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　シリンダーカムチェーントンネル上下あたりからオイルがにじみます。ここにはいかついゴムパッキンが入っているのですが、傷んで見えなかったので付いていたものを使い回したのです。シリンダーヘッドを抜いてこれらのゴムパッキンを新品に交換しました。
　組み上げて試走しましたが回転が上がりません。カムチェーンスプロケット掛け位置がずれたか、点火時期が狂ったか、再チェックです。点火時期が大きく狂っているし、訳ありエンジン故の進角ガバナーとコンタクトブレーカーカム軸あたりが錆固着がありコンタクトブレーカーカム自体も錆あばたがあります。元着きエンジンから進角ガバナー機構を移植することにしました。

　さて、進角ガバナーを位置決めするピンがカムシャフトから抜け落ちています。

　訳ありエンジン腰上組み付けの時に、この部分の組み付けミスでこのピンに無理な力が加わったのが災いして、この二度目の組み付けでもげたものでしょう。結局カムシャフトも元着きエンジンから移植することになりました。
　この後、走らせたのですがなんだか登りで元気がない。この組付けでは点火時期を電通ではチェックせずにコンタクトブレーカープレートを元と同じ位置に見た目で決め着けました。これが災いしたようで、電通チェックしたところ大きく前に進んでいました。固着したガバナーカムで合わせていたポイントが、機能するようになったガバナーカムでは時期狂いするのは自明の理、というやつです。
　ちょっと回しただけですが、これでエンジンに元気が出たように感じられます。

フロント部分はCL90のものが付いていて、それに付属するステアリングロックはキーが違っていて使えません。香川県のショップにはこのアッセンブリーの取り扱いがありましたので取り寄せました。2個キーが付いた新品に交換です。

　サイドスタンドの可動軸部の遊びがでかすぎて倒れ込みすぎます。買い置きのオイルドーレーンボルト銅製パッキンワッシャーの一サイズがちょうど隙間に合いました。少々きつくて渋かったのですが、銅製なのでコキコキ動かせばすぐに削れてスムーズに使えるようになりました。

　ハンドルレバーホルダーはハンドルバーに定位置角度で付きます。レバーを握りやすい位置にハンドルバーを起こしました。すると、バックミラーがあらぬ方向を映します。スズキのマークが入ったミラーが付いていたのですが、ミラー可変部の根っこがへちゃがっていて無理やり角度合わせをしていた気配です。取り置き古パーツ箱からホンダ用ミラーを取り出してきて交換しました。

　数十年前にヘッドランプを外そうとして無理やりこじったのでしょう。ランプハウスのヘリがもげ欠けています。はんだごてでプラスチック溶接することにしました。ヤマハメイトの古レッグシールドからかけらを取り出して、これを溶かして盛り付けです。どちらもABS樹脂だと決めつけです。冷え固まったらやすり掛け整形です。
　ラッカーだと思いますが銀色ペイントを塗りました。しかし、オリジナル地銀ペイントとの兼ね合いが悪くて地銀ペイントがはがれてきました。結局、銀ペイントをあつらって地ペイントを全落としし、銀ペイントスプレー缶吹きとなりました。