車検と整備等(もちろんユーザー車検)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
12時間以内 |
1
さーって今回はですね、私の車は3月に車検なのでそれに順ずる整備とかを行いましたよ。
とはいっても今年も貧乏なのでユーザー車検の選択肢しか無いのですが(泣
とはいえ、先日それらを見越してサーモ&クーラントの交換は行っているので、今回は基本的な車検的な整備&点検のみですね。
まずブレーキなんですが、リヤブレーキはシューも残っており…と言いますか前回車検時より0.3㎜しか減ってないのでバッチリです(笑
2018年車検時にOHしたカップキット周辺も実に綺麗で、シューのカスが多少あるだけでまあ全体的に綺麗なもんですね。
とはいえ、一応カップブーツを広げて内部の掃除とグリスアップを行い、シューやドラムライニングの脱脂程度は行いましたよ~
次に、ドラムの自動調整、と言いますかサイドブレーキの引きしろも含めたあれこれです。
こちら、自動調整機能があるとはいえあまり過信してはいけない為、一応はサイドブレーキの引きノッチ数もアテにしながら、前回車検時、と言いますか点検時よりどの位引きしろが増えたか、も参考にしますね。
私の場合、距離自体は前回車検時から1万kmも乗っていませんが、それでもサイドの引きしろは1.5ノッチ程度は増えており、手動で自動調整を調整しています(笑
この手のネジ式の自動調整機構は、歯車部分を回してシューの開きのクリアランスを調整しますが…私のやり方は2018年の車検時の記事に記しているので詳細はそちらをどうぞ。
で、今回はシュー自体がおおむね片側0.3㎜程度減っていた為、おそらくM8P1.25の自動調整ネジ部分ならば、半回転回せば0.625㎜程度シューが「開く」はずなので…
実際、1~2ノッチずつ回しながらドラムをはめこみテストしていくと、結果的には両輪ともに半回転くらい自動調整部を回した所で、シューとドラムがわずかに擦れる、といったセッティングとなりました。
サイドブレーキの引きしろも、1ノッチ半程度は「詰まった」ので、そこまで間違っては無い調整だという事で(汗
2
そしてサビのあったドラムのディスク面(ってなんだよ)にシャーシブラックをなすりつけ、ハブボルトを磨いたりして綺麗にします。
とはいえ、この時点ではアクスルシャフトにガタがないかとか、デフの具合はどうだとか、リヤを浮かしていなければ分からない点検も行っていますね。
で、写真にはありませんが下回りもサビているところにシャーシフラックを塗り、ゴム類は掃除した上でラバープロテクタントを塗りこんでいきます。
ブッシュ部位にはシリコングリスとかもスプレーしますが、それも2年も経てば無いも同然ですが気休めよりはマシですよ、と(以下略
3
次にフロントブレーキですが、いつもながらフロントのフルードはリヤほど汚れていませんね。
ワンウェイバルブをカマして一人でせこせことフルード交換を行いますが…
もちろん、最終的なところは人を呼んでブレーキをふみふみして貰い、最後だけは自分の手でエア抜きを行って気分的に納得します(笑
んが…前回はツテでリフトを借りられたのですが今回は訳あって借りられないので、ウマで上げた作業だとどれもこれも時間が掛かるのが一番苦痛でしたね…
ホント、車検整備費用をケチるってのはいかにロスなのかが良く分かりま(略
4
で、パッドなんですが前回車検時よりも裏表のパッドの磨耗の差が大きくなってきているのを発見しまして(汗
これ、ひょっとしてピストン上手く戻ってないのか、と思ったら案の定結構渋くてびっくりしました(泣
とはいえ、現時点ではキャリパーをOHする余裕が無い為、とりあえずブーツをめくって掃除し、間にシリコングリスを塗布し、スライドピンを抜いて清掃しグリスアップしました。
片押しキャリパーの場合、スライドピンの刺さる穴にはスライドピンが押し返される位までグリスを詰め込み、はみ出たグリスを拭き取った上でブーツ部にもグリスを充填、最後にブーツのエア抜きを行って終了です。
パッドを外すと裏側のシムが結構痛んでおり、前回パッドグリスが少なすぎたかなあ、と思ったりしましたが。
