ミジェットタカのブログ一覧

　美作　備前走りから帰ってきて、オイルが温もっているうちに排出交換です。信頼するメカニックから頂いたオイルを入れます。ペール缶と中身は違っていますが高品質な５W40です。

　五十数年前に友人と2台の単車を並べて走った道を尋ねました。ホワイトダックスに乗っていた友人ですが、その時は彼の免許を取得後の初単車、スズキTS250　ハスラー（欧米ではロードタイプのT250がハスラーの名で売られていたようです。）に乗っていたように思います。小生が初めて買った単車はブリジストンの５０、近所の自転車屋から廃車を500円で譲ってもらったものでした。しかし記憶では免許取得後に乗っていたのは父親通勤単車のヤマハYA６１２５ｃｃで、その時並んで走ったのはこのＹＡ６だったのではないかと思います。
　その時以来この道を走った記憶はありません。いつからかもう使われなくなったようです。この友人はもういません。
　先週の史跡巡りの時に比べて良く晴れてはいましたが気温は低く、スキー国体お仕着せスーツとスノボ用グラブが役立ちました。前回のエンスト後におぼえたエンジン回転不調感はまったくなく、ずっと快調に走ってくれました。

　先日にガス欠を起こした黄色いダックスですが、燃料タンク内に落とし込んだ燃料ボトルノズルを拾い上げました。そして、燃料コックをトクトク見つめれば（度の強いメガネとフラシュライトを使って）止まると予備と位置を重い違えていました。予備にしたつもりが停止位置にしていたのです。予備で走れなかったのは道理です。ジジイの思い込み、記憶の悪さのなせるわざでした。

　コックリングプレートにon,res, s,と小さな刻印が打ってあるのですが、ジジイの遠目に見えるはずがありません。そして、予備と停止の位置は、いつも乗るスーパーカブでは逆になっているのです。

　３月になりました。早すぎる陽気に誘われて、黄色いホワイトダックスを走らせてやりました。ほとんど一年ぶりの出動でしょうか。ガソリンを入れ、タイヤに空気を入れ、バッテリーを結線し、燃料コックを開き、ニュートラルランプの緑光を確認し、チョークを引いて、まさにキック一発！快調にエンジンが回りました。実に快調に走ります。一昨年の小豆島行時より数段快調です。キャブレターのセッティングが決まり、組みなおしたクランク、シリンダー、ピストン、シリンダーヘッドのあたりが出てきたのでしょう。
　北隣町のまだ通ったことのない道を辿って史跡も訪ねるチョイ走りでした。

　上月町目高地区です。村中の縦通路はきつい勾配で乘り上げることはできず、一速半クラで押し？すがり？登りでした。エンストするとエンジン逆回転で下り落ちました。息を切らして平らまで上がって写真撮りでした。オリジナルキャブレターは鉛筆のように細いベンチュリーで低速トルクはあってもパワーはかつかつです。ドライブスプロケットは大きなものが付いています。それでも普通道ではローギヤードに感じるのですが、山の中急こう配ではハイギヤード過ぎて全く登りません。この後も、２度３度と１速半クラすがり登りをやる羽目になりました。
　美作国境杉坂峠で記念撮影でした。関所跡まではすがり歩き登りです。
　仁位山城址でも山林の中をすがり上り下り、果ては１ｍほどの段差を引きずり下ろしの荒業でした。

　正月に軽箱バンで訪ねた折にはこの登山道入り口を見つけることができずにいたのですが、その折に登った上月城が眼下に臨めます。
　帰路途中で燃料切れとなり、予備タンクに切り替えたのですが、どうも流れが悪いようでエンジンストップしてしまいました。持参のガソリンボトルから給油して再始動でした。ガソリンボトルのノズルが外れてタンク内に落っことしてしまいましたし、、、。なにぶん満タン２Lのタンクで予備が使えないと１Lちょっとしか走れません。その後の帰路は気のせいかエンジン回転にスムーズさが掛けたように感じました。フロートチャンバー内油面が下がった状態でフロートが踊ってフロート上死点位置が変わるようなことは考えられますが、油面が上がって混合気が濃くなる傾向のはずです。しかし乗車感は薄いような感じですから、その可能性は低く思われます。タンク内油面が下がったことや予備経路を使ったことで、ゴミが流れ込んでキャブ内で詰まった可能性があります。いずれにせよ、タンク内に落ち込んだボトルノズルを回収すると同時にタンク内、ガソリン流路、キャブレターの掃除をしなければなりません。

　黄色いホワイトダックスを冬眠から起こしてやりました。まさにキック一発、目覚めました。走り出して、カーブで前輪がひどく切れ込みます。タイヤは見た目も足でけった感じも問題なく思えたのですが、空気がひどく減っていたようです。空気を入れて出直しでした。
　キャブセッティングは良くなっていて、小豆島行時よりよほど快調です。廃屋ばかりの人気のない山道走りを、淡い新緑の中で堪能しました。