ハイキャスシリンダー　エア抜き

ステアリングラック交換後、ステアリングを急に大きく切り込むと小さなジャダーが出ることがありました。

ディーラーメカニックに原因について聞いてみると、ハイキャス系統とパワステ系統がつながっているため、ハイキャス側でエアが噛んでいる可能性があるとのこと。

ということで、ＤＩＹでハイキャスシリンダーのエア抜きをやってみることにしました。


まずは４輪ジャッキアップ状態にし、自己診断モードを起動させます。

自己診断モードへの切替は、整備要領書に則り、以下の手順で行います。


①キースイッチ　オフ
②ギヤをニュートラル
③ステアリング中立位置
④エンジン始動


その後１０秒以内に以下の操作を実施します。


⑤ステリング位置を左右それぞれ２０°以上かつ５回以上切り返す
⑥フットブレーキを５回以上踏んで戻す
⑦ステアリングを中立位置にする（⑤の最後に中立位置でもよい）


自己診断モードが起動すると、メーター内のＨＩＣＡＳランプが点滅すると同時に、後輪がピクッピクッと左右交互に微動します。

この状態で


①パワーシリンダー右側のエア抜きをする場合

ステアリングを右に１８０°回転させ、ブリーダー（１０ｍｍ）を緩めてエア抜き。

エア抜き後、ブリーダーを締め付け、ステアリングを中立位置にする。


②パワーシリンダー左側のエア抜きをする場合

ステアリングを左に１８０°回転させ、ブリーダー（１０ｍｍ）を緩めてエア抜き。

エア抜き後、ブリーダーを締め付け、ステアリングを中立位置にする。


となります。

自己診断モードから通常モードへ戻す場合は、エンジンを切ればＯＫです。

いずれもエア抜き中はフルードタンクのレベルを見ながら行う必要があります。

ちなみにブリーダーには頭が六角タイプと、穴あき＆キャップの２種類あるようで、年式によるものなのかゴン太くんのは六角タイプでした。

六角の場合、フルードはネジ山の隙間からあふれる感じで出てくるんだけど、エアを抜くためにはある程度開けなければなりません。

だけど、その限度がわからずに調子に乗って開けていくと、ブリーダーが抜けてフルードが噴出し大変なことになるので要注意。

ゴン太くんはそれを経験してしまい、辺りはフルードまみれ！すぐにエンジンを停止したものの、フルードタンクも空っぽ！一度外れたブリーダーはなかなかうまく付けれなくて、パニックになります（汗）

こうなるとステアリングラックのエア抜きからまたやり直しとなります。

この経験から、ブリーダーを穴あき＆キャップタイプに変更しました。


４９３７７－Ｙ０１００
スクリュー，ブリーダー　パワーシリンダー
２９０円（１コ）

４９３７８－Ｙ０１００
キャップ，ブリーダー　スクリュー　パワーシリンダー
１２０円（１コ）


穴あきタイプのブリーダーに変更することで、先端にホースを付けてエア抜きもできるので、六角タイプの方にはおススメだと思います。

エア抜き後はジャダーもなくなり、気持ちのいいステアフィールになりました。


現在の走行距離：１８４７５８キロ