これはもうそろそろキャリパーをOHしろという感じなのは間違い無いですね~
しかしこの写真、前回のグリスアップが過剰すぎたのか砂とかが大量に付着してますが(汗
これは悪い例なので皆さん真似しない様にお願いします_| ̄|○
5
次に、各部のゴムブーツとかを点検していきます。
写真はステアリングラックブーツですが、谷間に微細な溝は6年前からみられるものの、まだまだ弾力もあり切れる感じはしていません。
13年目でこれなら上等の部類ですし、こういうのもたまに掃除してラバープロテクタントを塗っていた効果かな、とも思ったり。
写真にはありませんが、以前ミヤコ製で泣きを見たロアアームブーツは純正なので全く問題なく、ミヤコ製のままのタイロッドエンドブーツは多少は古さが出てきたものの、まだまだいける範囲ですね。
…すでに純正のタイロッドエンドブーツはストックしているので切れても怖くは無いですが(爆
ロアアームのブッシュやエンジンハンガー部、リヤのアーム部等も見て回りますが特におかしい所は無く、問題はありませんでした。
と言いますか、「下側」から車を見てこのレベルならば何も問題無いであろう、という位までには下に潜ることがあればそのついでに清掃とかしてますんで…
古くなってくるとそういった地道な点検が生きてくる、と信じて私は生きてますね~
6
んで、ゴムといえば外せないのが冷却系のホースなんですが。
先日、サーモスタット交換時にも色々見たのですが、今回はアンダーカバーを外して全てのホースをチェックしました。
写真はサーモケース出口からの、理論上は「一番熱くなるホース」なんですが、これが一番ふくらんでいました。
ホースバンド直後あたりはどうしてもふくらみが大きくなりますが、一桁の気温の状態でつまんでもそれなりに柔軟性があり、ばりっとかべきっととかの異音もしませんでした(笑
冷却経路はそれなりのメンテのおかげかほぼサビ等は発生していない為、ホース自体がサビに侵される事も少ないとは思えますが。
それでも、距離は75000km程度とはいえ車齢は13年目なので、そろそろ交換を考えないといけませんね。
7
次にこの手の車の鬼門とも言えるラジエタチャンバーですが、以前確認した時と同じく亀裂等は全くありませんでした。
しかし、表面になんだか微細なシワというか傷というか…何かしらの異変がある様にも見えますが(汗
水漏れの形跡は一切無いのですが、これは不安に駆られるところなのでホースの前にこれを交換でしょうかね…
私の年式だとこのパーツのリコール範囲にはギリギリで入らない為、ある意味対策品が搭載されているのではと考えてはいるのですが。
それでも何十年も持つ訳は無いので、そろそろこれも交換の時期なのでしょうね。
水周りってのは、経験上ではありますが一度気になり始めたらいつ吹くのか、という不安が常に付いて回るので、対策しない限りこの不安感は絶対に消せ無いんですよね。
それが普通レベルのにじみやクーラント乾燥跡であったとしても、一度でもホースが避けたり噴いたりした経験がある方なら分かって頂けるかなあ、とも(笑
なお後日、このラジエタチャンバーと、ラジエターキャップ部のプラスチックパーツAssyを見積もりましたが…
・1370A106 チャンバ・ラジエタ 3900円
・MR497153 ラジエータキャップボデー 6050円
と、意外な事にラジエタキャップのパーツの方がお高いという現実に直面しました(泣
ラジエターキャップ等も込みのAssyなので仕方ないといえば仕方ないのですが…
私、ラジエターキャップって新車から1年毎に交換してでもいない限り、明確に噴くまではまず新品交換しないんですよね。
そもそも、噴く時点で他のホース類も絶対に駄目でしょうし、そうなれば水路系全部交換なのはどのみち同じですから。
あ、当然ですが目視のチェックはそれなりに行うのは大前提ですよ。
もちろん、キャップが劣化してくると圧力が下がりはしますが、クーラントの沸点そのものは下がっても、その程度でオーバーヒートするならその時点で他に原因があるはずですし。
118℃(でしたっけ?)オーバーまで冷却水温度が上がってしまう時点でキャップが噴こうがもう関係無いでしょう(笑
