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2021年02月03日 イイね!

オートチョーク

オートチョーク このミジェット1500カリフォルニアタイプのキャブレターにはオートチョークが付いています。オートという言葉の響きが苦手で、手動の強制チョークオープナーを工夫して付けてあったのですが、イギリスMOSSから取り寄せたマニュアルチョークコンバージョンキットがありますので、これに交換することにしました。これに先立って、このキャブブレター、zenith_stromberg CD4T 150 のチョーク、正確にはスタータージェットノズルについて説明しておきます。
チョークと言っても文字通りのベンチュリ―を絞って空気流量を減らして濃い混合気を作るのではなく、ジェットとニードルからなるスターターノズルから濃い混合気を作るのです。冷却水温に感知して伸び縮みする渦巻バイメタルがニードルを上げ下げして、水温に対応した混合気の濃度を作ります。冷間時にはバイメタルだけでなくバネ圧によってニードルは引き上げられています。しかし、エンジンが回ってキャブベンチュリ―に負圧が掛かるとバネ圧が掛からなくなっていて、バイメタルだけでニードル位置が決定されます。水温が十分に上がると、ジェットノズルは完全に閉じられます。
 ニードルの上げ下げに連動する歯付きカムがあって、このカムに応じてスロットルレバーが少し開けられます。冷えているときは早くアイドリングが回り、温まってくると段階的に回転が落ちてきます。アクセルペダルをあおるとカムからの伝達が遮断されて普通時のアイドリング位置に戻ります。冷えているときにはこの機構のせいでカムの歯に引っかかってニードルが開く位置に戻りません。アクセルペダルをあおるとニードルが全開します。つまりエンジンをかける前にアクセルを踏み込まないとチョークをかけたような状態にはならないのです。(ややこしいので小生はこの伝達レバーをずらし、冷間時アイドリング亢進作用をなくしています)普通のキャブレターは加速ポンプがあって、ペダルを踏み込むと生ガソリンがベンチュリ―内に吹き出すようになっています。急なアクセルオープン時にも力強く加速させるためです。ですから冷えているときにペダルをあおって濃い混合気を期待し、セルを回すのです。このストロンバーグオートチョークキャブ付き車に乗っている人はアクセルをあおってからセルを回しているでしょうが、これには加速ポンプが付いていません。エコロジーおよびエコノミー目当てでそうなったのでしょう。
 ゼニス ストロンバーグ キャブレターに興味ある人は
zenith_stromberg_factory_tuning_manual
で検索すると図説が出てくるでしょうから、調べてみてください。
Posted at 2021/02/03 21:53:05 | コメント(0) | トラックバック(0) | MGミジェット | クルマ

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