プッシュSW基礎知識メモ

一口にSW(スイッチ)と言っても世の中には
プッシュSW、トグルSW、スライドSW、
ロータリーSWにリミットSW………
そりゃもう沢山種類があるわけで。

先日LED付きのトグルSWを使おうとしたところ
情けない事に使い方が曖昧になっていたため、
自分自身のおさらいのためにも
基本を押さえて書いていきたいと思います。

SWには基本的な接点が3種類あります。
c接点、b接点、a接点の3つです。


まずc接ですが、これはコモンの頭文字から取られてます。
接点に関しては共通接点の意味がありまして、
要はa接ともb接とも繋がる接点なんですよね。
逆にa接とb接同士が繋がることは構造上無いです。
多くは－か＋の電圧をかけ、a接、b接から
取り出す様な使い方をします。


a接はメーク接点、NO(ノーマリーオープン)
とも表記され、その名の通り普段は接点が開いた状態。
つまり導通が無いわけです。
押されることでc接と接触し導通します。



b接はブレーク接点、NC(ノーマリークローズ)
とも表記され、こちらは普段は接点が閉じています。
つまり押されるまではc接と繋がってますので、
遮断したい時にだけ押す形となります。

また、押した時にSWが沈み込むのですが、
コレが戻るタイミングも大きく分けて2つあります。

一つは押した時だけSWが沈む。
つまり押している間だけ接点が開閉する
モーメンタリ動作。

もう一つは一度押されるとその状態が保たれ、
もう一度押され、放されると解除される
オルタネイト動作。


この二つがあります。
ホーンボタンがモーメンタリ、
ハザードSWがオルタネイトにそれぞれ該当しますね。

と、基本を押さえたところで
電源とLEDを繋げた回路で見てみましょう。

こちらはc接に12V電源を、
a接にLEDを繋げた回路になってます。
押されていない状態だと接点は開いてますので、
LEDに電圧が印加されず点灯しません。

押されると接点が接触しますので、
LEDのアノードに電圧が印加され点灯します。
押している間だけ点灯する。至ってシンプルですね。

では同様にb接にLEDを繋げた場合。

こちらは押されていない状態で接点が接触していますので、
押されていないとLEDが点灯します。
逆に、押された場合には接点が開くため導通が無くなり、
LEDは消灯します。

カーテシSWなんかはコレを利用していて、
ドアを開けるとランプのマイナスが導通して点灯、
ドアが閉じると遮断されて消灯するわけです。

今回はPBについて書きましたが
如何だったでしょうか(-ω-)？

あくまでも基礎知識ですので、
ご存知な物が多数だとは思いますが
参考にしていただければ幸いです(*´ω`*)
何かご不明な点がありましたら
お気軽に質問下さい。

また、画像の保存はご自由してもらって構いません。
……が、無断転載はお控え下さい。。