クーラント内の気泡(キャビテーション)を防ぐ為の加圧、といった意味合いでは確かに少しは加圧していないと駄目ではあるのですが、それに新品状態の圧力をかけ続ける程必要なのか、といつも疑問に感じていますね。
これ、沸点の低下として知っている方はほとんどだと思いますが、気泡の発生を防ぐ為、というのはあまり知られていない気がします。
なおキャップ自体の圧力低下はあっても、気泡を抑える意味では大気圧+0.9kgも加圧しなくとも、少し加圧していればそうそう気泡の要因にはならないと思いますけれども。
車自体の劣化が進んだ場合、ホース&配管類を定期的に新品交換していない前提ならば、ラジエターキャップのみを常に新しくしていく、というのは結果的に冷却系のホース等への負担を大きくしていく事に繋がる点もあるのでは、と私は昔から考えていたりします。
これ、中古車でラジエターキャップを交換したらいきなりボン、と噴いたとか、古いラジエターホースを揉んでエア抜きをしたら数ヵ月後にそこから噴いた、とかを経験した事のある方なら分かって頂ける可能性が無い事は無いかなと(以下略
8
最後に、何の変哲も無い香川県軽自動車検査協会の写真ですが(笑
これ、タイミングが悪く結構雨が降ってまして…不味いかなと思ったのですが余裕ぶっこいて段取りも3ラウンドからの検査にしていたので(以下略
で、案の定ですがブレーキテストで×を出してしまい、ローラーがめっちゃ濡れてる事もあり再検査ではなく、ローラーのセッティングを変更した上で3回目を行わせて貰えたのですがやっとそれでOKでしたよ。
他の車でも結構ブレーキで×が出ていたので、やはり雨の日は鬼門だなあ、と再認識した次第です。
…なお知り合いの車屋さんも同日に車検に来ていたのですが、同じくブレーキテストで×出したそうです(汗
雨の日だと、古い車ならある意味下回り検査では有利と言えば有利なのですが…ブレーキだけは気をつけましょう、という事で(爆
なお今回は2月末にいきなり発表されましたが、コロナウイルスの為に3月中に車検を迎える車は、一律で4月末まで車検期間が延びる、というお達しが出ていましたが。
私の車はこれに該当するのですが、すでに車検の為の段取りやメンテも行っていたのであまり気にしませんでしたね。
ただ、3月下旬で車齢が「13年超」になってしまうのでその前には車検を受けていないと、無駄に重量税がプラスになるのでそこは譲れませんでした(笑
んで参考までに、今回の車検で掛かった費用ですが…
・自賠責=21140円
・重量税=6600円
・検査料=1400円
・ヘッドライト光軸&サイドスリップテスト=2200円
合計「31340円」で、自賠責が再来年度4月までの更新扱いとなっている為前回より4000円安かったですね。
なお前回のサーモスタット等を勘定に入れた場合だと+3000円+ブレーキフルード1800円分ですが…これに加えて私自身の値段は入っていない、というのがミソです(笑
整備点検代はプライスレスとはいえ、それなりの時間と手間と油脂類を使っているのは間違い無いですから、ユーザー車検も考え物ですよ、という事で締めさせて頂きますね
…私は貧乏なのと、ある程度時間に自由が効くのと、そこそこの経験と知識と道具と場所を持っている、という大前提ですのでよろしくでっす。
で、最後に余談なんですが…私、昔は車検は車屋さんに出すのをメインにしていたのですが。
代行料のみではなく車検整備費用を払っているにも関わらず、後になって「後整備になってますがあんたちゃんと整備しましたか」のハガキが来たり、車検から帰ってきて1ヵ月後に水漏れが起こり、水路に見て分かるピンホールがありクーラント漏れてたり…
いつか書きましたがハブボルトを舐められていてホイール外せなくなっていたり、ディーラーに預け検査協会まで確認に行って貰って問題が無い事を確認したパーツに対して車屋にいちゃもんを付けられたり、あまり良い経験が無いので自分でやりたくなった、というのもあったりしますね。
もちろん優良な車屋さんがほとんどだとは思うのですが、私の間が悪いだけ、とも言いま(以下
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