接点復活剤で音質安定と音質アップを狙う
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今回は接点復活剤です。
左はLa Muse
以前勤めていた会社でオーディオ接点クリーニングに使っていた物です。
唯一音質改善を唱った製品です。
残り少なくラベルにも年季が入っています。
右は接点復活王。
以前の会社でこのスプレー缶タイプを使っていました。
La Museは高価なので端子の多いAVアンプ等はこちらを使っていました。
200ml缶タイプとこのボトル20ml値段は同じ700円
La Museは10,000円位します。
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8年くらい前に買いましたが殆んど減っていません。
普段、別の安価な物を使っている為です。
この手の物はキャップ部に刷毛が付いています。
音質優先時は当然La Museを使いますが、接点復活剤での音質違いは有るかの確認も兼ねています。
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使うのはアンプのLINE入力部分。
RCA端子で無く、小さな専用コネクター式です。
この部分の接点が僅かに接触不良を起こし音を不安定にします。
この前、接点を安定させる為つまようじをコネクターの隙間に差し込み固定してみました。
木の材質なら音質的にも悪くはならないと思いましたが・・・。
接触は改善しますが、音が悪くなってしまいました。
硬く固定した方が音質的も有効だと思いましたがそうでも無い様です。
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制振材でくさびを検討の前に今回の処置です。
付属の刷毛で接点復活王を端子部に塗ります。
視聴
うーん・・・。
音が悪くなりました。
音が弾みません、塗りすぎ。
控えめに塗ったつもりですがそれでも多かったみたいです。
綿棒で拭きとり再度視聴。
多少改善しましたが、高音域が大人しくなってしまいました。
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最初からLa Muse にしておけばよかったか・・・。
チップ等の素材なら剥がせば元に戻りますが、塗ってしまった。
残念な音を聴きながら帰宅です。
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翌日手持ちの物をさがし揃えました。
無水エタノールで剥離を試みます。
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無水エタノールを毛先の細い歯ブラシに塗り塗った接点復活王を拭います。
これで落とせる?
視聴
元に戻りました。
いや、良くなった。
繊細な高音が戻り音が中央にエネルギッシュに集まります。
接点復活王の洗浄効果は有ったかも知れません。
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DeoxIT DN5
ベテランオーディオマニアならご存じのいわゆるケイグ赤です。
アメリカ製の接点復活剤です。
マッキントッシュのメンテにも使われているとLa Museが出るまで最高の接点剤として当時使っていました。
オーディオの小物入れの中に未使用で見つけた物です。
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赤いです。
ごく少量(画像では多すぎます)を端子に塗ります。
視聴
あはは、音が変わりますね。
接点復活剤で音が全然変わります。
中音域が厚く良く出ます。
高域の繊細さは消え大味な音です。
往年のマッキントッシュなアメリカらしいサウンドです。
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求めている音では無いので無水エタノールで拭きとります。
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La Museを塗ります。
視聴
あーっ、そうか。
接点復活王は色付けの無い音でしたが、La Museは音を上手く纏めてくれます。
全てに共通しますが高域の繊細な感じが失われてしまします。
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無水エタノールで拭きとります。
接点復活剤で接点の微細な隙間を埋め通電性を良くしてくれますが、音質劣化を感じました。
接点復活剤で端子を一度綺麗にしてか全て拭きとり、接点を定期に点検し綺麗に保つのが一番良いのかも知れません。
まさかの結果です。
そう言えば昔、真空管アンプマニアの知人はLa Muse等の接点復活剤は結局使わなくなったと言っていました。
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