはコスモスブラックという専用カラーですが、紫色が帯びているメタリックに見えます。
光が当たると黒っぽさが後退して紫色が前に出てくるので面白いカラーです。



久しぶりの外苑の銀杏並木通りでの撮影。
もう少し青みがかかった空が写り込めば良い絵になったでしょうか。



SHAKE SNACKは13時過ぎになっても大行列です。



KIHACHI青山本店では結婚式が行われていました。
こういう場に立ち会うと、幸せを分けてもらった気持ちになります。



クルマを返す時間が近づいてきました。
都庁舎との1枚を試みますが、どこに停めても上手くいきません。
そのうち、ベストポジションを探してみたいと思います。

実は、レーンキーピングアシストの機能も触れたかったのですが、また機会があれば。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
Posted at 2016/09/08 22:13:56 | コメント(11) | トラックバック(0) | 訪問記 | 日記

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